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エネルギーの未来を「IoTで切り拓く」先駆者たち【SORACOM Discovery 2023】

エネルギーの未来を「IoTで切り拓く」先駆者たち【SORACOM Discovery 2023】

私たちの生活に無くてはならない「エネルギー」。今、このエネルギーについて、効率の良い使い方が問われています。本セッションでは、地域を支えるエネルギー企業の北海道ガス、そしてエネルギーの地産地消を通じて、循環型社会を目指すビオストックをゲストにお迎えします。2社の共通点は「IoTがエネルギーの使い方、産み出し方を変えた」ことです。それぞれの実体験を共有いただきつつ「主力事業のスマート化」や「困難とされていたアイデアの事業化」をどのように実現されたのかを、ぜひご覧ください。

株式会社ビオストック 取締役 事業開発部長 井上 翔吾
北海道ガス株式会社 エネルギーシステム部 係長 國奥 広伸
株式会社KYOSO Value Creation Strategy室 室長/IoT.kyoto シニアエバンジェリスト 辻 一郎
株式会社ソラコム テクノロジー・エバンジェリスト 松下 享平

SORACOM

July 06, 2023
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Transcript

  1. エネルギーの未来を「IoTで切り拓く」 先駆者たち 株式会社ビオストック 取締役 事業開発部長 井上 翔吾 北海道ガス株式会社 エネルギーシステム部 係長

    國奥 広伸 株式会社KYOSO Value Creation Strategy室 室長/ IoT.kyoto シニアエバンジェリスト 辻 一郎 株式会社ソラコム テクノロジー・エバンジェリスト 松下 享平
  2. 本日のハッシュタグ #SORACOM @SORACOM_PR fb.com/soracom.jp youtube.com/@SORACOM_Japan instagram.com/soracom.official 使用例 他には… • #SORACOM

    IoTやDXの話を聞きにきた • キーノートは2日目! #SORACOM #SORACOM の検索で、最新情報が!
  3. 自己紹介 株式会社ソラコム / テクノロジー・エバンジェリスト 松下 享平 (まつした こうへい) “Max” 講演や執筆を通じて、IoT

    のビジネスや テクノロジー活用の「今と未来」を広める 講演数500以上、執筆160本以上 静岡県民🗻
  4. { “所属”: ”北海道ガス株式会社”, “年齢”: 38, “仕事”: [“発電所維持管理”, “業務用EMS開発” ] “備考”:

    { “博士(工学)” : “触媒化学(IT専門ではない)”, “趣味” : “ポッドキャスト”, “好きなサービス” : “SORACOM Funnel” } } 國奥 広伸 (くにおく ひろのぶ) 自己紹介
 2 $ cat myProfile.json | jq .
  5. 会社概要
 北海道ガス株式会社
 主要事業内容
 本社所在地
 従業員数
 沿革
 1911年 設立
 ガス事業
 電気供給業


    ガス機器販売
 940名
 札幌市東区北7条東2丁目1-1
 売上高
 1,748億円(連結)
 2023年3月末時点 お客さま 件数
 ガス:600,882件
 電力:234,083件
 北ガスグループ本社ビル 石狩LNG基地 Copyright Hokkaido Gas Co., Ltd. All rights reserved
 3
  6. エネルギーマネジメント CEMSの領域 HEMSの領域 家庭用 業務用ビル・施設 街 BEMSの領域 Copyright Hokkaido Gas

    Co., Ltd. All rights reserved
 住まいのエネルギーを最適制御する Home Energy Management System Community Energy Management System 省エネと災害に強い街づくりを支える 46エネルギーセンター 新さっぽろ エネルギーセンター 5
  7. 業務用分野のエネルギーマネジメント CEMSの領域 HEMSの領域 家庭用 業務用ビル・施設 街 BEMSの領域 BEMS/中央監視
 なし
 専門


    管理者
 BEMS 受変電設備
 空調・衛生設備
 照明設備
 中小規模 大規模 ✔設備がスタンドアロン
 計測・制御の通信連携なし
 ✓連動制御
 Copyright Hokkaido Gas Co., Ltd. All rights reserved
 Building Energy Management System 6
  8. 8 レガシー設備のIoT化が必要だが、季節や負荷に合わせた
 柔軟な設定値変更ができれば、省エネの余地あり
 吸収式冷温水機
 冷温水 都市ガス
 重油等
 開発の背景 Copyright Hokkaido

    Gas Co., Ltd. All rights reserved
 ✓燃料の燃焼により、温水・冷水を
  つくるセントラル空調向けの熱源機器
 (フロンを使用しない環境にやさしい
  空調システム)
 
 ✓中間期の温度設定が難しい
  安価に省エネを始めたいお客さまニーズ

  9. 遠隔制御 ユニット 制御信号
 往温度
 還温度
 吸収式冷温水機 還配管 省エネ制御 データの送受信 ・設定値の変更

    AWS モニタリング画面 往配管 遠隔制御 SORACOM Air モード切替
 設定温度等
 SORACOM Beam SORACOM Napter MQTT
 ゲートウェイ MCU(マイコン) 各種モジュール 主な使用サービス Copyright Hokkaido Gas Co., Ltd. All rights reserved
 システム構成 11
  10. AWS IoT Core 
 Amazon DyanmoDB IoT Shadow 
 S3


    生データ
 センサー値
 SORACOM Beam Amazon 
 API Gateway 
 お客さま
 ・管理者
 インターネット
 AWS Amplify Amazon Cognito 外部連携
 
 
 
