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211024 ICT東京フォーラム / ICT tokyo forum

211024 ICT東京フォーラム / ICT tokyo forum

東京都副知事 宮坂学

October 24, 2021
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  1. 2021年総合順位 日本の総合順位の推移(64か国中) 日本はデジタル競争力の分野で低迷している 7 IMD「World Digital Competitiveness Ranking 2021」 23

    23 27 22 23 27 28 0 10 20 30 H27 H28 H29 H30 H31(R1) R2 R3 1  携帯通信の加入者 11 位  無線通信 2 位  ロボット流通 2 位 強 み  デジタル技術スキル 62位  ビッグデータの活用と分析 63位  サイバーセキュリティ 44位 弱 み
  2. ※調査概要 • 東京都、ニューヨーク、ロンドン、パリ在住の10代~50代(各都市約300名)を対象にWebアンケートを実施(2020年12月24日~翌1月4日) • 総回収サンプル: 1,334 デジタル化に関する都民の実態調査 9 92% ニューヨーク・ロンドン・パリ

    90% 東京 78% ニューヨーク・ロンドン・パリ 57% 東京 39% ニューヨーク・ロンドン・パリ 21% 東京 インターネット利用率 (プライベート) デジタル化された行政手続の 利用率(税金関係) デジタル化された行政手続の 利用者満足度(税金関係)
  3. (出所)新経済連盟調べ 2019年12月公表の(独法)経済産業研究所・石崎隆・上席研究員レポート『事業者目線での行政手続コスト削減』 ※1 8分野の行政手続532項目のみ。すべての手続をカバーしているわけでない。 ※2 鳥取県の事例を参考に都道府県全体に試算。 ※3 市町村の手続きは含まれず、国も税制対応手続等は含まれておらず、日本全体の行政手続を全部カバーしていない。 コスト 国(実績)※1

    都道府県(試算)※2 国+都道府県※3 作業時間 3億3,377万時間 8億9,901万時間 12億3,278万時間 金銭換算 8,208億円 2兆2,862億円 3兆1,070億円 従事人数換算 19万人 52.2万人 71.2万人 10 行政は民間企業に多大な負担を強いている 人数換算コストは、 我が国の農林漁業従事者数の約2倍という規模感
  4. 1:大いに不満 3,557 (18%) 2:やや不満 7,274 (36%) 3:普通 7,209 (36%) 4:やや満足

    1,712 (8%) 5:大いに満足 344 (2%) ※調査概要  TAIMS*(東京都高度情報化推進システム)等個人メールアドレスを付与された53,162人を対象に庁内ネットワークで調査を実施(2020年11月5日から18日まで) ※水道局は2020年11月6日から19日まで ※水道局のTS-NETを含む  回答者数|20,096人(回答率37.8%) 東京都職員の意識調査(ES) 有効回答数 20,096 平均 2.4 (5点満点) 54% 10% 12 東京都職員の半数以上が、都庁のデジタル環境に不満を抱いている
  5. 13 デジタル活用で様々な行政ニーズに対応する 20000 30000 40000 50000 60000 70000 80000 90000

    昭和53年 昭和58年 昭和63年 平成5年 平成10年 平成15年 平成20年 平成25年 平成30年 令和元年 (出典) 『東京都統計年鑑』 https://www.toukei.metro.tokyo.lg.jp/tnenkan/tn-index.htm 40年間で約半数に 都職員数の推移(警察、消防、教員を除く)
  6. Virtual 平成の引越し 完了 デジタルガバメント・都庁の基盤を構築 令和の引越し 開始 ~約30年~ 1991 (平成3年) 2020

    (令和2年) 2025 (令和7年) 2025(昭和100)年までにイマドキの都庁にアップグレード 18
  7. UI・UX オープンデータ オープンソース BI(GA/NPS) ID 調達 アクセシビリティ 手続のデジタル化 リーディングプロジェクト 人事制度

    技術評価制度 シビックテック SaaS セキュリティ ポリシー カスタマー対応 可視化 そのための制度・仕組み・ルール 局横断で取り組む改革 QoS(Quality of Service) の高いデジタルサービス 「シン・トセイ」 21 制度・仕組み・文化の構造を改革する オープンデータ オープンソース UI・UX ID
  8. 0 25 50 75 100 Innovators 2.5% Early Adopters 13.5%

    Early Majority 34% Late Majority 34% Laggards 16% 出所:「イノベーションの普及」 (エヴェリット・ロジャーズ著) 組織全体へ波及 100 % アーリーアダプターに受け入れられるかが鍵 24
  9. 複利を効かせて改革の速度を上げる スタート 1年目 2年目 3年目 4年目 5年目 6年目 7年目 8年目

