Cloud Native Buildpacksって結局どうなの？

Kanazawa.rb meetup #144 の LT 大会で発表した Cloud Native Buildpacks について、2024-08 時点の現状とあれこれやってみて @wtnabe が整理できたこと、実現できたことについて

Transcript

1. Cloud Native Buildpacksって 結局どうなの？ Kanazawa.rb meetup #144 2024-08-24 (Sat) at ITBP武蔵 @wtnabe
2. Cloud Nativeって？ Cloud Native Computing FoundationというLinux Foundation傘下 の組織がクラウド関係っぽいプロジェクトを扱ってる 関係プロジェクトには以下のようなものが etcd fluentd envoy lstio CloudEvents
3. Cloud Native BuildpacksはIncubating Projectsの一つ ほかには gRPC Knative OpenTelemetry
4. Cloud Native Buildpacksって？ CloudFoundry Buildpack -> Heroku系の正統進化 最終出力は Open Container Initiative Image Format のコンテナイ メージ Dockerコンテナ v1, v2 とは似てるけど違う
5. できること runtimeのauto-detect 賢いキャッシュ rebasing ( buildせずに base imageを更新 ) multi entrypoints などなど！ cf. Features · Cloud Native Buildpacks
6. え、めっちゃええやん！
7. と思うでしょ？
8. 簡単なことは簡単です 単一言語 単一エントリポイント 最初からベースイメージに含まれているものしか使わない 以上を満たしている場合、Dockerfileは一切書かなくてよいです。
9. 簡単な例 Google Cloud Run ( Functions 含む ) への source deploy 今はこれらの実行環境は「コンテナの実行」になっているのでコ ンテナイメージのビルドが必要だが、実行環境側が自動でビルド してくれます 似た機能を自前で実現しているツールもありますが、CNBP は一応ベ ンダーロックインの心配がありません。
10. 簡単じゃない場合 RubyとJavaScript両方動いてほしい ベースイメージに存在しないツールを別途導入したい → Builderによって対応が異なります！
11. いったんCNBPそのもののお話
12. Cloud Native Buildpacksの構造 Buildpack 言語runtimeや依存ライブラリの導入を支援するスクリプト eg) Gemfile.lockを見つけてRubyをインストールしてくれる Lifecyecle detectやbuild、exportなどのそれぞれの処理を管理する人 Builder ベースイメージを含む全体のパッケージ
13. 代表的なのは Google Builder / Heroku Builder / Paketo Builder
14. 2024-08時点では かゆいところに手が届きません！
15. Builder側 Heroku BuilderはRubyとJavaScript両方を含むプロジェクトをビル ドできますが、独自拡張には対応していません Google Builderは拡張できるけど複数runtimeには未対応
16. 実行環境側 Heroku Container（実行環境）はOCI Imageに対応していません （Docker buildしたものしか動かない） Stay tuned !! https://blog.heroku.com/heroku-cloud-native-buildpacks The Heroku Cloud Native Buildpacks preview release is just the tip of the iceberg. We're so excited for you to try them even though our platform won’t officially support them until later this year. “ “
17. よい話もある Kazuki Uchima @kkuchima·フォローする これも良いアップデートです。 Cloud Run でベースイメージ の自動更新がサポートされました (Preview)。ベースイメージ のセキュリティパッチが自動的に適用されるようになり運用 負荷の軽減が期待できます。ダウンタイムやイメージの再ビ ルド無しでパッチが適用されます cloud.google.com/run/docs/confi…#gcpja cloud.google.com Configure automatic base image updates | Cloud Run Documentation
18. まとめ 構想、設計はよい OCI imageがDockerfileなしに作れるのは rebaseは神 OCI imageがそのまま動く環境のリストってどこにあるの？ 細かいことやり始めたらビルドできるまではDockerfileの方が楽 rebaseの恩恵に与るために歯を食いしばって頑張る格好に
19. もうちょっとだけ待つのぢゃ
20. おまけ
21. コンテナとの向き合い方 そもそもコンパイラ言語ならbuildのためにdocker runするなという 話もある 2024年版のDockerfileの考え方＆書き方 | フューチャー技術ブロ グ スクリプト言語向けに整理してみた Dockerを利用したアプリケーション構築のためのイメージの役割 とビルドについて整理してみた (2024-06-22) | あーありがち
22. Hosting Remote local/CI builder runner app builder runner app app Dockerfile several CMDs or ENTRYPOINTs dev runtime 3. runtime source source' build and deploy frequently 1. compile slim down 4 1. install packages 2. compile app 2
23. 結果
24. 賢いrebaseがなくても、ちゃんと更新し続けるためにどういう仕組み を準備するべきのか、整理、実践できてしまいました on: workflow_dispatch: schedule: - cron: '4 10 * * 1' jobs: update-image: runs-on: ubuntu-latest strategy: matrix: platform: ... Package heroku-app-info · GitHub
25. ？