Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
背伸びしないコンポーネントの始め方
Search
Sponsored
·
SiteGround - Reliable hosting with speed, security, and support you can count on.
→
yuki
October 03, 2023
Technology
7
3.7k
背伸びしないコンポーネントの始め方
yuki
October 03, 2023
Tweet
Share
More Decks by yuki
See All by yuki
ビジュアル表現のためのCSS & SVG & JavaScriptの最新事情
yuneco
4
1.4k
xojoでコールバックとかスレッドとかアニメーションとかを ゆるーく使える 「Nekonote」 のおはなし
yuneco
0
690
Other Decks in Technology
See All in Technology
生成AIの利用とセキュリティ /gen-ai-and-security
mizutani
1
1.2k
Claude Cowork Plugins を読む - Skills駆動型業務エージェント設計の実像と構造
knishioka
0
260
LLM活用の壁を超える:リクルートR&Dの戦略と打ち手
recruitengineers
PRO
1
240
Contract One Engineering Unit 紹介資料
sansan33
PRO
0
14k
作るべきものと向き合う - ecspresso 8年間の開発史から学ぶ技術選定 / 技術選定con findy 2026
fujiwara3
7
2.1k
Devinを導入したら予想外の人たちに好評だった
tomuro
0
890
LINE Messengerの次世代ストレージ選定
lycorptech_jp
PRO
19
7.4k
ヘルシーSRE
tk3fftk
2
240
白金鉱業Meetup_Vol.22_Orbital Senseを支える衛星画像のマルチモーダルエンベディングと地理空間のあいまい検索技術
brainpadpr
2
210
名刺メーカーDevグループ 紹介資料
sansan33
PRO
0
1.1k
作りっぱなしで終わらせない! 価値を出し続ける AI エージェントのための「信頼性」設計 / Designing Reliability for AI Agents that Deliver Continuous Value
aoto
PRO
1
130
Claude Codeの進化と各機能の活かし方
oikon48
11
3.3k
Featured
See All Featured
Design in an AI World
tapps
0
160
JAMstack: Web Apps at Ludicrous Speed - All Things Open 2022
reverentgeek
1
380
How Fast Is Fast Enough? [PerfNow 2025]
tammyeverts
3
470
Raft: Consensus for Rubyists
vanstee
141
7.3k
Fantastic passwords and where to find them - at NoRuKo
philnash
52
3.6k
Building a A Zero-Code AI SEO Workflow
portentint
PRO
0
370
Intergalactic Javascript Robots from Outer Space
tanoku
273
27k
Making the Leap to Tech Lead
cromwellryan
135
9.8k
Docker and Python
trallard
47
3.8k
How To Stay Up To Date on Web Technology
chriscoyier
790
250k
Highjacked: Video Game Concept Design
rkendrick25
PRO
1
310
Bash Introduction
62gerente
615
210k
Transcript
背伸びしないコンポーネントの始め方 @yuneco
自己紹介 Yuki Matsumoto @yuneco i 株式会社ICSのフロントエンドエンジニh i お絵描きしたりちょっとしたゲーム作った# i お仕事ではVueとかReactとかも書きます
株式会社ICSってどんな会社? i 演出やインタラクションの得意なWeb制作の会社でi i TypeScript + Vue / Reactでアプリ寄りの開発もやりまi i で技術記事書いてます https://ics.media/
コンポーネント設計の「コスパ」は作るものによる LP イベント・特設サイト コーポレートサイト ブログ・SNS inBシステム サービス・アプリ メディアサイト 一般的にコンポーネント設計の元が取りやすいのは 長期にわたって・大勢で・継続的に機能の追加や改修を行うプロダクト
今日は「コスパの悪い」Web制作寄りの人として、 コンポーネント「設計」よりも手前の話をします
Web制作寄りのコンポーネントあるある Web制作ではデザインカンプが設計の拠り所 ①まず、画面ごとにページコンポーネントを作る TopPage / AboutPage / ContactPage ... Card
