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プログラミング単元の授業のポイント 進め方とクラウド型実習環境の活用

プログラミング単元の授業のポイント 進め方とクラウド型実習環境の活用

2022年11月12日開催の情報科教育支援セミナー「情報Ⅰ」の授業に役立つ『指導と評価の一体化』と『プログラミング授業のポイント』での発表資料。

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Transcript

  1. Copyright © Asial Corporation. All Rights Reserved. 1. プログラミング単元の授業のポイント 2.

    教科書のページに対応する授業案 ① 『最新情報I』第6章 Python版+ノートより ・ 2節 プログラミングの実践(p.168〜170) ② 『高校情報I』より ・ 33 関数(p.140〜141) 3. クラウド型実習環境Monaca Educationの活用 付録: URLのご案内
  2. Copyright © Asial Corporation. All Rights Reserved. プログラミング単元の授業のポイント 準備 •

    授業の準備 • ツール等の準備 • 記録と評価(3観点)の計画 授業 • 導⼊ • 説明 • 例題 • 実習/確認問題 評価 • 記録の収集 • 評価の実施 プログラミング 単元のポイント
  3. Copyright © Asial Corporation. All Rights Reserved. 【教科書の記述】 【授業での「導入」案】 授業での導入・説明のポイント

    概念・用語の定義 プログラム例の解説 プログラム例の動作の確認 例題 練習問題 プログラムで解決する 具体的な「課題」の提示 プログラム例の動作の確認 プログラム例の解説 概念・用語の説明 練習問題
  4. Copyright © Asial Corporation. All Rights Reserved. 授業での導入・説明のポイント:例 変数 n

    例: 「変数」 『最新情報I』: 「変数とは,メモリ上のデータ(値)を格納 する領域のことをいい,その領域に付けた 名前を変数名という」 『高校情報I』: 「変数は値や文字列を保管する箱のような もの」
  5. Copyright © Asial Corporation. All Rights Reserved. 授業での導入・説明のポイント:例 変数 n

    例: 「変数」 『最新情報I』: 「変数とは,メモリ上のデータ(値)を格納 する領域のことをいい,その領域に付けた 名前を変数名という」 『高校情報I』: 「変数は値や文字列を保管する箱のような もの」 answr a b + = 7 4 ①先に右辺を計算 ②代入 a = 7 b = 4 answr = a + b print(answr) a = 7 print( a ) // 変数aを表示 b = 4 print( b ) // 変数bを表示 answr = a + b print(answr) a = 8 b = 14 answr = a + b print(answr) プログラム⾔語に計算させてみよう
  6. Copyright © Asial Corporation. All Rights Reserved. 授業での導入・説明のポイント n 教科書の説明

    ・ 概念や用語の定義 → プログラム例 → 動作の確認 → 問題 n 授業では、教科書の順序と逆にする 1. まず、身近で個別的・具体的な課題を短く紹介する 2. 課題を解決するプログラム例を簡単に見て、動作を示す 3. 「この動作は、どのように実現されているか?」文法等、プログラ ムの簡単な説明をする 4. 動作・プログラムを確認したあとで、最後に概念や用語を説明し、 一般的な問題に応用可能になることを目指す プログラミング実習環境を⽤意して
  7. Copyright © Asial Corporation. All Rights Reserved. 授業での説明のポイント • 教科書の豊富な記述

    • 文章による説明 • プログラム例 • 補足要素(側注など) • 図(概念図、フロー チャートなど) • 表 • 教科書の記述を補完する • 概念図を追加で提示する • プログラム例を増やす • 部分的に変更する • 動作させる • 特定の部分を強調する例を 作る a = 7 b = 4 answr = a + b print(answr) a = 7 print( a ) // 変数aを表示 b = 4 print( b ) // 変数bを表示 answr = a + b print(answr) 最新情報I Python教材より answr a b + = 7 4 ①先に右辺を計算 ②代入
  8. Copyright © Asial Corporation. All Rights Reserved. 留意点 n 説明・実習時の留意点:

