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誰のためのプロダクト?

sonod
October 27, 2023

 誰のためのプロダクト?

イベント名:Tech Surfers vol.1 (mark MEIZAN新エンジニア向けプログラム)
日付:2023/10/25(水)
URL:https://markmeizan.connpass.com/event/295780/

「誰のためのプロダクト?」
野田 宗一郎

sonod

October 27, 2023
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Transcript

  1. © SAKURA internet Inc. 名前: 野⽥ 宗⼀郎 所属: さくらインターネット研究所 職業:

    研究開発エンジニア、PdM 興味領域:プロダクト開発 Twitter: @sonod00
  2. © SAKURA internet Inc. 新規ホスティングサービス(PaaS)とは • ⼩さく始めるチーム開発向けのウェブアプリケーションプラットフォーム。 • 少⼈数でのプロダクト開発におけるインフラ利⽤の課題を解決する。 •

    顧客はインフラを意識せずプロダクト開発に集中できる。 • 基盤にKubernetesを使うことで急な⼤量アクセスや障害にも対応できる。 • ⽇本に最適化されていない海外のサービスの課題も解決する。
  3. © SAKURA internet Inc. 新規ホスティングサービス(PaaS)とは • ⼩さく始めるチーム開発向けのウェブアプリケーションプラットフォーム。 • 少⼈数でのプロダクト開発におけるインフラ利⽤の課題を解決する。 •

    顧客はインフラを意識せずプロダクト開発に集中できる。 • 基盤にKubernetesを使うことで急な⼤量アクセスや障害にも対応できる。 • ⽇本に最適化されていない海外のサービスの課題も解決する。 丹精込めて作った ⾃分の好きなプロダクトなのに 使ってもらえない!!
  4. © SAKURA internet Inc. 新規ホスティングサービス(PaaS)とは • ⼩さく始めるチーム開発向けのウェブアプリケーションプラットフォーム。 • 少⼈数でのプロダクト開発におけるインフラ利⽤の課題を解決する。 •

    顧客はインフラを意識せずプロダクト開発に集中できる。 • 基盤にKubernetesを使うことで急な⼤量アクセスや障害にも対応できる。 • ⽇本に最適化されていない海外のサービスの課題も解決する。 使ってもらえないと 作り⼿は悲しいし ビジネスとしても成功しづらい
  5. © SAKURA internet Inc. 理由として考えられる様々な原因 • 顧客が今すぐ解決したい課題を解決できていない。 • 今あるサービス(代替品)で課題が⼗分解決されている。 •

    触ってみたが使い⽅がわからなかった。 • ⾦額感が合わなかった。 • そもそも存在することを知らなかった。 などなど
  6. © SAKURA internet Inc. 作った時に思っていたこと • ⾃分が欲しいものを作れば他の⼈も欲しいだろう。 • ⾯⽩い技術があったので、これを使って何か作ってみよう。 •

    競合のいけてない所を使いやすくしたものを作って、価格も安くしよう。 • モダンで次世代な最強のプロダクトを作ろう。
  7. © SAKURA internet Inc. 作った時に思っていたこと • ⾃分が欲しいものを作れば他の⼈も欲しいだろう。 • ⾯⽩い技術があったので、これを使って何か作ってみよう。 •

    競合のいけてない所を使いやすくしたものを作って、価格も安くしよう。 • モダンで次世代な最強のプロダクトを作ろう。 ▲ ただ作りたいモノ ▲ 技術的に楽しいモノ ▲ 他のプロダクトをコピーしたモノ ▲ 何かわからないモノ
  8. © SAKURA internet Inc. 作った時に思っていたこと • ⾃分が欲しいものを作れば他の⼈も欲しいだろう。 • ⾯⽩い技術があったので、これを使って何か作ってみよう。 •

    競合のいけてない所を使いやすくしたものを作って、価格も安くしよう。 • モダンで次世代な最強のプロダクトを作ろう。 ▲ ただ作りたいモノ ▲ 技術的に楽しいモノ ▲ 他のプロダクトをコピーしたモノ ▲ 何かわからないモノ どれも顧客を⾒ていなかった
  9. © SAKURA internet Inc. 理由として考えられる様々な原因 • 顧客が今すぐ解決したい課題を解決できていない。 • 今あるサービス(代替品)で課題が⼗分解決されている。 •

