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ステート管理を超えるRecoil運用の考え方

uhyo
January 20, 2023

 ステート管理を超えるRecoil運用の考え方

Harajuku.ts Meetup 〜 Recoilの事例集めました〜

uhyo

January 20, 2023
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  1. None
  2. イベント趣旨 Recoilがリリースされてから2年半が経った。 これだけ経てば使っている人も結構多いはず。 しかし、そのわりに具体的な「事例」が世に出ていない気がする。 今回は、Recoilを使いこなしている皆さんにお越しいただいて、 事例を語ってもらうことにした。

  3. イベント趣旨 Twitterで何となくRecoil勉強会したいな~と言ったところ、 話したい人・聞きたい人がいたため開催に繋げることができた。 ありがとうございます こんな勉強会をしてほしい等のアイデアも募集中!

  4. 事前アンケート結果 参加者の皆さんにアンケートに答えていただきました。 Recoil使われていますか? 使って みたい 194 使って いる 160 使う予定はない

    19
  5. 事前アンケート結果 参加者の皆さんにアンケートに答えていただきました。 RecoilとJotaiのどちらがお好きですか? Recoil 142 わから ない 202 Jotai 29

  6. 事前アンケート結果 参加者の皆さんにアンケートに答えていただきました。 RecoilとJotaiのどちらがお好きですか? Recoil 142 わから ない 202 Jotai 29

    Recoilが優勢だが、浮動票が多くJotaiも 巻き返しのチャンス。 ※本イベントはRecoilをテーマにしていますが、 Jotaiもかなり似たライブラリですので、 Jotai派の方は脳内変換しながらお聞きください。
  7. ステート管理を超える Recoil運用の考え方 Harajuku.ts Meetup ~Recoilの事例集めました~ uhyo (株式会社バベル プリンシパルエンジニア)

  8. 登壇者紹介 uhyo 2022年10月から株式会社バベル勤務。 最近サーバーサイドを見ていることも 多いが、心はフロントエンドエンジニア。 TypeScript入門書 好評発売中!→

  9. 商談解析クラウド では、フロントエンドに ReactとともにRecoilを使用。 移行が終わっていないため他の状態管理手法と混ざっているが、 Recoilに寄せていく狙いがある。 Why? How? をお話しします aileadとRecoil

  10. このトークの要約 • 実はFluxって天才だったのでは? • Recoilくんとならやり直せる気がする

  11. 事の発端 公式サイトによれば、Reactは “A JavaScript library for building user interfaces” である。

    https://reactjs.org/ より引用
  12. 事の発端 公式サイトによれば、Reactは “A JavaScript library for building user interfaces” である。

    ということは、UIを構築する以外の仕事をさせないほうが筋が いいのでは? UI以外のことはReactから切り離したい。
  13. UI以外のことの例 • 外部からのデータの読み込み • アプリケーションの状態の保持 • ビジネスロジックの計算

  14. 理想的と思われるアーキテクチャ React層 コア層 • 状態の保持 • 状態遷移の定義 • DOMへの最適化された レンダリング

    整形層 • 外部からの データの読み込み • UI用にデータを整形 UIへの入力
  15. どこかで見たような…… React層 コア層 整形層 https://facebook.github.io/flux/docs/in-depth- overview/ から引用

  16. Fluxとどこが違うのか? Fluxだと「Store」となっているところ が、コア層と整形層に分離した。 単純なFluxだと成果物が「でかい状態 の塊」になってしまうのでつらい。 そもそも、コアな状態は少なければ 少ないほどいい。 (useMemoで済むのにuseStateを使うべきではない のと同様) あと、アクションの概念は要らない。

    React層 コア層 整形層
  17. Recoil運用のアイデア ここをRecoilにやってもらうのが 良いのでは? React層 コア層 整形層

  18. Recoilの良いところ atom(自身で状態を保持する)とselector(ほかの状態を見て計算する) があり、コアな状態(atom)がどれなのかを設計上明らかに しやすい。 非同期ネイティブであり、非同期処理もselectorとして扱える。 (データ読み込みの結果や進捗などはコアな状態として扱う必要がない) 思想がReactと近い。「ロジック用のReact」のような使い心地。 • イミュータブル・冪等性が前提のAPI •

    計算結果の一貫性保証
  19. atomとselectorの使い分け 他に従属しない状態がatom。それ以外は何が何でもselectorに する。 例: 検索画面 • 検索条件: atom (ユーザーが独立に変更できるため) •