    事前準備が重要 ・ どんな概念図がよいか、あらかじめ調べ、考える ・ プログラム例をその場で書いて、実行してみせる ・ 「プログラムをこうしたら、どうなる?」という発問により、ラ イブ感が生まれる ・ 練習が必要。実は「その場」ではない ・ 要注意:エラーなど、トラブルが起きたときに備える必要がある ・ 「プログラム例を増やす」取り組みを、練習問題として生徒 に提示する場合も、どんな例を作らせるとよいか検討が必要
  9. Copyright © Asial Corporation. All Rights Reserved. まとめ:プログラミング単元の授業のポイント 準備 •

    授業の準備 • ツール等の準備 • 記録と評価(3観点)の計画 授業 • 導⼊ • 説明 • 例題 • 実習/確認問題 評価 • 記録の収集 • 評価の実施 プログラムで解決したい 具体的な「課題」の提示 プログラム例の動作の確認 プログラム例の解説 概念・用語の説明 練習問題 プログラミング実習環境を⽤意して
  10. Copyright © Asial Corporation. All Rights Reserved. 教科書のページに対応する授業案 1. 『最新情報I』第6章

    Python版+ノートより ・ 2節 プログラミングの実践(p.168〜170) 2. 『高校情報I』より ・ 33 関数(p.140〜141)
  11. Copyright © Asial Corporation. All Rights Reserved. 教科書のページに対応する授業案 【以下の説明について】 ・

    教科書のプログラミング単元のうち、一部のページの授業案を示 します ・ 全ページではありません ・ 本日の配布資料の内容の全ては説明しません ・ 説明しなかった部分については、後ほど配布資料を確認してください ・ クラウド型環境Monaca Educationを用いて、実習を行います ・ Monaca Educationや、アシアルの提供するサポートページについては 後述します
  12. Copyright © Asial Corporation. All Rights Reserved. 2節 プログラミングの実践(p.168〜170) 1.

    変数を使用したプログラム • 説明 • 例題 • 考え方 • 図解 • 解答例 • 確認問題 1. プログラミングの方法
  13. Copyright © Asial Corporation. All Rights Reserved. 2節 プログラミングの実践(p.168〜170) n

    1. 変数を使用したプログラム ・ 導入時の課題の例: 「コンピュータを電卓代わりにしてみよう」 ・ 概念: 値、変数、代入、加算、表示する関数、型 ・ 補足の概念図① ① 変数の計算 ② =による代入 ・ 補足 • 右辺に計算があれば、先に計算した後、結果を左辺の変数に代入する ・ 想定される質問 • 「左右が等しいことを示すには?」 → == • 「=の左辺で計算し、右辺に代入することは?」 → できない answr a b + = 7 4 ①先に右辺を計算 ②代入
  14. Copyright © Asial Corporation. All Rights Reserved. 2節 プログラミングの実践(p.168〜170) n

    1. 変数を使用したプログラム ・ プログラムの変更例① ・ 変数が値を入れられる箱のようなものであることを確認する ・ 表示する関数print()に慣れる ・ プログラムの変更例② ・ 変数に2回値を代入する ・ 後に代入した値が残る ・ プログラムは、書いてある順に、上から実行される(順次実行) a = 7 b = 4 answr = a + b print(answr) a = 7 print( a ) // 変数aを表示 b = 4 print( b ) // 変数bを表示 answr = a + b print(answr) 最新情報I Python教材より a = 7 print( a ) // 変数aを表示 a = 10 print( a )
  15. Copyright © Asial Corporation. All Rights Reserved. 2節 プログラミングの実践(p.168〜170) n

    その他のプログラムの変更例のアイデア ・ 他の算術演算子や、整数でない値を使ってみる ・ ー、*、/、% ・ 小数 ・ 話題を広げて、他の単元・ページの内容(「コンピュー タの仕組み」など)につなげることができる ・ 掛け算(*)で、とても大きな値を作り、print()で表示する ・ 小数を含む値の引き算をし、誤差が生じることを見る ・ エラーの種類を学ぶ ・ 0で割り算(/)すると、(文法的には正しいが)実行時エ ラーが起きる
  16. Copyright © Asial Corporation. All Rights Reserved. 2節 プログラミングの実践(p.168〜170) n

