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ローランドベルガー(ファッションデザイナーと繊維 産地との連携促進に資する ITプラットフォームの有効性に係る実証事業)

ローランドベルガー(ファッションデザイナーと繊維 産地との連携促進に資する ITプラットフォームの有効性に係る実証事業)

べあキャピタル

March 08, 2020
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  1. 2 調査報告書_詳細版.pptx Contents Page This document shall be treated as

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  2. 4 調査報告書_詳細版.pptx 0. 事業実施の基本方針 > 我が国のファッション産業活性化に有効と思料される繊維産地とデザイナーの連携におけるITプラット フォーム活用の有効性及びそれを活用して製作した製品の評価について実証し、その結果を周知するの が本事業の目的 本事業実施の 背景

    > 我が国のファッション産業は、国内市場が縮小傾向にある中で外需の取り込みが 不可欠であるが、現在では潜在的国際競争力が発揮できていない > その要因の一つとして水平分業にある同産業では、繊維産地とデザイナーとの 連携が難しい構造にあり、より高品質、高付加価値なものづくりで十分な能力を活 かしきれていない面がある > その解決に向けた手段としてITプラットフォームの活用が挙げられるが、産業内に おいて、ITプラットフォームの有効性及びそれを活用して製作した製品に対する 評価が不明確であり、認識度も低い状況にある 本事業では実証により、ITプラットフォームを活用した縫製産地と デザイナーの連携の有効性や課題を明確化するとともに、その製 品に対する評価等を参考とした上で、その取り組みについての 認識の向上を図る 本事業の目的
  3. 5 調査報告書_詳細版.pptx > デザイナーがITプラットフォームを活用し、新しい繊維産地・工場と繋がり、作品を製作 > 製作した作品を、実店舗やAmazon Fashion Week TOKYOでの展示、WEBでの拡散を通じて 広めることで、ファッション関係者並びに一般に対し、ITプラットフォームの活用の有効性と

    課題を広く周知 > 本事業では実際に川下のデザイナーがITプラットフォームを活用し、川上と新しく結びついて作品を製作、 広く周知していく 0. 事業実施の基本方針 デザイナー 繊維産地・工場 ITプラットフォーム
  4. 6 調査報告書_詳細版.pptx > 本事業では製品の製作プロセスを追跡調査し、ITプラットフォーム活用の有効性や課題を検討、海外バイ ヤー、メディアなどの業界関係者や一般消費者から製品の評価等をヒアリング 海外バイヤー等に よる製品評価/ 改善点の検証 4 >

    日本を代表する ファッション関連 イベントに来場 する海外バイヤー や海外メディア等 へのヒヤリングを 実施 > 製品評価及び海外 のアッパーミドル 市場を獲得する ために考慮・改善 すべき具体的要素 を検証 デザイナー・IT プラットフォームの 選定、製作発注 1 > ファッション デザイナー及びIT プラットフォームの 選定 > デザイナーより 提供された デザインによりIT プラットフォームを 活用した製作の 発注 ITプラットフォーム 活用有効性及び 課題の検証 2 > デザインから製品 完成までの各工程 を追跡し、 ITプラットフォーム が果たす役割や 機能を抽出 > デザイナーサイド からのITプラット フォーム活用の 有効性や活用推 進に向けた課題を 検証 国内ファッション 関係者等による 製品評価の検証 3 > 展示期間中に 一般消費者へ アンケート及び ショップ関係者 へのヒヤリングを 実施 > 評価を定量的、定 性的に取りまとめ ファッション関係者へ ITプラットフォームの 活用の有効性を周知 5 > 活用するイベント やWEBの選定 > ファッション デザイン関係者に 対して、ITプラット フォーム活用の 有効性を周知 0. 事業実施の基本方針
  5. 8 調査報告書_詳細版.pptx 1. デザイナー・ITプラットフォームの選定、製作発注 > 協力パートナーには、デザイナーと生地・縫製工場との連携による「All Japan」の服作りに賛同する 国内発ハイファッション系のファッションデザイナーと国内で既に展開するITプラットフォームを選出 > ITプラットフォームを通じてデザイナーと縫製産地/工場

    がダイレクトコラボレーションを行う、デジタル時代の 「服作り」を実証実験する事業 > デザイン・縫製の「All Japan」の服作り ITプラットフォーム 事業者 本事業 > 国内で既に展開し、BtoB向けに高い 完成度のITプラットフォームサービスを 展開する事業者 デザイナー > 海外アッパーミドル市場へ訴求可能な国内 発ハイファッション系ファッションデザイナー > 「All Japan」の服作りへの取り組みに賛同 するデザイナー 【選定条件】 【選定条件】
  6. 9 調査報告書_詳細版.pptx > デザイナー協力パートナーには、日本の「粋」をテーマに展開するハイファッション系ファッションブランドの junhashimotoが参画 > 2008年に設立 > コンセプトは"japanese classico"

    > イタリアで培った美意識を、日本人の「粋」の精神に基づく 細やかな仕事により服を表現 > 特徴はシンプルな見た目の中に取り入れられたディティール と、体にフィットする着やすさ重視のデザイン > 近年、Conrad Tokyoや、シガーブランドDavidoffとの協業など ファションの枠だけにとどまらない活動を展開 1. デザイナー・ITプラットフォームの選定、製作発注
  7. 10 調査報告書_詳細版.pptx > ITプラットフォーム協力パートナーには、国内におけるBtoB取引で完成度の高いサービスを展開する シタテルが参画 企業・事業概要 企業概要1) 事業概要 国内初の衣服縫製事業のクラウドソーシング サービス「SITATERU(シタテル)」の運営

    > 優れた技術力を持つ国内アパレル工場の 「時間・技術・資源」のデータ管理を行い、「短期間・ 高品質・小ロット」で服の生産を実現 > 「アトリエ」チャットシステムやシタテル専属コンシェル ジュによるパターン製作サポート > 新たな取引機会の提供と効率化の促進が可能 > 運営会社: シタテル株式会社 > スローガン: Made by imagination > 設立: 2014年3月 > 従業員1): 20名 > 平成28年度「IoT推進のための社会システム推進事業 (スマート工場実証事業)」補助事業者 > 登録事業者数1): 約3,000社 > 提携工場: 約250ヵ所 シタテルコントロールシステム 1) 2017年3月時点 > 全国のユーザーと工場をマッチングする独自の アルゴリズム > ベンチャー企業支援プログラム 「MetaArcベンチャーコミュニティ」に基づき、 富士通との共同検証により構築 > 縫製技術レベルや対応可能アイテム、料金設定、 リードタイム、稼働状況などの情報を集約 シタテルはITプラットフォームを運営するベンチャー企業 1. デザイナー・ITプラットフォームの選定、製作発注
  8. 12 調査報告書_詳細版.pptx 2. ITプラットフォーム活用有効性及び課題の検証 > ITプラットフォームはデザイナーからの「問い合わせフォーム」回収から生地・縫製工場の選定、生産管理 におけるコミュニケーションの効率化など服作りの全工程にてデザイナーをサポート > 「問い合わせフォーム」 にてデザイナーの

