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(社内向け)『Accelerate State of DevOps Report 2021』翻...

(社内向け)『Accelerate State of DevOps Report 2021』翻訳とまとめ

Google CloudのDORAチームのレポートを社内向けに翻訳、まとめた資料。

https://cloud.google.com/devops/state-of-devops/

Atsushi Okui

June 10, 2022
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Transcript

  1. DevOps とは ソフトウェア開発手法の一つ。開発 (Development) と運用 (Operations) を組み合わせた かばん語 であり、開発担当者と運用 担当者が連携して協力する(さらに両担当者の境目もあいまいにす

    る)開発手法をさす。 ソフトウェアを迅速にビルドおよびテストする文化と環境により、確実 なリリースを、以前よりも迅速に高い頻度で可能とする組織体制の構 築を目指している。 https://ja.wikipedia.org/wiki/DevOps
  2. ソフトウェアデリバリー と 運用パフォーマンス エリート ハイパフォーマー ミドルパフォーマー ローパフォーマー デプロイメントの頻度 オンデマンド (1日に複数回)

    1週間から1ヶ月に1回 1ヶ月から半年に1回 半年以上に1回 変更までのリードタイム 1時間未満 1日から1週間 1ヶ月から半年 半年以上 サービス復旧までの時間 1時間未満 1日以内 1日から1週間 半年以上 変更失敗率 0%-15% 16%-30% 16%-30% 16%-30%
  3. ソフトウェアデリバリー と 運用パフォーマンス エリート エリートとローパフォーマーの差 ローパフォーマー デプロイメントの頻度 オンデマンド (1日に複数回) 973倍

    半年以上に1回 変更までのリードタイム 1時間未満 6570倍 半年以上 サービス復旧までの時間 1時間未満 1/6570 半年以上 変更失敗率 0%-15% 1/3 16%-30%
  4. SRE と DevOps SREとは 2016年、サイト信頼性エンジニアリング( SRE)に関する最初の書籍4が出版され、SREは公式に公論に加わりま した。 SREフレームワークは、チームがユーザーとの約束を一貫して守る能力を向上させるための実践とツールの定 義を提供しています。 信頼性のシフトレフト

    このような最新の運用手法に優れているチームは、 SDOのパフォーマンスが高いと報告する確率が 1.4倍、ビジ ネス上の成果が高いと報告する確率が 1.8倍であるという証拠が見つかりました。 SREは、パフォーマンスの客観的な測定値を向上させるだけでなく、 技術者の仕事に対する経験値も向上 させま す。SREを実践しているチームほど、 メンバーの燃え尽き症候群が少ない ことがわかりました。
  5. ドキュメンテーション 質の高いドキュメントを作成しているチームは、以下 のような特徴があることがわかった。 • セキュリティ対策が実施される可能性が 3.8 倍 高くなる • 信頼性目標を達成または超過する可能性が

    2.4 倍高くなる • サイト信頼性エンジニアリング( SRE)を導入す る確率が3.5倍高い • クラウドをフルに活用する可能性が 2.5 倍高く なる ドキュメントの品質を向上させるには • 製品・サービスの重要なユースケースを文書 化する • 既存のドキュメントを更新・編集するための明 確なガイドラインを作成する • 所有者を明確にする • ソフトウェア開発プロセスの一部としてドキュメ ントを含める • 業績評価や昇進の際に、ドキュメンテーション の仕事を評価する
  6. セキュリティ 高い納期遵守率と運用実績に加え、開発プロセス全体にセキュリティ対策が統合されているチームは、組織目 標を達成または超過する可能性が 1.6 倍高くなる。 正しい方法で実施するには、 • セキュリティのためのテストを行う • セキュリティレビューをすべてのフェーズに統合する

    • セキュリティレビューを実施する • 事前に承認されたコードを構築する • 情報セキュリティ担当者を早期に、かつ頻繁に招待する 組織内の全員が暗号技術の専門知識を有しているわけではない。そのため、 セキュリティの実践方法を文書化 することで、専門知識を組織内で共有するのが最も効果的 である。
  7. 技術的なDevOpsの能力(1) 疎結合アーキテクチャ サービスやチーム間のきめ細かい依存関係を減らすことで、 ITパフォーマンスを向上させる ことができることが 引き続き示されています。 継続的テストと継続的インテグレーション 信頼性目標を達成するエリートパフォーマーは、 • 継続的テストを活用する確率が

    3.7倍高い • 継続的インテグレーションを活用する可能性が 5.8倍高くなる トランクベースの開発 信頼性目標を達成しているエリートパフォーマーは、トランクベース開発を使用している可能性が 2.3倍も高いの です。低業績企業は、寿命の長いブランチを使用し、マージを遅らせる傾向があります。
  8. 文化 生成的な文化は、ソフトウェアデリバリーと運用( SDO)のパフォーマンスの向上を予測することが示されていま す。 信頼性目標を達成したエリートパフォーマーは、低パフォーマンスのパフォーマーに比べ、ジェネレイティブな チームカルチャーを持つ可能性が 2.9倍高いことが分かっています。 DevOpsの実行を成功させるには、組織で 協調的かつ部門横断的に働くチーム を持つことが必要です。高パ

    フォーマンスのチームは、単一の機能横断的なチームでソフトウェアを開発し、提供する可能性が 2倍であること を発見しました。 高業績の組織は、従業員が 否定的な結果を恐れることなく、計算された適度なリスクを取ることを奨励する文化 を持つ可能性が高くなります。 DevOpsの変革を成功させようとする場合、変革の取り組みの一環として 文化関連の問題に取り組むために投 資することをお勧めします。