/ Modal / Button / Header ... ※ 静的な比率の高いWebサイトの場合コンポーネント設計よりも CSS設計が中心になりますが、今回CSSの話は割愛します ②末端のパーツから共通コンポーネントを見つける
Web制作寄りのコンポーネントあるある 中間はカオス もしくはそもそも 作られない 共通コンポーネント ※ 神コンポーネント:なんでもできるように大量のフラグや条件分岐を持つ、人智を超えた巨大コンポーネント 様々なバリエーションに 応えるため 神コンポーネント化
ページコンポーネント ロジックもレイアウトも 全部突っ込んで 神コンポーネント化
Atomic Designは夢の設計手法か? D Atomic Designはこの混沌に秩序を与えてくれそうな「気がする# D 現実はそんなに甘くない propsが20個ある 神atom 結局中間が難しい
「これはMかOか?」みたいな辛い議論 https://atomicdesign.bradfrost.com/chapter-2/ 分割・整理されないまま 肥大化するページ
Atomic Designは夢の設計手法か? i 「わかりやすい」型が与えられた結果、見た目の型に縛られるだけになりがR i 目に見えないロジックや状態、その裏の責任分割までは決めてくれなe i 決して悪い方法ではない…はず。でもみんな結構苦労している https://zenn.dev/dove/articles/e940fa7e8b860d https://zenn.dev/sterashima78/articles/0cf4bb52112c7b
Reactでアトミックデザインやめた話 Atomic Design はなぜ難しいか?どうやって難しさを解消するか
そもそもなぜコンポーネントにしたいのか? コンポーネント化の(よく言われる)メリット 再利用できる 共通化できる 拡張性が上がる 保守性が上がる まずは「理解しやすく保守できるコードにする」ことだけ考える このあたりは本当に難しいし、コスパが悪い
「理解しやすく保守できる」良いコンポーネントとは A 大きすぎなP A 名前でやっていることがわかE A 一つのことだけうまくやる
ÇÅ 大きすぎない & 誰でもわかる・数えられる。コストも手間もかからな0 & 長いコードは大体誰でも読みたくないし、触りたくない & Reactなら1ファイル100行くらいまで。150超えてきたら危s & Vueの場合は構造上もう少し(+2,3割)大きめになる傾X
& コンポーネントにはテンプレート(JSX, <template>)やスタイルも含めY & コンポーネント内の関数ひとつひとつも20行くらいまでにしたい 行数は絶対ではないが、目安としてはとても優秀 目安は?
ÇÅ 大きすぎない 40行 120行 240行
2. 名前でやっていることがわかる )' 一つのことだけうまくやる Area, Layout, View → 本当にエリアやレイアウトだけ`
Manager, Controller → 実際これ何やってるの` (Fooコンポーネントに対する)useFooフック → ロジック部分切り出しただけ? 抽象度の高い「ふんわりワード」が出てきたら疑う 入出力(引数・props・戻り値)が増えてきたら疑う 正しい名前にリネームできないならコンポーネントに機能を足してはいけない
おかしいと思ったら? W 設計自体の見直しが必要なこともあるので、本来は「とりあえず」は良くな% W でも分割しないよりは圧倒的にマ5 W 本当にマズい時は分割しようとしてもうまく出来ない W 責務や関心に合わせて分割す W
本質ではないロジックを切り出す...なy W 記事も書いてます とりあえず分割する どうやって? https://ics.media/entry/210929/
コンポーネント分割の障壁をいかに下げるか? 5( 分割して壊れないことを保証する x TypeScriptやESLintのルールでできる限り静的にチェックすu x もちろんテストがあると尚良い
コンポーネント分割の障壁をいかに下げるか? DC 必要なものはできるだけまとめておく(=コロケーション) コンポーネントの構成要素が離れていると分割のハードルが一気に上が 別ディレクトリ(components/, styles/, hooks/ ...)よりも機能ごとの1ディレクト
1ディレクトリの別ファイルよりも1ファイ VueならSFC。Composition APIになっているとさらに良 ReactならスタイルをTailwindやCSS in JSでコンポーネント内に置くのも良い
コンポーネント分割の障壁をいかに下げるか? m このボタンを<CounterButton>として切り出し たければ、単にこの部分をカット&ペーストで別 ファイルにすればOP m 関連するstate等がTSのエラーになるので、合わ せて移動するかpropsで渡すか、自由に決めれば 良 m
基本的にTypeScriptのエラーの通りに修正すれ ば、この変更でアプリが壊れることはない コロケーションされていると分割が楽な例:React + CSS in JS(Kuma UI)の場合
コンポーネント分割の障壁をいかに下げるか? 9& いつでも自由に分割できる環境とマインドをもつ コード差分が多く出ることを怖がらな コンポーネントを分割するよりpropsを足してifで分岐する方が差分自体は少な 将来理解・保守しやすいのはどっち?
まとめ i コンポーネント設計はプロダクトにあわせて無理なく考えよ0 i 高度な設計や仕組みよりも、まずは「小さく保守しやすい」コンポーネントを目指 i コンポーネント分割のハードルを如何に下げられるかがポイント