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AWSで実現する公共SaaS 〜要件理解から実装までの進め方〜

AWSで実現する公共SaaS 〜要件理解から実装までの進め方〜

**セッション紹介文案:**

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**AWSで実現する公共SaaS - 要件理解から実装までの進め方**

公共分野でのSaaSビジネス参入を検討されている方、既存パッケージのSaaS化を進めたい方向けのセッションです。

デジタル庁が定める公共SaaS技術要件を読み解きながら、SaaS化に伴うビジネスモデルの転換(売り切り型から継続課金型へ)と、それを支える技術要素(マルチテナント、コントロールプレーン、モダン化)について解説します。

AWS SaaS Builders ToolkitやSaaSus Platformなど、開発を加速するツール・サービスの活用方法、そして公共SaaS要件への適合状況を可視化するFit&Gap分析の進め方まで、実践的なアプローチをご紹介します。

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Yuya Matsumoto

December 17, 2025
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  1. © 2025, Amazon Web Services, Inc. or its affiliates. All

    rights reserved. © 2025, Amazon Web Services, Inc. or its affiliates. All rights reserved. AWSで実現する公共SaaS 〜要件理解から実装までの進め⽅〜 アマゾン ウェブ サービス ジャパン 合同会社 パブリックセクター 技術統括本部 ソリューションアーキテクト 松本 侑也 (Yuya, Matsumoto)
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    rights reserved. ⾃⼰紹介 • 松本 侑也 (Matsumoto Yuya) • パブリックセクター 技術統括本部 ソリューションアーキテクト ⾃治体担当 § 関⻄・中国・四国地⽅のお客様を中⼼に技術⾯のご⽀援 最近の活動 • ガバメントクラウドへの基幹システム移⾏ • ⽣成 AI 活⽤
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    rights reserved. 3 公共SaaSの重要な要点 SaaSビジネスの成功に必要な要素がベースとなっている部分が多い ビジネス要件 技術に関する要件 • 公共・準公共分野が対象 • 契約・⽀払いスキームがこれまでのガバ メントクラウドから変更となる • 数⼗、数百以上のテナントを想定 • カスタマイズは⾏わない • ソース・バージョンは全テナント共通 • 管理機能は共通化が原則 • 利⽤者認証や有償の場合は課⾦の仕組み を実装
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    rights reserved. © 2025, Amazon Web Services, Inc. or its affiliates. All rights reserved. 1. SaaS がビジネスに与える影響 2. SaaS 化の際に考えたい技術の要点 3. ご活⽤いただける AWS リソース 4 アジェンダ
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    rights reserved. © 2025, Amazon Web Services, Inc. or its affiliates. All rights reserved. 1. SaaS がビジネスに与える影響 2. SaaS 化の際に考えたい技術の要点 3. ご活⽤いただける AWS リソース 5 アジェンダ
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    rights reserved. SaaS とは Software as a Service (SaaS) は、企業がサービス中⼼のアプローチで ソリューションを円滑に提供できるようにする ビジネスモデルおよびソフトウェア配信モデルです。 6 SaaS = ビジネス × 技術 (⾜し算ではなく、掛け算である)
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    rights reserved. 7 公共における SaaS 利⽤の⾼まり 公共でも SaaS 利⽤をまずはじめに検討し、システムを所有しない流れ 参考: ⼤阪市システム刷新計画 ⼤阪市 システム刷新計画 厚⽣労働省: 情報システムの刷新に関する⽅針 参考: 病院の情報システムの刷新に係る⽅向性について
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    rights reserved. SaaS 化の背景 〜顧客の変化〜 8 お客様の IT システムに対する 要望も変化 本来の業務に集中し、 運⽤管理やアップグレード等の ⼯数を極⼒削減したい クラウドの普及が⼀般化し、 短期間の利⽤や導⼊期間短縮など 利便性が求められる 法改正や機能エンハンスへの 迅速な対応が求められる カスタマイズによる⾼価な アプリよりも標準モデルで 低価格が良い
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    rights reserved. 9 SaaS はビジネスモデル SaaS は、特定のビジネス⽬標を達成するための考え⽅や仕組みを導⼊するもの イノベーション 運⽤効率 俊敏性 成⻑ 市場への反応 スムーズな オンボーディング SaaS における⽬標設定はビジネス⽬標に焦点を当てて議論を開始することが重要 (技術選定も重要であるが、ビジネス⽬標との関連で実現する。)
  10. © 2025, Amazon Web Services, Inc. or its affiliates. All

