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February 25, 2026

非営利活動への参加をデザインする:「迷い」を「納得」へ / Designing Participation in Nonprofit Activities: From “Uncertainty” to “Confidence”

Session by:
阿部 夏希 / 株式会社activo
Natsuki Abe / activo Inc.

Spectrum Tokyo Design Fest 2026 Day 2 (2026/02/15)

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February 25, 2026
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Transcript

  1. Natsuki Abe 阿部 夏希(あべ なつき ) 東京のIT系事業会社でプロダクトデザイナー HCD-Net ⼈間中⼼設計スペシャリスト取得 ⼤阪のIT系事業会社2社でUI/UXデザイナー

    など ⽴命館⼤学 経済学部経済学科 ⽂理総合インスティ テュート 環境‧デザインINS 卒業 趣味など   • 京都市在住(activoは京都の会社です)。地元‧京都市⻄ 京区でフリーマガジン編集⻑をやっています。 • 奈良や滋賀や⼤阪までスーパーカブ110でツーリング   • 最近はアニメ作りもやっています。 堅苦しいのは苦⼿、できればずっと雑談をしていたい。 デザインマネージャー / Natsuki Abe HCD-Net ⼈間中⼼設計スペシャリスト 2010.04 -2022.12 2020.04 -2024.10 2024.11 -
  2. ⼀般的な⼈材サービスとの違い ⼀般的な⼈材サービス ⾮営利領域におけるボランティア募集 扱うもの 個⼈の収⼊源となる   求⼈情報 ⼈⽣の時間の使い道の1つとなる   ボランティア募集情報

    判断軸 報酬‧条件‧キャリア志向   合理的な判断 共感‧意味‧課題意識   +無理なく取り組めるかどうか 応募すると 選考が始まる 関係性が始まる ミスマッチの要因 スキル‧条件不⼀致 解釈‧価値観の不⼀致
  3. 【⼒になりたい個⼈】ボランティアを探す⼈の⼼理   ① 報酬を超えた「想い‧共感‧意味」が原動⼒となる   ② 活動は⽣活に無理なく溶け込む「⽇常の延⻑」である   ③ 納得感と前向きな解釈が応募を左右する

       ボランティアだから良い。⼼から話せる。⼼が躍る。    同ジャンルのアルバイトと迷ったが、⾃分本位になりそうだったのでボランティアを選んだ。    ⼤したことはできない。カウンセリングはできないけど、みんなで集まって雑談したりしている。    活動頻度が週5⽇とか4⽇は厳しい。週2,3回ぐらいがいいと思って探していた。    とりあえず⼀回は体験で確認したい。⼈柄とか活動の様⼦とか、すごく重要になる。   「本気で熱意のある⽅のみ募集してます」と書いてある⽅がありがたい。 ポジティブ
  4.   ① ⼈づての紹介と⽐べ、事前のコミュニケーションが不⾜しやすい   ② ネット上の情報だけで参加を判断することに不安を感じやすい ③ ⾃⼰評価や責任感から、「⾃分で⼤丈夫か」とためらってしまう 【⼒になりたい個⼈】ボランティアを探す⼈の⼼理  対⾯だと細かいニュアンスが伝わりやすいが、⽂章だけだとちょっと難しいところがある。

     やりたい気持ちはあるが、不安材料があるときは直接問い合わせで確認したい。    聞いたことのない企業や団体名なので、何されてるかを⾒たくて情報を追加で確認した。    ⾊々調べて「ここなら⾏きたい」と思えたら応募をする。慎重な⼈は応募を渋りそう。    今の状況で始めるとどっちつかずになると思った。まだできる覚悟がないと思った。   こうじゃなくてもいい、みたいな条件の幅が欲しい。じゃないと応募しづらい⼈はいるんじゃないか。 ネガティブ
  5. 参考:募集ページの現状 【⼒になりたい個⼈】プロダクトの課題 募集ページ ▶ 応募ページ 最も伸びしろがある やりたい気持ちがあっても、 条件など情報の解釈に迷い、 「⾃分は不適任かもしれない」 と後から不安になる。

