Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
印刷会社はXMLで飛躍する / 20121102-xml-nakanishi
Search
XSPA
May 03, 2015
Technology
0
78
印刷会社はXMLで飛躍する / 20121102-xml-nakanishi
学術情報XML推進協議会(XSPA) 第2回 記念講演会
日付: 2012年11月2日 (金曜日)
場所: 独立行政法人 科学技術振興機構 東京本部 B1 大会議室 (サイエンスプラザ)
XSPA
May 03, 2015
Tweet
Share
More Decks by XSPA
See All by XSPA
J-STAGEおよびJxivの現況
xspa2012
0
160
Chat GPTによるXML自動生成の可能性
xspa2012
0
240
デジタルアーカイブとしての電子ジャーナル
xspa2012
0
47
日本のデジタル辞書を支えるXMLフォーマット"LeXML"
xspa2012
0
360
全文XML作成ツールの感想
xspa2012
0
320
全文 XML 作成ツールについて
xspa2012
0
310
InDesignからのXML書き出し
xspa2012
0
730
oXygenによる作成技法
xspa2012
0
190
学術情報を結びつ ける識別子
xspa2012
1
110
Other Decks in Technology
See All in Technology
iOSチームとAndroidチームでブランチ運用が違ったので整理してます
sansantech
PRO
0
130
ExaDB-D dbaascli で出来ること
oracle4engineer
PRO
0
3.8k
DMARC 対応の話 - MIXI CTO オフィスアワー #04
bbqallstars
1
160
Taming you application's environments
salaboy
0
180
The Rise of LLMOps
asei
7
1.4k
Lexical Analysis
shigashiyama
1
150
Adopting Jetpack Compose in Your Existing Project - GDG DevFest Bangkok 2024
akexorcist
0
100
EventHub Startup CTO of the year 2024 ピッチ資料
eventhub
0
110
B2B SaaSから見た最近のC#/.NETの進化
sansantech
PRO
0
740
Application Development WG Intro at AppDeveloperCon
salaboy
0
180
安心してください、日本語使えますよ―Ubuntu日本語Remix提供休止に寄せて― 2024-11-17
nobutomurata
1
990
SREによる隣接領域への越境とその先の信頼性
shonansurvivors
2
520
Featured
See All Featured
GitHub's CSS Performance
jonrohan
1030
460k
Creating an realtime collaboration tool: Agile Flush - .NET Oxford
marcduiker
25
1.8k
The Success of Rails: Ensuring Growth for the Next 100 Years
eileencodes
44
6.8k
RailsConf & Balkan Ruby 2019: The Past, Present, and Future of Rails at GitHub
eileencodes
131
33k
The Invisible Side of Design
smashingmag
298
50k
Optimizing for Happiness
mojombo
376
70k
What’s in a name? Adding method to the madness
productmarketing
PRO
22
3.1k
I Don’t Have Time: Getting Over the Fear to Launch Your Podcast
jcasabona
28
2k
Fashionably flexible responsive web design (full day workshop)
malarkey
405
65k
Responsive Adventures: Dirty Tricks From The Dark Corners of Front-End
smashingmag
250
21k
Docker and Python
trallard
40
3.1k
Building Applications with DynamoDB
mza
90
6.1k
Transcript
印刷会社は XML で 飛躍する 2012.11.2 「XMLが開く学術出版の未来」 中西印刷株式会社 中西秀彦
学術印刷会社の役割 | 印刷の工程の2つ | 組み版 • 情報の整理・可読性を高める工夫 | 印刷・製本 • 大量複製 |
もはや印刷に期待できない。あるにこしたことはないが | 組版工程への付加価値増 1. より高付加価値の組み版志向 • 数学・古文書など→市場先細り 2. オンライン用組み版
冊子体作成とオンライン作成の差 | 冊子体 | 紙の上で読みやすいこと | レイアウト志向 | 写真などの精度が高い | オンライン | 画面で読みやすいこと •
段組みがない。ページがない | ハイパーリンクの付加 | 写真精度は求められない(今のところ) | PDFはオンライン特性を犠牲にした形 式
コンテンツ作成の二度手間 | オンラインジャーナルと冊子体、内容は同一 | 製作法が違うが、別々に作ると二度手間 | この場合PDFは冊子体と同視しうる | 構造化組み版による自動製作 原稿 構造化ファイル
PDF オンライン 冊 子 体
鍵はXML | 構造化組版はXMLに集約 | オンラインのXHTML | 電子書籍のEPUB | 見栄えより文書の構造を優先 | 人間にも機械にも読みやすくする | 必要な情報を整理 | 情報過多社会に必須
なぜ日本ではXML化されなかったか? | 確立した日本語DTDがない | 学会側の紙ベースの発想 | 微細な組み版へのこだわり | 印刷会社の対応遅れ | 学術印刷のスイッチングコストの高さ | しかし一気に進めないと、日本語情報発信は 壊滅する
印刷会社側の問題 -SGMLの反省 | 印刷屋と学会の関係 | 印刷技術の職人依存 • ITより慣れた職人と編集員 | 印刷会社のITレベル • OLJ対応の困難 •
SGMLやSISTへの無理解 | 学会側の認識 | 「印刷屋が対応できないものを導入するな」 | SGML対応の印刷会社の技術囲い込み | 国外への流出を招いただけ
インドの印刷会社の躍進 | ヨーロッパの出版社のインドシフト | ハイテクインド | ローテクジャパン | コアな組版技術はインドへ移転
日本からの発信の重要性 | アメリカ・ヨーロッパ・アジアという3誌体制 | American Journal, European Journal | そして Asian Journal | このままではアジア代表誌がChinese Journalに なりかねない | 海外でRejectされてアイデアだけが漏洩しな いか
| 日本で日本の税金を使った研究成果を海外 出版社に金を払って読むのはおかしい
日本からの発信強化 | =(イコール)日本の印刷会社の実力向上 | 印刷会社の編集力維持=日本の発信力強化 | インドに勝る技術力を日本の印刷会社がつける | 日本語XMLという莫大な市場へ切り込む | 理系誌から文系誌のOLJ化進行 • 日本史・日本文学・社会学・科学史・科学哲学 | 研究の世界水準の維持には徹底した日本語OLJ
• 紀要・地方学術誌・研究会誌の維持 | 英語雑誌をインドから取り戻すためにも
印刷会社のジレンマ | オンラインを進めれば印刷がなくなる | 紙の利点を訴える方向が正しいのでは? | 既存の設備が無駄になる | 長期的に紙は消滅の方向 | 縮小する一方の印刷ビジネス | 残存者利益は甘い考え | オンラインを進めれば紙がついてきます | 今時、紙だけという選択は学会にない いまのところは
学術情報XML推進協議会 | 印刷会社のXML対応を強化することで、世 界への発信強化 | 技術囲い込み戦略からの脱皮 | 競争相手は国内ではなく、インドから世界へ | 日本語のXML規格を世界水準へ | 加盟をお願いします | 年会費がたったの50,000円