    2.選択構造を使用したプ ログラム ・ 導入例:午前中なら「おはよう」と あいさつし、午前中でなければ「こ んにちは」と挨拶するアプリ/Webサ イト ・ 概念: 制御文、選択構造、 余りを求める計算(%演算子)、 比較演算、==演算子 ・ 条件によって、動作の流れを変える プログラムを作成できる ・ 「aならばAを実行し、aでなければ Bを実行する」という例を確認する 最初に「条件によって振る舞いを変える」という概念を確認することが重要
  17. Copyright © Asial Corporation. All Rights Reserved. 2節 プログラミングの実践(p.168〜170) n

    「プログラム」と「条件によって振る舞いを変える」 ・ 学校行事や、イベント、コンサートなどの「プログラム」は、一連 の流れは普通は変わらない ・ 「順次」制御構造の説明に「行事のプログラムと同じように」とい うたとえを使って説明すると、そのたとえに引っ張られて、「条件 によって振る舞いを変える」の理解が難しくなる可能性がある n 「AならばB」「AでなければC」のような例を検討してみる ・ 例: 次のようなマイルールがある人がいる ・ 「朝食がパンならば、昼ごはんはカレーにする」 ・ 「朝食がご飯ならば、昼ごはんはラーメンにする」 この人の明日の朝食がパンならば、昼ごはんは何にすることになる?
  18. Copyright © Asial Corporation. All Rights Reserved. 2節 プログラミングの実践(p.168〜170) n

    2.選択構造を使用したプログラム ・ プログラムの変更例① ・ 割り算の結果で、制御の流れが変わることを確認する ・ プログラムの変更例② ・ 比較演算子: != ・ 比較結果が逆になる a = 123 b = 4 rmndr = a % b if rmndr == 0: print('約数である') else: print('約数ではない') a = 123 b = 3 rmndr = a % b if rmndr == 0: print('約数である') else: print('約数ではない') remainder:余り a = 123 b = 4 rmndr = a % b if rmndr != 0: print('約数である') else: print('約数ではない')
  19. Copyright © Asial Corporation. All Rights Reserved. 2節 プログラミングの実践(p.168〜170) n

    2.選択構造を使用したプログラム a = 123 b = 3 rmndr = a % b if rmndr == 0: print('約数である') else: print('約数ではない') print('おまけ') a = 123 b = 3 rmndr = a % b if rmndr == 0: print('約数である') else: print('約数ではない') print('おまけ') 字下げあり 字下げなし 字下げ(インデント)の意味を確認する • 字下げがあるとき、else:ブロック (コードのまとまり)に含まれる • 字下げがないとき、else:ブロックとは 違うブロックとして扱われる インデントは、Pythonの特徴であり、 要注意のポイント
  20. Copyright © Asial Corporation. All Rights Reserved. 2節 プログラミングの実践(p.168〜170) n

    補足の小話 ・ 「演算子」の「子」とは? ・ 算術演算子: +, -, *, /, % ・ 比較演算子: ==, !=, >, >=, <, <= ・ コンピュータ科学は、英語圏で発展してきた ・ 用語も英語で作られた ・ 「演算子」の元の語は、operator (演算する者) ・ 動詞に、-erや-orをつけると、「〜する者」という意味になる ・ 翻訳するとき、-erや-orに「子」を当てた ・ では、演算の対象になる値は何という? ・ 英語では operand。日本語には「演算数」と訳されている
  21. Copyright © Asial Corporation. All Rights Reserved. 2節 プログラミングの実践(p.168〜170) n