    インサイト仮説 意欲のある個⼈ユーザーほど、 応募前の判断で⽴ち⽌まってし まいやすい。 こうした⼼理的な迷いは、募集ページから応募ページに進む直前で顕在化しやすい。
  6. ① 活動の背景や⽂脈に、語るべきストーリーがある   ② 社会課題への向き合い⽅や価値観を、きちんと伝えたい ③ 「誰でもいいわけではない」からこその誠実さ 【 NPO‧社会的企業などの⾮営利組織】募集を掲載する側の⼼理  

     最近は⽇帰りの活動を増やしているが、それではストーリー的に伝えられない部分があり、悩ましい。    先に団体の⽬的や活動内容について説明してから、どんな⼈に来て欲しいかを書く流れの⽅が書きやすい。    活動内容については、何をしているのかがきちんと伝わるよう、情報を⼀通り整理したいと考えている。    会って話すとお互いの気持ちや感情が分かる。オンラインだとなかなかお互いの真意が伝えづらい。    条件を書くのは難しいが、項⽬が細かいことでどんな⼈が欲しいかを考え直すきっかけになる。    想定していた参加体験に⾄らないことがあった。活動の実態に合った募集内容を設計する必要性を感じた。 ポジティブ
  7. 【 NPO‧社会的企業などの⾮営利組織】募集を掲載する側の⼼理 ① 中途半端に伝えて誤解されたくない   ② 活動の背景や想いを理解して参加してほしい ③ 条件‧注意点‧前提を先に伝えようとしてしまう   

    ⼦どもが怪我するリスクがあるので、トレーニングや意識付けをある程度してもらう必要がある。    所属期間の項⽬があると、⻑期で関わる⼈じゃないと参加できないのかと誤解されそう。    初めての⼈に、⾃分たちがどういう団体なのか、どういうことしているのかをきちんと伝えたい。    突然先⽣が来なくなると、⼦どもたちが⼾惑ってしまう。事前にきちんと伝えることを⼤切にしている。    参加後にコミュニケーションスタイルの違いに気づく場合がある。事前の⾯談だけでは⾒えにくい点もある。    応募の段階でコンプラが厳しいことをしっかり伝えておきたいと思っている。 ネガティブ
  8. 参考:募集ページの⽂字数と応募率の関係 • ⽂字数が多ければ応募につながるという傾向は⾒られない。 • カテゴリによっては⽂字数が多いほど応募率が上がるケースも。   必要な情報が多いこと⾃体は、悪いことではない。 「⽂字数を減らせば解決する」という単純な話ではない。  団体が⼤切にしている価値や 想いを「丁寧に伝えよう」とす

    るほど情報量が増える。     ニュアンスを伝えるためには 削るべきではない内容が多い。 インサイト仮説 個⼈ユーザーが判断するために 必要な情報が⾒えにくく、 うまく伝わらない。 【 NPO‧社会的企業などの⾮営利組織】プロダクトの課題 activoの募集ページにおける詳細説明(募集詳細)は、 約3割が1,500⽂字を超える 情報量 ≠ ⽂字数 重要なのは必要な情報をどう整理し、⾒せるか
  9. 両者の間にある構造 両⽴への不安‧責任感からの離脱   • ハードルが⾼そう(⾃分でも⼤丈夫か)   「⾃分は対象外かも...」という⾃⼰選別 NPO‧社会的企業などの⾮営利組織 熱意ゆえの情報量の多さ • 「全部伝えよう」としてしまう

      ⼀次判断の構造が⾒えにくくなる ⼒になりたい個⼈ • 想い‧共感‧意味が原動⼒ • ⽇常の延⻑にある活動 • ストーリー、価値観を伝えたい • 中途半端な伝達への懸念 納得感と前向きな解釈が必要 誰でも良いわけではない 募集ページがこの構造をカバーできる設計になっていない 仕事や家庭の都合もある... 受け⼊れるための体制も必要...