$30 off During Our Annual Pro Sale. View Details »

社内教育制度 DX Journey

社内教育制度 DX Journey

「【富山編】さくらの全国行脚オンラインイベント」発表資料です。
日時:2022年12月13日(火) 19:00-21:00
場所:オンライン開催(Zoom)
URL:https://sakura-tokai.doorkeeper.jp/events/147347
----
私が取り組んでいる社内教育制度「DX Journey」の背景について発表しました。「学校支援プロジェクト」での気付き、社内での実践、課題感をまとめています。

Masahito Zembutsu

December 14, 2022
Tweet

More Decks by Masahito Zembutsu

Other Decks in Education

Transcript

  1. 1 さ く ら イ ン タ ー ネ ッ

    ト が 取 り 組 む 社 内 教 育 制 度 DXJourney 2 0 2 2 年 1 2 月 1 3 日 ( 火 ) # さ く ら の 全 国 行 脚 【 富 山 編 】 さ く ら イ ン タ ー ネ ッ ト 株 式 会 社 前 佛 雅 人
  2. 目次 • 学びの機会と「学校支援プロジェクト」 • さくらの DX Journey が目指すもの • 実践内容や課題感

    ※ おことわり:本資料は個人の意見や見解を含むもので、所属組織の意見を代表するものではありません。
  3. ZEMBUTSU Masahito 前佛 雅人 zembutsu @zembutsu @zembutsu_works ES本部ES部人材支援グループ Technical Communicator

    / Engineer ⚫ 富山県滑川市出身 → 東京 → 大阪 ⚫ 最近の趣味:素人ランニング、素人料理、素人中国語(HSK3) ⚫ 興味範囲:自動化、OSS関連技術の調査、広義の情報教育 ⚫ さくらのクラウド・VPS → Evangelist / Developer Advocate → 学校支援プロジェクト → 社内教育
  4. 私は走るのが苦手・嫌いだった • 小学校は体育が常に「2 -」(5段階評価) • 走っても遅い、マラソンも無理 • 39歳で突然「おもしろく」なった • どうして、もっと早く走れなかったのか?

    • 同様に、 コンピュータやインターネットも 触れる機会や切っ掛けがあれば、 誰でも活用できるのではないか? 誰もが必要ならば車を運転できるように。
  5. “プログラミング教育支援プロジェクト”が2017年に発足 石狩市への支援はCSR活動(企業の社会的責任) ⚫ 石狩データセンタが立地する石狩市の小学校でプログラミング教育を支援 → 将来的に優秀な IT 人材を輩出するための裾野を拡げ、石狩を IT の街に変えたい(田中社長)

    → 出身地である石狩市への恩返し、石狩市や石狩の学校をよくしたいという思い(朝倉SPD) corporate social responsibility 2020年開始予定の小学校でのプログラミング教育について、 石狩市の小学校におけるプログラミング教育や、教育を行うための 環境作りを支援する すべての小学校で出前授業を実施 先生向けプログラミング教育通信の発行 背景 等々 石狩市教育委員会 小学校教職員との連携 教育機会提供のための実地活動
  6. 北海道石狩市 大阪府門真市 ⚫ 2017年度から出前授業を実施、2019年度で 直接学校における出前授業は終了 ⚫ 2020年度からは先生がプログラミング教育を実施 ⚫ U-16プログラミングコンテスト石狩大会 基本的立場

    ⚫ 先生は児童と向き合う「教えるプロ」である。 • さくらインターネットは「教材を作らない」「販売をしない」「強制しない」 • 学校や地域、子どもたちの状況にあわせ、先生が自分で授業を行えるよう支援 • 私たちは情報通信技術のプロであるが、教えるプロではない 出前授業 プログラミング教育補助 校内研修 その他ご相談 ⚫ 2019年度から支援開始 ⚫ 2020年度も出前授業を実施 令和3年度科学技術分野の文部科学大臣表彰 理解増進部門 「学校への授業支援によるプログラミング教育の普及啓発」 さくらの学校支援プロジェクト
  7. 13

