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CrowdWorksを支える管理画面 - 管理画面チラ見せ♡ナイト #5

CrowdWorksを支える管理画面 - 管理画面チラ見せ♡ナイト #5

管理画面チラ見せ♡ナイト #5 https://admin-chiramise-night.connpass.com/event/63870/ の「CrowdWorksを支える管理画面」登壇資料です

Akira Yumiyama

August 21, 2017
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Transcript

  1. Admin Night #5 - CrowdWorks / CrowdWorksを支える 管理画面 CrowdWorks CTO

    弓山彬 @akiray03 (Twitter, GitHub) 2017/08/21 管理画面チラ見せ♡ナイト #5
  2. 初代KPI管理画面 • サービス本体に同居していた • CrowdWorksはRails+MySQLで作られている ◦ KPI集計ロジックもActiveRecord + MySQL •

    構成 ◦ #{RAILS_ROOT}/script 配下にバッチ起動スクリプトがあって ◦ 集計モデルが呼び出され ◦ いろんな Scope を使って、 Arel の DSL を駆使して、集計クエリを作り ◦ 得られた結果をまとめてデータベースに保存する ◦ 集計結果は管理画面で見えるようになっている
  3. 初代KPI管理画面:課題 • 集計遅すぎ問題 ◦ 集計処理: 2時間弱 →(半年)→ 4時間超 ◦ 1項目につき1つのクエリ実行

    ◦ クエリは Arel DSL を駆使して作られている( SQLが想像できない...) ◦ 項目によっては多段 JOIN したり、重いサブクエリが何度も実行されたりする ◦ 集計時間が伸びすぎたので、 Thread を使ってクエリを並列実行してみたりしちゃった ◦ クエリの一部分をRubyで再実装してみたり ▪ (微妙な条件違いのクエリ多数だと早くなることもある、かも。) ◦ ...
  4. 初代KPI管理画面:課題 • 集計遅すぎ問題 ◦ 集計処理: 2時間弱 →(半年)→ 4時間超 ◦ 1項目につき1つのクエリ実行

    ◦ クエリは Arel DSL を駆使して作られている( SQLが想像できない...) ◦ 項目によっては多段 JOIN したり、重いサブクエリが何度も実行されたりする ◦ 集計時間が伸びすぎたので、 Thread を使ってクエリを並列実行してみたりしちゃった ◦ クエリの一部分をRubyで再実装してみたり ▪ (微妙な条件違いのクエリ多数だと早くなることもある、かも。) ◦ ... これ、もうメンテするの無理だよね?
  5. Amazon Redshift Amazon RDS (MySQL) 集計処理 サーバ (EC2) Google Spreadsheet

    • MySQLからRedshiftへ KPI集計に必要なデータを同期 • 集計クエリは全て書き直し • SQLバッチフレームワークを導入 集計結果を定期的に Google Spreadsheet へエクスポート
  6. Amazon Redshift Amazon RDS (MySQL) 集計処理 サーバ (EC2) Google Spreadsheet

    • MySQLからRedshiftへ KPI集計に必要なデータを同期 • 集計クエリは全て書き直し • SQLバッチフレームワークを導入 集計結果を定期的に Google Spreadsheet へエクスポート 表形式、生の数値データを見れる レポート形式への強いこだわり
  7. 二代目KPI画面 • Amazon Redshift すごい! ◦ Window関数最高! ◦ WITH句便利! ◦

    MySQLにも早く! (MySQL 8.0予定?) • 集計時間も短縮 ◦ before: 2〜3時間以上 ◦ after: 10〜20分程度 • SQLバッチフレームワーク: bricolage を導入 ◦ https://github.com/bricolages/bricolage ◦ ジョブ数: 212 / 集計クエリ総行数: 20,542 ◦ → 依存関係も見通しよくなり、メンテナンス性を担保
  8. 二代目KPI画面:課題 • Google Spreadsheetツライ ◦ データ量が増えると処理時間伸びる ◦ 処理可能なデータ量に上限がある (端末によってエラーが稀に起きる) ◦

    関数を間違えて書き換えるとツライ ◦ バージョン管理もツライ • チーム/施策ごとのモニタリングがツライ ◦ 事業共通のKPIに項目足すのが大変&処理重くなる ◦ クエリ実行→手作業でSpreadsheet貼り付け→グラフ化 … ◦ チームごとに独自ツールが増えていく ...
  9. 三代目KPI管理画面:今後 • 利用中は Re:dash 0.12 (Redash 2.0.0 への更新を計画中) ◦ データソースの追加

    (Google Analytics, Salesforce, …) • 従来:利用者・用途ごとにRedashサーバを用意 ◦ アドホックな分析用、 KPI定常モニタリング用、 ... • 今後:MULTI_ORG機能を活用して、権限分離と利便性を両立していきたい ◦ ORGごとに利用可能ユーザの制限 + データソースの区分で権限分離を実現 ◦ 例:Salesforceや個人情報入りのDBへの接続ユーザは限定したい ◦ 例:マスク済み情報に対しては、多くの社員に接続を許可したい
  10. まとめ • 「CrowdWorksを支えるサービスKPI管理画面」の歴史を巡ってきました • サービスの向こう側にいるユーザを知るためにも、 さまざまな観点で分析可能な基盤を作っておくことは重要 • データ量の増加に伴ってスケールしづらくなるので、 (可能なら)早めに手を打っておきましょう :|

    • サービスを成長させていく・変化させていくうえでの鍵になるのは、 「どれだけ多くの人に対して、データにアクセスしやすい状況を提供できるか」 ◦ 自分たちで作る管理画面と、 Redashなどのツールを適切に使っていきましょう :)