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シード期のプロダクト開発について / Product Development in the Seed Phase

showmant
August 12, 2021

シード期のプロダクト開発について / Product Development in the Seed Phase

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showmant

August 12, 2021
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Transcript

  1. 開発初期のプロダクト開発フロー 1. ヒアリング 2. ドメインモデリング 3. プロトタイピング 1年程度で100社程度のあらゆる サブスクリプション事業者へのヒ アリング

    モデリングに重点をおき、原則は下記3工程のループをとにかくまわす 開発初期からドメインモデリング ・設計に超注力していた 簡易なバックエンドとフロントエ ンドのプロトタイプを数ヶ月で作 成。作成後にプロトタイプ版から 現在のScalebaseを開発 • エンジニアも同行 • 先方の業務オペレーション細 かくヒアリング • ドメインモデリングや3のプロ トタイプのレビューも行う • 設計に注力することが数年単 位で見たときに最速デリバ リーの根幹であると仮説 • ヒアリングや市場調査が種 • 概念図をとにかく書いた • セールス時のデモとして利用 • ヒアリング時により深い議論 をするために活用 • 設計はモデリングの結果を反 映したものになっていた
  2. 開発フローで失敗したこと ヒアリング 失敗したこと ドメインモデリ ング プロトタイピン グ (結果失敗ではないが)toCよりもtoBにペインが大きいことが分かった ヒアリングをすすめると、toCよりもtoBのほうが管理の複雑性が高くいことがわかった。ヒアリングを重ねる前にtoCだと 決め込んでクレジットカード決済用の実装などを進めていたが、toBでは請求書払いが圧倒的に多く、先に開発した部分が無

    駄になってしまった。 ドメインモデリングの型をつくれず、資産化できなかった ※いまも苦戦中 ドメインモデリングは概念図など様々な図を利用して議論しながら行われてきた。 DDDを全社で取り組むにあたってはドメ イン理解が非常に重要で、本来はその時の議論の過程、図などをしっかりとメンテナンスしていくことで資産化し、新しい メンバーへの教育材料になる。これができておらず、「なぜこうなったのか」ということの説明に苦心することが発生。 プロトタイプは別言語を選定したほうがスピードを出せたかもしれない プロトタイプで作ったものを資産化したいという考えから、製品版を見据えてScalaを採用していたが、プロトタイプが直 接製品版にならないということが分かっていたのであれば、スピードを重視して、他言語・フレームワークを利用したほう が良かったかもしれないと思う。
  3. アルプのぶんぶん丸 ブロック2 ぶんぶん丸を使ったCI/CD コストの圧縮 ScalebaseではScalaを採用しているが、Scalaはコードベースが大きく なったり内部プロジェクトの数が多くなったりするとビルド時間が増加 する。高速にCIできることが開発者の生産性や精神的なストレスの軽減 につながると信じているが、いかんせん CI系のSaaSは料金が高い。 スタートアップにとっては時間もお金も貴重なのだから「安く」・「速

    く」ビルドを回したい!そんな課題を解決するのがこのぶんぶん丸。な んと20万円程度で組めるビルド専用の最強マシンなのだ。Scalaのビル ドに最適化された圧倒的スペックを誇り、AWS 環境で利用できるインス タンスよりも価格性能比で優れている。2.5年経った今だに現役であり、 費用対効果は抜群。 最近はエンジニアが15名となり、スケールアウトが求められたため、2 台目の新設、渋滞時にはEC2を利用した並列化を実施中。 Tips タイトルのみのブロック タイトルのみのブロック