    要望を伝達 > データベースから アイテム毎に工場の稼 働、技術、費用、納期等、 様々な条件から最適な 縫製工場を選定 > 打ち合わせの スケジュールを設定 > デザイナーと シタテル担当者の コミュニケーションを チャットシステムにて 効率化 > 工場の生産状況を確認 後、デザイナーへ生産 状況を随時報告 > 工場の生産状況を 確認後、デザイナー へ生産状況を随時 報告 初回問い合わせ (打ち合わせ) 生地・縫製工場の 選定 サンプル作成 – 本生産準備 本生産 Step 2 Step 1 Step 4 Step 3 10-11週間 1週間 2-3週間 6-7週間
  9. 13 調査報告書_詳細版.pptx 記入・送信 > 初回問い合わせでは、デザイナーは時間や場所を問わず、いつでもスマートフォンやパソコンから「問い 合わせフォーム」への入力・送信によりITプラットフォームへ要望伝達・相談が可能 > 課題・今後の改善点は、更なるユーザビリティの向上 デザイナーサイドからの ITプラットフォーム活用の有効性

    ITプラットフォームの課題・今後の改善点 > 24時間、場所を問わず、いつでもスマートフォン やパソコンから問い合わせが可能 > 必要事項(納期、ロット数、価格、作成アイテム 等)が漏れなく記入できるフォーマットのため、 適確にデザイナー側の要望を伝達可能 > ITリテラシーが低いユーザーでも簡単に始められ る使いやすさの向上(UI/UX) デザイナー > 生地: XX > パターン: XX 【問い合わせフォーム】 ・・・ プラットフォーム ITプラットフォームの機能 > 「問い合わせフォーム」にてデザイナーの要望 を伝達 2. ITプラットフォーム活用有効性及び課題の検証 初回問い合わせ(打ち合わせ) Step 1 > ロット数: XX > 予算: XX 本事業では「問い合わせフォーム」にて要望を送信後、対面での打ち合わせを実施 (打ち合わせはオンライン、オフラインいずれの方式でも対応可能)
  10. 14 調査報告書_詳細版.pptx > 生地・縫製工場の選定では、ITプラットフォームは自社のデータベースから様々な生地に対応した技術を 持つ工場をデザイナーへ提案し、デザイナーの要望に合致した最適な生地と縫製工場をマッチング > 課題・今後の改善点は、更なる提携工場の拡充と全工場の稼働把握、把握精度の向上 > 様々な生地に対応した縫製技術を持つ工場をIT プラットフォームからデザイナーへ提案すること

    によりデザイナーの選択肢の幅を広げ、クリエイ ティビティを刺激・向上させることが可能 > 要件に合致した最適な工場とのマッチング – "服づくりにおいて、工場の情報は自分たちのコネクションの 範囲内が基本。新しいことにチャレンジしようとした時に、 取引先ができないと、それ以上の手段を見つけられないことを 課題に感じていた" (デザイナーコメント) > 更なる提携工場の拡充 > 全提携工場の稼働把握、把握精度の向上 高 低 > 稼働状況を工場 にメールや電話 で適宜確認 > 工場の電力稼働 状況から稼働を リアルタイムで 把握 > 工場の設備を IoT化させ、一台 毎の稼働状況を リアルタイムで 把握 2. ITプラットフォーム活用有効性及び課題の検証 デザイナーサイドからの ITプラットフォーム活用の有効性 ITプラットフォームの課題・今後の改善点 ITプラットフォームの機能 > データベースからアイテム毎に工場の稼働、 技術、費用、納期等、様々な条件から最適な 縫製工場を選定1) 生地・縫製工場の選定 Step 2 把握精度 国内250ヶ所以上の 工場と提携 データベース 縫製工場選定 生地選定 生地をデザイナー自ら又はシタテル担当者経由で探し、 データベースから生地に応じた縫製工場を選定 生地は下記いずれか の方法で選定 > デザイナー自身で 生地を問屋等から 選定 > シタテル担当者が デザイナーの要望 を基に問屋等から 選定 1) 生地選定はITプラットフォーム提供事業者が行う場合も、基本的に担当者がマニュアルで行う
  11. 15 調査報告書_詳細版.pptx > サンプル作成・本生産準備では、ITプラットフォーム側による仕様書のデジタル化で認識のズレが最小化 され、チャットシステムの提供でコミュニケーションコストの効率化とステータスの共有・管理が可能 > 課題・今後の改善点は、デザイナー、工場、ITプラットフォーム三者の更なるチャットツールの活用・標準化 やITプラットフォームによるリアルタイムな生産状況の把握・デザイナーへの通知 > デザイナーへのチャット活用への理解促進

    > リアルタイムでの生産ステータスの把握と デザイナーへの通知 > 工場のデジタル化(IoT化、デジタルコミュニ ケーションツールの活用) > ITサービスプロバイダー担当者の服作りにおける デジタル活用の標準化 全体の方向性や 優先度の高い議論 を中心にデザイナー と刷り合せ 打ち合わせ 日々のやり取りは チャットで行い、効率 的に進捗を管理 ✓ アイテム製作状況 ✓ スケジュール ✓ コストなど 「マイ・アトリエ」 チャットシステム 2. ITプラットフォーム活用有効性及び課題の検証 > 仕様書の作成・修正をデジタルフォーマットで行う ことで言語を共通化し、認識のズレを最小化 > 日程調整などデザイナーとのやり取りに一部 チャットを活用し、コミュニケーションを効率化 > 過去の会話を履歴として残し、複数のメンバー とのステータス共有・管理もスムーズに デザイナーサイドからの ITプラットフォーム活用の有効性 ITプラットフォームの課題・今後の改善点 ITプラットフォームの機能 > 打ち合わせのスケジュールを設定 > デザイナーとシタテル担当者のコミュニケー ションをチャットシステムにて効率化 > 工場の生産状況を確認後、デザイナーへ 生産状況を随時報告 サンプル作成 – 本生産準備 Step 3 デザイナー & プラットフォーム ITプラットフォームは 工場と連携し、生産 状況を確認後、随時 デザイナーへ報告 縫製工場
  12. 16 調査報告書_詳細版.pptx チャットルーム 参加メンバー: > チャットシステムでは下記のようにデザイナーとITプラットフォーム提供者のコミュニケーションを効率化 サンプルAの ステータスを 教えてください 2017-03-06

