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[TechNight #91] Oracle Database 最新パフォーマンス分析手法

[TechNight #91] Oracle Database 最新パフォーマンス分析手法

2025年7月24日実施のOracle Database Technology Night#91における
「[TechNight #91] Oracle Database 最新パフォーマンス分析手法」の資料です。
当日いただいたQAに対する回答は資料の最後に記載しております。

動画はこちら
https://www.youtube.com/watch?v=TLOh44T4HS4

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July 25, 2025
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  1. Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates Agenda 2 1.

    データベース管理ソリューション 2. データベースのどこに時間を費やしているか 3. データベースのパフォーマンス管理 4. その他新機能 5. Demo
  2. エンタープライズとクラウドの管理戦略 Oracleのデータベース管理ソリューション Enterprise Manager (EM) • Oracleスタックを深く管理するために • 新しいエンジニアド・システム管理 (Exadata、ZDLRA)

    • ハイブリッドとマルチクラウドのサポート • OCIとの統合を提供し新機能を実現 • EM Cloud Extension (EMでOCI機能を使⽤) • EMブリッジ (OCIからEMデータを使⽤) • EM24aiはさらに軽量なプラットフォームの近代化と新機能 を提供 Observability and Management (OCI O&M) • コアとなるObservabilityサービスの完全なセット (モニタリング、 ロギング、サードパーティ統合のための Service Connector Hub...) • APM、ログ分析、データベース管理、スタック・モニタリング、 ビッグデータ分析のための新しい⾼度なクラウド・サービス • 異機種混在データ、スタックおよび⾔語のサポート • ハイブリッドおよびマルチクラウドのサポート Enterprise Managerとクラウド・サービスの両⽅への継続的な投資 を通じて、顧客に最⼤限の選択肢を提供する カスタマー・マネージド クラウドベース、ベンダー・マネージド Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 4
  3. ビジネス・ニーズに最適なものを利⽤する クラウド・ネイティブのOCIサービスがお客様に代わって管理・更新する • アプリケーション・パフォーマンス・モニタリング (APM) • スタック・モニタリング • ログ・アナリティクス •

    データベース管理 (DBM) • Opsインサイト (OpsI) ⾃社内に導⼊し管理するEnterprise Manager • Database Diagnostics and Tuning Packs • Lifecycle Management Pack • Cloud Management Pack 別々に使うことも、⼀緒に使うこともできる どのソリューションを使⽤しますか︖ Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 5 Enterprise Manager OCI O&M
  4. Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 6 データベースのどこに時間を費やしているか •

    データベースのパフォーマンスが変化する理由 • パフォーマンス分析に使⽤するデータ (Diagnostics Packのポートフォリオ) • Database Time (DB Time) と Average Active Sessions (AAS) • Automatic Workload Repository (AWR) • Active Session History (ASH) • Automatic Database Diagnostic Monitor (ADDM)
  5. データベースのパフォーマンスが変化する理由 パフォーマンスに影響する環境の変化 • データ増加 • ユーザー数の増加 • インフラの変更 • サーバーのアップグレード

    • ディスク・ストレージのサイズや種類の変更 • クラウドへの移⾏を含む新しいプラットフォームへの移⾏ • データベースの統合 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 7
  6. Database Time and Average Active Sessions 基本的な概念 DB Time(データベース時間) •

    すべてのデータベース内処理に要したセッション(フォアグランド)の合計時間 ≠ 応答時間 Active Session(アクティブ・セッション) • 現在データベース内処理に時間を要している(アイドルでない)セッション %Activity(セッションの平均アクティビティ) • 実経過時間に対するアクティブな時間の割合 Average Active Sessions(平均アクティブ・セッション) • 全セッションの平均アクティビティの合計 本を閲覧する カートに⼊れる 精算する 時間 = データベースで使⽤した時間 ⼀冊の本の レビューを読む SQL Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 9
  7. Database Time and Average Active Sessions DB Time (データベース時間) データベース・クライアントに代わってデータベースの作業を直接実⾏するのに

    費やされた時間である • フォアグラウンド・セッションによるデータベース・コールの合計時間 以下を含む • CPU時間 • IO時間 (他の待機時間と区別される) • アクティブ待機 (⾮アイドル待機) 時間 Oracleの性能分析の基本単位 • これをできるだけ少なくできればパフォーマンスは最適である CPU I/O Wait DB Time Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 10
  8. Database Time and Average Active Sessions Average Active Sessions (複数セッション)

    DB Timeがデータベースに蓄積される割合である • Average Active Sessions = 全セッションの平均アクティビティの合計 = 全セッションのDB Timeの合計 / 全セッションのElapsed Timeの合計 = データベースで使⽤した時間 時間t1 には2つのアクティブ・セッションが存在する t0 t1 ユーザ1 ユーザ2 ユーザ3 ユーザ4 時間 1 2 3 4 アクティブ・セッションの経過 経過時間 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 11 最も負荷が⾼い
  9. Database Time and Average Active Sessions ASH数式︓AASを統合してDB時間を計算 = 1秒 DB時間

    より正確なバージョン SELECT SQL_ID, SUM(usecs_per_row)/1000000 as Dbtime_secs FROM V$ACTIVE_SESSION_HISTORY GROUP BY SQL_ID ORDER BY 2 DESC; 基本バージョン SELECT COUNT(*) as Dbtime_secs FROM V$ACTIVE_SESSION_HISTORY; Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 12
  10. Database Time and Average Active Sessions 実際のASH数式 • 待機クラス別平均アクティブ・セッションの時間推移 •

    DB Time が増えればチューニングの機会も増える • システム負荷の増加に伴い DB Time が増加 • システム性能の低下により DB Time が増加 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 13
  11. Automatic Workload Repository (AWR) パフォーマンス統計を⾃動収集 課題 • DBAはどのように問題を監視し、問題が発⽣したときにど のように認識するば良いのか •

