Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
Bluesky 2019〜2022
Search
yamarten
October 11, 2024
Technology
1
160
Bluesky 2019〜2022
Bluesky Meetup in Tokyo Vol.3
https://428lab.connpass.com/event/331611/
yamarten
October 11, 2024
Tweet
Share
More Decks by yamarten
See All by yamarten
PDS連合ことはじめ
yamarten
0
650
ATPの「A」
yamarten
0
240
ADXが見た夢(ATPのUCANの話)
yamarten
0
280
Other Decks in Technology
See All in Technology
RubyでKubernetesプログラミング
sat
PRO
3
140
When Windows Meets Kubernetes…
pichuang
0
280
コロプラのオンボーディングを採用から語りたい
colopl
5
670
新しいスケーリング則と学習理論
taiji_suzuki
9
3.8k
WantedlyでのKotlin Multiplatformの導入と課題 / Kotlin Multiplatform Implementation and Challenges at Wantedly
kubode
0
210
Fearsome File Formats
ange
0
580
深層学習と3Dキャプチャ・3Dモデル生成(土木学会応用力学委員会 応用数理・AIセミナー)
pfn
PRO
0
440
OCI技術資料 : ファイル・ストレージ 概要
ocise
3
12k
ZOZOTOWN の推薦における KPI モニタリング/KPI monitoring for ZOZOTOWN recommendations
rayuron
1
1.1k
AI×医用画像の現状と可能性_2024年版/AI×medical_imaging_in_japan_2024
tdys13
1
1.3k
完全自律型AIエージェントとAgentic Workflow〜ワークフロー構築という現実解
pharma_x_tech
0
250
embedパッケージを深掘りする / Deep Dive into embed Package in Go
task4233
0
160
Featured
See All Featured
Agile that works and the tools we love
rasmusluckow
328
21k
Raft: Consensus for Rubyists
vanstee
137
6.7k
Become a Pro
speakerdeck
PRO
26
5.1k
Design and Strategy: How to Deal with People Who Don’t "Get" Design
morganepeng
127
18k
The Power of CSS Pseudo Elements
geoffreycrofte
74
5.4k
Embracing the Ebb and Flow
colly
84
4.5k
Designing Dashboards & Data Visualisations in Web Apps
destraynor
230
52k
The Art of Programming - Codeland 2020
erikaheidi
53
13k
Producing Creativity
orderedlist
PRO
343
39k
Large-scale JavaScript Application Architecture
addyosmani
510
110k
Building Adaptive Systems
keathley
38
2.3k
Optimising Largest Contentful Paint
csswizardry
33
3k
Transcript
Bluesky 2019〜2022 atproto以前の話 2024.10.11 Bluesky Meetup in Tokyo Vol.3
今回話すこと blueskyプロジェクトの歴史 発足からBluesky Socialベータ開始まで 2023以降を知っている参加者は多いと思うので各自語ってく ださい 当時のいちオタクから見た印象 あくまで外野(yamarten)の感想 公開情報しか知らない(discord/matrix不参加)
大まかなタイムライン 2019: blueskyプロジェクト誕生 2020: 既存技術調査 2021: 準備期間 2022: プロトタイプ発表 2023:
Bluesky closed β
2019-12-11: bluesky誕生 Twitter社のプロジェクトとして発 表された 目標は、分散型(decentralized) ソーシャルメディアの標準を検討す ること この時点では既存技術(e.g. ActivityPub)の採用も選択肢に あった
専任の人員も今後の計画もこの時点 では無し
2019-12-11: bluesky誕生 Twitter社のプロジェクトとして発 表された 目標は、分散型(decentralized) ソーシャルメディアの標準を検討す ること この時点では既存技術(e.g. ActivityPub)の採用も選択肢に あった
専任の人員も今後の計画もこの時点 では無し すごい。けど、どうせちょっと ActivityPub触ってフェードアウト するのでは……?