    14:50 デザイナー シタテル・ コンシェルジュ 以前のご指摘を基に袖周りのシルエットを 調整致しましたのでご確認ください 添付写真 2017-03-06 15:00 デザイナー 2017-03-06 15:15 有難うございます。 確認しました。 本生産へ進めてください チャットシステムの利点 1 複数人でのコミュニケーションが可能 > 随時関係者をチャットへ追加できる > 過去の記録も残るため、ステータス 共有が効率的・簡単に行える 2 メッセージだけでなく、写真や電子 ファイルの共有へも対応 > サンプル製品の写真や仕様書 データ等もチャットシステム上にて 共有可能 > 言葉では表現できない細かな情報 も伝達できる 3 対面での打ち合わせなしでもウェブ上 で服作りの全工程を完結できる 4 時間・場所問わずスマホからでも ステータス管理が可能 2. ITプラットフォーム活用有効性及び課題の検証 1 2 3 4
  13. 17 調査報告書_詳細版.pptx > 本生産では、サンプル作成と同様、ITプラットフォームはデザイナーとのコミュニケーションを効率的に行う ほか、発送状況などの工場・シタテル・デザイナー間のステータス管理も一本化 > 課題・今後の改善点は更なる納期・費用の削減 2. ITプラットフォーム活用有効性及び課題の検証 デザイナーサイドからの

    ITプラットフォーム活用の有効性 ITプラットフォームの課題・今後の改善点 > サンプル作成(前頁)と同上 > 発送状況など、工場・シタテル・デザイナー間で のステータスもリアルタイムで管理 > サンプル作成(前頁)と同上 > 更なる納期・費用の短縮・削減 ITプラットフォームの機能 > 工場の生産状況を確認後、デザイナーへ 生産状況を随時報告 本生産 Step 4 デザイナー プラットフォーム 縫製工場
  14. 18 調査報告書_詳細版.pptx > 本事業ではjunhashimotoがシタテルを活用し、下記製品を作成 (#1) 0 STITCH JACKET JK &

    0 STITCH PANTS BEIGE, BLACK 有限会社ソーイング麿(宮崎県) 1985年創業。創業者(現代表)は、東京のプレタポルテの 工場にて修行し、のちに地元、宮崎で独立。 現在、メンズ・レデイースの布帛を専門。特殊ミシンも多く 所有し、様々な特殊仕様に対応できるよう設備を整える。 品質の安定・効率性を高めるために、機器・器具の開発を 自ら努めている。 高密度ウエポンストレッチ(日本製) 30/2×16/-70dで反応染めにてレギュラー加工した高密度 ウエポンストレッチ 縫製工場 生地 色展開 作品説明 ボディラインを美しく見せるためのシェイプしたラインへ、 60年代アイビーの香り漂う段返り三つボタンとAMFステッチを 採用。 クラシックアイビーの正統派の仕様に対し、アメリカン ヴィンテージを象徴する0番糸を飾りステッチとしてオン。 ウエストポイントの慣れ親しんだコットンの表情が、一層古き 良きアメリカを語るつつも、junhashimotoらしいシェイプされた シルエットが新しい。 無骨なクラシック感をミニマルに仕上げたNEO AMERICAN SETUP。 ストレッチ機能が、見た目からは想像できない動きやすさを 実現。 2. ITプラットフォーム活用有効性及び課題の検証
  15. 19 調査報告書_詳細版.pptx "STEIFF" WRAP COAT 2. ITプラットフォーム活用有効性及び課題の検証 縫製工場 生地 色展開

    作品説明 junhashimotoのシグニチャープロダクトでもあるWRAP COAT。 ぐるりと巻き上がった有機的なフーディーが特徴的なこの コートは、シーズンを追うごとにマイナーチェンジを繰り返し、 同ブランドのロングコートを象徴するプロダクトになった。 あたかも命があるかのような、有機的で立体的な曲線は、 独特のパターンメイキングと、このコートのために作られた メルトン生地の絶妙なバランスがなせる業。 今シーズンのWRAP COATの裏地には、テディベアの素材と して知られる、ドイツ シュタイフシュルテ社製 シャギーモヘア ファーを使用。 株式会社ニィニ(埼玉県) 1983年創業。社内に経験豊富なパタンナーのみならず、 デザイナーも在中。この為、若手デザイナーの新規ブランド 立ち上げなどで、デザイン、パターン、素材などのアドバイ スも行い若手の育成に注力している。アイテムはオール アイテム対応可能。毛皮の縫製も可能で、従来の毛皮屋 さんには出来ない布帛などの異素材との組み合わせも 製作可能。 KHAKI, BLACK 表生地: オリジナル 40’sファインウールメルトン 裏地: シュタイフシュルテ社製シャギーモヘア ファー > 本事業ではjunhashimotoがシタテルを活用し、下記製品を作成 (#2)
  16. 20 調査報告書_詳細版.pptx UNIFY FLIGHT JACKET & UNIFY PARACHUTE PANTS 2.