    3.反復構造を使用したプログラム ・ 導入例: ・ 「1から10まで全部足す」プログラムを書く としたら? ・ 「1から100まで」なら? ・ 概念: 反復構造、 for文、while文、 range()、条件式 ・ 一連の処理を、複数回繰り返す ・ for文では、range()で範囲を作り、その 範囲の要素を取り出して、処理に使う ・ while文では、数を数える変数を作り、 その変数の値を更新しながら、条件式で 終了するときを判定する 教科書はいきなり「例題」を考えさせているが、「7の段」は例として説明に使 い、問題としては別に「『8X1から8X9』を作る」という方法が考えられる
  22. Copyright © Asial Corporation. All Rights Reserved. 2節 プログラミングの実践(p.168〜170) n

    3.反復構造を使用したプログラム ・ range(1,10)… range:範囲 ・ for i in range(1,10):では、作成した範囲から1つず つ、取り出しては変数iに代入する ・ プログラムの変更例① ・ 繰り返しの回数を変える ※右の例では、×20は含まれない range(1,10) 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9 ※10は含まない for i in range(1,10): print(7*i) for i in range(1,20): print(7*i)
  23. Copyright © Asial Corporation. All Rights Reserved. 2節 プログラミングの実践(p.168〜170) n

    3.反復構造を使用したプログラム ・ プログラムの変更例② ・ プログラムの変更例③ for i in range(1,10): print(7*i) print(8*i) for i in range(1,10): print(7*i) print(8*i) インデントの意味を確認する i = 1 while i<=9: print(7*i) i=i+2 増分の意味を確認する インデントは、Pythonの特徴であり、 要注意のポイント
  24. Copyright © Asial Corporation. All Rights Reserved. 33 関数(p.140〜141) 【説明】

    1. 関数 2. 関数の定義と呼び出 す方法 3. 変数の有効範囲 • 概念図、文法説明、表 による補足 【例題】 1. 関数 2. グローバル変数と ローカル変数 • フローチャート 問題: 例題1のプログラムを改変 する
  25. Copyright © Asial Corporation. All Rights Reserved. 33 関数(p.140〜141) n

    導入:組み込み関数 ・ このページ以前に出てきた関数の例を確認する ・ print() ・ input() ・ random.randint() ・ range() ・ 発問: 組み込み関数の例から、関数の特徴を挙げる ・ 回答例: ・ 名前の後に( )が付く ・ 名前は全て小文字で、動作・機能を表す英単語が使われている ・ ( )の中に、値を入れられる。カンマで区切れば、複数の値を渡せる ・ ⇨ この後、作成するときのヒントになる
  26. Copyright © Asial Corporation. All Rights Reserved. 33 関数(p.140〜141) プログラム例

    def area(x, y): z = x * y / 2 return z a = float(input('底辺 ')) b = float(input('高さ ')) c = area(a, b) print('面積=', c) • 関数を定義する • 仮引数を2つ定義する • returnで値を戻す • 組み込み関数を入れ子で呼び出す • 入力を受け取る • 入力された値を(文字列から) 浮動小数点数に変換する • 先に定義した関数を呼び出す • 変数a,bの値を関数areaに渡す • 関数area内のreturnで戻された 値を変数cに代入する 定義 組み込み関数の 呼び出し(入れ子) ユーザー定義関数の 呼び出し・ 戻り値の受け取り
  27. Copyright © Asial Corporation. All Rights Reserved. 33 関数(p.140〜141) n

    概念図:関数を定義する ・ 参考: 関数は“函数”という書き方もされた ・ 仮引数は、関数に値を入れるための「名前付きの入り口」を作る ・ 「入り口」なので、定義した時点では値は入っていない ・ 戻り値には名前はない 関数area( ) 戻り値 仮引数 x x 仮引数や、その他の変数を使った計算 ・・・ ・・・ return 値(変数)
  28. Copyright © Asial Corporation. All Rights Reserved. 33 関数(p.140〜141) 関数の定義

    n キーワード └ def └ define:定義する n 使用する記号 └ ( ), : n 文法上の注意点 └ インデント n 定義と呼び出しの順序 └ 関数定義が先、呼び出しは後に書く • 用語 • 引数 • 仮引数 • 呼び出されたときに 渡される値を受け取 る変数 • 実引数 • 呼び出すときに渡す 実際の値 • 戻り値(返り値)
  29. Copyright © Asial Corporation. All Rights Reserved. 33 関数(p.140〜141) n

