Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
EventGridTopicで手軽にイベントドリブンを手に入れる
Search
Yu_ka1984
May 27, 2019
Technology
5
1.7k
EventGridTopicで手軽にイベントドリブンを手に入れる
Yu_ka1984
May 27, 2019
Tweet
Share
More Decks by Yu_ka1984
See All by Yu_ka1984
Durable Functionsを"公式ドキュメントとは違う形で"話して見る
yukaabuno
3
810
Durable Functionsの特徴をふわっと理解してみる
yukaabuno
2
150
Xamarin.Forms 使うべき?
yukaabuno
3
1.2k
Xamarin.Forms とコンソールアプリでモデル層を共通化してみた
yukaabuno
0
2.1k
Other Decks in Technology
See All in Technology
0→1事業こそPMは営業すべし / pmconf #落選お披露目 / PM should do sales in zero to one
roki_n_
PRO
1
1.3k
20250116_自部署内でAmazon Nova体験会をやってみた話
riz3f7
1
100
JAWS-UG20250116_iOSアプリエンジニアがAWSreInventに行ってきた(真面目編)
totokit4
0
140
データ基盤におけるIaCの重要性とその運用
mtpooh
4
490
When Windows Meets Kubernetes…
pichuang
0
300
デジタルアイデンティティ技術 認可・ID連携・認証 応用 / 20250114-OIDF-J-EduWG-TechSWG
oidfj
2
670
Oracle Exadata Database Service(Dedicated Infrastructure):サービス概要のご紹介
oracle4engineer
PRO
0
12k
2025年の挑戦 コーポレートエンジニアの技術広報/techpr5
nishiuma
0
140
東京Ruby会議12 Ruby と Rust と私 / Tokyo RubyKaigi 12 Ruby, Rust and me
eagletmt
3
870
「隙間家具OSS」に至る道/Fujiwara Tech Conference 2025
fujiwara3
7
6.4k
実践! ソフトウェアエンジニアリングの価値の計測 ── Effort、Output、Outcome、Impact
nomuson
0
2k
AWS Community Builderのススメ - みんなもCommunity Builderに応募しよう! -
smt7174
0
170
Featured
See All Featured
Art, The Web, and Tiny UX
lynnandtonic
298
20k
Designing for Performance
lara
604
68k
Dealing with People You Can't Stand - Big Design 2015
cassininazir
365
25k
Java REST API Framework Comparison - PWX 2021
mraible
28
8.3k
Large-scale JavaScript Application Architecture
addyosmani
510
110k
No one is an island. Learnings from fostering a developers community.
thoeni
19
3.1k
10 Git Anti Patterns You Should be Aware of
lemiorhan
PRO
656
59k
[Rails World 2023 - Day 1 Closing Keynote] - The Magic of Rails
eileencodes
33
2k
Bash Introduction
62gerente
610
210k
How To Stay Up To Date on Web Technology
chriscoyier
790
250k
Faster Mobile Websites
deanohume
305
30k
Creating an realtime collaboration tool: Agile Flush - .NET Oxford
marcduiker
26
1.9k
Transcript
Event Grid Topicで手軽にイ ベントドリブンを手に入れる By yuka abuno Serverless meetup Tokyo
#12 2019 / 05 / 27
こんにちは、Azure地方から参りました。 • 所属 : シグマコンサルティング株式会社 • Twitter : @yu_ka1984 •
ブログ書いたりプログラム書いたり • Durable Functions Contributor • C#er(ただしUnityはやってない) • Microsoft MVP for Development Technology (Not Azure) • Webフロントエンド〜スマホ・デスクトップ〜バックエンド・クラウ ド
質問 サーバレスアーキテクチャ利用してますか?
サーバレスアーキテクチャとかイベントドリブンな開 発凄く好きなんだけど・・・・ でも現実ではMVCフレームワークを使ってサービス 立ち上げることが多いよねぇ
そんなMVCフレームワークWebアプリケーションで も「サーバレスアーキテクチャ」を使っていこう!!
