米国の非営利団体Open Source Initiative(OSI)では、2022年から新たに「オープンソースAIの定義」(OSAID: Open Source AI Definition)の策定プロセスを開始し、2024年10月28日にOSAID 1.0としてリリースされました。OSIADの策定プロセスは全世界の様々な組織と個人が関与する共同設計プロセスが採用され、法的位置付けが法域によって異なり、技術的にもまだまだ進化の途上にある技術の定義を行う難題に向かった結果がAI/MLを中心としたコミュニティに向かって披露された形となります。
本稿では、策定プロセスにおいての公開議論の場で世界で最も活動していたOpen Source Group Japan理事長の佐渡自身により、この新たな定義が何故必要になり、その定義が何を規定し、どのように機能しするものであるかということに対して、歴史的経緯と日本法を中心とした法的解釈を踏まえた形で解説しています。