Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
「もう『カイゼン疲れ』を 起こさせない」 スクラムフェス大阪2024 登壇資料
Search
Takasaki Kazunari
August 07, 2024
Business
0
130
「もう『カイゼン疲れ』を 起こさせない」 スクラムフェス大阪2024 登壇資料
Takasaki Kazunari
August 07, 2024
Tweet
Share
More Decks by Takasaki Kazunari
See All by Takasaki Kazunari
ATDDで素早く安定した デリバリを実現しよう!
tonnsama
1
3.4k
Other Decks in Business
See All in Business
クリフトンストレングスを用いたチームビルディングワークショップ
chibanba1982
PRO
1
520
enechain company deck
enechain
PRO
9
120k
メタデータ通りの趣旨と進め方
datayokocho
0
190
Schoo for Business インパクトレポート2025
schoo
0
600
Q1 2025 Earnings release
cmbtech
PRO
0
270
Automating myself out of an unloved project with Python, n8n and Telegram
switowski
1
170
Top 07 Ways to connect QuickBooks Payroll Support Number
qbpayroll1
0
200
株式会社10X - Company Deck
10xinc
89
1.5M
CC採用候補者向けピッチ資料
crosscommunication
2
52k
株式会社PROOF_エンジニア向け採用資料
proof
0
230
Talk to Someone At Carnival Cruise™️ USA Contact Numbers
carnivalcruisesupport
0
100
Sales Marker Culture book
salesmarker
PRO
36
60k
Featured
See All Featured
Docker and Python
trallard
45
3.5k
A Modern Web Designer's Workflow
chriscoyier
695
190k
JavaScript: Past, Present, and Future - NDC Porto 2020
reverentgeek
50
5.5k
Building an army of robots
kneath
306
45k
Creating an realtime collaboration tool: Agile Flush - .NET Oxford
marcduiker
30
2.2k
The Success of Rails: Ensuring Growth for the Next 100 Years
eileencodes
45
7.5k
Chrome DevTools: State of the Union 2024 - Debugging React & Beyond
addyosmani
7
760
The Cost Of JavaScript in 2023
addyosmani
51
8.7k
Building a Scalable Design System with Sketch
lauravandoore
462
33k
It's Worth the Effort
3n
185
28k
The Psychology of Web Performance [Beyond Tellerrand 2023]
tammyeverts
48
2.9k
The Power of CSS Pseudo Elements
geoffreycrofte
77
5.9k
Transcript
もう『カイゼン疲れ』を 起こさせない!
自己紹介 直塚 史子 KDDIウェブコミュニケーションズ(通称KWC) 牧 美戸理 グロース・アーキテクチャ&チームス株式会社(通称Graat) 高崎 和成 KDDIアジャイル開発センター株式会社(通称KAG)
Learning Outcome • カイゼンが楽しみになっている • 新しいカイゼンのアイデアを持ち帰る
チームについて • 2022年08月26日チーム発足 • プロダクト ◦ 契約管理システム他 • メンバー ◦
POチーム:2名 ◦ SM:1名 ◦ 開発チーム:4~5名 DEV SM PO サービス デザイナー 今回お話するメンバー
カイゼンとは 『スクラムガイド』より スクラムチームは、⼤分たちの効果を改善するために最も役⼤つ変 更を特定する。最も影響の⼤きな改善は、できるだけ早く対処する。 次のスプリントのスプリントバックログに追加することもできる。 https://scrumguides.org/docs/scrumguide/v2020/2020-Scrum-Guide-Japanese.pdf
カイゼンでこんな悩みありませんか? カイゼン活動に 効果が求められる ルールに縛られて しまう なかなか 根付かない POが 参加できない 準備が大変
カイゼン 生まれすぎ カイゼンやるの疲れる・・
私達のチームはカイゼンに楽しく取り組めています PO含めて 毎回全員参加 気軽にカイゼンを 提案できる 新しい知識が 増える 窮屈でない カイゼンコストがか からない
私達のチームのカイゼン例 チームで動画視聴会 プロダクトについて チームでディスカッション チーム ビルディング 外部で学んだことを チームに共有 開発タスク ルール検討
39% 11% 15% 17% 9% 9% 1年9ヶ月で75個のカイゼンを実施
今日お話すること よくある課題3つ ①POがカイゼンに参加できない ②ルールに縛られる ③カイゼンの準備が大変 これらに対して我々のチームでは どのように行っているかを話します
課題①POがカイゼンに参加できない POが改善活動に対して いいイメージを持てない カイゼンに効果が求められ、カ イゼンのアイデアの幅が 狭まってしまう POがチームの外に 行ってしまうのでカイゼンの効果 を理解できない POが参加しない
POがカイゼンに参加できないことは何が問題なのか? カイゼン活動 やっているけど、 本当に効果あるの? POと開発メンバーで 溝が生まれて ワンチームになりにくい
そもそもなぜPOがカイゼンに参加できないのか? POが参加できない カイゼンを生んでし まう プルリクレビュー時や PBI の担当分けなど 開発運用ルールの設定 すでに次のスプリントに 入っているような
カイゼン 技術特化で POが参加しにくい 勉強会 やるのは良いことだがこ ればっかりに なっていませんか??