 
SORACOM APIなど
 お客さま画面
 AWS Cloud
 SORACOM Napter 遠隔指令
 認証情報 ①Beamによる双⽅向通信、機器の遠隔制御 ②Napterによる遠隔リモートアクセス ③認証情報のオフロード ④メタデータサービスによるSIM情報の有効活⽤ MQTT
 遠隔制御 ユニット オンデマンド
 リモートアクセス
 ① ② ③ Copyright Hokkaido Gas Co., Ltd. All rights reserved
 12 システム構成
  11. IoTの知見ゼロからの挑戦 2019年~開発スタート 当時の上司 色々やってみなはれ ✓ある程度自由に試行錯誤できた。 →心理的安全性(情報を生で見て、感じ、経験) ゲートウェイを購入すれば 何とかなると思った件 ? PLC


    →どうにもならなかった…
 $_
 Linuxの黒い画面… 
 ゲートウェイ (小型コンピュータ) Copyright Hokkaido Gas Co., Ltd. All rights reserved
 PLC:プログラマブルロジックコントローラ
 13
  12. 開発チーム:社員3名 デバイスメーカー フロントエンド バックエンド 通信(SORACOM) 制御ユニット開発 ゲートウェイ バックエンド 少人数で開発し、運用もできるちゃんと動くシステムづくりに挑戦 →サーバレス・マネージドサービスを積極活用しシステム構築

    状態監視
 デバイス管理
 設定情報管理
 遠隔アップデート 
 ログイン機能
 可視化画面
 など 企画・広報・デザイン 事業性判断・評価 (バックエンド) 企画チーム:社員3名 全員が別業務と兼業しながら プロダクト開発 2021年~ サービス化に向けて Copyright Hokkaido Gas Co., Ltd. All rights reserved
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  13. SORACOMプラットフォームを採用した理由 情報ソースの多さ コミュニティの充実 セキュリティ AWSとの親和性 閉域網でつなげる!  →IT部門の話(説得)が早い  (PoCがやりやすかった) SORACOM Funnel

    SORACOM Beam IoTに関する多くの事例 デバイス/クラウドのノウハウ多 数 →内製開発の大きなアシスト Copyright Hokkaido Gas Co., Ltd. All rights reserved
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  14. 自己紹介 ➢ 井上 翔吾(いのうえ しょうご) • 2005年 NTT東日本 入社 ✓

    光回線の普及拡大や、集合住宅向け通信サービスの商品企画に従事した後、 2016年よりビジネス開発本部にて新規事業開発を推進 • 2017年 NTT東日本 ビジネス開発本部 担当課長[現職] ✓ 家畜排泄物や生ごみをエネルギーと液肥に変えるメタン発酵技術に出会い感動し、 2020年に社内ベンチャー的に株式会社ビオストックを設立 • 2020年 ビオストック 取締役事業開発部長[現職] 1
  15. 会社紹介 ➢ 株式会社ビオストック • 本社所在地 北海道帯広市 • 資本金 1億円 •

    設立日 2020年7月1日 • 株主構成 東日本電信電話株式会社、バイオマスリサーチ株式会社 • 事業内容 メタン発酵バイオガス事業(調査、施設整備、運用、保守等) 資源循環事業 2
  16. 地域循環型エコ SDGs バイオガスプラントの導入 悪臭軽減 地域産業との連携 良質な生乳 有機肥料 (消化液) クリーンエネルギー (ガス・電気・余剰熱)

    乳製品加工工場 大規模施設園芸 土壌・水質浄化 畜産・酪農業の課題解決 営農業務の削減 (糞尿処理) 健康増進 乳量UP エネルギー地産地消 3
  17. メタン発酵技術への期待と課題 ◼ 食品残渣など有機廃棄物の処理手法として、メタン発酵は今後更に拡大 ✓ 飼料化:基準の厳格化、堆肥化:製品余剰 ✓ メタン化:再生エネルギーを回収、原料の分別がある程度緩くても対応可能 ◼ 一方で、普及拡大にあたっては下記課題あり ✓

    イニシャルコストが高い ✓ 一般的には数十トン/日以上の原料が必要(収集運搬コストが発生) ✓ FIT(電力固定買取価格制度)を前提としたビジネスモデル → 10t/日未満でもオンサイト処理可能な超小型バイオガスプラントの提供 5
  18. プラント構成 ✓ 発酵槽内の状態を 把握し、安定的に 制御することが重要 ✓ 発酵槽を小型化す ることにより、状態が 変化しやすい(運 転難易度が高い)

    オプション 調整槽 発酵槽 ガスホルダー バイオガス 発電機 バイオガス 給湯器 温水(発酵槽加温) 消化液貯留槽 破砕機(オプション) 9 “IoTの出番”
  19. 12

  20. 導入事例(NTTe-city Labo) NTTe-City Labo 実証ハウス スマートストア 社員食堂 電力 調理くず 食べ残し

    売れ残り 非常時用 蓄電池の充電等 センター内の樹木生育 試験圃場での作物生育 近隣住民へ配布 消化液 圃場廃棄物 ローカル5G試験圃場 超小型バイオガスプラント 2022.2~ 稼働開始 都市型の循環型 エコシステム 14 調理くず 消化液
  21. 北海道ガス株式会社 エネルギーシステム部 係長 國奥 広伸 株式会社ビオストック 取締役 事業開発部長 井上 翔吾

    株式会社KYOSO Value Creation Strategy室 室長 /IoT.kyoto シニアエバンジェリスト 辻 一郎
  22. SORACOM の願い クラウド ⇒ 多くの Web サービス SORACOM ⇒ 多くの

    IoT システム 日本から、世界から、たくさんの IoT プレイヤーが生まれますように