Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
エキサイトブログの トップページを 段階的にリプレイスする
Search
Kazuki Yamagata
August 26, 2025
Technology
1.9k
0
Share
Embed
Copy iframe code
Copy JS code
Copy link
Start on current slide
エキサイトブログの トップページを 段階的にリプレイスする
Kazuki Yamagata
August 26, 2025
More Decks by Kazuki Yamagata
See All by Kazuki Yamagata
エキサイトブログにおけるAzure→AWSへの移行とIaCの取り組み
zsp2088dev
0
19
Other Decks in Technology
See All in Technology
2026年のソフトウェア開発を考える(2026/07版) / Agentic Software Engineering 2026-07 Findy Edition
twada
PRO
26
12k
Playwright × AI Agent でE2Eテストはどう変わるか AI駆動テストの可能性と実用検証の結果
taiga7543
2
830
2年前に削除したPHPクラスが、 ある日突然決済をエラーにした
ykagano
1
800
文字起こし基盤の信頼性
abnoumaru
0
130
探索・可視化・自動化を一本化 Amazon Quickでデータ活用スピードを上げる方法
koheiyoshikawa
0
180
第67回コンピュータビジョン勉強会CVPR2026読会前編
tsukamotokenji
0
170
伝票作成AIエージェントを支える、LLMOpsとインフラの選択肢 / AICon2026_takeda
rakus_dev
0
270
Webの技術とガジェットで子どもも大人も楽しめるワクワク体験を提供する / Qiita Tech Festa Day 2026
you
PRO
1
230
AIとハーネスで育てるトランスコンパイラ / 20260722 Yasushi Katayama
shift_evolve
PRO
3
820
副作用のある Lambda でも Lambda Power Tuning は使えるのか / lambda-power-tuning-side-effects
koukihosaka
2
150
Vポイント分析基盤におけるデータモデリング20年史
taromatsui_cccmkhd
4
750
“それは自分の仕事じゃない"を越えて行け
yuukiyo
1
520
Featured
See All Featured
My Coaching Mixtape
mlcsv
0
180
Imperfection Machines: The Place of Print at Facebook
scottboms
270
14k
Balancing Empowerment & Direction
lara
6
1.2k
Effective software design: The role of men in debugging patriarchy in IT @ Voxxed Days AMS
baasie
0
450
How Fast Is Fast Enough? [PerfNow 2025]
tammyeverts
3
660
Practical Orchestrator
shlominoach
191
11k
The innovator’s Mindset - Leading Through an Era of Exponential Change - McGill University 2025
jdejongh
PRO
1
230
HDC tutorial
michielstock
2
750
Building Applications with DynamoDB
mza
96
7.1k
New Earth Scene 8
popppiees
3
2.4k
Accessibility Awareness
sabderemane
1
160
The Cost Of JavaScript in 2023
addyosmani
55
10k
Transcript
エキサイトブログの トップページを 段階的にリプレイスする 2025.08.26 / エキサイト株式会社 / 山縣 寿樹
自己紹介 エキサイト株式会社 メディア・プラットフォーム事業部 2021年にエキサイト株式会社へ新卒入社し、現在5年目。バックエンド を主軸に、フロントエンドやインフラ領域も担当しています。エキサイ トブログの開発に加え、最近は他サービスにも関わり、複数プロジェク トを横断して開発・運用をしています。 山縣 寿樹 Kazuki
Yamagata
旧アプリケーションの課題 リプレイス前の旧アプリケーションの構成や課題について話します。 新アプリケーション リプレイス後のアプリケーションの構成や新たに導入したモノについて話します。 段階的なリプレイスを実現する 段階的リプレイスを実現するために検討・実装した内容、またリプレイス後の結果につい て話します。 発表概要
エキサイトブログ https://www.exblog.jp/campaign/exblog20th/
旧アプリケーションの構成図 DB Aurora PostgreSQL REST API Java / SpringBoot Web
PHP5 / 独自フレームワーク