    ページ数: atom (ユーザーが独立に変更できるため) • 検索結果: selector (上2つ(+サーバーの状態)から計算できるため) ※ページングがカーソルベースだった場合はすこし迷うが、サーバーから可能な 選択肢を取得してそのなかから選んだと考えてカーソルをatomに保存するか
  20. Recoil層とReact層のつなぎ込み React層 コア層 整形層 出力用フック 入力用フック Recoil層とReact層の境界は当然 フック。 出力用フックは無くてもいいという 説もあるが、useMemoやuseEffect

    が必要になったときのエスケープ ハッチとしては有用か。
  21. 具体例 React層 検索 条件 ページ 数 検索 結果 useSearchResult useSearchQuery

    usePagination atomから始まるデータの流れが RecoilのAPIを用いて定義される。 (データフローグラフ)
  22. 具体例 React層 検索 条件 ページ 数 検索 結果 useSearchResult useSearchQuery

    usePagination React層からの入力は基本的にコア 状態の変更として作用するので、 入力用フックを介してコア状態を 更新する。 グローバルなアクションといった 概念は存在せず、ユースケースに 応じた個別の入力用フックがある。 入力用フックもコア層の一部と して扱うのが筋良さそう
  23. 具体例 React層 検索 条件 ページ 数 検索 結果 useSearchResult useSearchQuery

    usePagination Reactコンポーネントツリーの 上から下にデータが流れる様子に 似ているが、 Recoilを使う場合はReactに入る前 に計算が終わっているという 点が異なる。
  24. Reactにロジックを乗せると良くない点 ReactにUI以外のことを無理にやらせると、アプリケーションの 整合性を保つのが困難になる。 例: Reactでやる場合 const [検索条件] = useState(); useEffect(()

    => { 検索結果取得(); }, [検索条件]); 検索条件変更 ↓ レンダリング ↓ useEffect発火 ↓ 検索結果取得開始 ↓ …
  25. Reactにロジックを乗せると良くない点 ReactにUI以外のことを無理にやらせると、アプリケーションの 整合性を保つのが困難になる。 例: Reactでやる場合 const [検索条件] = useState(); useEffect(()

    => { 検索結果取得(); }, [検索条件]); 検索条件変更 ↓ レンダリング ↓ useEffect発火 ↓ 検索結果取得開始 ↓ … 検索条件が変わったのに 検索結果が前のままと いう中途半端な状態が レンダリングされて しまっている
  26. Reactにロジックを乗せると良くない点 ReactにUI以外のことを無理にやらせると、アプリケーションの 整合性を保つのが困難になる。 例: Recoilでやる場合 検索条件変更 ↓ 検索結果取得開始 ↓ レンダリング

    Recoil内部で整合性の とれた状態を計算し 終わってからReactに ステートが伝達される 検索 条件 ペー ジ数 検索 結果
  27. ReactとRecoilの整合性保証 Reactの整合性保証 レンダリングの際は、 ある瞬間の状態がコンポーネント ツリー全体に反映される。 古い状態と新しい状態が 画面上で混在することはない。 状態→画面の整合性 Recoilの整合性保証 グラフの状態計算の際は、

    ある瞬間の状態がグラフ全体に 反映される。 古い状態と新しい状態が React上で混在することはない。 グラフ→状態の整合性
  28. ReactとRecoilの整合性保証 ここの整合性をRecoilが担当 ここの整合性はReactが担当 React層 コア層 整形層

  29. Recoilを活用するデータフロー設計 Recoilの魅力は、atomやselectorをはじめとする シンプル・ローレベルなAPIから構成されているところ。 これらを組み合わせることで独自の機能を持ったノードを作ること ができる。 さらに、Reactよりも無理がきかない(エスケープハッチが無い)。 望ましい設計を保ちやすい。

  30. Recoilを活用するデータフロー設計 例: 検索 条件 Graph QL GraphQLリクエストを行う selector 検索 条件

    ページ 数 他の状態が変化したら リセットされるatom
  31. まとめ Recoilをロジックに用いる設計を試している。 改めて見てみると、Fluxの良いところを受け継ぎつつ良くない ところを直したような構成になっている。 ReactはそろそろUIライブラリに専念させてあげたい。 文章で読みたい方はこちらもどうぞ(宣伝): Recoilにロジックを載せる運用戦略 https://zenn.dev/babel/articles/recoil-for-babel