    問題の検出とチューニングのために、どのデータベース統計 情報を取得すれば良いのか 解決策 • 問題検出とチューニングのためのデータベース統計情報の 収集を⾃動化することで、データベースの⾃⼰管理の基 盤として機能する • 以下を含む、履歴パフォーマンス・データのリポジトリ • システム、セッション、SQL⽂、セグメント、サービスの累 積統計 • ⾼負荷SQL⽂ • データベース・レベルおよびセッション・レベルでのDB時間 • セグメント (表、索引など) のオブジェクト統計 • パフォーマンス・チューニングの基礎となる統計情報 MMONプロセスが1時間毎に「SGAに保存された最近の 統計」を収集し、AWRスナップショットを作成する • データベースはスナップショットをSYSAUX表領域に保存 • 古いスナップショットは設定可能なスナップショット保持ポリ シー (デフォルト8⽇間) に従ってパージされる 14 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates
  12. Active Session History (ASH) アクティブ・セッションの情報を⾃動収集 課題 • 本番システムのDBAが「データベースが遅い︕」といった緊 急コールを受ける •

    セッションが切断された場合でも、過去の正確な時点で パフォーマンス問題の根本原因を特定したい • AWRの保存間隔を増やすと、重要な本番環境における ストレージのオーバーヘッドとコストが増加する 解決策 • ⼀時的な問題に的を絞ったパフォーマンス分析が可能 • Oracleカーネルに組み込まれ、⾼度に最適化されている アクティブなセッションを1秒ごとにメモリ(SGA)にサンプリング (v$active_session_history) • 10サンプルを1つにまとめたスナップショットがAWRにフラッシュ • このSQLは時間の経過とともに遅くなりましたか?」などの質 問に答えるのに役⽴つ • カーネル構造への直接アクセス • 収集されたデータには次のものが含まれる • SID • SQL ID • Program, Module, Action • Wait event# • Object, File, Block • 実際の待機時間 15 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates Performance Time * Range ⼀時的な問題を対象としたパフォーマンス分析が可能
  13. Automatic Database Diagnostics Monitor (ADDM) AWRデータを⾃動で素早く分析 課題 • システムに変更を加える前に、問題を正確かつタイムリー に診断する

    • パフォーマンス問題の根本原因を診断する 解決策 • Oracle Databaseが⾃⾝のパフォーマンスを診断し、 特定された問題を解決する⽅法を決定できるようにする • 根本原因分析、修正推奨事項の影響とメリットの分析 DB Timeメソッドの使⽤を埋め込んだエキスパート・システム • AWRデータを定期的に分析し、DBのパフォーマンスを監視 および診断 (問題を発⾒すると解決⽅法を提⽰) • DB Timeへの影響が⼤きいものから探す 16 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 定期的に保存 スナップショットの 差分を診断 AWR Database Control ADDM 診断結果 / アドバイス 結果作成 起動 起動 結果表示 DBA SGA 統計情報 負荷の高 いSQL … MMON ADDM実⾏、結果表⽰
  14. Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 17 データベースのパフォーマンス管理 •

    問題を発⾒、修正、検証するツール • パフォーマンス・ハブ • パフォーマンス・ハブの新機能および拡張機能
  15. データベース・パフォーマンスの問題を発⾒、修正、検証するツール Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 18 修正

    検証 発⾒ 問題を⾒つける • AWR • ADDM • ADDMスポットライト • パフォーマンス・ハブ 修正を検証 • SQL Perf Analyzer (SPA) • Workload Analysis (WLA) • Database Replay 問題を修正 • SQLチューニング・アドバイザ • SQLプロファイル • SQLモニタリング
  16. データベース・パフォーマンスの問題を発⾒、修正、検証するツール データベース・パフォーマンスの分析 エンジニア⾃⾝で実施 • 問題を⾒つける • AWRレポート、ASHレポート • AWRエクスプローラ、ASH分析 •

    問題を修正 (SQLが問題のとき) • SQLモニタリング (チューニング作 業のガイド) • 基本はエンジニア⾃⾝が考える • できない場合は • SQLチューニング・アドバイザ、 SQLアクセスア・ドバイザ • 修正を検証 • SQLパフォーマンス・アナライザ • ワークロード分析 Oracleに任せる • 問題を⾒つける • ADDM • ADDMスポットライト • 問題を修正 (SQLが問題のとき) • SQLチューニング・アドバイザ • SQLアクセス・アドバイザ • 修正を検証 • SQLパフォーマンス・アナライザ • ワークロード分析 プロアクティブに問題を防ぐ • ⾃動SQLチューニング・アドバイザ ⾃動的に⾼負荷SQLを取得しSQL チューニング・アドバイザを実⾏ (SQLプロ ファイルの⾃動実装も可能) • ワークロード分析 2つの期間のワークロードを⽐較しパ フォーマンスへの影響を定量化 • SQLインサイト 計画変更、徐々に劣化などについて、 フリート、データベース、SQLレベルで分 析的に統合されたビューを提供 • SPAクイック・チェック ⽇常的なシステム変更が本番システムに 与える影響をオーバーヘッドなしで検証 • ADDMスポットライト エキスポートの戦術的アドバイスを戦略 的最適化のインサイトに集約 19 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates
  17. データベース管理 パフォーマンス・メニュー EMCC • パフォーマンス・ホーム • ADDMスポットライト • ワークロード分析 •

    パフォーマンス・ハブ • SQL • SQLパフォーマンス・アナライザ • SQLチューニング・アドバイザ • SQLチューニング・セット • SQL計画管理など • AWR • AWRウェアハウス • アドバイザ・ホーム • ADDM • リアルタイムADDM • セッションの検索 • ブロックしているセッション • AWRエクスプローラ (EM24ai) OCI DBM • 管理 • サマリー • パフォーマンス • パフォーマンス・ハブ • ADDMスポットライト (新機能) • AWRエクスプローラ • SQLチューニング・アドバイザ • SQLチューニング・セット • SQL計画管理 • SQLの検索 • セッションの検索 • オプティマイザ統計 • ⾼可⽤性 • 管理 • SQLパフォーマンス・ウォッチ • SQLパフォーマンス・アナライザ OCI Opsインサイト (最⼤25ヶ⽉間保存) • データベース・インサイト • SQLインサイト • DBのパフォーマンス • ADDMスポットライト • AWRハブ • AWRエクスプローラ • Exadataインサイト • Exadata Warehouse • Exadataエクスプローラ • 容量計画 • データベース • ホスト 20 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates EM24ai : How To Enable AWR Explorer Menu (Doc ID 3069673.1) ・ RU02からのようです
  18. パフォーマンス・メニュー パフォーマンス・ハブ パフォーマンス・ハブのタブ • ASH分析 • SQLモニタリング • ADDM •

