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20分で早まくり 生成AI活用の基本ツールと重要基礎概念

20分で早まくり 生成AI活用の基本ツールと重要基礎概念

昨日実施された、第二東京弁護士会でのAI研修で使用したスライドです。

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Transcript

  1. 第 二 東 京 弁 護 士 会 A I

    研 修 / 基 調 講 演 20分で早まくり 生成AI活用の基本ツールと 重要基礎概念 尾白達彦 2026年5月20日 1
  2. 自己紹介 自己紹介 • 尾白 達彦(74期・インハウス) • 第二東京弁護士会 弁護士業務センター委員 デジタル部会所属 •

    2024年7月、Claude 3.5 Sonnet をきっかけに生成AIに没頭 • 業務利用に加え、生成AIを使ったシステム開発も実施 • 直近では法令検索専用AIチャット等を開発中 2
  3. 序 ツールがユーザーフレンドリーに進化している • 例:Claude Code ◦ 2025年6月時点 — 高性能だが扱いにくく、バグも多かった ◦

    エンジニア以外はほとんど手を出していなかった ◦ 現在 — 使い手にやさしい機能が増え、士業層にも普及しはじめている 6 参考: Claude Code (Anthropic) https://www.anthropic.com/product/claude-code
  4. 基本ツール 例えるなら「アソシエイト弁護士」の進化 BEFORE 気が利かないアソシエイト = 旧来の生成AI • ボスから言われた論点のみ検討 • 他の論点があっても気づかない

    • 抜け漏れが発生しがち AFTER 気が利くアソシエイト = 最新の生成AI • 法律相談で得た情報から能動的に他の 論点を探す • 指示に抜けがあれば適切に問題提起 • 検討漏れを防ぐ 13
  5. 基本ツール GPT-5.5 Pro / Thinking は「真面目で謙虚」 • 自分の事前知識を信頼していないかのような振る舞い • だからこそ、積極的にWebリサーチを行う

    • それでも、ハルシネーションが起きるなら、原因はWeb情報側の不正確さに よる部分が大きい可能性が高い 15
  6. 基本ツール 注意点 ① 料金プラン • GPT-5.5 Thinking → ChatGPT 有料プラン(月3,000円〜)

    • GPT-5.5 Pro → ChatGPT Pro(月16,800円) • 現状最高峰モデルを使い倒せると思えば妥当かも? • 無料版のInstantは性能控えめ(Claude / Gemini に劣る?) 16
  7. 基本ツール 代表的な生成AIモデルの性能比較ベンチマーク ※ GPT-5.5 (high)がThinkingに相当。GPT-5.5 (Non-reasoning)がInstantに相当。 17 参考: Artificial Analysis

    https://artificialanalysis.ai/?models=gpt-5-5-high%2Cgpt-5-5-non-reasoning%2Cgemini-3-1-pro-preview%2Cclaude-opus-4-7-non- reasoning%2Cclaude-opus-4-7%2Cclaude-sonnet-4-6-non-reasoning-low-effort%2Cclaude-opus-4-6
  8. 基本ツール 注意点 ② 公式サイト以外で使う場合 • GPT-5.5 は外部サービス(M365 Copilot、GenSpark等)でも利用可 能 •

    ただし公式サイトより性能が抑えられる場合がある • 例外:GPT-5.5 Think Deeper(M365 Copilot)は公式に比肩 → Copilotで使えるなら、ChatGPT課金の必要性は低いかも 18
  9. 基本ツール 他ツールとの比較 Claude Anthropic • 人に読ませる文章生成が 得意(インハウス哲学者の おかげ?) • 自律性はGPT-5.5には

    劣るがスマートな印象 • PowerPoint生成のクオ リティが高い(公式Skillの 設計の良さのおかげ) Gemini Google • Google Workspace と の情報連携が強い(らし い) • YouTube の URL から 字幕に合法的にアクセスし て、動画の要約を手軽に 生成させられる Grok xAI • X (旧Twitter)のポスト にアクセスできる唯一の 生成AI • OpenClaw や Hermes Agentと接続することに より、サブスクリプション の範囲内でXのポストを自 動収集できるように(New!) 19
  10. 基本ツール 小括 — 基本ツールの選び方 • 今日時点の最適解は GPT-5.5 Pro / Thinking

    • ただし最適解は時々で変動する(サーバー不調等) • 常に最新トピックを追い続けるのが大変であれば、 打率重視で、まずは GPT-5.5 Pro / Thinking(あるいはそれらの後継 モデル) 20
  11. 重要基礎概念—コンテキストエンジニアリング 生成AIの「記憶」には2種類ある 長期記憶 Long-Term Memory • 生成AIが事前学習している知識 • 覚えるには大量の情報のインプットと、 サーバー上での長時間学習が必要

    短期記憶 Short-Term Memory(コンテキスト) • ユーザーが入力したプロンプト・添付ファイ ル・Web検索結果 • 覚えるのは簡単だが、容量に上限がある • この上限を「コンテキストウィンドウ」と呼ぶ 29 ※ 「長期記憶」や「短期記憶」は生成AIにとっての正確な用語法ではなく、あくまで比喩です
  12. 重要基礎概念—コンテキストエンジニアリング 実践アドバイス • コンテキストウィンドウは基本的に可視化されない ◦ 例外:Codex App や Claude Code

    等のツールには可視化機能あり • 返答が重くなったら危険信号。 会話を続けず、文脈を引き継いで新しい会話を始めるべき • 原則:必要十分な情報のみをインプットする 31
  13. 重要基礎概念—コンテキストエンジニアリング それでも大量の文章を読ませたいときは・・・・・・ • 一番簡単な解決策は Google の NotebookLM • 強み① ロングコンテキスト(100万トークン)

    ChatGPTの公式サイトから使えるGPT-5.5は40万トークン(多分) • 強み② ソースグラウンディング ◦ 図書館のように情報をしまい、必要に応じて参照する仕組み(多分) • ソースグラウンディングには弱点もあるが、無料で使えるのは破格 32 出典: Google Blog “Chat in NotebookLM” (2025/10) https://blog.google/technology/google-labs/notebooklm-custom-personas-engine-upgrade/ | OpenAI, “GPT-5.5 Model” https://developers.openai.com/api/docs/models/gpt-5.5
  14. まとめ — 生成AI活用を推進するために 跋 鍵は「生成AIに何ができて、何ができないか」を把握すること。把握できれば、業務への活用方法が見えてくる。 できること 使いたいこと 出力を作る 情報を整理する 別形式に変換する

    選択肢を広げる 作業時間を減らす 属人差を減らす 初稿を速く作る 考える材料を増やす 活用法を発見 どの業務で どの能力を どの成果につなげるか 仮説化 検証 改善
  15. 跋