こんな事よくありませんか? • その処理の時にユーザにメール投げて欲しいんだけど。 • その処理の時にSlackに通知して欲しいんだけど。 • その処理の時にカスタマーサービスと連携して欲しいんだけど。 • その処理の時にバックエンド基幹と連携して欲しいんだけど。 •
その処理の時にPDFをStorageに作成してほしいんだけど。 • その処理の時にetc • その処理の • その
そんなの全部実装していったら・・・・
じゃあ、どうする?
諦めて同期的に実装する? • 気がついたらなんか重いサービス • 1ロジック内に色々な処理を実行 -> 耐障害性の低下(冪等性、リ トライ、etc
RDBのレコードにフラグを追加して定期バッチ処理で後から実行 • バッチ実行頻度は?(リアルタイム性) • 1回のバッチ実行件数は?(バッチ突き抜け問題) • そもそも「その処理」がRDB更新処理ではなかったら? • 気がついたらフラグ沢山・・・・
メッセージングサービスを使って非同期処理 • 「「これならいける!!」」のだけど・・・
メッセージングサービスを使って非同期処理 • いつのまにか、メッセージングサービスが沢山に・・・
運用開始後のメンテナンスとして 何かの処理の後に何かを追加するのはよくある事。
ならば 始めからアプリケーション全体のアクティビティを1 つのメッセージサービスに集約 あとから自由にアクティビティを購読できると素敵な のでは?
None
メッセージングサービスに欲しい性能 • 1つのメッセージングサービスにアプリケーション全体のアク ティビティを集約 • 1つのメッセージングサービスから欲しいアクティビティのみを 購読 • お手軽に安く。でもスケーラブルに。 •
Subscriberの自由度が欲しい。
Azure Event Grid \ \ \ Topic / / /
Azure Event Grid • イベント ベースのアーキテクチャを備えたアプリケーションを 簡単に作成するためのサービス • Azureの様々なサービスをPublisherとして設定でき、必要なメッ セージのみをフィルタリングして購読できる
• 購読はWebHookで受け取れる。(Push型) • 従量課金なサーバレスメッセージングサービス
None
Azure Event Grid Topic • TopicエンドポイントにメッセージをHttp Postする事で独自イベ ントをPublishできる。 • AzureのサービスでなくてもPublisherになれる
• Pub/Subがプッシュ/プッシュ型 • 通常のEvent Gridはクラウドインフラのレイヤーのイベントを取 り扱うが、Custom Topicを使用する事でアプリケーションレイ ヤーのメッセージングサービスとして機能する
メッセージの中身 { "eventType" : "OrderCreate", "Subject" : "Order/Create/12345", "Data": {
"No": 12345, "Date": "2019/05/27", "Customer": "1302834u" } }
購読時のフィルタリング • EventTypeでフィルター • EventTypeは複数指定可能(OR) • Subjectの StartWith / EndWith
でフィルター可能 • 高度なフィルタリングとして • EventType/Subject以外にもDataなどからフィルタリングが可 能(And)
SLAと料金とリトライと • SLA : 99.95 • 月に500万回Publishして500万回配信した場合 • ¥ 665.280
• MSさんはこのサービスで儲けようとはしていない? • リトライ : 最大1日 / 30回 までリトライする ( WebHook ) • 1日以上はリトライできない / 30回以上はリトライできない • 最終的に失敗したら? • デッドレターとしてAzure Storage Blobにメッセージを保存できる • Storage Blobへの保存をトリガーにして色々組んでおけばOK
悲しい部分( *´Д⊂ グスン… • Custom TopicへのpublishにRate Limitがある(5000/sec) • POST時に429が返ってくるのでリトライする •
アプリケーションの規模が大きくなってきた時にネックにな る可能性がある。 • アクティビティの種類、単位を絞る • より大規模に対応可能なメッセージサービスへの移行 • Microsoftに文句を投げつける
開発者目線 • アプリケーション全体の処理で同期/非同期を明確にする事でパ フォーマンス面の考慮や障害時の復旧処理などの設計が楽に • メッセージサービスが沢山にならなくて管理が楽 • Subscriberの選択幅が広い(FunctionsだけでなくLogic Apps(ノー コーディングワークフロー)などが使える)
• コードを見るだけでは、どのアクティビティに対してどの処理が 発生するかが分からなくなりやすい • ドキュメント類をちゃんと書けば特に問題ない
Event Grid Topicを使って気軽なイベントドリブンな 開発をしましょう。