    ワークロード • ブロックしているセッション • Exadata • SQL履歴 (23ai) その他の機能 • AWRスナップショット収集 • レポートのダウンロード • AWRレポート、ASHレポート、 パフォーマンス・ハブ・レポート • 上位アクティビティ・ライト 21 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates
  19. パフォーマンス・ハブ 概要 パフォーマンスを分析するには、必要なツールがほとんど集 まっている「パフォーマンス・ハブ」から始める • ⼀定期間のすべてのパフォーマンス・データを統合した ビューを提供する • データベースによる全体的なIO、CPU、メモリ使⽤量だ けでなく、詳細なSQLモニタリング情報も提供する

    • データベース・パフォーマンスの単⼀ビュー • ASH分析、ワークロード・ビュー、ADDM調査結果、 SQLモニタリングをシームレスに切り替え可能 • リアルタイムと履歴モードの両⽅をサポート OCIで管理されているデータベースで使⽤するには、データベー ス管理 (基本管理、完全管理) を有効にする必要がある (ADBは必要ない) • 基本管理はASH分析とSQLモニタリングのみ 分析⼿順 1. まずは、ASH分析・タブで問題の箇所を⾒つける (またはリ アルタイムで分析) • 待機イベントから問題を特定する • ワークロード・タブを参考にしてリソースの使⽤状況(リ ソースが不⾜していないか)を確認する • 特定できない場合はADDMタブを利⽤する 2. それがインスタンス・チューニングが必要ならADDMタブまた はAWR (AWRレポートまたはAWRエクスプローラ) • Exadataのストレージ側の問題であればExadataタブ • ロック関連 (エンキューなど) の待機が多い場合は「ブ ロックしているセッション」タブ (ただし、リアルタイムのみ) 3. SQLチューニングが必要ならSQLモニタリング・タブまたは SQL履歴・タブ • SQL履歴はSQLモニタリングにないSQLも⾒れる • Oracleに任せるならADDMタブ 23 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates
  20. パフォーマンス・ハブ 主な機能 ASH分析 • ASHデータの調査に使⽤できるASH分析チャートが 表⽰され、複数のディメンション (コンシューマ・グルー プ、待機クラス、SQL ID、ユーザー名など) にわたる

    データベース・パフォーマンスにドリルダウンできる SQLモニタリング • 監視対象のSQL⽂を表⽰する表があり、ディメンション 別 (最終アクティブ時間、CPU時間、データベース時 間など) にSQL⽂の実⾏が表⽰される ワークロード • データベース・ワークロードのモニターおよびスパイクとボ トルネックの識別に使⽤できる4つの統計セット (CPU 統計、待機時間統計、ワークロード・プロファイル、 セッション) がグラフィカルに表⽰される ブロックしているセッション • 現在ブロックしているセッションと待機中のセッションが 階層表⽰に表⽰される ADDM • AWRのデータを分析し、パフォーマンスの問題を解決 するためのオプションを提供する Exadata • Oracle Exadataのハード・ディスクおよびフラッシュのパ フォーマンス統計の統合ビューが表⽰される 24 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates
  21. パフォーマンス・ハブ ASH分析・タブ ⾼度な分析のためのグラフィカルなASH • 任意の期間を選択して調査 • 多くのディメンションにわたってパフォーマンスを分析 • 再帰的ドリルダウンのための視覚的フィルタリングを 提供

    • さまざまな視覚化︓ 積み上げチャートとツリーマップ • アクティブ・レポートを使⽤して他のユーザーと共同 作業 25 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates
  22. パフォーマンス・ハブ 詳細なアプリケーション・パフォーマンス分析 • ⻑時間実⾏され、リソースを⼤量に消費するSQL (クエリ、 DML、DDL) を⾃動的に監視 • 以下のいずれかの条件が満たされた場合 •

    パラレル実⾏ • CPU+I/Oの合計時間が5秒以上のシリアルSQL⽂ • MONITORヒント • SQL⽂の記述や設計の不備を特定 • データ層のアプリケーション・コールを特定し最適化を導く • 実⾏計画の各ステップで詳細なSQL統計情報を取得 • インタラクティブな可視化 • 現在および過去のSQL⽂を分析 • アクティブ・レポートによるリアルタイム、履歴、オフライン分 析をサポート • チューニング作業のガイド 26 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates SQLモニタリング・タブ
  23. ワークロード・タブ データベースのワークロードを視覚的に監視し、スパイクや ボトルネックを特定する (ワークロードをさまざまな⽅法で 表⽰する以下の4つのチャートを表⽰) • CPU Statistics • 「CPU時間」または「CPU使⽤率(%)」をグラフ化

    • Wait Time Statistics • データベースのフォアグラウンド・セッション全体の待機時 間を待機クラス別に表⽰ • Workload Profile • データベースのユーザー(クライアント) ワークロードを表⽰ • Sessions • セッション数、成功したログオン数、現在のログオン数を 表⽰ パフォーマンス・ハブ Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 27
  24. ブロックしているセッション・タブ 現在ブロックしているセッションと待機中のセッションが階層 表⽰されます • 各列のリンクをクリックして、リストされたブロッキング・ セッションおよび待機中セッションの詳細を表⽰ • 待機イベント、ユーザー・セッション、SQL ID列など •

    最⼩待機時間 (Minimum Wait Time) • ブロックしているセッション情報に対してフィルタとして機能 • 表⽰されるまでに待機する必要がある最⼩時間を設定 • 例えば、3秒 (デフォルト) に設定すると、2秒待機した セッションは表⽰されない (最⼩待機時間を1秒にする と表⽰される) パフォーマンス・ハブ Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 28
  25. パフォーマンス・ハブ ADDMタブ ADDMの調査結果および推奨事項は、選択した期間 のパフォーマンス・ハブに統合される • アクティビティ・サマリーの「AWRスナップショット・アイコン」 のいずれかをクリックして、関連するADDMタスクの結果 を表⽰ • 調査結果に推奨事項があるNameをクリックすると