    ITプラットフォーム活用有効性及び課題の検証 BEIGE, BLACK 縫製工場 生地 色展開 作品説明 日本特有の生地背景とは、小ロットで複雑な混紡糸を使った生地づくりである。 それは、一人の職人がクオリティに目を光らせているからこそ出来る生産方法。 また混率が異なるものの色調をあわせることも、高い染色技術があるからに 他ならない。 さらに日本のデザイナーは当たり前のように、生地スワッチから生地を選んで もの作りをしているが、これも日本独自のシェア共有の文化。 いちユーザの視点に立った場合、この国の生地づくりの職人技術があれば、 ブランドがオリジナル生地をわざわざ作る意味は多くはない。 デザイナーの仕事とは、そのプロフェッショナル達が作り、渡された素材と特性 を理解し、最高の一着へ仕上げるため、それに見合う縫製工場を選ぶことで はないだろうか。 二つの異なる特性の素材を使用したフライトジャケット。 50年代のフライトジャケットを思わせるコットンナイロンと、2wayストレッチ生地 を組み合わせたハイブリッドデザイン。 質感も混率も表情も違う二種類の生地を統一するのは、デザイン上、主張し すぎてしまう。 二種類の素材を組み合わせたとしても、トーンを合わせることで、ソリッドな 印象を保つ。 混率の違う二種類の生地のトーンをきれいに合わせることができるのは、 日本特有の生地背景があるからである。 長谷川株式会社(埼玉県) 1954年創業。メンズのワークウエアから始まり、63年目を 迎える。現在は、得意の環縫い2本針での縫製を中心に メンズカジュアルウェアを生産。MA-1、スタジャン、ツナギ等 の重衣料を中心に、中衣料も対応可能。 アルパインクロス(日本製): 反応染で 2 wayでアウトドアプロダクトで使用される生地 二重織りC/N (日本製): C/Nの二重織で生地を織り上げ、裏の綿に起毛を掛けた ミリタリーな生地 > 本事業ではjunhashimotoがシタテルを活用し、下記製品を作成 (#3)
  17. 21 調査報告書_詳細版.pptx セリブ カットソー1 2. ITプラットフォーム活用有効性及び課題の検証 縫製工場 生地 色展開 作品説明

    ロゴやマークを使わないジュンハシモトのアイコンとなるのが、 「セリブ」シリーズ。 背中に一本の伸縮性のある生地をラインで切り替えることで、 一層体に沿う着心地をつくる。 ポリエステルの混紡糸とともに、ニット(カットソー)生地の編み の種類、組み合わせのバリエーションが多彩なことも日本 生地背景の特徴。 WHITE, RED, BLACK セリブ1: 80/-ハイゲージスムース (日本製) 40Gという希少なハイゲージ編機で80/-スーピマ糸を使用して編み 立てをし、無駄な羽毛を徹底的に取り除いた上で、ツヤを一層引 き立たせるという最高峰の特殊シルケット加工を施した。プレス/ 洗濯収縮ともにデータもよく形態安定性も優れ、洗濯後も手をか けずに美しく着用できる。 セリブ2: ゴールデンクロス天竺 (日本製) ウォッシャブルウールといえば、今まで手洗い表記が主流だが、 こちらの生地はマシンウォッシャブル対応と従来のウールの概念 を覆す生地。 有限会社玉岡ニット(和歌山県) 設立より50年を迎え、メンズ・レディースのニット製品を生産 する縫製工場。 カットソーからスカート、ワンピース、パンツなど幅広い アイテムが対応可能。ユニオンスペシャルフラット シーマミシンへのこだわり(4本針偏平縫い)
生地と生地の 縫い合わせで凸凹をなくし、肌への負担を軽減するこだわり の製品作りが可能。 セリブ カットソー2 作品説明 ウール素材とは思えないほど、取り扱いがイージーになった ウォッシャブルウールを仕様。 手洗いだけでなく、マシンウォッシャブルまでも可能。 > 本事業ではjunhashimotoがシタテルを活用し、下記製品を作成 (#4)
  18. 22 調査報告書_詳細版.pptx スタンドカラーシャツ 2. ITプラットフォーム活用有効性及び課題の検証 縫製工場 生地 色展開 作品説明 一見、ブロード地のような身頃生地は、経横織りではなくニット

    編み機で作られたコンパクトジャージー生地。 ニット生地だから、スポーツウェアのような着心地を感じること ができる。 しかし、それだけに裁断時には縮んだり、曲がったりと取り 扱いが難しい。もちろん縫製も細心の注意を払いながら 組み立てる必要がある。 日本の縫製工場は、縫製技術が高いこと以上に、いつの タイミングでアイロンを使うのか、またどこへ芯地を使うのかに 注意を払う。 これは縫製が何十人もでライン化した巨大な工場では難しい。 少数精鋭だからこそできるジャパンクオリティならではの仕事。 株式会社東京アパレル(群馬県) 1954年創業以来、シャツ・ブラウスを中心に63年目を迎えた。 創業時よりデザイン性の高い製品を手掛け、現在の基礎と なっています。
時代の経緯の中、多くのブランドを手掛け、 アイテムの対応力も備わった。
最高齢者62歳、最少21歳、 各年代別に適度な構成で分散され、技術の伝承を守ってい る。 WHITE, OLIVE, BLACK 46 COMPACT JERSEY (日本製) 東レ素材「Artirosa」仕様の46ハイゲージベア天。特殊加工で コンパクトに仕上げることで、上品な表面感と繊細なタッチ を表現可能にしたジャケット・コート向けの高級アウター 素材。 > 本事業ではjunhashimotoがシタテルを活用し、下記製品を作成 (#5)
  19. 23 調査報告書_詳細版.pptx 2. ITプラットフォーム活用有効性及び課題の検証 リブ付きシャツ 縫製工場 生地 色展開 作品説明 スタンドカラーシャツのデザインに、ベーシックなアーミーシャ

    ツのストレッチで動きやすさを加え、スポーティに進化させた、 ハイブリッドミリタリーデザイン。 ヴィンテージミリタリーの雰囲気を持ちつつも、T-400のストレッ チ性を活かしたシャツブルゾン。 WHITE, OLIVE, BLACK タスランストレッチタフタ (日本製) 経糸にPEタスラン糸、緯糸にT-400を使用した、イージーケア タフタ。 タスラン糸による天然繊維ライクなタッチと、緯糸のT-400に よるストレッチ性も兼ね備えた、高いパフォーマンスが 当素材の特徴。 また、ヴィンテージ加工を施すことにより、生地に膨らみ感 と繊細なシボ感を表現。撥水加工も施している。 前頁同上 > 本事業ではjunhashimotoがシタテルを活用し、下記製品を作成 (#6)
  20. 24 調査報告書_詳細版.pptx > 従来、デザイナーは仲介業者を活用しながら、分断されたネットワーク中で生地とそれに応じた縫製技術 を持つ工場を選定。工場と直接交渉を重ねながら服作りを行ってきた > その結果、デザイナー、工場は下記の課題に直面 2. ITプラットフォーム活用有効性及び課題の検証 全てデザイナーの