    rights reserved. 10 ビジネス⾯での検討が疎かだと… サービスが顧客のニーズを 捉えられない グロースに伴う 開発/運⽤効率の低下 低い利益率 市場における 競争⼒の低下 チャーン (解約) の加速 ⻑期的なプランがない 場当たり的な施策
  11. © 2025, Amazon Web Services, Inc. or its affiliates. All

    rights reserved. SaaS ビジネスモデルを構成する要素 11 事業計画 営業 マーケティング CS (カスタマーサポート/サクセス) 開発 運⽤ ソフトウェア
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    rights reserved. SaaS ビジネスモデルを構成する要素 12 事業計画 営業 マーケティング CS (カスタマーサポート/サクセス) 運⽤ 開発 ソフトウェア この部分はあくまで⼀要素でしかない
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    rights reserved. SaaS に関するよくある誤解 その1 13 クラウドへの移⾏ アプリケーションのWEB化 環境作成⾃動化 顧客 1 顧客1の環境 (version 1.3) 顧客2の環境 (version 1.1) 顧客3~N の環境 (version 1.4) 顧客 2 顧客 3~n 顧客 1 の運⽤チーム 顧客 2 の運⽤チーム 顧客 3~n の運⽤チーム ⾃動化 WEB化 クラウドへ移⾏ ≠ SaaS SaaS ?
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    rights reserved. SaaS に関するよくある誤解 その2 14 オンボーディング アイデンティティ 指標(メトリクス)と分析 課⾦と計測(メータリング) 管理とモニタリング DevOps,プロビジョニング テナント1、テナント2、 テナントN v1.1 顧客1 顧客2 v1.3 v1.1 MSP 管理、監視、 デプロイ 管理、監視、 デプロイ プロバイダは、 個別の顧客環境を管理する責任を負う アーキテクチャ問わず全てのテナントは、 単⼀の統⼀されたエクスペリエンスによって管理、運営、オンボーディングされる MSP (Managed Service Provider) と SaaS は違う アプリケーションをホスティングするという点は同じだが、責任範囲や考え⽅が異なる。
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    rights reserved. 15 顧客はソフトウェアパッケージを買い切りで購⼊し、 ⼿元の環境にインストール パッケージ販売モデル SaaS モデル ブラウザなどからネットワーク越しに機能を利⽤ ソフトウェアの実体はサービスプロバイダーの環境 に存在 サービスプロバイダー オフィスや⾃宅など場所を問わない PC に限らずモバイル端末からも利⽤可能 ex. HTTP ※⼀般的な記載のため、必ずしもこの限りではありません ソフトウェアの提供⽅法の違い
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    rights reserved. パッケージと SaaS は何が違うのか︖ 16 パッケージ SaaS 収益モデル 営業 運⽤ リリース ⼀回限りのフロー型 ストック型のリカーリングビジネス 売った数で評価 売った後の継続率で評価 顧客の責任 サービスプロバイダーの責任 年単位 (1年に1~2回) スプリント単位 (毎週/隔週/毎⽉) サポート 基本的には不具合の問い合わせ対応 カスタマーサクセスを重視 ※例⽰のため、必ずしもこの限りではありません