    「パフォーマンス結果の詳細」ページが表⽰される • 右端の「ADDMタスクの実⾏」をクリックすると以下の ADDMタスクを実⾏できる • 現在のパフォーマンスを取得して分析 • 過去のパフォーマンスを分析 29 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates AWRスナップショット・アイコン のいずれかをクリック
  26. Exadataタブ Oracle Exadataのハード・ディスクおよびフラッシュのパ フォーマンス統計の統合ビュー • これまでの課題 • AWRのExadata統計情報の解析が難しい フラッシュとハードディスクの使⽤に関する質問に答える •

    I/O Requests per Disk • I/O throughput per Disk • 合計I/O要求とスループット (最⼤容量に達している場合) • Latency • Small & large read & writes • ヘルスとアラート • ノイジーネイバー (過剰にリソースを消費) • I/Oタイプ • ストレージ・サーバーのハードウェアとソフトウェアの構成 パフォーマンス・ハブ Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 30
  27. Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 31 パフォーマンス・ハブの新機能および拡張機能 •

    管理計画 (ASH分析の強化) • SQL計画履歴 (23ai〜) • SQLモニタリングUIの強化 • Top Activity Lite (リリース⽇: 2022年11⽉01⽇)
  28. 計画管理 ASH分析の強化(「SQL ID」をクリック->「計画管理」) 32 Copyright © 2025, Oracle and/or its

    affiliates SQL⽂の既存のSQLプロファイルとSQLパッチおよびSQL計画ベースラインの詳細を表⽰する
  29. SQL履歴タブ (23ai) セッションで発⾏されたSQLを追跡する機能 • SQL履歴を以下のディメンションでフィルタリング できる • ステータス (成功, エラー)

    • セッションID • 期間 (Duration) • SQLタイプ (問合せ, DDL, DML, PL/SQL, その他) • パラレル (はい(DOP), いいえ) • SQL IDとテキスト • ユーザー名 • コンテナ名 • SQL IDをクリックするとSQLモニタリングと同じよ うな実⾏計画が表⽰される 33 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates • Session ID=40
  30. SQL履歴タブ SQL履歴とは セッションで発⾏されたSQLを追跡する機能が必要 • SQLモニタリングは、5秒以上のCPU/IO時間を消費するSQLやパラレル実⾏されたSQLを追跡する DB 23ai で導⼊されたSQL履歴機能は、各ユーザ・セッションでの直近N個のSQL実⾏を追跡する • 実⾏統計は

    SGAバッファ(v$views)で追跡され、SQL Monitor のようなレポートで表⽰される ⾼度なSQL追跡 • 実⾏時間に関係なく、クエリ、DML、DDL、alter session/system、PLSQLブロックを追跡 • 内部ステートメント(バックグラウンドまたは再帰的)を除く、ユーザーが発⾏したSQL⽂ ユーザー権限によるアクセス制限 • DBAユーザは全ユーザのSQL履歴にアクセス可能 • ⾮DBAユーザは⾃分が所有するセッションのSQL履歴にのみアクセス可能 システムレベルおよびセッションレベルで変更可能 制限事項(現在) • デフォルトの追跡はセッションあたり50に制限され、新しい実⾏は古い実⾏を置き換える • 23aiでは、パラメータsql_history_enabled=TRUEで有効にする必要がある • 23aiでは、SQL履歴データはディスクに永続化されない 34 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates
  31. Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 35 SQLモニタリングUIの強化 •

    ガント・チャート • 実⾏統計タブ • オプティマイザ環境タブ • アウトライン・タブ • SQL分析タブ
  32. SQLモニタリングの強化 ボトルネックを視覚的に特定し、実⾏計画におけるデータの流れをナビゲートする 計画統計タブ • 表形式の実⾏計画ビュー • プラン・ツリー・ナビゲーションの簡素化 (上右左⽮印) • 選択された操作の上⽮印(親)、左⽮印(⼦上)、右⽮印(⼦下)に

    アクセスできる簡素化されたナビゲーション • オプティマイザ⾒積りに関する問題を⾚でハイライト • Executions >= 1000 • Rows > 10 x Estimated Rows または Rows < 1/10 x Estimated Rows • オプション列の追加/削除でビューのカスタマイズ • クッキーの実装によるユーザー設定の永続化 • グラフィカルな実⾏計画ビュー オプティマイザ環境タブ (ADBでは無効) アウトライン・タブ SQL分析タブ 37 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates -------------------------------------- | Id | Operation | Name | -------------------------------------- | 0 | SELECT STATEMENT | | | 1 | HASH JOIN | | | 2 | TABLE ACCESS FULL| COLOURS | | 3 | TABLE ACCESS FULL| BRICKS | -------------------------------------- 親 ⼦
  33. • リーフノードはテーブル/ビューを表す • MERGE JOIN、NESTED LOOPS JOINは三⾓形のノードで表現され、HASH JOINは五⾓形のノードで表現される • ⽮印はデータの流れを⽰す

    • 以下によって実⾏されるカラーノード • QC/Server Set 1/Server Set 2、適応計画のアクティブ/⾮アクティブノード SQLモニタリングの強化 計画統計タブ: Graphical view (グラフィカルな実⾏計画ビュー) 38 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates
  34. SQLモニタリングの強化 オプティマイザ環境 (ADBは無効) とアウトライン 39 Copyright © 2025, Oracle and/or

    its affiliates • オプティマイザ環境タブは、オプティマイザに影響を与えるデフォルト以外の初期化パラメータ (アンダースコアを含む) • アウトライン・タブは、実⾏計画を再現する構⽂ (アウトラインを使って実⾏計画を強制するための完全な構⽂)
  35. SQLモニタリングの強化 SQL分析 (DB 23c) 40 Copyright © 2025, Oracle and/or

    its affiliates • アプリケーション開発者がSQLのパフォーマンスを向上させるのに役⽴つ項⽬のハイライト • デカルト結合(直積)、union allとunionの使い分け、使⽤可能な索引を使⽤しない関数の不適切な使⽤などをピンポイントで指摘 • ヒント使⽤状況テーブルの改善︓ ヒントの使⽤、未使⽤、エラー • 計画統計の表形式「操作」からのリンク (Line IDからも計画統計にリンクされている)
  36. Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 41 Top Activity