    9年目 10年目 複利1.2倍×10年 ⇒ 初年度の 6.19倍に 単利1.2倍×10年 ⇒ 初年度の3.0倍 複利の上積み 複利の上積み 毎年2割ずつの改善を10年続けた場合、 複利と単利は2倍の差がつく 25
  10. コアプロジェクト ~制度のイノベーション~ 各局リーディングプロジェクト ~サービスのイノベーション~ コアプロジェクトと各局リーディングプロジェクト 27 都政の構造改革を進める上で、改革の突破口となる 7つの全庁横断的な取組 ①未来型オフィス実現プロジェクト ②5つのレス徹底推進プロジェクト

    ③ワンストップ・オンライン手続プロジェクト ④オープンデータ徹底活用プロジェクト 局事業のサービス提供のあり方や、 仕事の進め方そのものの構造改革を進め、 「新しい都政のスタンダード」を全庁に浸透させていく取組 (2021年度は全庁で31の取組に着手) ⑤スタートアップ・シビックテックとの協働推進プロジェクト ⑥内部管理事務抜本見直しプロジェクト ⑦組織・人材マネジメント変革プロジェクト
  11. バーチャル都庁の第1歩として、未来の働き方に対応した プロトタイプのオフィスを整備(都庁第一本庁舎24階) Active Meeting Zone Health Check Flexible Meeting Zone

    Web Meeting Zone 手洗いや検温等、感染症の 拡大を防ぐための衛生管理 や健康管理機能を配備 プロジェクトの組成やアイデア出し に必要な資機材を配備 チーム編成に応じて配置 を自由に変えられる什器 を配備 Web会議専用の環境と 資機材を配備 ©コクヨマーケティング株式会社 ©コクヨ株式会社 © WOTA CORP. 未来型オフィス実現プロジェクト 29
  12. 31

  13. 32

  14. 33 多くの職員が未来型オフィスを肯定的に評価 未来型オフィスのコピー件数は全庁平均より少なく、 オフィスに対する総合評価は約7割が肯定的 全庁平均 未来型オフィス コピー件数(2021年4月~6月速報) 一人当たり 959 件/月

    一人当たり 285 件/月 Q:総じて24階未来型オフィスの環境に 満足していますか 満足 どちらかと言えば 満足 どちらでもない どちらかと言えば 不満足 不満足 約 70%が 肯定的な評価
  15. FAX利用の削減状況(対2019年度同月比削減率) 36 0.0% 20.0% 40.0% 60.0% 80.0% 100.0% 120.0% 2020年10月

    5つのレス徹底方針 ・2021年度に98%減(2019年度比) とする目標を設定 2020年6月 FAXレスの取組開始 2021年9月 97.5%削減 達成
  16. ワンストップ・オンライン手続プロジェクト 38 主 要 1 6 9 手 続 

    都民・事業者があらゆる行政手続をいつでもどこでも行える環境構築に向けて、 都民利用が多い許認可等の主要169手続のデジタル化に優先着手  件数ベースでは、約1,100万件、許認可等の約98%に相当 手続数 169手続 都民の 利用件数 約1,100万件(全体の98%)
  17. ワンストップ・オンライン手続プロジェクト 39 デジタルファースト条例・ 推 進 計 画 さらに、令和3年7月には、内部手続等を除く 全ての行政手続(約28,000プロセス)を原則デジタル化する方針を決定 169手続

    許認可等の98% <これまでの取組範囲> <デジタルファースト条例の取組範囲> 169手続 許認可等の98% 対象を許認可・ 届出等以外に拡大 全ての行政手続 (約28,000プロセス)
  18. 西新宿にTOKYO UPGRADE SQUAREを開設し、 シビックテック、スタートアップ、行政の協働を推進 1. 共に学ぶ 2. 共に創る 3. 共に分かち合う

    (コワーキング&イベントスペース) (情報発信コーナー) 都庁を擁する西新宿の利点を活かし、3者が協働して 行政課題の解決に取り組む新たな官民連携モデルを確立 (会議室) スタートアップ・シビックテックとの協働推進プロジェクト 42
  19. 先端技術の社会実装 (8プロジェクト) 防災対策のDX (4プロジェクト) 「伝わる広報」への転換 (5プロジェクト) ・5Gを活用したサービス等を早期実現 ・島しょでのデジタル教育、遠隔医療 など ・河川監視カメラの増設

    ・AI水位予測 ・水防災、高潮防災情報の発信強化 など ・予算や決算情報をダッシュボード化 ・都HPをバーチャル都庁の窓口に再構築 など 各局リーディングプロジェクト① 45
  20. 49 ICTインフラは、未来の基幹インフラ 建設局 約 2,500 人 事務: 約 900 人

    技術: 約 1,600 人 水道局 約 3,600 人 事務: 約 1,300 人 技術: 約 2,300 人 デジタルサービス局 201 人 事務: 145 人 技術: 56 人 道路等インフラ 水道インフラ ICTインフラ ※令和3年4月1日 ※令和3年8月1日 ※令和3年8月1日
  21. EoF