    触ってみたが使い⽅がわからなかった。 • ⾦額感が合わなかった。 • そもそも存在することを知らなかった。 などなど
  10. © SAKURA internet Inc. 理由として考えられる様々な原因 • 顧客が今すぐ解決したい課題を解決できていない。 • 今あるサービス(代替品)で課題が⼗分解決されている。 •

    触ってみたが使い⽅がわからなかった。 • ⾦額感が合わなかった。 • そもそも存在することを知らなかった。 などなど 問題になっているポイント
  11. © SAKURA internet Inc. 理由として考えられる様々な原因 • 顧客が今すぐ解決したい課題を解決できていない。 • 今あるサービス(代替品)で課題が⼗分解決されている。 •

    触ってみたが使い⽅がわからなかった。 • ⾦額感が合わなかった。 • そもそも存在することを知らなかった。 などなど 問題になっているポイント 顧客が欲しいのは 今すぐ解決しないといけない課題を 解決してくれるプロダクト
  12. © SAKURA internet Inc. スタートアップのフェーズに合わせた解説 Customer Customer Problem Fit Problem

    Solution Fit Solution Product Fit Product Market Fit 参考:東京⼤学 FoundX「スタートアップ・フィット・ジャーニー 今どの段階にいて、何に取り組むべきかのガイド」 https://review.foundx.jp/entry/startup-fit-journey
  13. © SAKURA internet Inc. 今⽇の話の領域 Customer Customer Problem Fit Problem

    Solution Fit Solution Product Fit Product Market Fit プロダクト開発のここの話 参考:東京⼤学 FoundX「スタートアップ・フィット・ジャーニー 今どの段階にいて、何に取り組むべきかのガイド」 https://review.foundx.jp/entry/startup-fit-journey
  14. © SAKURA internet Inc. Customer Problem Fit(CPF)とは Customer Problem Fit

    プロダクトのターゲットとなる顧客 顧客が抱えている今すぐ解決したい⼤きな課題 この2つをフィットさせる
  15. © SAKURA internet Inc. Problem Solution Fit(PSF)とは Problem Solution Fit

    顧客が抱えている今すぐ解決したい⼤きな課題 顧客の課題を解決し価値を与えてくれるモノ この2つをフィットさせる
  16. © SAKURA internet Inc. Custormerを特定しCPFやPSFをさせるために 1. ⾃分または周りの⼈の悩み等からアイデアを⾒つける。 2. 顧客の可能性がある⼈にインタビューをする。(アイデアの話はしない) 3.

    インタビューの結果から問題の本質を⾒つけ課題を定義する。 4. 課題を解決する多様なアイデアを出す。 5. アイデアを具体化する。 6. アイデアを顧客に対してテストする。 7. 2 ~ 6を反復的に⾏う。
  17. © SAKURA internet Inc. デザイン思考 デザイン思考とは、ユーザーを理解し、問題を定義し、プロトタイプ を作り、仮 説検証する⾮線形で反復的なプロセスであり、問題解決のマインドセットです。 共感 問題定義

    アイデア プロトタイプ テスト 参考:d.school, An Introduction to Design Thinking PROCESS GUIDE, 2010. https://s3-eu-west-1.amazonaws.com/ih-materials/uploads/Introduction-to-design-thinking.pdf
  18. © SAKURA internet Inc. デザイン思考のツールキットが役に⽴つ 共感 問題定義 アイデア プロトタイプ テスト

    インタビュー 共感マップ タテマエメソッド POV HMWQ アイデア ストーリーボード プロダクトスケッチ ジャーニーマップ ユーザーテスト 紙芝居 インタビュー
  19. © SAKURA internet Inc. デザイン思考をベースとしたプロダクトの歩み⽅の⼀例 参考:「ʻFinding Oneʼs Wayʼ: Re-Discovering a

