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GraphQL スキーマで支えるレジアプリ開発 / "hey Talk" Engineers #4
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ta-chibana
August 31, 2021
Technology
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GraphQL スキーマで支えるレジアプリ開発 / "hey Talk" Engineers #4
ta-chibana
August 31, 2021
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Transcript
GraphQL スキーマで支える レジアプリ開発 Takuma Chibana 2021-08-18 "hey Talk" Engineers #4
自己紹介 • 知花 卓磨 • https://github.com/ta-chibana • バックエンドエンジニア • STORES
レジ や EC の 開発をやっています
「STORES レジ」を リリースしました!
「STORES レジ」を 支えるエンジニアリング
None
• レジ用 API は EC(Rails)のコードベースに乗る形で実装 • graphql-ruby を使って実装 • GraphQL
スキーマやそれを使った開発の進め方について話します
なぜ GraphQL ? • アプリチームから GraphQL を使いたいという相談 • API スキーマ・ドキュメントの管理がいい感じにできそう
(検討当時は EC の API スキーマが管理されていなかった) • その他 GraphQL にすることによるメリット (もちろんデメリットも) • バックエンドとして利用するにあたって 大きな問題はなさそうだと判断
アプリチームとどのように お仕事を進めたか
「初めての GraphQL」読書会をやった • 初めて GraphQL に関わる メンバーが多かった • レジの開発に関わるメンバーと そうでないメンバー数名が
参加した
「初めての GraphQL」読書会をやった API 開発に関する思い出が 語られるなどした
API スキーマの設計・共有方法
API スキーマの設計・共有方法 1. バックエンドで API のインターフェースを設計・実装する (この間アプリチームは UI の実装を並行して進める) 実装
API スキーマの設計・共有方法 2. GraphQL::RakeTask を利用した rake タスクを用意し 定義された rake タスクを実行して実装からスキーマを生成する
bin/rails graphql:schema:idl
API スキーマの設計・共有方法 3. アプリチームは生成された schema.graphql ファイルを 利用して開発を進める 開発に利用
EC での API 開発の流れと比較する
EC での API 開発の流れ 1. フロントエンドエンジニアと議論してスキーマを定義する
EC での API 開発の流れ 2. スキーマ定義にあうように API を実装する
両者の違い レジ • 実装から始める • スキーマは実装から生成 • スキーマの設計は バックエンドエンジニアが行う EC
• スキーマ定義から始める • スキーマは Stoplight Studio などで YAML を作成して定義 • スキーマの設計は バックエンド・フロントエンド 両チームで議論して行う
Q. やってみてどうだった?
Q. やってみてどうだった? • A. 良かったと思う • スキーマの自動生成が楽で、API 開発を素早く進めることができた • 実装とスキーマ定義に乖離がなくて良い
• API スキーマの用語で議論できた
Q. スキーマ定義が最初ではない?
Q. スキーマ定義が最初ではない? • A. はい • アプリチームメンバーはこれまで EC と関わったことがない •
EC のことを知っているバックエンドチームのメンバーで 設計した方が早そうだと判断 • 不明点あれば適宜コミュニケーションをとった • 両チームとも要件定義段階で関わっていた & ドキュメントもあるので認識のズレは起こりづらかった • 仲が悪くならなかった
Q. スキーマ定義から始めることは できない?
Q. スキーマ定義から始めることはできない? • A. いいえ • graphql-ruby の DSL を使いながら議論して
先にスキーマ定義を作ることはできそう(今回はやっていない) 実装経験なくても理解はできそう ...? ↑ココ
Q. スキーマ生成タスクの実行漏れは?
Q. スキーマ生成タスクの実行漏れは? • A. テストで防いでいます • この辺りは graphql-ruby のドキュメントを参考にしました https://graphql-ruby.org/testing/schema_structure.html
まとめ • スキーマが実装から生成できるので乖離なく、 スキーマ定義と実装が同時にできるので開発速度向上が狙えた • 生成されるスキーマ・ドキュメントによって共通言語が作られ、 コミュニケーションコストが下がった • 必要になったらスキーマ定義から始めることもできそうなので そのうち試してみても良さそう
ありがとうございました!