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    rights reserved. パッケージと SaaS は何が違うのか︖ 17 パッケージ SaaS 収益モデル 営業 運⽤ リリース ⼀回限りのフロー型 ストック型のリカーリングビジネス 売った数で評価 売った後の継続率で評価 顧客の責任 サービスプロバイダーの責任 年単位 (1年に1~2回) スプリント単位 (毎週/隔週/毎⽉) サポート 基本的には不具合の問い合わせ対応 カスタマーサクセスを重視 今までのビジネスと⽐較して異なる部分が多いため、 考え⽅から変⾰が必要な場合がある。
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    rights reserved. SaaS 化するメリットを享受する 18 SaaS on AWS によるお客様の効果例
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    rights reserved. SaaS に関してまず検討してほしいこと 19
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    rights reserved. 20 1.なぜ SaaS を始めたいのですか︖ 「顧客が SaaS を求めているから。」 → 顧客は SaaS に何を期待しているのでしょうか︖ 「SaaS 化すれば便利になって顧客が増えると聞いて」 → 事業者側のメリットだけを考えていませんか︖ SaaS 化することによって解決できる課題はなんでしょうか︖ SaaS 化によって解決したいこと(現状の課題)を明確に。 解決策が必ずしも SaaS とは限らない。
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    rights reserved. 21 2.SaaS を技術的な戦略と捉えていませんか︖ Tech マインドの検討 Business マインドの検討 • テナントのデータはどのように分離すべきですか︖ • テナントのユーザの認証/認可はどのように分離 すべきですか︖ • ノイジーネイバーをどのように回避しますか? • テナントの負荷に基づいて どのようにスケーリングすべきですか? • SaaS はビジネスの成⻑にどのように役⽴ちますか? • どうすればイノベーションを加速できるか? • どうすれば競合他社に先んじることができますか? • どうすればより速いペースで顧客を獲得できますか︖ • どうすれば市場の変化に迅速に対応できるか? • 顧客ロイヤルティを⾼めるにはどうすればよいか? SaaS を始める段階ではこちらの検討が先に来るべき 検討⾃体が悪いわけではないが、 ビジネス的な⽬標を達成できるアーキテクチャ になっているかがポイント。 SaaS アーキテクチャーにおいてベストプラクティスはあれど、画⼀的な正解はありません。
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    rights reserved. 22 3.適切な投資を計画していますか︖ 収益 コスト サブスクリプションへの移⾏期間 顧客ベースの増加 運⽤コストの低下 ⼀時的な収益の低下 新しいモデルへの 移⾏に伴う投資 新しいサービスを作ってるので、初期のコストはもちろんかかります。 短期間での利益を追求しすぎないことが重要。
  23. © 2025, Amazon Web Services, Inc. or its affiliates. All