  8. 14

  9. 「技術ではなく、業務フロー」に注目 • Digital Transformation は、デジタル技術で業務の流れを変えること DX とは「自動化することや、システムやサービスの導入が目的ではない」 • そのために必要なのは、まず課題に自分で「気づく」 •

    困った! 大変だ! 何とかならないか? という当事者意識 • 次に、適切な選択肢を、自分が「知る」 • 解決に至る「考え方」や「手段」が選べる状態になる • 最後に、解決のために自分が「動ける」ようにする • せっかく気づいたのに、解決方法を知っているのに、動かないのは まったく気が付かなかったのと同じ まったく考えていなかったのと同じ 15
  10. 社内教育の設計方針 • 初学者と技術者の2つの方向性のうち、まずは初学者を対象にする • 単なる”プログラミング言語の入門”を目的としない • 現場において、「道具」として使い始められる状態を目指す • 自分で調べ始める切っ掛け・手掛かり •

    「分からない」「知らない」ことを認知する場 • 大切なのは、気付ける・選択肢を知る • 最終的に、”業務を変える力”を養いたい • 眼前の状況に合わせ、適切な判断ができる • 自分とは異なる文化や考え方を持つ人との、課題を解消する 16
  11. そのような方針に基づく教育プログラムに名前をつけた • 由来 • “A journey of a thousand miles

    begins with a single step” • デザイン思考の “Customer Journey ” 17 さ く ら イ ン タ ー ネ ッ ト が 取 り 組 む 社 内 教 育 制 度 DXJourney
  12. 現在の実施状況 • 2021年度 第1期、2022年度 第2期 実施済み • 主に初めてプログラミングを学ぶ方を対象を想定(事前知識の有無を問わず) • 参加者の興味・関心・理解度にあわせ、教材を独自開発・ブラッシュアップ中

    • 目的 • プログラミング言語や当社のサービスに触れ、技術に対する心理的ハードルをなくす • 「自分の業務を技術でさらに良いものにするためには?」という視点を獲得 • 実施内容 • 全10回+ワークショップのオンライン形式 • アンケート結果のフィードバックを元に、講義内容や資料を調整 • 非同期の slack 上での質問対応・情報提供 • ラーニングコーチによるチーム体制 18
  13. 実施内容(第1期) • DAY-1『コンピュータとプログラミングの基礎』 • DAY-2『プログラムの基本要素とmicro:bitへの応用』 • DAY-3『Slackを業務活用する使い方&ワークフロー』 • DAY-4『Slackワークフロー実用例 /

    Pythonで演算』 • DAY-5『共同開発環境GitHub Enterprise』 • DAY-6『開発環境 Visual Studio Code + Python』 • DAY-7『PowerAutomate のフローで業務自動化』 • DAY-8『Pythonでプログラミング~前編』 • DAY-9『Pythonでプログラミング~後編』 • DAY-10『インターネットの基礎とサーバ開発環境』 • DAY-11『修了演習:DX実現ワークショップ』 • 終了課題提出 19
  14. 実施内容(第2期) • DAY-1『コンピュータとプログラミングの基礎』 • DAY-2『プログラムの基本要素とmicro:bitへの応用』 • DAY-3『Slackの業務活用とワークフロー(前編)』 • DAY-4『Slackの業務活用とワークフロー(後編)』 •

    DAY-5『開発環境 Visual Studio Code + Python』 • DAY-6『Pythonでプログラミング~前編』 • DAY-7『Pythonでプログラミング~中編』 • DAY-8『Pythonでプログラミング~後編』 • DAY-9『業務自動化とPowerAutomate』 • DAY-10『インターネットの基礎とLinuxサーバ開発環境』 • DAY-11『修了演習:DX実現ワークショップ』 • 終了課題提出 20
  15. 実施して分かった課題感 • 社内教育 ( DX Journey ) について • 内容の掘り下げとカリキュラム充実の必要性

    • 継続した学びの場・機会を準備 • DXの実施には、やはり気付きが欠かせない • ツールや自動化の仕組み導入ありきではない • ゼロからの学び直しである、リスキリングとも違う • 機会を増やす必要性 • 全員が技術者になれるわけではないが、発掘したい、後押ししたい 21