Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
型についてちょっと考える
Search
t10471
November 03, 2017
Programming
1
310
型についてちょっと考える
主にHaskellとScalaの型クラスについて
t10471
November 03, 2017
Tweet
Share
More Decks by t10471
See All by t10471
hashicorp_raftからraftを学ぶ
t10471
0
930
EOSにPull Requestを出してマージされた話
t10471
1
700
分散台帳・暗号通貨とRust ブロックチェーンをRustで作ってる話
t10471
2
1.4k
Kubernetesの ダークカナリアリリースツールを作った話
t10471
0
930
Kubernetes・GCPを使った チャットボットサービスの 機械学習部分の話
t10471
0
170
Other Decks in Programming
See All in Programming
Kotlin エンジニアへ送る:Swift 案件に参加させられる日に備えて~似てるけど色々違う Swift の仕様 / from Kotlin to Swift
lovee
1
250
A comprehensive view of refactoring
marabesi
0
970
関数型まつり2025登壇資料「関数プログラミングと再帰」
taisontsukada
2
840
GoのWebAssembly活用パターン紹介
syumai
3
10k
カクヨムAndroidアプリのリブート
numeroanddev
0
430
AIエージェントはこう育てる - GitHub Copilot Agentとチームの共進化サイクル
koboriakira
0
130
Go1.25からのGOMAXPROCS
kuro_kurorrr
1
770
「ElixirでIoT!!」のこれまでとこれから
takasehideki
0
370
Is Xcode slowly dying out in 2025?
uetyo
1
170
Cline指示通りに動かない? AI小説エージェントで学ぶ指示書の書き方と自動アップデートの仕組み
kamomeashizawa
1
560
Perplexity Slack Botを作ってAI活用を進めた話 / AI Engineering Summit プレイベント
n3xem
0
670
無関心の谷
kanayannet
0
180
Featured
See All Featured
Cheating the UX When There Is Nothing More to Optimize - PixelPioneers
stephaniewalter
281
13k
Designing Dashboards & Data Visualisations in Web Apps
destraynor
231
53k
Build The Right Thing And Hit Your Dates
maggiecrowley
36
2.8k
No one is an island. Learnings from fostering a developers community.
thoeni
21
3.3k
JavaScript: Past, Present, and Future - NDC Porto 2020
reverentgeek
48
5.4k
The MySQL Ecosystem @ GitHub 2015
samlambert
251
13k
Building Adaptive Systems
keathley
43
2.6k
For a Future-Friendly Web
brad_frost
179
9.8k
Done Done
chrislema
184
16k
Building Better People: How to give real-time feedback that sticks.
wjessup
367
19k
Principles of Awesome APIs and How to Build Them.
keavy
126
17k
What’s in a name? Adding method to the madness
productmarketing
PRO
22
3.5k
Transcript
型についてちょっと考えてみる ✤ 社内勉強会 ✤ @t10471
自己紹介 ✤ 所属 ✤ CyberAgent ✤ AI Messenger ✤ Haskellが好き
✤ 業務はScalaとPython ✤ 普段使っているもの ✤ tumx ✤ fish ✤ vim ✤ IntelliJ IDEA
注意 ✤ 間違っているところがあるかもしれません ✤ ご勘弁ください ✤ サンプルコードは色んなところからとってきてます ✤ すみません。色々なところから拝借したので具体的 なところは忘れてしまいました
型って? ✤ 「値の種類」のこと ✤ 整数型、文字列型とか ✤ 言語によって色々違ったりするかも? ✤ Javaのクラスとかは自分で定義した型
型の種類 ✤ プリミティブ型(値型) ✤ JavaやC#,Haskell(GHC)の場合,boolean, int, float, charなど ✤ ポインタに乗ってないやつ(スタック)
✤ 言語によって違うかも? ✤ 参照型 ✤ 自分で定義した型とかクラスの型 ✤ ポインタに乗っているやつ(ヒープ)
型といえはポリモーフィズム(多 相) ✤ 型をつけることによってコンパイル時にエラーをチェッ クして欲しい ✤ でも、いろんな型を一緒に扱いたい時もある ✤ メジャーな例は継承 ✤
最近は継承は良くない的な雰囲気もある…
多相性(ポリモーフィズム) ✤ いろんな多相がある ✤ アドホック多相 ✤ 派生型 (部分型付け, レコード多相とか) ✤
パラメータ多相 (高階多相) ✤ ランクN多相
アドホック多相 ✤ 有名どころはJavaのオーバーロード ✤ 引数の型の違いで同じ関数名を定義できる ✤ Common Lisp Object Systemでは総称関数(後で効いて
くる) Common Lisp Object System
派生型(subtype) ✤ 基本型(SuperType)に対して派生した型のことを Subtype という ✤ 2つのタイプがある ✤ Nominal Subtyping
(公称型) ✤ Structural Subtyping (構造的部分型)
Nominal Subtyping ✤ JavaやC#で明示的にinterfaceの実装、classの継承を して自らの型を公称する Java
Structural Subtyping ✤ 自らの型を公称しなくても構造的に一致するのであれば、派生型として認識す る ✤ Go、TypeScript、Scala等で持っている。OCamlはOOPだけどこっち ✤ Haskell (GHC)もExistentialQuantification拡張でいける(存在量化された型)
Go
レコード多相(列多相ともいう?) SML# OCaml Structural Subtypingのデータ版?
OOPのポリモーフィズムの種類 ✤ 載せたけど、ここはちょっと強引… ✤ クラスベース ✤ 継承でポリモーフィズムを表現する ✤ Java,C++など ✤
プロトタイプベース ✤ プロトタイプチェーンを遡っていくことでポリモー フィズムを表現できる ✤ JavaScript
パラメータ多相 ✤ いわゆるジェネリックプログラミングというやつ C++
高階多相 ✤ パラメータ多相が高階(higher order)になったやつ ✤ Scala, Haskell, C++(?)とかにある ✤ OCamlを含むML系言語はない(多分…)
✤ TypeScriptとかRustにはない
Scalaの場合 Haskellの場合
高階多相がない言語で頑張る場合 TypeScript
別の言語 Rust
ランクN多相 ✤ の前に型推論の話をしないといけない… ✤ 難しいのでちょっとだけ ✤ ナイーブな型推論はHindley-Milner ✤ 1階の型推論だけしかできないけど決定可能 ✤
OCamlとScala(2系)はHindley-Milnerの拡張らしい ✤ System F(ωがつくのもある) ✤ 多相ラムダ計算ができるけど決定不能な場合がある ✤ Haskell(GHC)はこっち、Scala(Dotty)はこれの発展 系
ランクN多相(Haskell)
Scalaはランク1多相
ランクN多相をScalaでやる場合
型クラス ✤ オブジェクト指向の言語は継承やオーバーロードで同 じ名前の関数の解決ができる ✤ 関数型言語はオブジェクトがないから引数でしか決定 できない… ✤ CLOSの総称関数はあるけど、CLOSは動的型付け言語…
そこで型クラスの登場
Scalaだと
Scalaで型クラスの何が嬉しいの? ✤ Javaだと人が作ったクラスをいじれないけど ✤ 型クラスを使うと拡張できる ✤ JavaだとよくWrapper Classを使って対応してた
型クラスの流行り ✤ RustとかSwiftも取り入れている ✤ kotlinは拡張関数
ありがとうございました