Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
TerraformをやめてCDKでReStartしたあと、 CDKをやめてCDK for Te...
Search
takayuki.miura
February 25, 2024
Programming
0
1.5k
TerraformをやめてCDKでReStartしたあと、 CDKをやめてCDK for TerraformでReStartした話
takayuki.miura
February 25, 2024
Tweet
Share
More Decks by takayuki.miura
See All by takayuki.miura
急激なDB書き込みが行われるサービスをリビルドした話
tmiura0203
0
800
実際にリビルドを完遂してみて
tmiura0203
0
740
Spring Bootという強すぎるフレームワークについて
tmiura0203
0
970
Other Decks in Programming
See All in Programming
さようなら Date。 ようこそTemporal! 3年間先行利用して得られた知見の共有
8beeeaaat
3
1.4k
詳解!defer panic recover のしくみ / Understanding defer, panic, and recover
convto
0
240
Azure SRE Agentで運用は楽になるのか?
kkamegawa
0
2.2k
AWS発のAIエディタKiroを使ってみた
iriikeita
1
180
Putting The Genie in the Bottle - A Crash Course on running LLMs on Android
iurysza
0
140
Improving my own Ruby thereafter
sisshiki1969
1
160
「手軽で便利」に潜む罠。 Popover API を WCAG 2.2の視点で安全に使うには
taitotnk
0
850
時間軸から考えるTerraformを使う理由と留意点
fufuhu
16
4.8k
AI時代のUIはどこへ行く?
yusukebe
18
8.9k
今だからこそ入門する Server-Sent Events (SSE)
nearme_tech
PRO
3
190
奥深くて厄介な「改行」と仲良くなる20分
oguemon
1
520
Navigation 2 を 3 に移行する(予定)ためにやったこと
yokomii
0
170
Featured
See All Featured
How To Stay Up To Date on Web Technology
chriscoyier
790
250k
Stop Working from a Prison Cell
hatefulcrawdad
271
21k
Reflections from 52 weeks, 52 projects
jeffersonlam
352
21k
Let's Do A Bunch of Simple Stuff to Make Websites Faster
chriscoyier
507
140k
Become a Pro
speakerdeck
PRO
29
5.5k
JavaScript: Past, Present, and Future - NDC Porto 2020
reverentgeek
51
5.6k
Testing 201, or: Great Expectations
jmmastey
45
7.7k
Statistics for Hackers
jakevdp
799
220k
What’s in a name? Adding method to the madness
productmarketing
PRO
23
3.7k
Performance Is Good for Brains [We Love Speed 2024]
tammyeverts
12
1.1k
Being A Developer After 40
akosma
90
590k
Unsuck your backbone
ammeep
671
58k
Transcript
TerraformをやめてCDKでReStartしたあと、 CDKをやめてCDK for TerraformでReStartした話 三浦 大幸
アジェンダ 自己紹介 Terraform / CDK / CDK for Terraformとは TerraformからCDKへのReStart
CDKからCDK for TerraformへのRestart 実際に使うツールとしてどれを選ぶべきか 最後に
氏名 三浦大幸 技術スタック インフラ バックエンド フロントエンド iOSアプリ 自己紹介
Terraform / CDK / CDK for Terraformとは
IaC Infrastructure as Code
IaCとは インフラの構造をコードとして管理すること インフラ構築が再現性のあるものになる コード自体がドキュメントの機能を持つ ツールの例 Terraform CDK CDK for Terraform
HashiCorp社が提供しているIaCツール 様々なクラウドに対応 言語はHCL(HashiCorp Configuration Language) 設定を書いていくようなイメージ Terraformとは
CDKとは AWSが提供しているIaCツール 様々な言語で書くことができる 以下の手順で実行 1. CDKとしてコードを作成 2. CloudFormationの形式に変換 (AWSの公式IaCツール) 3.
CloudFormationとして実行
CDK for Terraform (CDKTF) とは HashiCorp社が提供しているIaCツール CDKの仕組みを使っており、様々な言語 で書くことができる 以下の手順で実行 1.
CDKTFとしてコードを作成 2. Terraformの形式に変換 3. Terraformとして実行
TerraformをやめてCDKでReStartしたあと、 CDKをやめてCDK for TerraformでReStartした話
TerraformからCDKへのReStart
基本的にはTerraformを 使用していたが… メディアでは、基本的にTerraformを使用 便利なツールであるものの、以下のような問題点も 複雑なことをやろうとすると可読性が落ちやすい あまり使われない言語であり、学習コストが高い 新規サービスを作るにあたり、これらを解消するため CDKを使うこととした
CDKに変えてよかったこと CDKに変えることで、以下の利点があった 複雑なことをやろうとすると可読性が落ちやすい → 複雑な処理でも可読性を保つことができる あまり使われない言語であり、学習コストが高い → 使い慣れた言語を使えるので、学習コストが低い ただし、別の問題もまた発生した… Terraform
CDK
CDKからCDK for TerraformへのReStart
CDKの問題点 CDKにも問題はあった CDK自体の学習コストがかかる CloudFormationの学習コストがかかる ドリフト周りが扱いづらい 特に3つめは、継続的にIaCで開発していく上ではかな り致命的に感じた そこで、まだリリース前だったこともありCDKTFに変 更することにした CloudFormation
CDK ドリフト
CDKTFに変えてよかったこと CDKTFに変えることで、以下の利点があった CloudFormationの学習コストがかかる → Terraformに知見があれば学習コストが小さい ドリフト周りが扱いづらい → ドリフトの対処が容易 CDKそのものの学習コストは掛かってしまう Terraform自体の懸念点考えると許容範囲か
HCLだと、複雑なことをしようとしたとき可読性が落ちる HCLの学習コストが高い CDK ドリフトの自動マージ
実際に使うツールとしてどれを 選ぶべきか
CDKTFにデメリットは無い のか? CDKTFにも以下のようなデメリットがある CDK自体の学習コストは掛かる Terraformの知見がなければ、Terraformの学習コ ストが掛かる v1になるまでは破壊的変更が起こる可能性がある 必ずしも「CDKTFが最強」というわけではないので注意 https://github.com/hashicorp/terraform-cdk https://developer.hashicorp.com/terraform/cdktf
(2024/02/14時点)
CloudFormation に知見がある Terraform に知見がある どちらにも知見がある/ ない シンプルなインフラ構成 CloudFormation Terraform 個人的にはTerraform
(ドリフトに有利) 複雑なインフラ構成 CDK CDKTF 個人的にはCDKTF (ドリフトに有利) どのサービスを選ぶべきか 上記以外にも、以下の方法が考えられる Webコンソールで管理する 上記以外のツールを使用する
最後に
最後に 今回のケースでは、以下のように使うツールを 変更した Terraform 1. CDK 2. CDKTF 3. ただし、これは開発対象の複雑さ・元々持ち合
わせていた知見などをもとに決めたもので、常 に最適とは限らない 状況に合わせ、適切な選択をするのが良い