    Lite (上位アクティビティ・ライト)
  37. Top Activity Lite (上位アクティビティ・ライト) 簡易パフォーマンス ハブ 課題 • データベースのパフォーマンス問題をリアルタイムで選別 するために、複数のページを⾏き来できること

    解決策 • シンプルでコンパクトなNOCのようなページを通じて、効 率的でほぼリアルタイムのパフォーマンス分析と問題の 容易な可視化のために最適化する ベネフィット • リアルタイム・パフォーマンス診断のための問題を簡単に可 視化できる単⼀画⾯ • NOCのような画⾯をサポートするコンパクトなUIレイアウト • ⾼負荷時でも直近1時間のアクティビティを効率的に表⽰ • パフォーマンス・ハブの簡易版 (関連情報のサブセットのみ) 対象機能 • ⾃動リフレッシュおよび時間ビューポート/タイム・スライダ • ASH分析タブ と SQLモニタリング・タブ パフォーマンス・ハブとの違い • 時間範囲 (「時間範囲」セレクタが有効ではなく、データ 分析に使⽤される時間範囲は過去1時間に固定) • ⾃動リフレッシュ (データベースから新しいデータを⾃動的 に取得して内容を更新する時間間隔) • 平均アクティブ・セッション (チャートには常に過去1時間 のASHデータが表⽰される、使⽤可能なASHディメンショ ンは少ない) • タイム・スライダ (平均アクティブ・セッション・チャートの期 間セレクタで5分に固定) • アクティビティ表 (タイム・スライダで選択した期間の上位 SQLおよび上位ユーザー・セッションが表⽰される) • データソース (デフォルトでメモリおよびAWRからのデー タのフェッチが有効で、メモリのみの選択も可能) • 表⽰オプション (デフォルトの棒グラフと⾯グラフの2つのオ プションが提供) 42 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates
  38. Top Activity Lite (上位アクティビティ・ライト) NOCのようなほぼリアルタイムのパフォーマンス監視に最適化された簡易パフォーマンス・ハブ スリムで最適化されたパフォーマンス・ハブ • 時間ビューポート (タイム・スライダ) は5分に固定

    • パフォーマンスを向上させるための主要ディメンショ ンのサブセット (ASH分析) • ASH分析タブ と SQLモニタリング・タブ • SQL詳細およびセッション詳細ドリルダウン • SQLチューニング • 複数のディメンジョンによるデータのフィルタリング • ⻑時間実⾏またはパラレルSQL⽂の監視 • ⾃動リフレッシュ • オプション︓オフ (デフォルト)、15秒、30秒、60秒 • 選択した期間の上位SQLおよび上位セッション・アク ティビティ・テーブルが⾃動的に更新される 43 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates
  39. Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 44 その他新機能 •

    ADDMスポットライト • ワークロード分析 • AWRエクスプローラ • SQLインサイト
  40. ADDMスポットライト エキスパートによる戦術的なアドバイスを戦略的なパフォーマンス最適化の洞察に集約 課題 • 本番システムの変更は、可⽤性とパフォーマンスのSLAが 損なわれる可能性がある。DBAは影響の⼤きいシステム 変更を⾏う際のコストと利益を⽐較検討する必要がある 解決策 • ⻑期間にわたるADDMの調査結果(Findings)/推奨

    事項(Recommendations)およびそのインパクト/ベネ フィットの概要を提供することにより、パフォーマンスを改善 するためにどのような変更を実施する必要があるかについ ての洞察を提供する ベネフィット • 推奨事項の優先順位付けと実施に⾃信を与える • エキスパートのアドバイスで若⼿スタッフのレベルアップ • システムの最適化を戦術的なものから戦略的なものへと レベルアップ ADDMスポットライトを使⽤する理由 • ADDMは顧客によって⼗分に活⽤されていない • 推奨事項にはリスクが⾼く、コストがかかり、実施に労 ⼒を要する場合がある • 個々のADDMの実⾏は主に⼀時的なパフォーマン ス・インシデントを診断するために戦術的に使⽤される • 多数のADDM実⾏を集約することで、ワークロード全 体のパフォーマンスを最適化するための洞察を得ること ができる • 慢性的な問題を解消することは、複雑な問題を解決 することと同じくらい有⽤である 46 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates
  41. ADDMスポットライト サマリーのタイムライン • 時間範囲 (Time Range) のカテゴリ別の調査結果/推奨事項の数を積み上げ棒グラフで表⽰ • ⾊はイベント待機クラスのカラーブランディングに合わせる •

    インスタンスの再スタートと構成パラメータ変更の注釈を含む (「Include Event Annotations」にチェックする ) • カテゴリー別に調査結果の周期性を検出し、頻度集計を可視化する Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 49
  42. ADDMスポットライト 調査結果のカテゴリー 調査結果をグループにまとめて集計する カテゴリーは待機クラスと密接に連携 • DB Timeベース、同様の⽬的 • フィルターとしても使⽤できる 主要な待機クラスに合わせたカラーブランディング

    • CPUは緑 • I/Oは⻘ • アプリケーションはオレンジ カテゴリー Finding Name (結果名) Top SQL Top SQL Statements Application Hard Parse Due to Parse Errors Application Hard Parse Due to Invalidations Application PL/SQL Execution I/O “User I/O” wait Class I/O Top Segments by “User I/O” and “Cluster” I/O Unusual “User I/O” Wait Event Configuration CPU DB Internal Network Other Unusual “Other” Wait Event 50 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates
  43. ADDMスポットライト 調査結果の集計 システム・パフォーマンスの最適化について、⼗分な情報に基づいた決定を下す • Frequency (頻度) • ADDM実⾏回数のうち、調査結果があったADDM実⾏回数 • Max