    指導時の留意点 ・ 新たに登場する概念が多い ・ これまで、プログラムのソースコードの「上から下」へ の実行が基本であったが、「関数の定義を先に書いてお き、後のコードで呼び出す」という制御の流れが出てく るので、混乱しやすい ・ 時間をとること、予習や復習に取り組む仕掛けを用意す ること、提出課題を設定することを推奨
  30. Copyright © Asial Corporation. All Rights Reserved. 33 関数(p.140〜141) n

    概念図:定義した関数を呼び出す a = float(input('底辺 ')) b = float(input('高さ ')) c = area(a, b) print('面積=', c) 関数の名前を指定し、 引数の実際の値(実引数)を渡して、 呼び出す 関数 area( ) 仮引数 戻り値 戻り値は呼び出し元に返される。 代入式の右辺で関数を呼び出していたら、 左辺に戻り値が代入される プログラム変更例:関数の呼び出し前・関数の中・関数の呼び出し後に print()を入れて、動作順を確認する
  31. Copyright © Asial Corporation. All Rights Reserved. n プログラム変更例 ・

    関数の呼び出し前・関数の中・関数の呼び出し後に print()を入れて、動作順を確認する def area(x, y): print("関数areaの中") z = x * y / 2 return z print("関数定義の後") a = float(input('底辺 ')) b = float(input('高さ ')) print("関数呼び出しの前") c = area(a, b) print("関数呼び出しの後") print('面積=', c)
  32. Copyright © Asial Corporation. All Rights Reserved. 33 関数(p.140〜141) n

    用語・概念の補足(1) ・ 代入演算子=は、右辺を先に評価(実行)して、その結 果を左辺に代入する ・ 関数がスコープを作る ・ スコープ ・ 「変数が見える・使える範囲」 ・ グローバルスコープは1つだけ ・ 関数が2つある場合、それぞれにローカルスコープができる ・ 関数Aのローカルスコープ: 関数Aの中から見える・使える範囲の変数群 ・ 関数Aのローカルスコープ: 関数Bの中から見える・使える範囲の変数群
  33. Copyright © Asial Corporation. All Rights Reserved. 33 関数(p.140〜141) n

    用語・概念の補足(2) ・ なぜ、関数の定義を先にしないといけないのか? ・ プログラム実行環境は、プログラムに書いてある命令を実行し ていく ・ 「関数の呼び出し」を見つけると、関数テーブルと呼ばれる関 数の名前と関数の実体を関連つけて記憶しているデータにアク セスする ・ ※組み込み関数は、あらかじめ関数テーブルに入っている ・ 関数テーブルに無い関数を呼び出そうとすると、エラーになる 実行環境 プログラム print()? area()? 関数テーブル
  34. Copyright © Asial Corporation. All Rights Reserved. グローバルスコープとローカルスコープ def area(x,

    y): z = x * y / 2 return z a = float(input('底辺 ')) b = float(input('高さ ')) c = area(a, b) print('面積=', c) グローバルスコープ a b c ローカルスコープ x y z
  35. Copyright © Asial Corporation. All Rights Reserved. 33 関数(p.140〜141) n

    追加の課題のアイデア(1) ・ 2つの引数を用いる関数 ・ 長方形の面積を求める関数 rectangle(x,y) ・ 1つの引数の計算 ・ 正方形の面積を求める関数 square(x) def rectangle(x,y): return x*y def square(x): return rectangle(x,x) print( square(10) )
  36. Copyright © Asial Corporation. All Rights Reserved. 33 関数(p.140〜141) n

