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Python環境の今 2022

Manabu TERADA
January 22, 2022

Python環境の今 2022

PyCon Kyushu 2022 Kumamotoでの寺田の発表資料

Manabu TERADA

January 22, 2022
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Transcript

  1. 自己紹介 寺田 学 (Manabu TERADA) @terapyon ( 株)CMS コミュニケーションズ代表 Python

    エンジニア兼経営者 Python ベースのWeb 系システム構築やコンサルティングを行っている。 昨年から企業や学校に向けたプログ ラミング教育にも関わっている 2 / 37
  2. 共著・監修書籍 3 / 37 最近、寺田が関連していいる書籍の紹介 スラスラわかるPython 第2 版 翔泳社: 2021

    岩崎 圭 著、北川 慎治 著、寺田 学 監修 Python 実践レシピ 技術評論社: 2022 鈴木たかのり著、筒井隆次 著、寺田学 著、 杉田雅子 著、門脇諭 著、福田隼也 著 Flask によるWeb アプリ開発入門 物体検知アプリ& 機械学習API の作り方 翔泳社: 2022 佐藤 昌基 著、平田 哲也 著、寺田 学 監修
  3. その他関連組織 一般社団法人 PyCon JP Association 代表理事: https://www.pycon.jp 一般社団法人Python エンジニア育成推進協会 顧問理事:

    https://www.pythonic-exam.com 国立大学法人一橋大学 社会学研究科 地球社会専攻 非常勤講師 NVDA 日本語チーム Plone User’s Group Japan Python mini hack-a-thon 主宰 5 / 37
  4. Python 実装と選択 実装の種類 CPython C で実装されている PyPy Python で実装 MicroPython

    機能限定のPython マイクロコントローラー向 Cython 高速化 選択基準 特別な理由がなければ CPython でいい。 Python といえば CPython のことを言う 10 / 37
  5. バージョン年表 ( 〜2013 年) Python 2 Python 3 Event 1994

    1.0 … 2008 2.6 3.0 2009 3.1 2010 2.7 PyCon APAC in SG 2011 3.2 PyCon JP 2012 3.3 2013 PyCon APAC in Japan 12 / 37
  6. バージョン年表 (2014 年〜) Python 2 Python 3 Event 2014 3.4

    2015 3.5 2016 3.6 Python Boot Camp 2017 PyCon mini Kumamoto 2018 3.7 PyCon Kyushu in Fukuoka 2019 3.8 PyCon Kyushu in Okinawa 2020 End of Life 3.9 2021 3.10 2022 3.11 PyCon Kyushu in Kumamoto 13 / 37
  7. インストール方法 インストール方法の種類 公式インストーラ バニラインストーラ 公式版をソースコンパイル OS パッケージマネージャー apt / DNF

    / brew Anaconda 様々なパッケージをまとめてインストール インストール方法の選択 特に理由がなければ 公式インストーラ Linux 環境なら ソースコンパイル パッケージマネジャーを使う場合もある 17 / 37
  8. 仮想環境とは 一つの OS 上に、複数の Python 環境を作れる 利用する Python ライブラリを区分できる OS

    上のグローバルな Python 環境をクリーンに保てる Python レイヤーの仮想環境に限定 OS の仮想化やコンテナ化とは別物 22 / 37
  9. 仮想環境の種類 venv モジュール Python 標準ライブラリ virtualenv 以前の Python では使われていた venv

    モジュールがある今、使われない pyenv Python のマイクロバージョンの切替も可能 conda コマンド Anaconda で使う 23 / 37
  10. 仮想環境の選択 venv モジュール venv モジュールの使い方 Linux / macOS Windows 24

    / 37 $ python -m venv venv # venv というフォルダができる $ source venv/bin/activate # 仮想環境を有効化 (venv) $ # プロンプトが変化 (venv) $ deactivate # 仮想環境の無効化 $ rm -r venv # 仮想環境のフォルダを削除 > py -m venv venv # venv というフォルダができる > venv\Scripts\Activate.ps1 # 仮想環境を有効化 (venv) > # プロンプトが変化 (venv) > deactivate # 仮想環境の無効化 > rmdir venv # 仮想環境のフォルダを削除
  11. pip コマンド Python に同梱しているコマンド pip で Pillow をインストール 28 /

    37 $ sourse venv/bin/activate # 仮想環境を有効化 (venv) $ pip install pillow # Pillow をインストール (venv) $ pip freeze > requirements.txt # パッケージリストを作成 (venv) $ pip install -r requirements.txt # パッケージリストを元にインストール (venv) $ pip install -U pillow # Pillow をアップデート
  12. wheel とは PEP427 The Wheel Binary Package Format 1.0 (

    最新は PEP 491 Format 1.9) ビルド済みの配布用パッケージ C コンパイラが必要なパッケージに対応 ピュアPython でもwheel 提供されている 様々なプラットフォームに対応 プラットフォームに依存していない場合 最近は、Windows / macOS / Linux 用などのwheel が専用に準備されているパッケージが多い 29 / 37 numpy-1.22.1-cp39-cp39-win_amd64.whl numpy-1.22.1-cp39-cp39-manylinux_2_17_x86_64.manylinux2014_x86_64.whl numpy-1.22.1-cp39-cp39-macosx_11_0_arm64.whl Flask-2.0.2-py3-none-any.whl
  13. エディタ エディタの種類 VS Code 無料、統合環境、様々な言語に対応 PyCharm 有料、統合環境、Python に特化 Atom 無料、統合環境とまでは言えない

    Emacs シンプルなエディタ、拡張機能で高機能化 vim シンプルなエディタ、CUI ベース IDLE Python の付属されているエディタ エディタの選択 特に制約はない 最初は統合環境を使うのが良い シンタクスハイライトやエラーの表示 いくつか試してみるのが良い 迷ったら VS Code で良いと思っている PyCharm は整っている感じで良いとは思う 31 / 37
  14. 寺田の環境 macOS 実装 CPython Python バージョン 3.8, 3.9, 3.10 インストール方法

    公式インストーラ 仮想環境 venv パッケージインストール pip エディタ VS Code 33 / 37
  15. 寺田の環境 Linux 実装 CPython Python バージョン 3.6, 3.7, 3.8, 3.9

    インストール方法 ソースビルド /opt 仮想環境 venv パッケージインストール pip エディタ VS Code 34 / 37