2020: 既存技術調査 主に2月から9月にかけて、既存の分 散型システムについて調査 IPFS, SSB, ActivityPub, ... 多くの専門家を招いて議論やレポー ト作成していた(非公開)
Mastodonの祖やMatrixの祖など錚 豪華面子が参加 当時からJay氏が音頭を取っていた 模様
2020: 既存技術調査 主に2月から9月にかけて、既存の分 散型システムについて調査 IPFS, SSB, ActivityPub, ... 多くの専門家を招いて議論やレポー ト作成していた(非公開)
Mastodonの祖やMatrixの祖など錚 豪華面子が参加 当時からJay氏が音頭を取っていた 模様 発表から全然音沙汰無いな…… (当時、活動内容は未公表)
2021: 準備期間 01-21: 2020年調査内容のレポート公開 06-02: コミュニティスペース開設 (blueskycommunity.net) discordで色々話し合っていたらしい 今はBlueskyと独立し、dSocialCommonsと名前を変えた 08-16:
Jay氏がリーダー就任&公式サイト開設(blueskyweb.org) 10-04: Bluesky Social PBC 登録 (当時未発表) 12-18: 現atprotoリポジトリに初commit (当時非公開)
2021: 準備期間 01-21: 2020年調査内容のレポート公開 06-02: コミュニティスペース開設 (blueskycommunity.net) discordで色々話し合っていたらしい 今はBlueskyと独立し、dSocialCommonsと名前を変えた 08-16:
Jay氏がリーダー就任&公式サイト開設(blueskyweb.org) 10-04: Bluesky Social PBC 登録 (当時未発表) 12-18: 現atprotoリポジトリに初commit (当時非公開) 動き出したけどまだ調査段階? discordやspace(twitter)で色々と 話してるみたい……
Blueskyの使命 Bluesky公式サイトにおいて、 Blueskyの方向性が示された 使命は「open and decentralized public conversation」実現 非公開コンテンツの優先度が低い のはこの前提があるから
2022年からは「from platforms to protocols」も掲げるようになる 新規プロトコル開発が明示される のはADX発表以後
2022: プロトタイプ発表 02-07: Bluesky PBLLC(現PBC)発表 05-04: ADX発表&gitリポジトリ公開 議論用Matrix参加者も募集開始 10-18: AT
Protocol発表&β募集開始 中身はADXほぼそのまま 11-16: 初投稿 (当時一般参加者0)
2022: プロトタイプ発表 02-07: Bluesky PBLLC(現PBC)発表 05-04: ADX発表&gitリポジトリ公開 議論用Matrix参加者も募集開始 10-18: AT
Protocol発表&β募集開始 中身はADXほぼそのまま 11-16: 初投稿 (当時一般参加者0) 急展開! 本当にプロトコル作ったんだ s2sとか未完成っぽいので様子見
余談① 2022: Twitter買収 Twitter買収の報が出た4月、 Bluesky社は独立している旨を告知 独立を決めた時は知らなかったら しいが、すぐに役立つ結果に 10月に再度買収の報が出たことで、 Blueskyのβ開始が前倒しに 機を逃したくなかったらしい
本来もっと準備する予定だった が、PoCコードで挑む羽目に
余談② 2022-12-15: Nostrが話題 Jack氏からNostr開発者への出資 (+Twitter締め出し)で一躍有名に 特に日本語情報はここを契機に現 れ始める Bluesky招待コード配布会場として も活用された 割とatprotoと共通点を感じる
もう実例があったんだ……
その後 (おまけ) βテスター徐々に増加(日本人コミュニティ誕生は2023年3月頃) 2023-04-07: Bluesky Meetup in Tokyo 2023-05-05: サーバ間通信の仕組み発表
2024-02-06: β終了、正式オープン 2024-10-11: 今
振り返って 正直ここまで話が大きくなるとは思っていなかった Twitterへの導入こそ叶わなかったが、利用者は1000万超 サービス運用と技術開発の両立を選んだ結果? ADX発表以前は全然動きが無い印象だったが、案外そうでもない それでも2022年は急展開だと思うが……
主な参考資料 公式Twitter: https://x.com/bluesky/ 公式ブログ: https://bsky.social/about/blog Wikipedia: https://en.wikipedia.org/wiki/Bluesky CEOインタビュー: https://www.theverge.com/2024/3/25/24108872/bluesky-ceo- graber-federation-social-media-decoder-interview
開発者による解説: https://newsletter.pragmaticengineer.com/p/bluesky