    rights reserved. 23 4.複数の部⾨を跨って会話できていますか︖ 事業計画 ソフトウェア開発 営業/マーケティング 運⽤ 合意を形成できていないと、どこに課題が潜んでいるかわからない。 ・投資する予算がない ・組織は変えられない ・現業が忙しい、、 ・そんなスキルない、、 ・パッケージの⽅が売上⽴つし、、 ・販売会社さんがいるから、、 ・運⽤増やしたくない、、 ・今までの運⽤を変えたくない、、 課題が出てくることは悪いことではない。しかし、気付くのが遅れてしまうと、 サービスローンチやスケールするのが遅れ、SaaS のメリットを享受しにくくなる。
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    rights reserved. 24 5.外部リソースの活⽤を検討できていますか︖ OSSなど開発ツールの利⽤ コンサルティングパートナー AWS ProServe クラウド (マネージドサービス) 活⽤ 外部SaaS サービスの利⽤ (認証認可、セキュリティ、監視など) コアコンピテンシ 全て⾃分たちで構築しようとしていませんか︖ 事業者にはコアコンピテンシに注⼒していただきたい。
  25. © 2025, Amazon Web Services, Inc. or its affiliates. All

    rights reserved. 26 フェーズの整理の仕⽅ SaaS を作る時のフェーズの整理の仕⽅は様々.. • 例1 • ステップ1: ゼロから始めるか、既存のプロダクトを 変⾰するかを選ぶ • ステップ2: スケールの準備 • ステップ3: Scale & Glow • 例2 • フェーズ1: 事前/深掘り調査とプロトタイプ • フェーズ2: 開発 • フェーズ3: Go-to-Market 戦略 • フェーズ4: リリース AWSのおすすめは SaaS Journey Framework
  26. © 2025, Amazon Web Services, Inc. or its affiliates. All

    rights reserved. 迅速な市場投⼊ 新規顧客向けの 新しいサービス ゆっくり 既存顧客向けの 既存製品の移⾏ 27 横軸:ビジネス⽬標 縦軸:市場投⼊までの時間 既存製品で SaaS 化 新製品で SaaS 化 競合との戦いが 厳しい 既存製品の収益が⾼ く安定している レガシー環境がない スタートアップ 既存製品でカバーで きないので新製品を 投⼊ ⾃社の⽴ち位置を改めて考える
  27. © 2025, Amazon Web Services, Inc. or its affiliates. All

    rights reserved. ToeDipper Software SurvivorTech New Horizons Software UnicornExpress.com 迅速な市場投入 新規顧客向けの 新しいサービス ゆっくり 既存顧客向けの 既存製品の移行 28 横軸:ビジネス⽬標 縦軸:市場投⼊までの時間 各企業タイプ (企業プロファイル) の⽴ち位置
  28. © 2025, Amazon Web Services, Inc. or its affiliates. All

    rights reserved. 29 SaaS Journey Framework – ⽇本語翻訳版 SaaS ビジネスを始めるにあたって最も重要な事業計画を短時間で集中的 に振り返ってみるセルフアセスメントツールです。必要最低限の考慮しておくべ きポイントを押さえ、AWS から提供されるガイドを参考に議論を効率的に進 めることができます。 q 概要 o 対象︓SaaS 化を検討中のソフトウェア事業者様 o 内容︓ホワイトペーパーの確認、ガイダンスとなる質問に沿って42項⽬で現状 確認を実施(全部は約190項⽬) o ⽬標︓ベストプラクティスをベースに事業計画を簡易チェックする SaaSの事業計画、⼀度⽴ち⽌まって振り返る
  29. © 2025, Amazon Web Services, Inc. or its affiliates. All

    rights reserved. 30 公共SaaSではSaaS利⽤料としてCSPの料⾦含め エンドユーザーに請求可能 これまでのガバメントクラウド 公共SaaS ⾃治体 ベンダ デジタル庁 アプリケーション利⽤料 • 職員の⼈数 • 利⽤する業務数 CSP利⽤料 (AWS利⽤料) • 利⽤したAWSサービスに 応じて請求 請求 請求 ⾃治体 ベンダ デジタル庁 SaaS利⽤料 (料⾦体系は事業者が設定) CSP利⽤料 (AWS利⽤料) • 利⽤したAWSサービス に応じて請求 請求 請求
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    rights reserved. © 2025, Amazon Web Services, Inc. or its affiliates. All rights reserved. 1. SaaS がビジネスに与える影響 2. SaaS 化の際に考えたい技術の要点 3. ご活⽤いただける AWS リソース 31 アジェンダ
  31. © 2025, Amazon Web Services, Inc. or its affiliates. All

    rights reserved. コントロールプレーン Admin コンソール • 全てのテナントを中央管理 • SaaSアプリケーションを制御するコアサービスの実装 オンボーディング プロビジョニング テナントユーザー 管理 テナント管理 アイデンティティ DevOps メータリング 請求 メトリクス&分析 32 SaaS を構成する2つのパーツ アプリケーションプレーン • マルチテナント環境 • SaaSアプリケーションが動く環境で、 全てのテナント機能の実装 SaaS アプリケーションのアーキテクチャ (多様なテナンシー/テナント形態) テナント1 テナント2 テナントの分離 Web画⾯
  32. © 2025, Amazon Web Services, Inc. or its affiliates. All