私達のチームのカイゼン例 チームで動画視聴会 プロダクトについて チームでディスカッション チーム ビルディング 外部で学んだことを チームに共有 開発タスク ルール検討
39% 11% 15% 17% 9% 9% 1年9ヶ月で75個のカイゼンを実施 私達のチームのカイゼン例 チームで動画視聴会 プロダクトについて チームでディスカッション チーム ビルディング 外部で学んだことを チームに共有 開発タスク ルール検討 39% 11% 15% 17% 9% 9% 1年9ヶ月で75個のカイゼンを実施
チームでのカイゼンの例 例:チームでプロダクトのUIの改善ポイントを見つけよう
チームでのカイゼンの例 例:今年の目標を考えよう
課題②ルールに縛られる・・ 何故ルールが増えるのか?? ルールを作 る 結果、ルールに 縛られる・・ ルールが めんどくさい 課題が 発生する
ルール 守れない 課題の解決としてルールを作っ ていませんか?
私達のチームのカイゼン例 チームで動画視聴会 プロダクトについて チームでディスカッション チーム ビルディング 外部で学んだことを チームに共有 開発タスク ルール検討
39% 11% 15% 17% 9% 9% 1年9ヶ月で75個のカイゼンを実施
私達のチームにはルールの門番がいます 課題に対して解決策としてルールを作るという提案がでたと き、ルールを作ることが本当に解決策なのか?問題の本質は 別のところにないかを議論する 最終的にルールを追加することになっても、1ヶ月くらい経った 後にもう一度ルールの効果を見直す 問題の本質は別に ない? ルールを追加した効果は あった?
そのルール本当に 必要? ルールを新たに追加することに慎重になる チームのSM KAG小糸さん
課題③カイゼンの準備が大変 勉強会 やってみよう 準備 しなきゃ、、 何とか実施 続けるのが億劫になる 「これから学ぶこと」を実施する には準備が必要 これをずっと
続けようとすると、、
私達のチームのカイゼン例 チームで動画視聴会 プロダクトについて チームでディスカッション チーム ビルディング 外部で学んだことを チームに共有 開発タスク ルール検討
39% 11% 15% 17% 9% 9% 1年9ヶ月で75個のカイゼンを実施
すでにある資料を使ってチームに共有 過去に参加したカンファレンスの動画や勉強会の資料を活用する 準備に時間をかけない 感想をボードに書いて共有
まとめ • POが参加できるようなカイゼンをやってみる • カイゼンとしてルールを設けることには慎重になり、課題の本質を捉える • 勉強会などをやる場合は「学んできたことの共有」や「動画視聴」でチームメン バーの負担を減らす • カイゼンは0をプラスにするものとして考える
◦ マイナスを0にする。課題の解決策としてとらえない
終わりに • カイゼンが楽しみになっている • 新しい改善のアイデアを持ち帰る 今回の発表を通して、カイゼン疲れを起こしている人がカイゼンに前向 きになるアイデアを持ち帰ることができたらうれしいです
ご清聴ありがとうございました