11年前から変更されていないコード バージョン管理システムにSVNを使用していた時から変更されていないコード 11年以上前から変更されていないコードも存在 新機能の開発や既存機能の修正が大変 過去の開発に携わっていたメンバーは退職済み 開発に関係のあるドキュメントが整備されていない
旧アプリケーション PHP5 / 独自フレームワーク コンテナ化しており、Amazon Elastic Container Service (ECS)で稼働 ECSではサイドカーにnginxを使用し、リーバスプロキシを使用した構成
トップページのリプレイスを始める前に リプレイスの方針を決める 移行中もサービスは稼働し続けるようにし、メンテナンスしないようにする どんな技術を使うか? どうやって切り替えるか? 旧アプリケーションで使われているページを調査 一旦スプレッドシートに全部まとめる コード上は残っていても参照されていないページも数多く存在 ほとんど参照されていないページは、ビジネス側と協調しながら削除
新アプリケーションの構成 DB Aurora PostgreSQL REST API Java / SpringBoot Web
Java21 / Spring Boot3
新アプリケーションにJava21 / Spring Boot3を採用 Java21 / Spring Boot3 過去のPHP →
Javaの切り替えを経て、事業部内で知見が溜まっていた バックエンドAPIもJavaで構築済み マルチモジュール構成を採用しており、必要なコードを再利用できる OpenAPI OpenAPI Generatorを使用してAPIクライアントを自動生成 旧アプリケーションでは、エンドポイント毎に都度書いており面倒だった こちらも事業部内で知見があり、導入することにした https://tech.excite.co.jp/entry/2024/02/15/192547
マークアップ周辺の変更 Smarty → Thmeleafに変更 事業部内の別サービスでThymeleafを使用しており十分な知見がある Tailwind CSSを導入 適切な分割がされておらず、複数のファイルにバラバラに記載されている PC表示とモバイル表示で2つのファイルが存在していた Alpine.jsを導入
アプリケーションの性質上、JavaScriptを使用した複雑な処理がない ナビゲーション等で活用 https://tech.excite.co.jp/entry/2025/06/23/110637
デザインシステムの整備 https://tech.excite.co.jp/entry/2024/12/04/082041 Figmaを活用したデザインシステム 担当のデザイナー中心に見た目を整備する 旧アプリケーションでは整備されておらず、色や文字の大きさ、間隔がバラバラ リプレイスにあたり、カラー、タイポグラフィ等を整備
レスポンシブデザイン PC表示とモバイル表示を1つのテンプレートに統一化 これまでは1つ機能の修正に対して、2つのファイルを変更していた 統一化したことで、修正漏れを無くすことができた
ALBのルール/パス条件で振り分ける方法の検討 ALBのルール/パス条件で振り分ける 1つのルール内で設定できる条件値の上限がある リリース毎にインフラレベルで変更しなくてはらならない
nginxを使用した新旧の切り替えを採用 1つのタスク内に4つのコンテナを配置 nginxのlocationディレクティブを使用し、新旧の切り替えを実現 少し大きめのサイズに変更し、切り替え完了までのサーバーコスト増加を受け入れる
locationディレクティブで切り替える server { # リプレイスしたページはSpring Bootコンテナを参照する location ~ ^/genre/ {
proxy_pass http://springboot; } location ~ ^/ranking/ { proxy_pass http://springboot; } # リプレイス前のページはPHPコンテナを参照する location / { proxy_pass http://php; } }
段階的リプレイスのメリット/デメリット メリット 全てのページのリプレイスを待つ必要がなく、段階的にリリースができる 問題が発生した場合に、locationのみを変更すればよく全体への影響を抑えられる デメリット 旧ページのみだけの修正が入ると、新旧のどちらも面倒を見なくてはならない ページ毎に見た目が異なってしまう 切り替えが完了するまでサーバーコストが増加してしまう
新アプリケーションに移行した結果: 定量面 期間 / 人数 2024年6月 〜 2025年1月 / 3名(エンジニア2名、デザイナー1名)
コンテナ稼働台数の減少 2vCPU / 4GiB / 5台 → 1vCPU / 2GiB / 2台 Lighthouseのスコア改善 移行前のデータは残っていないが、移行後にパフォーマンス面、アクセシビリティ面 において十分な結果を出せた
新アプリケーションに移行した結果: 定性面 開発体験の向上 見通しの悪いアプリケーションコードから脱却できた OpenAPI GeneratorによるAPIクライアントの自動生成でサクサク開発できる トップページに新機能の開発がしやすくなった 今回採用した技術で、その後の社内管理画面のリプレイスも進めることができた AIコーディングエージェントの活用 適切な粒度でコンポーネント・ファイル分割をしたことで、AIコーディングエージェ
ントの出力する結果を受け入れやすくなった
まとめ PHP5 / 独自フレームワーク → Java21 / Spring Boot3 に移行した
1つのECSタスクにまとめる + nginxのlocationディレクティブを採用し、段階的なリプ レイスを実現した 移行した結果、定量面と定性面でよい結果を残すことができた