$30 off During Our Annual Pro Sale. View Details »
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
標本化と量子化 (20221007_sampling_and_quantization)
Search
Koki Senda
October 07, 2022
Technology
0
11
標本化と量子化 (20221007_sampling_and_quantization)
2022年10月7日にVoicy社内のエンジニア発表会で話した内容です。
関連した話
https://speakerdeck.com/thousanda/20221111-32float
Koki Senda
October 07, 2022
Tweet
Share
More Decks by Koki Senda
See All by Koki Senda
eBPF超入門「o11yに使える」とは (20250424_eBPF_o11y)
thousanda
1
190
音声プラットフォームのアーキテクチャ変遷から学ぶ、クラウドネイティブなバッチ処理 (20250422_CNDS2025_Batch_Architecture)
thousanda
0
680
VoicyのTiDB移行とトラフィック量の変化に応じたリソース管理 (20241211_Findy_replace_Voicy_TiDB)
thousanda
0
23
VoicyのTiDB移行 失敗ポイント集 (20240613_Findy_TiDB)
thousanda
0
27
[Go Conference 2024] golang/goのbuiltin packageを覗いてみる (20240608_Go_Conference_2024_builtin_package)
thousanda
0
22
[Qiita Conference 2024] 音声プラットフォームVoicyがTiDBを検証し採用に至るまで (20240418_Qiita_Conference_PingCAP_Voicy_TiDB)
thousanda
0
19
パイプラインの並行化により音量正規化を8倍高速化した話 (20230705_concurrent_normalization)
thousanda
0
30
GASをバックエンドにしたLINE BotをChatGPTに作ってもらった話 (20230331_LINE_Bot_GAS_ChatGPT)
thousanda
0
6
FluxからArgo CDに移行したら お手製カナリアリリースが動かなくなった話 (20230317_k8s_flux_to_argocd)
thousanda
0
16
Other Decks in Technology
See All in Technology
Snowflakeでデータ基盤を もう一度作り直すなら / rebuilding-data-platform-with-snowflake
pei0804
4
1.4k
Sansanが実践する Platform EngineeringとSREの協創
sansantech
PRO
2
830
生成AI活用の型ハンズオン〜顧客課題起点で設計する7つのステップ
yushin_n
0
140
regrowth_tokyo_2025_securityagent
hiashisan
0
230
日本Rubyの会の構造と実行とあと何か / hokurikurk01
takahashim
4
1k
技術以外の世界に『越境』しエンジニアとして進化を遂げる 〜Kotlinへの愛とDevHRとしての挑戦を添えて〜
subroh0508
1
440
今年のデータ・ML系アップデートと気になるアプデのご紹介
nayuts
1
310
[デモです] NotebookLM で作ったスライドの例
kongmingstrap
0
140
今からでも間に合う!速習Devin入門とその活用方法
ismk
1
670
re:Invent 2025 ~何をする者であり、どこへいくのか~
tetutetu214
0
210
手動から自動へ、そしてその先へ
moritamasami
0
300
非CUDAの悲哀 〜Claude Code と挑んだ image to 3D “Hunyuan3D”を EVO-X2(Ryzen AI Max+395)で動作させるチャレンジ〜
hawkymisc
2
170
Featured
See All Featured
Designing Dashboards & Data Visualisations in Web Apps
destraynor
231
54k
JavaScript: Past, Present, and Future - NDC Porto 2020
reverentgeek
52
5.8k
The Straight Up "How To Draw Better" Workshop
denniskardys
239
140k
[SF Ruby Conf 2025] Rails X
palkan
0
510
Build your cross-platform service in a week with App Engine
jlugia
234
18k
Principles of Awesome APIs and How to Build Them.
keavy
127
17k
Git: the NoSQL Database
bkeepers
PRO
432
66k
We Have a Design System, Now What?
morganepeng
54
7.9k
Building a Modern Day E-commerce SEO Strategy
aleyda
45
8.3k
Unsuck your backbone
ammeep
671
58k
Distributed Sagas: A Protocol for Coordinating Microservices
caitiem20
333
22k
RailsConf 2023
tenderlove
30
1.3k
Transcript
標本化と量子化 2022/10/07 千田 航己
©2022 Voicy, Inc. はじめに 背景 • デジタル化された音データの話がしたかった • が、前提知識を揃えておかないとおもしろい話にならない気がした •
たぶん全3回くらいのシリーズになります 今日の内容 • 音声のデジタル化についての話 ◦ 標本化 (Sampling) ◦ 量子化 (Quantization) 標本化と量子化
©2022 Voicy, Inc. 標本化の元の意味 • たくさんあるものから一部を取り出すこと Sampling
©2022 Voicy, Inc. 標本化の元の意味 • 例: 国民全員にアンケートをとるのは大変 Sampling
©2022 Voicy, Inc. 標本化の元の意味 • 例: 国民全員にアンケートをとるのは大変 ◦ 一部の人を代表として選ぶ
Sampling
©2022 Voicy, Inc. 標本化 • 音のデジタル化の文脈の場合 ◦ 信号を時間方向に離散化する ◦
無限の連続性があるものの一部を取り出すイメージ Sampling
©2022 Voicy, Inc. 標本化 • 音のデジタル化の文脈の場合 ◦ 信号を時間方向に離散化する ◦
無限の連続性があるものの一部を取り出すイメージ Sampling
©2022 Voicy, Inc. 標本化 • 音のデジタル化の文脈の場合 ◦ 信号を時間方向に離散化する ◦
無限の連続性があるものの一部を取り出すイメージ Sampling
©2022 Voicy, Inc. 標本化 • 音のデジタル化の文脈の場合 ◦ 信号を時間方向に離散化する ◦
無限の連続性があるものの一部を取り出すイメージ Sampling
©2022 Voicy, Inc. 量子化 • 得られた信号を振幅方向に離散化する Quantization
©2022 Voicy, Inc. 量子化 • 得られた信号を振幅方向に離散化する Quantization
©2022 Voicy, Inc. 量子化 • 得られた信号を振幅方向に離散化する ◦ 各値はintの配列に入れるイメージ ◦
CD音源なら16 bit signed integer Quantization
©2022 Voicy, Inc. 量子化 • 量子化ビット数 ◦ 量子化するときに使うデータ量 ◦
N ビットのとき 2^N 段階に離散化する • 量子化の方法 ◦ データを格納する変数の型みたいなイメージ ◦ 整数表現を使うと一定間隔になる ◦ 浮動小数点表現を使ってもいい Quantization
©2022 Voicy, Inc. PCM • 一定間隔でサンプリングする方法 ◦ 「一定間隔でサンプリングしたデジタル音源なんだな〜」と思えばいい パルス符号変調
(Pulse Code Modulation)
©2022 Voicy, Inc. リニアPCM • リニア (Linear) = 線形
◦ 量子化の間隔も一定 ◦ 「データをIntで持ってるんだな〜」と思えばいい パルス符号変調 (Pulse Code Modulation)
©2022 Voicy, Inc. むすび 今日の発表 • 音声のデジタル化についての話 ◦ 標本化 (Sampling)
◦ 量子化 (Quantization) 次回 • 続きを話します ◦ 「デジタルの波形ってギザギザでしょ?サンプリング周波数が大きくすればするほどそれがなめらかになって音質が良 くなるんだよ!」という誤解 標本化と量子化
音声×テクノロジーでワクワクする社会をつくる