    rights reserved. コントロールプレーン Admin コンソール • 全てのテナントを中央管理 • SaaSアプリケーションを制御するコアサービスの実装 オンボーディング プロビジョニング テナントユーザー 管理 テナント管理 アイデンティティ DevOps メータリング 請求 メトリクス&分析 33 SaaS を構成する2つのパーツ アプリケーションプレーン • マルチテナント環境 • SaaSアプリケーションが動く環境で、 全てのテナント機能の実装 SaaS アプリケーションのアーキテクチャ (多様なテナンシー/テナント形態) テナント1 テナント2 テナントの分離 Web画⾯
  33. © 2025, Amazon Web Services, Inc. or its affiliates. All

    rights reserved. 34 テナントとは︖ 企業A 企業B システムが取り扱う SaaS を利⽤する顧客の論理的な単位。実体はサービスによって様々。 1 つのテナントが企業を表す場合もあれば、事業部、ユーザーといった単位になる場合もある。 例︓企業がテナント 事業部X 事業部Y 例︓事業部がテナント 企業A SaaS SaaS
  34. © 2025, Amazon Web Services, Inc. or its affiliates. All

    rights reserved. アプリケーションプレーンで考えること セキュリティ・コンプライアンス • 別テナントへのアクセスの防⽌ • コンプライアンスやデプロイモデル 利⽤する AWS サービスによって多数の 戦略が存在する パフォーマンス • あるテナントによる負荷が他のテナントの パフォーマンスに影響を与えないような設計 (ノイジーネイバー対策) 35 https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/wel larchitected/latest/saas-lens/saas- lens.html
  35. © 2025, Amazon Web Services, Inc. or its affiliates. All

    rights reserved. 基本分離モデル サイロモデル プールモデル テナント1 Web 層 App 層 テナント2 テナント3 Web 層 App 層 Web 層 App 層 テナント1 Microservice テナント2 テナント N ・・・ Web 層 Microservice Microservice Microservice
  36. © 2025, Amazon Web Services, Inc. or its affiliates. All

    rights reserved. ⻑所 § 分離要件が厳しい規制環境に適合 § ノイジーネイバーの懸念がない § テナントコストを追跡しやすい § 障害の影響範囲を限定できる 短所 § スケーリングの問題 § コスト効率 § ビジネスのニーズに対して俊敏性を出しにくい § オンボーディングが複雑になる § 管理とモニタリングが複雑になる サイロモデル テナント毎にスタックを分離 テナント1 Web 層 App 層 テナント2 テナント3 Web 層 App 層 Web 層 App 層
  37. © 2025, Amazon Web Services, Inc. or its affiliates. All

    rights reserved. プールモデル ⻑所 § 俊敏性と効率性 § コスト効率 § 管理とモニタリングがシンプル § イノベーションの速度 短所 § クロステナントアクセスのリスク § ノイジーネイバー § テナントコストを追跡しにくい § 障害の影響範囲を限定できない § 分離要件が厳しい規制環境に適合しにくい 共有インフラストラクチャ テナント1 Microservice テナント2 テナント N ・・・ Web 層 Microservice Microservice Microservice
  38. © 2025, Amazon Web Services, Inc. or its affiliates. All

    rights reserved. サイロモデルを採⽤するか否か • ⼆者択⼀ではない • サイロを必要とする特定のコンポ ーネントに適⽤することもできる 例えば・・要件(コンプライアンスやノイジーネイ バーなど)に合わせてサイロモデルを適⽤ All Tenants TenantID SKU Name Tenant1 519 Golf club Tenant5 468 Golf bag Tenant4 981 Golf cart Tenant3 840 Golf bag TenantID SKU OrderId Tenant2 840 88131 Tenant2 519 32094 Tenant3 468 51041 Tenant1 468 10948 TenantID SKU OrderId Tenant4 981 77541 Tenant4 431 30983 Tenant4 609 54914 Tenant4 824 27501 TenantID SKU OrderId Tenant5 733 44321 Tenant5 115 85944 Tenant5 468 59201 Tenant5 468 43309 Product Microservice Order Microservice Order Microservice Order Microservice Tenant 1-3 Tenant 4 Tenant 5 All Tenants Account Microservice T1 T2 T3 T4 T5 例えば・・データベース のみ分離
  39. © 2025, Amazon Web Services, Inc. or its affiliates. All