    追加の課題のアイデア(2) ・ BMI(Body Mass Index)を計算する関数 ・ BMI=体重kg / (身長𝑚)! ・ 身長cmと体重kgを入力とする ・ 身長cmを身長mに変換してから割り算する ・ 基礎代謝量を計算する関数 ・ ハリス・ベネディクトの計算式 ・ 男性: 66.47+(13.75×体重)+(5.00×身長)-(6.78×年齢) ・ 女性: 655.1+(9.56×体重)+(1.85×身長)-(4.68×年齢) ・ 性別、身長cm、体重を入力とする ・ 性別の値を使って、関数の中で条件分岐の構造を作る
  37. Copyright © Asial Corporation. All Rights Reserved. プログラミング単元の授業のポイント 準備 •

    授業の準備 • ツールMonaca Educationの準備 • 記録と評価(3観点)の計画 授業 • 導⼊ • 説明 • 例題 • 実習/確認問題 評価 • 記録の収集 • 評価の実施
  38. Copyright © Asial Corporation. All Rights Reserved. クラウド型実習環境 Monaca Education利用時のポイント

    n クラウド型実習環境 Monaca Educationの準備 ・ アカウントの準備 ・ (オプション)Monaca Educationに慣れる機会 n 例題・実習 ・ サポートページ ・ 作成済みプロジェクトのインポート n 評価のための記録の収集方法 知識・技能 小テスト 思考・判断・表現 課題提出機能 態度 振り返り
  39. Copyright © Asial Corporation. All Rights Reserved. 最新のブラウザ(Microsoft Edge/Google Chrome)で以下のURLにアクセス

    (教育版)Monaca Education公式サイト https://edu.monaca.io Monaca Educationの準備(1) ログイン画面 メールアドレス登録やGoogle、Microsoft連携で 利用される場合は先に登録を、管理アカウント 発行を受けている場合はそちらを利用下さい Monaca Educationの導入の詳細:上記Webページ上部の指導者向け > 導入手引き
  40. Copyright © Asial Corporation. All Rights Reserved. Monaca Educationの準備(2) n

    Monaca Educationに慣れる機会を作る ・ 教科書の内容に入る前に、テンプレート「ブロック崩し」 1. プロジェクトを開く 2. IDEの各部分の基本操作 を確認する • 編集 • 保存 • プレビュー ブロック崩しのカスタマイズ:あんこエデュケーションのサンプルアプリ集
  41. Copyright © Asial Corporation. All Rights Reserved. 例題・実習 ▪ 教材として作成済みのプロジェクトをインポート

    ・ 指導者向け >高等学校 教科書・教材サポートページ ・ https://edu.monaca.io/hstext 48 ②実教出版 高校情報I または 最新情報I(Python学習 用教材)の 「サポートページ」を クリック ①必要な教科書の サポートページの パスワードを リクエストする
  42. Copyright © Asial Corporation. All Rights Reserved. 例題・実習 ▪ サポートページ

    49 ページ内の「サンプル一覧」 から プロジェクトを選んで インポートをクリックする (次のページに続く)
  43. Copyright © Asial Corporation. All Rights Reserved. 例題・実習 ▪ (承前)ブラウザのタブが開き、インポートができる

    50 インポートボタンを押すと、 プロジェクトがインポート される ※ Monacaにログインしていな い場合、ログインを促す画 面が表示される インポート後は、新規作成の プロジェクトと同じように 編集できる
  44. Copyright © Asial Corporation. All Rights Reserved. 例題・実習 ▪ インポートしたプロジェクトはすぐに実行できる

    ▪ 変更して、試すには 1. 画面中央のエディターで変更する 2. 保存ボタンをクリックして保存する 3. プレビューに結果が表示される。繰り返すには、更新ボタンをクリックする python.py ファイル エディター 保存ボタン プレビュー 更新ボタン
  45. Copyright © Asial Corporation. All Rights Reserved. 例題・実習 ▪ Tips:

