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コーディングにおける命名で気を付けていること
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Tanaka Daiki
May 19, 2020
Programming
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36
コーディングにおける命名で気を付けていること
第3回 Cammel LT 会で登壇した時のスライド
Tanaka Daiki
May 19, 2020
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Transcript
クリーンなコードを書くために 考えていること:命名編 九工大プロ研 tanacchi 1
tanacchi (たなっち) 九州工業大学 大学院 M1 教師なし学習の研究 九工大プロ研 初代 CTO (自称)
2 @q111026d twitter
Cammel さんとの接点 enPiT の参加校 JPHACKS 決勝で 運命の再開 りゅーと ちゃにおさん kugi
さん tanacchi 3 @q111026d
美しいコードを書こう (15min) 4 @q111026d
ATTENTION このスライドの内容は あくまで tanacchi 個人の見解であり, 所属する組織の公式見解でありません. 5 @q111026d
美しいコードを書いていますか? 6 @q111026d
美しいコードの利点 • 継続的な開発 • チーム開発 • 業務の引継ぎ 2 Days ハッカソンで変なバグを踏まないためにも
(最低限) きれいに書くのは必要だと思う において障害が起きにくい 7 @q111026d
美しいコードって何だ? 8 @q111026d
美しいコードには種類がある(と思う) •人間の目線 •コンピュータの目線 9 @q111026d
美しいコードの種類 •人間の目線 •コンピュータの目線 10 @q111026d
人間目線でも様々(?) 命名 DRY の法則 拡張性と保守性 ファイルの分割 オブジェクト指向プログラミング なんやかんや 小 大
具体的 抽象的 ディレクトリ構造 11 @q111026d
今回は命名に着目 命名 DRY の法則 拡張性と保守性 オブジェクト指向プログラミング なんやかんや 小 大 具体的
抽象的 ディレクトリ構造 ファイルの分割 12 @q111026d
美しいコードのために 先頭からスムーズに読み進められるかどうか tanacchi の中でのポリシー 13 @q111026d
美しいコードのために 先頭からスムーズに読み進められる 14 @q111026d
美しいコードのために 先頭からスムーズに読み進められる 15 @q111026d 1. 処理の内容を先に読み進めたり 2. 戻って変数の型などを確認したり プログラムの内容を理解できる することなく,
命名 Q. この関数は何を計算しますか? 16 @q111026d
命名 A. 数字 x の約数の和を求める関数 17 @q111026d
何が悪いのか 1. 意味が読み取れない関数名 2. 特に必要のないコメント 4. いや知っとるわ 3. 意味を読み取りづらい変数名 18
@q111026d
命名は大事やぞ(ニッコリ) Q. この関数は何を計算しますか? 多少長くなっても 意図が伝わることを重視しよう 19 @q111026d
美しいコードのために あ,約数の合計を 出すんだ~(察し) 複数形の “divisors” の方が いいよなあ 関数の中身を先に読み進めることなく 処理の内容を理解できる 20
@q111026d
美しいコードのために 先頭からスムーズに読み進められる 21 @q111026d 1. 処理の内容を先に読み進めたり 2. 戻って変数の型などを確認したり プログラムの内容を理解できる することなく,
他の具体例 22 @q111026d
関数編 関数:何らかの動作を記述するもの 「 動詞 」から始まるのが自然 • set_param (パラメータを設定する) • init_status
(ステータスを初期化する) 意味の伝わる範囲なら単語を省略してもいいと思う 23 @q111026d
関数編 真偽値(true/false)を返す関数 •末尾に「?」マーク(“?”を関数名に使える言語の場合) game_finished? , available? •be動詞 か 助動詞を使う is_game_finished
, can_access 24 @q111026d
変数編 結構難しい. image という変数名 => • 画像ファイル内のRGBデータの配列? • ファイルの名前? •
ファイルへのパス? わからなくなったら… 前の処理を読み返して確認しなきゃいけない => 先頭からスムーズに読み進められない • rgb_array • image_filename • image_filepath 25 @q111026d
美しいコードのために 先頭からスムーズに読み進められる 26 @q111026d することなく, 1. 処理の内容を先に読み進めたり 2. 戻って変数の型などを確認したり プログラムの内容を理解することができる
結局何が言いたかったか 1. 多少長くなってでも伝わる命名を 2. 「関数は動詞から始める」などの慣習を 3. 人のコードを真似しながら短縮化を 以下のことを考えています これらは共通のポリシーに基づく (他人が)
先頭からスムーズに 読み進められるコードを書く 27 @q111026d 変数宣言のタイミング,行分けを検討するときも
何をすべきか 書かなきゃ実感できないことが大半 • いろんなシチュエーションに出会いながら 自分なりの法則を見つける • チーム開発するときに コードレビューで議論するのが近道かも 28 @q111026d
おわりに 日々精進ですなあ 29 @q111026d