    Impact (最⼤のインパクト/ベネフィット) • AWRスナップショット内の調査結果DB Time/合計DB Timeの最⼤⽐率 • Overall Impact (全体的なインパクト/ベネフィット) • 全体の合計DB Timeに対する合計調査結果DB Timeの割合(パーセント表⽰) 51 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates
  44. * PDBは、ADDMデータの収集を開始するために、いくつかの追加設定を必要とします (23aiは不要) ・ パラメータAWR_PDB_AUTOFLUSH_ENABLED=TRUEとスナップショット間隔 ※ OCI DBMでも短い期間 (過去8⽇間以内)での分析が使⽤可能になった (リリース⽇:

    2025年4⽉15⽇) ADDMスポットライト OPSインサイトとEMCCで利⽤可能 OPSI ADDMスポットライト EM ADDMスポットライト 時間範囲 ⻑い期間 (過去25⽉間以内) 短い期間 (8から30⽇間)) 適⽤範囲 フリート全体またはコンパートメントのDB結果 概要⼀覧、単⼀ターゲットに関する調査結果 単⼀ターゲット・データベース サポート・バージョン PDB: 19c以上 (デフォルトは無効)* ⾮PDB: 18c以上 19c以上 導⼊タイプ クラウドとオンプレミス、 ADB クラウドとオンプレミス Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 53
  45. ワークロード分析 (Workload Analysis) 2つの期間に実⾏されたワークロードを⽐較し、パフォーマンスへの影響を定量化する機能 課題 • 特に変化がないことが分かっている場合、パフォーマンスの 低下を特定するのは難しい • パフォーマンス変化の根本的な原因をできるだけ早く

    特定して、その問題を解決するにはどうすればよいか 解決策 • 以下による2つの期間におけるワークロードのパフォーマンス 変化を定量化する • SQL実⾏計画の変更 • 改善したSQLと低下したSQL • 新規SQLと⽋落したSQL • 実⾏回数とデータ量 • ⾃動および⼿動スケジューリングをサポート • スケジュール済分析と1回かぎりの分析 • 以下でSQLパフォーマンス低下のチューニング • SQLチューニング・アドバイザ • SQLプロファイルとSQL計画ベースライン SPAとの違い • 変更前後のテスト・データベース内で同じSTSを分析する SPAに対して、異なる時点のSTSを⽐較することが可能 55 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates
  46. ワークロード分析 (Workload Analysis) ワークロード分析レポート • 「低下したメトリック」4つの中から「Buffer Gets」の⽐較レポートをクリック (ワークロード分析レポートが表⽰) 56 Copyright

    © 2025, Oracle and/or its affiliates サマリー・セクション • Overall (全体で作業量は多かったか、少なかったか) • Common SQL (両⽅で実⾏されたSQL) • Improved (改善した), Regressed (低下した) • Missing SQL (⽋落したSQL) • New SQL (新規SQL) Top SQL Statementsのデフォルトは 「Performance Changed SQL」を表⽰
  47. ワークロード分析レポート 「SQL ID」をクリックするとその「SQLの詳細」が 表⽰される • SQL Text • Analysis (分析)

    • メトリック • すべての重要なメトリックの統計が含まれ、 すべての差異の概要が表⽰される (例は 実⾏数が⾮常に多くなっている) • Findings (調査結果) • 分析結果が表⽰される • Plans (計画) • 計画変更によるパフォーマンス変化も多 いため、すべての「Common SQL」につ いて変更前の計画および変更後の計 画が表⽰される ワークロード分析 (Workload Analysis) Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 57
  48. AWRエクスプローラ 課題 • パフォーマンスの傾向や異常値を検出するために、AWRデータを深く掘り下げて分析することを容易にしたい • ⼀連のAWRスナップショットに対する傾向を複数のAWRレポートを作成して分析する必要がある • トレンド・チャートを⼿作業で作成することは⾮常に⼤変である 解決策 •

    パフォーマンスとデータ可視化ツールの統合による深堀り分析のための単⼀インターフェース • AWRデータのオンライン/オフライン分析をサポート ベネフィット • DBAは、複数のツールやAWRレポートを切り替えることなく、簡単に傾向を可視化することで、⾼度なパフォーマンス分 析を実⾏することができる • AWRデータをインポートすることで、あらゆるデータベースのデータを分析可能 59 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates
  49. AWRエクスプローラ ⾼度な診断のためのAWRデータの可視化 パフォーマンスの傾向や異常値を検出するための、単⼀で 解釈しやすいインターフェース • ターゲットDatabaseのAWRを直接参照して、1時間ごとの AWRレポートを切り替えることなく、パフォーマンスの傾向を 簡単に視覚化する • スナップショットの時間範囲

    (デフォルトは最新6個) や チャートの追加など表⽰したいAWRの情報をカスタマイズ • ロード・プロファイル (システム統計情報) • メトリクス (DBA_HIST_SYSMETRIC_HISTORY) • 待機イベント (上位10待機イベント) • アクティビティ (ASHディメンションでフィルタした平均アクティブ・セッ ション) • データベース・パラメータ (スナップショット中のパラメータ設定を追跡) AWRレポート、ASHレポート、SQLレポートなどの⽣成 60 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates
  50. メトリクス DBA_HIST_SYSMETRIC_HISTORYからの システム・メトリクス値 • Average active sessions • CPU •

    IO • Network • Logons カスタマイズのサポート • 新しいメトリクス・チャートの追加や既存のチャート の削除が可能 別のタブで選択した時間ディメンションの継承 AWRエクスプローラ Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 62
  51. AWRエクスプローラ ロード・プロファイル 63 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates

    以下のシステム統計情報 • DBA_HIST_SYSSTAT • DBA_HIST_SYS_TIME_MODEL データベース全体の健全性の概要を提供する • 時間モデル概要 • 接続 • ログオン • Exadata • 解析 • I/O • ロード・プロファイル 時間ディメンションの継承
  52. AWRエクスプローラの機能 待機イベント 64 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates

    待機時間でソートされた上位10待機イベント • 1秒当たりの待機数 • 平均待機時間 より多くの待機イベントを表⽰するための新しいチャートを 追加(待機イベントを選択し、「待機イベント・チャートの 追加」をクリック) 時間ディメンションの継承 待機イベントの「ヒストグラムの表⽰」をクリックし、選択し たスナップショット範囲内で、待機時間のパーセンテージを 期間別に表⽰する
  53. DBフリート全体のSQLレベルのパフォーマンス・インサイトの集約ビュー SQLインサイト Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 67

    フリート、データベース、SQLレベルで分析されたSQL統計 • フリート分析 • 全DBにまたがるSQLのグローバル・ビューによるインベントリ • DB分析 • DBに対して収集されたすべてのSQLに対する集約された洞察 • SQL分析 (「DB分析」のSQL IDをクリック) • SQL_IDのパフォーマンスに関する洞察と履歴 SQLに対する洞察 • 計画変更による改善または劣化 • 徐々にSQLパフォーマンスが低下 • 先週からの新しいSQL • 計画変更の影響の集計 • カーソル共有に問題のあるデータベース • 無効化ストリーム (カーソル無効化が多い)
  54. フリート・インベントリの集約ビューと、すべてのデータベースにわたるSQLのグローバル・ツリーマップ・ビュー フリート分析 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 68

    イベントリ • フリート内のバージョン別データベース数 データベース・インサイト • 低下SQLのデータベース数 (平均レイテンシ > 20%) • 計画変更のデータベース数 (1DBあたり10回を超える変更) • カーソル共有に問題があるデータベース数 • 無効化ストームが1⽇以上続いたデータベース数 その他 • 平均アクティブ・セッション別の上位データベース • データベースとSQLコマンド別に分類された合計DB時間 • フリートの上位データベース (AASによるソート) データベースの名前をクリックするとその「データベース分析」に
  55. データベースから収集されたすべてのSQLに対する集約された洞察とワークロード分析 データベース分析 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 69

    データベース概要 • データベースの基本プロパティおよびSQLテレメトリ • パフォーマンス・ハブへのリンク インサイト • 低下SQL(平均レイテンシが増加トレンドにあるSQL数) • 向上SQL(平均レイテンシが減少トレンドにあるSQL数) • 計画変更に伴うプラスとマイナスの影響の集計 • 無効化ストリーム(無効化されたSQLの割合が20%を超えた ⽇数) • カーソル共有の問題(ハード解析CPU時間が多いSQL数) その他 • SQLコマンド、PL/SQLカーソル、モジュール別に分類した 合計DB時間 • コマンドタイプ別SQLアクティビティの推移 • 収集されたSQLの実⾏/解析⽐率の推移 • ⾮解析実⾏の割合、SQLおよび無効化されたSQL • SQLおよび無効化されたSQL数の推移 • 様々なパフォーマンス指標によるトップSQL
  56. データベースで実⾏された特定のSQL_IDのパフォーマンスに関する洞察と履歴 SQL分析 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 70

    SQLプロパティ • SQL_IDの実⾏プロパティの簡単な概要 • パフォーマンス・ハブ、SQLチューニング・アドバイザへのリンク インサイト • パフォーマンスのトレンド︓平均レイテンシの変化 • パフォーマンスの変動 • ⾼ (平均レイテンシ範囲が実⾏ごとの経過時間の25%以上) • 低 (平均レイテンシ範囲が実⾏ごとの経過時間の25%未満) • SQL_IDの計画変更 • 「単⼀の計画変更(性能判断)」または「複数の計画(計画数)」 を検出する • リテラルによるカーソル共有の問題およびカーソル無効化数 その他 • ⽇別待機クラス別DB時間内訳 • プラン別の平均レイテンシ • 1⽇あたりのIOリード/ライト量
  57. パフォーマンス・ハブの活⽤ SQLプロファイル適⽤後は、SQL Plan Management(SPM)実施を検討してください 86 Copyright © 2025, Oracle and/or

    its affiliates select cast(attr5 as varchar2(1000)) hint from dba_advisor_recommendations t, dba_advisor_rationale r where r.task_id = t.task_id and r.rec_id = t.rec_id and t.task_name = 'SQL_TUNING_1753029874703' and t.type = 'SQL PROFILE' ; SQLプロファイルでは効率のよい実⾏計画にするために、オプティマイザの⾒積も りを直接操作するヒントを利⽤します。この例では、SEL$1クエリブロックで、テー ブル別名Cの表の⾏数を2.7倍にスケーリングするヒントが利⽤されています。 今後、表のデータの中⾝が変わってもこのルールが有効である保証はないため、 緊急回避としてご利⽤ください。 実⾏計画は今回のものを採⽤し、新しい実⾏計画が⽣成されたら保存しておく ために、SPMを利⽤することができます SQL Outlines, SQL Profiles and the Hints you should NOT use https://www.youtube.com/watch?v=nijudqAjlOU
  58. パフォーマンス・ハブの活⽤ デモに関する技術説明︓拡張統計(列グループの統計) 今回扱うシナリオでは、列同⼠の関係がわからないために、オプティマイザの⾒積もり⾏数が⼩さくなりすぎて、本来ハッシュ 結合が適当なところがネステッド・ループ結合になるケースを扱いました。 (※今回はデモ⽤にヒントを使って誘導しています) 93 Copyright © 2025, Oracle

    and/or its affiliates SELECT count(*) FROM sh.customers_test c,sh.sales_test s WHERE c.cust_id=s.cust_id AND c.cust_state_province = 'CA' AND c.country_id=52790 AND s.time_id > TO_DATE('01-JAN-21','DD-MON-RR') ; ネステッド・ループ結合では、1番⽬のテーブル(CUSTOMERS_TEST)を WHERE句でフィルタリングした件数ぶん、次の(SALES_TEST)の検索をループ実 ⾏します。 通常は1番⽬のテーブルに選ばれるのは、件数が⼩さくなる場合なのですが、今 回は列グループの統計がないため、⼩さく⾒積もられた結果、選ばれてしまい、性 能が出ない状況になったというストーリーになります この州と国のWHERE句の絞り込みが別々に実施されるため、⾒積もり⾏数が⼩さ くなり、ネステッド・ループ結合の駆動表になってしまう、というケースを扱う
  59. パフォーマンス・ハブの活⽤ Oracle知識の違いによる対応策 • Oracle熟練者の場合 • ASHから性能劣化SQLを発⾒ • SQL監視の実⾏計画から原因を分析 • 効率の悪いネステッド・ループ