    rights reserved. 40 公共 SaaS での技術要件 「要件を満たす構成例」においてサイロ型・ブリッジ型・プール型が⽰されており テナント分離の⽅式に制限はない。(管理機能の実装は必須) サイロ型 プール型 ブリッジ型
  40. © 2025, Amazon Web Services, Inc. or its affiliates. All

    rights reserved. 41 SaaS を構成する2つのパーツ アプリケーションプレーン • マルチテナント環境 • SaaSアプリケーションが動く環境で、 全てのテナント機能の実装 SaaS アプリケーションのアーキテクチャ (多様なテナンシー/テナント形態) テナント1 テナント2 テナントの分離 Web画⾯ コントロールプレーン Admin コンソール • 全てのテナントを中央管理 • SaaSアプリケーションを制御するコアサービスの実装 オンボーディング プロビジョニング テナントユーザー 管理 テナント管理 アイデンティティ DevOps メータリング 請求 メトリクス&分析
  41. © 2025, Amazon Web Services, Inc. or its affiliates. All

    rights reserved. SaaS の利⽤状況をもとにプロダクトを成⻑させる仕組み スムーズな新規テナントの追加のための仕組み 42 コントロールプレーンの構成要素(⼀例) コントロールプレーン Admin コンソール オンボーディング プロビジョニング テナントユーザー 管理 テナント管理 アイデンティティ DevOps メータリング 請求 メトリクス&分析 • 全てのテナントを中央管理 • SaaSアプリケーションを制御するコアサービスの実装 テナントの情報や利⽤状況を管理するための仕組み
  42. © 2025, Amazon Web Services, Inc. or its affiliates. All

    rights reserved. オンボーディングの⾃動化 43 ユーザー 提供者 管理画面 サインアップ 画面 or オンボーディング サービス プロビジョニング テナント管理 テナントユーザ管理 ハイタッチ ロータッチ 他のサービスをオーケストレーションして、新規テナントをSaaS環境に追加 プロセスの安定性、効率性、再現性を確保するためにスムーズなメカニズムが重要 テナントB テナントA 新規テナント環境 初期データ SaaS 管理者ユーザー登録 テナント情報登録 オンボーディング
  43. © 2025, Amazon Web Services, Inc. or its affiliates. All

    rights reserved. SaaS の利⽤状況をもとにプロダクトを成⻑させる仕組み スムーズな新規テナントの追加のための仕組み 44 コントロールプレーンの構成要素(⼀例) コントロールプレーン Admin コンソール オンボーディング プロビジョニング テナントユーザー 管理 テナント管理 アイデンティティ DevOps メータリング 請求 メトリクス&分析 • 全てのテナントを中央管理 • SaaSアプリケーションを制御するコアサービスの実装 テナントの情報や利⽤状況を管理するための仕組み
  44. © 2025, Amazon Web Services, Inc. or its affiliates. All

    rights reserved. Admin コンソール 45 SaaS 提供者が SaaS 環境やテナント、ユーザを管理するための仕組み SaaS 環境 テナント1 オペレーター (SaaS 提供者) 管理用コンソール テナント管理サービス テナント2 テナントn 管理 監視 Admin コンソール
  45. © 2025, Amazon Web Services, Inc. or its affiliates. All