    Hunter-Gatherer Model based on Wayfaring」 https://theseways.no/wp-content/uploads/2023/05/00-Leifer-Steinert-2012.pdf A Bʼʼʼ B Bʼ Bʼʼ デザイン プロトタイプ テスト ロードマップ ダークホース プロトタイプ 本当にいいアイデア 次のいいアイデア スタンフォード⼤学のME310プロ グラムで提唱されている⾏動⽅針に Hunter-Gatherer Modelがある。 これは、⽬指すべきゴールは狩猟の 獲物と同じように移動するため、定 期的に⽴ち⽌まっては周囲を⾒まわ し、プロトタイピングを繰り返しな がら、これから進むべき道を調整す る必要があると⾔うものだ。 Hunter-Gatherer Model
  20. © SAKURA internet Inc. デザイン思考をベースとしたプロダクトの歩み⽅の⼀例 参考:「ʻFinding Oneʼs Wayʼ: Re-Discovering a

    Hunter-Gatherer Model based on Wayfaring」 https://theseways.no/wp-content/uploads/2023/05/00-Leifer-Steinert-2012.pdf A Bʼʼʼ B Bʼ Bʼʼ デザイン プロトタイプ テスト ロードマップ ダークホース プロトタイプ 本当にいいアイデア 次のいいアイデア スタンフォード⼤学のME310プロ グラムで提唱されている⾏動⽅針に Hunter-Gatherer Modelがある。 これは、⽬指すべきゴールは狩猟の 獲物と同じように移動するため、定 期的に⽴ち⽌まっては周囲を⾒まわ し、プロトタイピングを繰り返しな がら、これから進むべき道を調整す る必要があると⾔うものだ。 Hunter-Gatherer Model デザイン思考で 顧客を知り続けることで ⾃分の好きなプロダクトが 顧客に届く可能性を上げられる
  21. © SAKURA internet Inc. これまで作る時に思っていたこと • ⾃分が欲しいものを作れば他の⼈も欲しいだろう。 • ⾯⽩い技術があったので、これを使って何か作ってみよう。 •

    競合のいけてない所を使いやすくしたものを作って、価格も安くしよう。 • モダンで次世代な最強のプロダクトを作ろう。 ▲ ただ作りたいモノ ▲ 技術的に楽しいモノ ▲ 他のプロダクトをコピーしたモノ ▲ 何かわからないモノ
  22. © SAKURA internet Inc. これまで作る時に思っていたこと • ⾃分が欲しいものを作れば他の⼈も欲しいだろう。 • ⾯⽩い技術があったので、これを使って何か作ってみよう。 •

    競合のいけてない所を使いやすくしたものを作って、価格も安くしよう。 • モダンで次世代な最強のプロダクトを作ろう。 ▲ ただ作りたいモノ ▲ 技術的に楽しいモノ ▲ 他のプロダクトをコピーしたモノ ▲ 何かわからないモノ 顧客を⾒て、顧客を知る
  23. © SAKURA internet Inc. 実験ノートの概念を持った知識管理のためのプロダクト 私たちのチームでは、研究者向けに実験ノート の概念を持った知識管理ツール「 eureco 」を 開発している。eurecoは、知識管理の利点を活

    かしながら、実験ノートの課題を解決するため のプロダクトである。 このプロダクトは、さくらインターネット研究 所の研究員であり、理化学研究所の客員研究 員、京都⼤学の特定助教としても活躍されてい る熊⾕さんが、⾃⾝の持つ実験科学分野への課 題を背景に始まった。 さくマガより転載(https://sakumaga.sakura.ad.jp/entry/pen)
  24. © SAKURA internet Inc. 実験ノートの概念を持った知識管理のためのプロダクト 私たちのチームでは、研究者向けに実験ノートの概 念を持った知識管理ツール「 eureco 」を開発して います。eurecoは、知識管理の利点を活かしなが

    ら、実験ノートの課題を解決するためのプロダクト です。 このプロダクトは、さくらインターネット研究所の 研究員であり、理化学研究所の客員研究員、京都⼤ 学の特定助教としても活躍されている熊⾕さんが、 ⾃⾝の持つ実験科学分野への課題を背景に始まりま した。(以前は、Penというプロダクトでした) さくマガより転載(https://sakumaga.sakura.ad.jp/entry/pen) あなたのプロダクトは 誰のためのモノですか?
  25. © SAKURA internet Inc. まとめ • プロダクトの顧客が誰なのかを明確にする。 • 顧客が今すぐ解決したい課題を特定する。 •

    顧客の課題とソリューションが適合させてプロダクトに価値が⽣まれる。 • ⾃分の好きなプロダクトを届け続けるために顧客を知り続ける。