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Goでリフレクションする、その前に / Kansai.go #1
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utagawa kiki
May 25, 2024
Programming
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Goでリフレクションする、その前に / Kansai.go #1
Kansai.go #1 LT
https://umedago.connpass.com/event/316604/
utagawa kiki
May 25, 2024
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Transcript
Goでリフレクションする、その 前に Kansai.go #1 @utgwkk (うたがわきき)
自己紹介 @utgwkk (うたがわきき) 株式会社はてな Webアプリケーションエンジニア in 京都 好きなパッケージはreflect
ここで宣伝 Go Conference 2024 (6/8) で登壇します Dive into gomockというタイトルでやります 渋谷で会いましょう
リフレクション 実行時にプログラムの情報を読み書きすること Goでは、主にreflectパッケージを使うことで実現できる 例: 実行時に型情報を取得する、struct tagの情報を取得する、など
こんなとこにもリフレクション (1) encoding/json パッケージによるJSONシリアライズ・デシリアライズ type S struct { X int
`json:"x"` Y string `json:"y" Z int `json:"z,omitempty"` } b, _ := json.Marshal(S{X: 100, Y: "hello"}) fmt.Println(string(b)) // {"x":100,"y":"hello"}
こんなとこにもリフレクション (2) github.com/jmoiron/sqlx を使ったDBアクセス type User struct { Id int
`db:"id"` Name string `db:"name"` } user := User{} _ = db.GetContext( ctx, &user, `SELECT * FROM user WHERE id = ?`, id, )
こんなとこにもリフレクション (3) github.com/caarlos0/env を使った環境変数のパース type Config struct { Addr string
`env:"ADDR"` IsLocal bool `env:"IS_LOCAL" envDefault:"false"` } cfg := Config{} _ = env.Parse(&cfg)
リフレクションを使いたくなったらまず立ち止まる 生きていると一度はリフレクションを使いたくなる (こともある) ここでいったん深呼吸しましょう それ、リフレクションじゃなくてもできるのでは??
素直に実装する まずは素直に書いてみましょう…… 型やinterfaceをうまく活用すると実現できるかもしれない 分岐の数が限られているなら素直に書いたほうが早い
ジェネリクス Go 1.18からジェネリクスが導入された スライスやmapに対する操作を書きやすくなっている any型の登場頻度が減っている
コード生成 対象となるデータ型が限られているなら非常に有効 リフレクションよりも高速であることが期待しやすい コード生成特有のテクニックは求められるかも
それでもリフレクションを使うなら ようこそリフレクションへ
リフレクションは黒魔術 実質的にany型しかない (動的型だと思って書く) ランタイムの気持ちになりながらコードを書く 前提条件チェックに失敗するとすぐpanicする
リフレクションが有効な場面 対象となるデータ型の範囲を絞れない (ライブラリとか) 型やinterfaceを活用するだけでは実現できない 実行時の型情報にアクセスしたい struct tagを活用したい 実行速度やメモリ効率をさほど気にしなくてもよい
リフレクションを使うプログラミングのコツ デバッガを差し込む (あるいはprintデバッグする) ランタイムの気持ちになる ポインタと値が厳密に区別されることを頭に叩き込む reflectパッケージのドキュメントや実装を読む リフレクションを使ったライブラリの実装を参考にする
リフレクションを使ったライブラリの実装を参考にする よく使われている・テストされているライブラリは考慮が行き届いているだろう このあたりが読みやすい (発表者の意見です) github.com/caarlos0/env github.com/jmoiron/sqlx
まとめ リフレクションを使わずに解決できないか、最初に検討しよう 用法用量を守って正しくリフレクションと付き合おう リフレクションで手札が広がるのと同時に、自分の身を自分で守ることになる
最後に宣伝 Goのリフレクションと向き合う同人誌を書きました (去年の冬に) booth.pm で購入できます https://utgwkk.booth.pm/items/5376961