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非連続なプロダクト成長を実現する、開発組織の成長・育成戦略

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September 05, 2023

 非連続なプロダクト成長を実現する、開発組織の成長・育成戦略

■イベント
急成長するSaaSを支えるエンジニア成長支援の取り組み
https://sansan.connpass.com/event/293441/

■登壇概要
タイトル:非連続なプロダクト成長を実現する、開発組織の成長・育成戦略
登壇者:技術本部 Bill One Engineering Unit 副部長 藤井 洋太郎

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September 05, 2023
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Transcript

  1. 写真が入ります 藤井 洋太郎 Sansan株式会社 Bill One Engineering Unit 副部長 2014年に新卒としてSansanに入社。

    キャリアプロフィール「Eight」のサーバーサイドエンジニアとして、機 能開発、基盤開発を経験。 その後Eight、研究開発部のエンジニアリングマネジャーを経て、現 在はインボイス管理サービス「Bill One」の開発副部長を担う。
  2. - 導入 - Bill Oneの紹介 - エンジニアリング組織の変遷 - 開発組織の成長、育成の取り組み -

    組織文化やマネジメント方針 - 成長支援を加速させる取り組み - まとめ アジェンダ
  3. - Bill Oneには文化が強く浸透している - 「事業成果を最優先に各自が主体的に行動し、成長し、一体感を強く持つ文化」 - 個人・組織の両輪で成果を出すことによって、主体性・成長・一体感につなが る。 - 成果が出る

    → 主体的に行動・チャレンジする → さらに大きな成果が出るという 循環 最も大切にしているのは開発組織の文化 個の成長 プロダクトの 成長 チャレンジする機会や 余白が生まれる 成果が大きくなる
  4. 目指す文化を醸成するための考え方 - 相談を重ねて、自らが最終判断をする - 本質を見極め、素早くアウトプットし、改善を繰り返す - 建設的なフィードバックを相互に行う - 常に学習し、変化し続ける -

    全員がリーダーシップを発揮する - ワクワクする気持ちを大切にする 文化を 醸成する考え方 HRT (信頼、謙虚、尊敬) 事業成果を最優先に 各自が主体的に行動し、成長し、 一体感を強く持つ文化
  5. - アジリティを高める - 取り巻く環境が日々変化する中で、変化に適応できる機動力の高い組織を目指 す - スモールかつフラットな組織を維持する - 小さな集合体で構成することで、権限委譲、チャレンジ、育成を促進しボトムアッ プな状態を目指す。

    - オープン - 可能な限り情報をオープンにすることで、各自が主体的に動けるような土壌を作 る - 情報をオープンにすることで、双方向のコミュニケーションが生まれる Bill One開発組織のマネジメント方針
  6. チャレンジやリーダーシップを発揮できる体制 マネジャー メンバー メンバー チーム - マネジメントにも複数ある > テクニカルマネジメント >

    プロジェクトマネジメント > プロダクトマネジメント > ピープルマネジメント > etc.. 文鎮型ではなくネットワーク型を意識した組織体制 - 全てをマネジャーやリーダーが担いがちだが、ボト ルネックとなりスピードが落ちる。 - 役割を分解し、チームやメンバーに委譲する マネジャー
  7. 3L体制 チームで意思決定できる幅を広げ、開発スピードを加速させる取り組み 役割名 責務 ATL (アジャイルチームリード ) • 自己組織化されたアジャイルチームの確立を推進 •

    継続的なリーダーシップ / 計画 / 実行 / リスク低減 / 改善 PdL (プロダクトリード ) • 仕様や要件の整理 • ATL・PdM・デザイナーとの調整   ※ すべてのPdLはPdMがまとめる TL (テクニカルリード ) • コード品質を担保 • チームの技術力向上 • ロジックが集中するバックエンドの相談役 ※これらは役職ではなくチーム内の分担としての役割 気軽にチャレンジして 伸ばしたいスキルにフォーカスできる環境づくり 副次的効果として
  8. チームマネジャー(TM)の導入 - 人事評価と昇進・昇格プロセスによって決められる。 - 人事評価、承認プロセス、 etc.. の権限をもつ - マネジャーでないと組織マネジメントをしてはいけない、わけ ではない。

    Sansanには正式な「役職」としてマネジャーの肩書がある 組織マネジメントも分解し委 譲する。 TM制度の導入 TMの狙いと 効果 - 早い段階から組織マネジメントの裁量が持てる。 - 実際に日常の1on1や採用、評価プロセスに参画し成果が大きくなっている。 - また肩書は一度つくと、元に戻すのは難しい。 - 肩書は後からついてくるもの。ピーターの法則の考え方 - 自身でチャレンジやキャリアの選択の幅を広げることができる。
  9. それ以外にも、個人がチャレンジできる仕組み作りを試行錯誤 - Bill One組織内異動制度 - Bill One Jump - 登用支援(ハイレイヤーへの登用)

    - 自己推薦文(プロモーションパケット)の作成と公開 - 社内研修の拡充 - 外部の技術研修やマネジメント研修など 手挙げを促す取り組み しかし、 どれだけ施策や仕組みを作ったとしても、 期待通りに「チャレンジ」が生まれるわけではない。。!
  10. - Slackチャネルの意識的な設計 - 基本的には以下の3つのチャネル + プロジェクト・イベント毎のチャネル > 全体共有チャネル > 質問・相談チャネル

    > General(通常の会話)チャネル > プロジェクトやイベント毎のチャネル - チーム毎のチャネルは基本的には作らない > 情報の分散やサイロ化の発生を防ぐ - DMの利用やprivateチャネルは極力作らない > センシティブな内容以外は基本的にオープンなチャネルを利用 > オープンにすることでピアフィードバックが日常的に発生する 情報の透明性をあげる取り組み
  11. - バーチャルオフィスツールの徹底的な運用 - Teamflowを採用 > Bill One開発メンバーは「全員」が常にログイン > いつ、誰が、何をしているかがわかる -

    拠点が離れていても、出社・在宅でも情報格差が生ま れずらい。 > 拠点は表参道・大阪・名古屋・福岡・セブ - 物理的な制約がないため、柔軟な組織設計にもつな がっている。 情報の透明性をあげる取り組み
  12. • 3L体制 ◦ 役割の分解 • ロールモデルの定義、細分化 • 手挙げ文化の促進 • 情報の透明性の担保

    ◦ マネジャーからの情報発信 ◦ コミュニケーションツールの設計Slack ◦ バーチャルオフィスツール • 評価・個人目標 ◦ Q毎の評価フィードバックと評価公開制度 (次のセッションで!) Bill Oneの文化を軸にした組織作り