    rights reserved. Admin コンソール ⾼い運⽤効率でテナントのエクスペリエンスを最⼤化し解約を防⽌するために 必要な機能を⽤意する • テナントのレベルでのオブザーバビリティ • ユーザー・管理者の設定状況確認 • 問い合わせ管理 • 不正利⽤の形跡のモニタリング 46 必ずしも全てをフルスクラッチで⽤意する必要はない オブザーバビリティ・CRM など外部の SaaS を利⽤することも検討する Admin コンソール
  46. © 2025, Amazon Web Services, Inc. or its affiliates. All

    rights reserved. アイデンティティサービス SaaS の認証認可に関わる要求事項の⼀例 47 • 管理者によるユーザー / グループ情報の管理 • パスワード / 多要素認証を⽤いた認証 • テナント毎の ID 基盤とのフェデレーション • ユーザーのテナントやグループ等のコンテキストの識別 • 複雑なアクセス制御 • ユーザーの監査ログの取得 • 複数プロダクトへのシングルサインオン アイデンティティ
  47. © 2025, Amazon Web Services, Inc. or its affiliates. All

    rights reserved. スケーラブルなテナント識別 50 認証サービスが発⾏するトークン (JSON Web Token) のクレームにユーザーとテ ナントの情報を格納することでテナント特定による負荷を減らすことが可能 フロント エンド バックエンド アプリ(B) バックエンド アプリ(A) テナント サービス テナント特定のための 問い合わせが不要に JSON Web Token (JWT) ユーザー情報 + テナント情報 クレデンシャル アイデンティティ サービス 再認証しない限り JWT 中の クレーム情報は 更新されない点に注意する アイデンティティ
  48. © 2025, Amazon Web Services, Inc. or its affiliates. All

    rights reserved. 請求 SaaS のプライシングはサービスの⽴ち上げ後も定期的に改善を⾏う必要がある 価格の変更やプライベートプライシングを想定した仕組みをあらかじめ構築する 51 定額サブスクリプション 従量課⾦ ハイブリッド プライシングの例 ⽉額 50,000 円 年間契約(⼀括 / 12回払い) ユーザーあたり 1,000 円 ホスト 1 台あたり 800 円 50 ユーザーまで定額50,000 円 1 ユーザー超過ごとに 800 円 ※プランごとの利⽤上限を設ける場合もある 課⾦や利⽤上限に関わるテナントごとの利⽤状況を計測(メータリング)し 柔軟なプライシングを実現 メータリング 請求
  49. © 2025, Amazon Web Services, Inc. or its affiliates. All

    rights reserved. メータリングと請求の全体像 52 テナント2 テナント1 メータリング サービス 請求 サービス SaaS or 独⾃開発 決済プロバイダ メータリング 請求
  50. © 2025, Amazon Web Services, Inc. or its affiliates. All

    rights reserved. SaaS の利⽤状況をもとにプロダクトを成⻑させる仕組み スムーズな新規テナントの追加のための仕組み 53 コントロールプレーンの構成要素(⼀例) コントロールプレーン Admin コンソール オンボーディング プロビジョニング テナントユーザー 管理 テナント管理 アイデンティティ DevOps メータリング 請求 メトリクス&分析 • 全てのテナントを中央管理 • SaaSアプリケーションを制御するコアサービスの実装 テナントの情報や利⽤状況を管理するための仕組み
  51. © 2025, Amazon Web Services, Inc. or its affiliates. All

    rights reserved. メトリクス&分析 54 テナントがシステムをどのように使⽤するか、リソースをどのように消費するか およびテナントがどのようにシステムに関与するかをキャプチャして分析 SaaS 環境 テナント1 テナント2 テナントn tenantId month users activeUsers uploadedFiles tenant-1 202408 45 20 90 tenant-2 202408 5 1 15 tenant-n 202408 800 680 2000 ・・・ メトリクスサービス 可視化 分析した結果を元にして 運⽤やビジネス戦略の策定に活⽤
  52. © 2025, Amazon Web Services, Inc. or its affiliates. All