    ネットワーク内で実行 適宜仲介業者の ネットワークを活用 全て仲介業者の ネットワーク内で実行 断 分 断 分 断 分 生地 問屋 縫製 工場 デザイナー 縫製 工場 仲介業者 課題 デ ザ イ ナ ー リソース配分・コスト > 自ら生地問屋・縫製工場を選定・交渉する際、多大な時間・コミュニケーションコストがかかる > 時には仲介業者が複数になり、金銭・時間・コミュニケーション面でコストが高くなる傾向に 工場とのネットワーク > 作りたい製品があっても、対応できる工場とのコネクションがない場合、製品化は困難 > コネクションを拡充しようにも小ロット受注を請け負う工場は限定的 工 場 デザイナーとの コミュニケーション > 若手デザイナーと工場では仕様書や縫製仕様等で使う言語が異なる場合が存在し、効率的 なコミュニケーションが取りづらい状況に 稼働の平準化 > デザイナーズブランドとの仕事はやりがいがあり、収益性も比較的良いが、小ロットでは稼 働率が不安定なため受注を避ける工場が多い 利益性 > 仲介業者を通さずに新規顧客(デザイナー)を開拓する事は難しいため、利益性は低い 傾向に 生地 問屋 デザイナー 縫製 工場 縫製 工場 縫製 工場 デザイナー 仲介業者 縫製 工場 縫製 工場 生地 問屋 縫製 工場 デザイナー 縫製 工場 生地 問屋 仲介業者 仲介業者
  21. 25 調査報告書_詳細版.pptx > しかし、本事業では、ITプラットフォームが幅広いネットワークの中からデザイナーの要望にあった生地や それに応じた高い縫製技術を持つ工場を提案 > ITプラットフォームがデザイナーと縫製工場の媒介となることで、デザイナーのクリエイティビティ向上やデ ザイナー、工場双方の金銭・時間・コミュニケーション面のコスト最適化・収益性向上につながる可能性が ある ITプラットフォーム

    デザイナー デザイナー デザイナー 2. ITプラットフォーム活用有効性及び課題の検証 メリット デ ザ イ ナ ー 工 場 リソース配分・コスト > ITプラットフォームが工場の選定、生産管理までを行うことで、工場とのコミュニケーションを 効率化 > 生産コストの最適化・納期短縮を実現 工場とのネットワーク > 小ロット生産に対応した工場との出会いにより、以前は実現できなかったクリエイティビティ・ こだわりを追求 デザイナーとの コミュニケーション 稼働の平準化 利益性 > ITプラットフォームは仕様書の作成・修正をデジタルフォーマットで行うため、デザイナーと 工場の言語を共通化し、認識のズレを最小化 > 稼働状況に応じたデザイナーズブランドからの小ロット生産受注により、稼働を平準化 > 仲介を最小限にする事で利益を改善 生地 問屋 生地 問屋 生地 問屋 縫製 工場 縫製 工場 縫製 工場 縫製 工場 縫製 工場 縫製 工場 縫製 工場 縫製 工場 生地 問屋 生地 問屋 生地 問屋 生地 問屋
  22. 26 調査報告書_詳細版.pptx > 一方、服作りの各工程におけるITプラットフォーム活用推進に向けた課題・改善余地としては下記のもの が考えられる 更なる納期・費用の短縮・削減 ITリテラシーが低いユーザーでも簡単に始められる使いやすさの向上(UI/UX) 全提携工場の稼働把握、把握精度の向上 更なる提携工場の拡充 デザイナーへのチャット活用理解の促進

    工場のデジタル化(IoT化、デジタルコミュニケーションツールの活用) ITサービスプロバイダー担当者の服作りにおけるデジタル活用の標準化 リアルタイムでの生産ステータスの把握とデザイナーへの通知 8 1 2 3 4 6 7 5 2. ITプラットフォーム活用有効性及び課題の検証 生地・縫製 工場の選定 Step 2 本生産 Step 4 Step 1 初回問い合わせ (打ち合わせ) サンプル作成 – 本生産準備 Step 3 本生産 Step 4 &
  23. 28 調査報告書_詳細版.pptx 3. 国内ファッション関係者等による製品評価の検証 > 製作した製品を店舗・展示会にて展示し、ショップ関係者と一般消費者に対し、製品についてのヒアリング を実施するとともに、ショップ関係者に対してはITプラットフォームの有効性や活用推進への課題について の意見も聴取 アンケート対象者・質問項目 第一回ヒアリング

    > 実施場所:junhashimoto 表参道ヒルズ店 > 実施期間:2017年3月6日~ 3月11日 消費者 > アンケート対象者人数:40名1) > 質問項目: – 品質(生地・縫製技術)についての評価 – ビジュアル(デザイン・シルエット)についての 評価 – 製品やブランドへの関心向上へ向けた 生産背景の説明(ストーリー)の有効性 – 購入意欲の有無 – 製品別評価 ショップ 関係者 > アンケート対象者人数:6名 > 質問項目: – 同上 – ITプラットフォームの有効性と活用推進に 向けた課題 第二回ヒアリング > 実施場所:渋谷ヒカリエ > 実施期間:2017年3月20日~ 3月22日 1) 全て国内消費者、顧客属性は新規顧客が約7割、リピート顧客が約3割
  24. 29 調査報告書_詳細版.pptx > ITプラットフォームの有効性として、デザイナーと新しい生産背景をマッチングすることによる製品力・クリ エイティビティの向上、作り手の顔やこだわりなど生産背景の個性やストーリーの見える化による訴求力 の向上に繋がることが、実際の消費者の声として明らかとなった 品質について ビジュアルについて ストーリーについて 購入意向について

    0% 8% 93% 生 地 縫 製 技 術 あまり良くない ふつう 良い デ ザ イ ン シ ル エ ッ ト 20% 80% 23% 40% 38% 今までのjunhashimotoでは なかった一味異なる生地、 0番スティッチやシームレスな 縫い目などの技術の高さで 約9割の消費者が品質を高く 評価 異なる生地を組み合わせ て作り出された高いデザイ ン性に評価が集まった。 シルエットは試着した消費 者を中心に約半数が"良い" と回答 8割以上の消費者が生産 背景のストーリーを聞いて、 商品やブランドへの関心が 高まったと回答 新規顧客含め、約4割の 消費者が購入意向を示した 特に変わらない はい 購入しない 購入したい 検討する 0% 85% 15% 8% 88% 5% 53% 5% 43% 良い ふつう あまり良くない 3. 国内ファッション関係者等による製品評価の検証
  25. 30 調査報告書_詳細版.pptx > ITプラットフォームを活用し、最適な生地・縫製工場とのマッチングを行うことで、今まで使っていなかった ストレッチタフタ素材の活用や0番ステッチとAMFステッチの併用といった高難度技術の両立が実現し製品 力が向上した 評価コメント(抜粋) 消費者による製品に対する評価 (n=40) 生

