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新入生向けチュートリアル:文献のサーベイ

 新入生向けチュートリアル:文献のサーベイ

Taichi Aida

June 22, 2022
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Transcript

  1. 論文の種類 - 論文誌 - (複数回の)査読を受け、採録されたものが掲載 - 査読→修正・提出 を複数回繰り返す - 国際会議

    - 査読を受けて採録されたものが掲載 - 会議・ワークショップなどレベルは様々 - 国内会議 - 査読がないものが多い(大会、研究会など) 4
  2. NLP 関連の論文誌・会議 - 論文誌 - TACL - 言語処理学会論文誌 - 国際会議(順位は小町先生の記事を参考)

    1. ACL, NAACL, EMNLP 2. COLING, EACL, AACL, (IJCNLP, LREC) 3. PACLIC, PACLING, CICLing, RANLP - 国内会議 - 言語処理学会年次大会 - 情報処理学会自然言語処理研究会(NL研) 5
  3. 初めての分野:代表の論文を探す - Google Scholar - 引用数でその論文のインパクトを知ることができる - 例: semantic change

    の結果1ページ目 - ACL anthology - キーワード検索 - 先輩から教えてもらう - (特にトップ会議の論文は押さえておくと良い) 7
  4. 論文の読み方:速読 - 論文100本ノックなど、たくさん読む時 - 落合先生のフォーマットがとても便利 - どんなもの? - 先行研究と比べてどこがすごい? -

    技術や手法のキモはどこ? - どうやって有効だと検証した? - 議論はある? - 次に読むべき論文は? - 上記の質問に答えられるように(ざっくり)読む 12
  5. 論文の読み方:精読 - 研究に直接関係する論文、論文紹介向け - 自分の研究と同じく他人に説明できるように - 1文1文丁寧に読む - 隠された意図があるのかも -

    (穴が開くほど読め、と言われました) - 「どういう背景でその研究に辿り着いたか」も理解 →関連研究も重要(必要があれば読む) - (余裕があれば)実装も確認する - (余裕があれば)その論文の続きをどうするか考える 13
  6. 文献管理 - 読んだ論文は管理しないと忘れてしまう - 論文を書くときに困る - (あの論文のタイトル、何だっけ…) - 文献管理ツールを使うと良い -

    Paperpile($2.99/月) - ブラウザで完結、Google Drive との同期、高速 - Zotero(無料) - Mendeley(無料) - たまに大学図書館で使い方の講習がある - Google Spread Sheet(無料) - 最低限 - 自分で全て面倒を見られるなら良いのかも 14
  7. まとめ - 論文の種類 - 論文誌 - 国際会議 - 国内会議 -

    論文の探し方 - 初めての分野:代表の論文を探す - 慣れた分野:最新の論文を追う - 他の分野についても多少知っておくと良い - 論文の読み方 - 「全部読む」だけではない 16