    rights reserved. メトリクス&分析 SaaS サービスに関わるあらゆるメトリクスをモニタリング • システム的なメトリクス • リクエスト数、レイテンシー、エラー率、SLO遵守率 • ユーザーの利⽤状況に関するメトリクス • アクティブユーザー数、アクティブテナント数、利⽤している機能ごとの利⽤回数 • 開発・運⽤に関するメトリクス • Four Keys、SPACE、新機能の利⽤率 • ビジネスに関するメトリクス • テナントごとのコスト、テナント継続率、収益率、導⼊までの期間、特定機能への要望数 55 テナントごとのエクスペリエンスを分析できるように、 テナント情報を付与した上でメトリクスを記録
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    rights reserved. Admin Console - Demo 56
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    rights reserved. 57 公共 SaaS で特に⾔及されている機能 ガバメントクラウド 上で、ガバメントクラウドの要求するモダン化されたアプリケーションを開発し、公共 SaaSの要件を満たす必要がある 1. 必要に応じて運⽤パターン(規模)別のサービスやオプション機能が⽤意されており、カスタマイズ(個 別対応)は⾏わない。アドオンは真に必要な場合に限る 2. テナント毎の個別の稼働環境ではなく共⽤環境(マルチテナント)を原則とする 3. 業務アプリケーションのソース、バージョンは全テナント共通を原則とする 4. テナント毎の業務の⼀部機能の個別環境は柔軟に考えるが、管理機能は共通化が原則 5. 利⽤者認証や有償の場合は課⾦の仕組みが適切に実装されていること 参考: ガバメントクラウドにおけるSaaS(公共SaaS)について 公共SaaS特有の要件はあるものの、⼀般的なSaaSに求められる技術要件と⼤きく違わない
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    rights reserved. © 2025, Amazon Web Services, Inc. or its affiliates. All rights reserved. 1. SaaS がビジネスに与える影響 2. SaaS 化の際に考えたい技術の要点 3. ご活⽤いただける AWS リソース 58 アジェンダ
  56. © 2025, Amazon Web Services, Inc. or its affiliates. All

    rights reserved. 59 公共SaaS化の進め⽅の⼀案 公共SaaS概要の把握 詳細な公共SaaSの 要件確認 公共SaaS化の判断 公共SaaS化のための実装 事業者 AWS • GCASガイドの確認 • 事業計画の⾒直し • 技術要件の詳細 (Excel) を確認 • 現状の実装とのGapを 確認 • 実装⼯数を把握 • 管理機能やマルチテナ ントの実装 本⽇ • 公共SaaS要件の概要ご 紹介 • 技術要件の詳細表 (Excel) をご共有 • ⼀般的なSaaS実装に関 するQA • 各種テンプレートのご 提供 • SaaS化⽀援パートナー のご紹介
  57. © 2025, Amazon Web Services, Inc. or its affiliates. All

    rights reserved. 60 公共 SaaS 要件⼀覧シート ⾃社のパッケージと公共 SaaS の技術要件の Gap を把握するために活⽤
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    rights reserved. 61 SaaS Builder Toolkit ワークショップ 対象者 • AWS上でのControl Planeの実装につい て知りたい⽅ テンプレート内容 • Control Planeのデプロイ • サンプル Application Planeのデプロイ • ECS で SaaS を構築した場合のリファレ ンス実装をデプロイ 参考: SaaS Builder Toolkit ワークショップ
  59. © 2025, Amazon Web Services, Inc. or its affiliates. All

    rights reserved. © 2025, Amazon Web Services, Inc. or its affiliates. All rights reserved. まとめ 65
  60. © 2025, Amazon Web Services, Inc. or its affiliates. All

    rights reserved. 66 まとめ • SaaS化を考える際にはビジネスモデルから変⾰が必要な場合がある • SaaS化の恩恵を受けるために必要な実装を⾏えば、 公共SaaSの技術仕様を満た すことにもつながる • AWSのマネージドサービスや外部リソースを利⽤して、SaaSの価値となる機能の 開発に集中する
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