    地 縫 製 技 術 0% 8% 93% あまり良くない ふつう 良い 15% 85% 0% テディベアというインパクトのある生地や高級感あふれる光沢のある 生地が人気を集めた "テディベアの生地を使うというのは斬新。すごく可愛いので欲しい" (女性/新規顧客) "生地の光沢感が派手すぎず、品が良い。年齢高めでもきれる" (男性/リピート顧客) "MA-1の生地はいままでにない生地で良いが、毛玉になりそう" (男性/リピート顧客) 縫製技術においては0番スティッチとAMFの組み合わせや異素材の 生地をシームレスに縫い上げる点で高い評価を獲得 "縫製技術はそれなりに服が好きなので知っている。だからこそ、 0番ジャケットはすごく貴重だと思うし、ブランドのこだわりがよくわかる" (男性/リピート顧客) "リブパンツの縫い目がシームレスでとても気に入った " (男性/新規顧客) 3. 国内ファッション関係者等による製品評価の検証
  26. 31 調査報告書_詳細版.pptx > ITプラットフォームを活用し、生地や縫製技術の選択肢の幅を広げ、デザイナーのクリエイティビティを向 上させることで、ラップコートにティディベアの生地を合わせるといった異素材を組み合わせた新しいデザ インが誕生した デ ザ イ ン

    シ ル エ ッ ト 縫製技術をデザインの一部として使う点や今までにない生地を組み 合わせた点で高評価を獲得 シルエットについてはコートを試着した消費者を中心に半数以上が評価 8% 88% 5% 53% 5% 43% ふつう 良い あまり良くない "0番スティッチがデザインの一部になっているところが可愛い" (男性/リピート顧客) "スエットパンツのシルエットなのに生地に光沢感があっておしゃれ" (男性/新規顧客) "ボリューム感があってかっこいいけど、自分の歳では若作りをしている様に 見えてしまって着れない " (男性/新規顧客) "ラップコートのシルエットがすごく良い。特に襟の部分" (男性/新規顧客) "生地にボリューム感があるのにすっきり見えるところがjunhashimotoらしく、 さすがだと思う" (男性/リピート顧客) 3. 国内ファッション関係者等による製品評価の検証 評価コメント(抜粋) 消費者による製品に対する評価 (n=40)
  27. 32 調査報告書_詳細版.pptx > 工場や作り手のこだわりなどの生産背景の個性や製品が生まれるまでのストーリーを見える化することで、 消費者に対する製品訴求力が高まることが明らかとなった 工 場 の 顔 が

    見 え る と い う ス ト ー リ ー を 聞 い て 、 製 品 や ブ ラ ン ド へ の 興 味 は 深 ま っ た か 8割のうち、約3割がAll Japan Made/職人技術について良いと回答 80% 20% 特に変わらない はい Q "日本の職人技術で出来たというのは興味がある" (男性/新規顧客) "All Japan Made/日本の職人技術のコンセプトが良い" (男性/リピート顧客) "普段はずっとインポートものばかり着ているので、All Japan Madeというのは 新鮮" (男性/新規顧客) "アイテム毎に工場が変えるというブランドのこだわりがよく伝わった。 その上で工場の説明を聞くととても楽しい" (男性/新規顧客) "Detailにこだわって1つ1つ違う工場で丁寧に作っているという点が魅力的" (女性/新規顧客) "日本のものづくりには興味ない。デザインや質がよければ海外で も気にしない" 8割が生産背景(ストーリー)を知ることにより、製品やブランドに 対する関心が高まると回答し、ストーリーの重要性が明確化 3. 国内ファッション関係者等による製品評価の検証 評価コメント(抜粋) 消費者による製品に対する評価 (n=40)
  28. 33 調査報告書_詳細版.pptx > その結果、約4割の消費者が購入したいと回答 評価コメント(抜粋) 消費者による製品に対する評価 (n=40) 製 品 を

    購 入 し た い と 考 え る か リピート顧客を中心に約4割の顧客が購入したいと回答 40% 23% 38% 購入したい 購入しない 検討する Q "ジャケットをよく着るので、0番ジャケットが良いと思った。特に縫い目の デザインが好きなので欲しい" (男性/リピート顧客) " 今までのラップコートは着ても少し寒そうという理由でほかのアウターを 選んでいたが、今回のコートはすごく暖かくて欲しくなった。色も明るくて今まで になかったのでカジュアルに着れるカーキが良い" (男性/リピート顧客) 3. 国内ファッション関係者等による製品評価の検証
  29. 34 調査報告書_詳細版.pptx > 製品別の評価では特に下記製品が消費者から多くの人気を集めた > ITプラットフォームを通じて製品毎に最適な生地・縫製工場を選定する事により、各製品へのデザイナー のこだわりを細部まで実現することが可能に "STEIFF" WRAP COAT

    内生地の斬新さ、機能性、 junhashimotoらしいシルエット で人気を集めた > " 生地が可愛いし、内側全体に 使われているので着心地が よい " > "あったかいし軽い。カーキは カジュアルで他の服と合わせ やすいし、今までなかった色 なので欲しい” > "生地がボリューミーなのにすっ きり見える" 0 STITCH JACKET JK 縫製技術の高さを感じる 縫い目がアクセントとなって 良いという声が多く挙がった > " 縫い目が日本のものづくりの よさを表しており、柄がなくても 存在感がある " > "縫い目がアクセントになって いるのが気に入った" UNIFY FLIGHT JACKET 今までなかったシャンパン ゴールドの配色と光沢の ある生地、リブの厚みによる 高級感に魅力を感じる声が 多かった > " シャンパンゴールドの色が 良い" > "異なる生地いくつもを使って いてゴージャス感があり綺麗" UNIFY PARACHUTE PANTS 光沢感のある生地をシーム レスに縫い上げた高級感の あるデザインが人気 > "光沢感がすごくかっこいい。 縫い目もシームレスなので おしゃれ" 3. 国内ファッション関係者等による製品評価の検証
  30. 35 調査報告書_詳細版.pptx > ショップ関係者に対しては製品の評価に加え、ITプラットフォーム活用の有効性と活用推進に向けた課題 をヒアリング > 顧客目線での活用メリットの明確化をITプラットフォームの活用推進に向けた更なる改善点として挙げるも、 新しい製品の投入や品質の向上、ストーリー性の強化にITプラットフォームが貢献すると評価 顧客目線でのITプラットフォーム活用メリットの更なる明確化 >