    Monaca Educationのエディタの機能の活用 • 元に戻す • やり直し • 切り取り • コピー • 貼り付け • コードフォーマット ※インデントを整える • コメントの切り替え ※選んだ⾏をコメントにする/戻す。 「この⾏を無くしたら」の実験が できる • 検索 • 置換 インポートしたプログラムを、手早く編集して、例を増やすとき、 エディタの操作に慣れていると、素早くできる
  46. Copyright © Asial Corporation. All Rights Reserved. 評価のための記録の収集方法 ▪ 知識・技能

    ・ 小テストで知識を確認する ▪ 思考・判断・表現 ・ 作成したプログラムを提出させる。タグ機能で名前・クラスなどを記載 ・ 課題提出(Web公開)機能(学習者向け > 機能一覧) ・ https://edu.monaca.io/function/publish ・ 例: • 教科書の確認問題や問題を課題とする • 自由にカスタマイズをさせる。プログラムとは別に「・どういう狙いで・何 を・どのようにカスタマイズしたか」を書かせ、提出させる ・ 課題提出(共同編集)機能(学習者向け > 機能一覧) ・ https://edu.monaca.io/function/share ▪ 態度 ・ 毎時、振り返りを記入させる • 集中して取り組んだか • 気付いたことは何か • ⼯夫したところはどこか 等
  47. Copyright © Asial Corporation. All Rights Reserved. クラウド型実習環境 Monaca Education利用時のポイント

    n クラウド型実習環境 Monaca Educationの準備 ・ アカウントの準備 ・ (オプション)Monaca Educationに慣れる機会 n 例題・実習 ・ サポートページ ・ 作成済みプロジェクトのインポート n 評価のための記録の収集方法 ・ 知識・技能: 小テスト ・ 思考・判断・表現: 課題提出機能 ・ 態度: 振り返り
  48. Copyright © Asial Corporation. All Rights Reserved. n プログラミング単元の授業のポイント n

    授業案 ・ 『最新情報I』第6章 Python版+ノートより ・ 2節 プログラミングの実践(p.168〜170) ・ 『高校情報I』より ・ 33 関数(p.140〜141) n クラウド型実習環境Monaca Educationの活用
  49. Copyright © Asial Corporation. All Rights Reserved. ▪ Monaca Education

    https://edu.monaca.io 58 • 指導者向け > 高等学校 教科書・教材サポートページ • 実教出版『最新情報I』『高校情報I Python』サポートページ • 学習者向け > はじめてのMonaca Education そのほか、動画による説明など多数のコンテンツがあります。
  50. Copyright © Asial Corporation. All Rights Reserved. ▪ 指導者向け >高等学校

    教科書・教材サポートページ ・ https://edu.monaca.io/hstext 59 ②実教出版 高校情報I または 最新情報I(Python学習 用教材)の 「サポートページ」を クリック ①必要な教科書の サポートページの パスワードを リクエストする
  51. Copyright © Asial Corporation. All Rights Reserved. ▪ 教科書ごとのサポートページ ・

    パスワードで保護されている ・ チュートリアル、デモ動画へのリ ンク ・ プロジェクトをインポートするボ タン(プロジェクトのURLが埋め 込まれている) ・ Monaca Educationにログインしている ブラウザでクリックすると、インポー トできる ・ 「サンプル一覧」の下に「スプ レッドシート版」もある ・ 必 要 な URL を コ ピ ー し て 、 Google Classroom等で生徒に配信する
  52. Copyright © Asial Corporation. All Rights Reserved. ▪ 機能一覧: https://edu.monaca.io/function

    ・ 学習者向け > 機能一覧 ・ Web公開機能など、Monaca Educationの機能を紹介
  53. Copyright © Asial Corporation. All Rights Reserved. ▪ あんこエデュケーション https://anko.education/

    62 カスタマイズのサンプル、画像素材などのコンテンツがあります。
  54. Copyright © Asial Corporation. All Rights Reserved. ▪ ブロック崩しアプリと簡単なカスタマイズ ・

    https://anko.education/apps/block ・ 生徒がMonaca Educationに慣れるために利用できます