    • ⾒積もり⾏数と実際のずれ • 統計情報を最新にしても変わらない • ヒストグラムはとられている • SQLの内容から列グループの統計がないことを疑う • 列グループの統計がないことを確認 • 対策を実施 • 列グループの統計作成 • Oracle初級者の場合 • ASHから性能劣化SQLを発⾒ • SQL Tuning Advisorを実施する • 効果を確認してSQL Profileを適⽤ • 実⾏計画の改善と性能改善を確認 • 実⾏計画をSPMのベースラインに追加してSQL Profileを無効 ポイントとしては、実⾏計画の知識がなくとも、速くなる 実⾏計画を採⽤することができていること 94 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates BEGIN DBMS_STATS.GATHER_TABLE_STATS( 'sh','customers', METHOD_OPT => 'FOR ALL COLUMNS SIZE SKEWONLY ' || 'FOR COLUMNS SIZE SKEWONLY (cust_state_province,country_id)' ); END; /
  60. AWRレポートのADDM AWR分析のとっかかりとして最初に確認 97 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates

    Oracle Database Technology Night #43 Automatic Workload Repository (AWR)の分析 https://speakerdeck.com/oracle4engineer/oracledatabasetechnologynight43awr https://www.youtube.com/watch?v=4OJ3ZrSlMUA
  61. パフォーマンス・ハブの中のADDM デモの流れ 性能遅延分析の理由づけとして確認 表ロックが残っているために、性能遅延を引き起こしているケースをデモでお⾒せします 1. swingbenchでorders表にupdateを実⾏する負荷をかける 2. ORDERS表をロック 3. ロックに伴うASHの変化を⾒る(待機クラス

    Application 待機イベント enqueue TM contention) 4. ADDMタブで現在の起きている問題の推奨をだしたいので、ADDMタスクの実⾏をクリック(ADDMタスクの実⾏は Database Managementのみ) 5. ADDMの分析結果を確認。ロックに関する記載を確認 6. ブロックしているセッションから、ロックを発⾏しているセッションをキルする 7. ASHの変化を⾒る(待機クラス Application 待機イベント enqueue TM contention)の解消 ※ Database Managementのデモになります 98 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates
  62. ADDM SpotlightのADDM ADDM SpotlightのADDM (デモで説明) ⻑期間にわたって性能に問題があるのは気づいているが、すぐに対応するまででもないような問題のプロアクティブなアプ ローチとしてADDM Spotlightが活⽤できます 個別のADDMで対応しようとすると、スナップショットごとに表⽰させて別途まとめる作業が必要で、⼤変なところがまとめて 実施できます

    デモの流れ 1. 直近7⽇間のADDM Spotlightを表⽰ 2. Findingsを表⽰Overall Impactの⾼い順に確認。今回はTop SQL、CPUの順 3. RecommendationsのTop SQLを確認、SQLチューニングアドバイザもここから実施可能 4. CPUのRecommendations内容を確認 5. Database Parameterの変更を確認 ※Enterprise Managerのデモになります 112 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates
  63. Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates 127 Q&A Tech

    Nightにご参加いただいた⽅からいただいたご質問の回答になります
  64. あるSQLクエリが急に遅くなった場合、過去の実⾏計画と⽐較をしたくなることがありますが、そういったことは可 能でしょうか︖ 出来るとしたら過去分の実⾏計画はどの程度の期間保存されているのでしょうか︖期間の変更は可能でしょ うか︖ 過去の実⾏計画を参照可能なものについては、AWRに格納されているSQL(すべてのSQLは格納されない、性能が遅 いSQLが対象です)が対象となります。保存期間は、AWRスナップショット保存期間によります(デフォルトは8⽇間)。 また、AWRからSTSが作成できますので、そのSTSをもとに分析が可能です。 ⼿動でSTS(SQLチューニング・セット)を作成して保管する(明⽰的に削除しない限り保存される)。 ⾃動STSは53週(23aiでは、デフォルトが有効になりましたが、それ以前はADB以外はデフォルト無効です) 実⾏計画の⽐較は、DBMS_XPLAN.COMPARE_PLANSファンクションでできます。詳細は以下を参照してください。

    ※ご参考︓津島博⼠のパフォーマンス講座 第77回 実⾏計画の⽐較について https://blogs.oracle.com/otnjp/post/tsushima-hakushi-77 また、パフォーマンス・ハブのASH分析からの流れで、プランが変わって遅くなったSQLを特定したあと、そのSQLIDで過去実 ⾏された実⾏計画をAWRから表⽰させることもできます。次のページに参考画像を載せます。 パフォーマンス・ハブのASH分析から遅くなったSQLIDをクリック ->SQL詳細画⾯に遷移して、時間選択範囲を広げる -> 実⾏統計タブに移動、ソースでAWRを指定 134 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates
  65. AWSのRDSを使⽤する場合本⽇の⼿法は⽤いることはできませんか︖本⽇の⼿法⽤いる 場合は、どのような形態でOracleを導⼊しますか︖ AWS RDS for Oracleでも本⽇紹介した⼿法は実施することは可能です。 Enterprise ManagerおよびOCI Database ManagementでのAWS

    RDS for Oracle監視の導⼊については以下ド キュメントをご参照ください ※ご参考︓ Enterprise Managerを使⽤したAWSでのOracle Databasesの監視 https://blogs.oracle.com/oracle4engineer/post/ja-monitoring-db-in-aws-with-em AWS RDSデータベースのOCI Observability and Managementの設定 https://docs.oracle.com/ja/solutions/oci-om-for-aws-rds/index.html - GUID-C2F47449-E5FD-45C6- AED5-BB21E990FEEB 136 Copyright © 2025, Oracle and/or its affiliates