    "お客様にITプラットフォームを活用してどのようなメリットが彼らにあるのかを伝えたい" > "例えば、今まで作れなかった製品が作れる点や納期短縮により投入時期が早くなった点など" Negative ITプラット フォームの 活用推進に 向けた課題 Positive All Japan Madeの需要の更なる取り込み > "以前からjunhashimotoはJapan madeを中心に展開していたが、前面的な消費者への訴求はしていなかった" > "本事業を通じてリピート顧客も含め、多数のお客様がAll Japan Madeに対して好意的だったため、ブランドの訴求力強化に なると感じた" > "前職のセレクトショップでも、海外のお客様はもちろん、日本のお客様からもAll Japan Madeのニーズは高かったので、All Japan Madeを伝えて新規顧客の取り込みを図っていきたい" 作り手・ストーリーへの理解向上、販売力の強化 > "店員も服づくりについて深く理解する必要がある。ITプラットフォームを活用すれば、1つ1つの製品がどんな職人にどのよう に作られたなどのストーリーを理解できるため、お客様への販売力強化も期待したい" 新たな生地・縫製技術との出会いによる今までになかった製品の投入、品質の向上 > "定番のラップコートをテディベアの裏生地を使ったり、MA-1に光沢感のあるシャンパンゴールドの生地を使用し、今までと 雰囲気の変わった製品が出来た" > "0番スティッチの起用で今までになかった製品も生まれた" > "縫製技術もとても高く、丁寧に作られているため解れなどの直し依頼の低減など品質の向上も期待する" 製品の評価 ITプラット フォーム活用 の有効性 3. 国内ファッション関係者等による製品評価の検証
  31. 36 調査報告書_詳細版.pptx > Amazon Fashion Week TOKYOでは来場する国内・海外のメディアやバイヤー、関連事業者に対して製品評 価を聴き取るとともに、海外のメディア・バイヤーへは海外のアッパーミドル層の市場獲得へのアドバイス を求めた アンケート対象者・質問項目

    国内 メディア・ バイヤー・ ファッション 事業 関係者 > アンケート対象者人数:22名 – メディア: 8名 – バイヤー: 6名 – ファッション事業関係者: 8名 (デザイナー・工場、関連事業者) > 質問項目: – 製品の評価 – ITプラットフォーム活用の有効性・推進向けた課題 海外 メディア・ バイヤー > 実施場所: 渋谷ヒカリエ > 実施期間: 2017年3月20日~ 3月22日 > アンケート対象者人数:4名 – メディア: 2名 – バイヤー: 2名 > 質問項目: – 同上 – 海外のアッパーミドル層の市場を獲得するために 考慮・改善すべき点 3. 国内ファッション関係者等による製品評価の検証
  32. 37 調査報告書_詳細版.pptx > 国内メディアへは製品の評価やITプラットフォーム活用の有効性、活用推進に向けた課題をヒアリング > 高い技術力や生産管理まで完結したサポートの提供は、デザイナーと工場のビジネスに長期的に寄与 する明確なメリットがあるとの声が多く挙がった Positive 高い技術力が見える製品 >

    "0番スティッチを縫える機械が少ないということを知っていたので、AMFと一緒に実現することの大変さがわかる。すばらしい" > "0番スティッチのジャケットはスティッチの技術を存分に活かし、シンプルながらもアクセントのある製品に仕上がっていて 良い" 製品の評価 ITプラット フォーム活用 の有効性 紹介で留まらない、生産管理まで完結したサポート > "紹介のみであれば以前から商社も行ってきたが、デザイナーへのパターン・縫製仕様提案などから工場の選定、生産 管理まで一環したサービスは今まで少なかった" デザイナーと工場、双方とっての明確な活用メリット > "デザイナー側を取材すると必ず技術力のある工場とのネットワーク開拓が課題として挙がる。シタテルは素晴らしいシステ ムを作ってくれた" > "どの工場も彼らの技術をデザイナーやその先の消費者へ発信していきたいと感じるが、独自で行うのは難しいと頭を 悩ましている。シタテルのシステムを通じて彼らの技術が日本・世界に広まって欲しい" > "シタテルのサービスはCSRの一環としてではない、ビジネスとして長期的に役立つシステム" ハイファッション×デジタルの組み合わせの斬新さ > "ハイファッションブランドがデジタルを使うということが珍しい。制服などの大量生産型でデジタルを使うのとは異なるため" 総じてITプラットフォーム活用を高く評価する意見が多く、活用推進に向けた課題に対する意見は出なかった ほかAll Japan Made推進事業との差別化 > "All Japan made"を訴求価値とするプロジェクトは多数存在するため、それ以外で本事業がどのように他と異なるのかを 明確に打ち出していくべき" > "説明を受けるまで国内工場の活性化を推進するJ∞QUALITYと同じものだと思っていた" Others その他意見 3. 国内ファッション関係者等による製品評価の検証
  33. 38 調査報告書_詳細版.pptx > 国内バイヤーへは購入における重視点と製品の評価をヒアリング > 単なるMade in Japanであること(個別要素)よりも、デザイン・素材・技術が三位一体となった製品の総合 力を重視するバイヤーは、今までのjunhashimotoが展開していなかった生地・配色での"STEIFF" WRAP

    COATとUNIFY FLIGHTを高く評価 購入決定要因 単なるMade in Japanなどの個別要素ではなく、 デザイン・素材・技術が三位一体となったブラン ド価値(=総合力)を重視 > "製品の良さが店員の説明なしでも伝わる製品を 優先的に選ぶ" > "All Japan madeは消費者にわかりやすいコンセプトだ が、それだけでは購入しない" 今までのjunhashimotoにはなかった生地・配色を使った "STEIFF" WRAP COATとUNIFY FLIGHT が人気を集めた "STEIFF" WRAP COAT > "従来の定番ラップコートよりあたたかく、テディベアの 生地でデザインも男女問わず人気になりそう" > "人目でデザインの情報がわかるため売りやすい" > "今までは黒がメインだったため、カーキの配色は 新しく、既にラップコートを持っている消費者にも 訴求できると思う" FLIGHT JACKET > " シャンパンゴールドの配色がjunhashimotoでは珍しく、 高級感があってとても良い " > "生地の光沢感が上品で、切替し部分では異なる生地 を合わせることにより上品さとカジュアルさの両方を 表現していてとても良い " 個別要素 総合力 (ブランド力) デザイン・素材・ 技術が三位一体 となったブランド価値 例:Made in Japan、 イタリアンレザーなど 3. 国内ファッション関係者等による製品評価の検証
  34. 39 調査報告書_詳細版.pptx > 国内ファッション関連事業者へはITプラットフォーム活用の有効性、活用推進に向けた課題をヒアリング > デザイナー、工場の双方がITプラットフォームのメリットに共感し、活用に意欲的な声が多く挙がった ITプラット フォーム デザイナー 技術力の高い生地・縫製工場と

    繋がれる > "シタテルを通じて付き合いのない生地屋を探してく れるのはすごく嬉しい。表現の幅が増える" > "リブの質感や0番スティッチなど自分の今のネット ワークでは実現できない" 工場とのコミュニケーションを支援して くれる > "仕様書の書き方など工場とのコミュニケーションの 段取りがあまりわからず不安。その際にサポート してもらえるととても有難い" 変則的なスケジュールでもチャット機能 でプロジェクトを推進できる > "いつも変則的なスケジュールで動くため、対面では なくスマホからチャットでコミュニケーションをとれる のが魅力的" > "グループチャットが出来るため、メンバー間での 認識の相違が生まれづらい点もメリット" 工場 技術力を閉じたネットワーク内だけで なく、大勢のデザイナーへ発信できる > "是非シタテルを活用して沢山のデザイナーへ 自分たちの技術を発信していきたい" 稼働が低いときだけ受注できるので、 リスクを取らずに済む > "普段は既存の取引を優先的に行い、稼働が低いと きだけ、小ロット受注をシタテルを活用して請け負う など使い分けできる点がとても良い" 総じてITプラットフォーム活用を高く評価する意見が多く、活用推進に向けた課題に対する意見は出なかった 3. 国内ファッション関係者等による製品評価の検証
  35. 40 調査報告書_詳細版.pptx > これまでの検証結果から、一般消費者から見たデザイナーによるITプラットフォーム活用のメリットは下記 > ITプラットフォームは品質、デザイン、ストーリーの3つの側面から、総合力(ブランド力)強化を支援 総合力1)(ブランド力)の強化に貢献 1) デザイン・素材・技術が三位一体となったブランド価値 1

    2 3 品質 デザイン ストーリー ITプラット フォームの 有効性 > 最適な生地、縫製工場とのマッチング による品質の向上 > 生産背景・ストーリーの 見える化による製品の 魅力の向上 > デザイナーのクリエイ ティビティが強化される ことによる製品デザイン の魅力の向上 3. 国内ファッション関係者等による製品評価の検証
  36. 42 調査報告書_詳細版.pptx 4. 海外バイヤー等による製品評価/ 改善点の検証 > 海外バイヤー、メディアへは製品の評価やITプラットフォームの有効性・活用推進に向けた課題に加え、 日系デザイナーの海外におけるアッパーミドル層の市場獲得において考慮・改善すべき点をヒアリング メディア バイヤー

    製品の評価 All Japan Madeの訴求力 > "ロンドンで日本ブランドのみを集めたセレクトショップを展開しており、日本ブランドへのニーズは 一定数存在する。そうした中で、All Japan Madeの消費者への訴求力の強さは期待できる" 生地の質・縫製技術の高さ > "リブシャツ・カラーシャツなどの生地の質感やレッドの発色、縫製技術が細かくとても良い" 海外での市場 獲得向けた 考慮・改善点 欧米人へのサイズ対応 > "日本のブランドが海外展開する上で難しいのはサイズ感。腕の長さや丈の長さなど、直しが必要と なるので、そこをどのように解決できるかが鍵" 製品の評価 展開色の多さ > "日本のメンズブランドは今回のカーキ色のラップコートや赤やカーキなどのリブシャツ、カットソー などでも見受けられるようにカラフルものが多いので、白・黒ばかりの海外ブランドとは異なり、 海外の消費者は新鮮に感じると思う" ITプラット フォーム活用の 有効性・課題 遠隔で生産まで完結できるコミュニケーションシステム > "チャットシステムを活用し、対面での打ち合わせがなくても生地などの相談から生産管理まで可能 なため、海外ブランドがシタテルを通じて日本の工場と繋がれることを期待する" 海外での市場 獲得向けた 考慮・改善点 有名バイヤーへのアクセス確保 > "日本はファッション感度が高い人が多い一方、海外は1人のファッショニスタに対し多数の フォロアーが存在し、ファッション感度が高い人の割合は日本に比べて少ない" > "そのため、海外展開を成功させるには有名なバイヤーとコネクションを持ち、彼らを通じて 海外のファッショニスタに着てもらうことで、ブランドの認知度を一気に高められる"
  37. 44 調査報告書_詳細版.pptx 5. ファッション関係者へITプラットフォームの活用の有効性を周知 > ITプラットフォームを活用した「All Japan Madeの服づくり」の周知を、Amazon Fashion Week

    TOKYOにおいて 展示会とトークショーにて実施 登壇者: > junhashimoto: デザイナー 橋本氏 クリエイティブディレクター 本間氏 > シタテル株式会社: 代表取締役 河野氏 司会者: > 株式会社ローランド・ベルガー 福田氏 Source: 各種新聞・雑誌記事 展示会 トークショー > junhashimotoの橋本氏、本間氏、シタテル株式会社の河野氏がIT プラットフォームの有効性や推進に向けた課題等についてパネ ルトークを実施 – "通常は、こういうものが作りたいと工場に聞いても、答えは一 つしか返ってこない。シタテルには様々な工場が登録している ので、いろんな答えが返ってくる" (橋本氏) – "今のファッション産業はタテ割りの構造になっているが、クリ エイティブなもの作りのためには、シームレスにしていくことが 必要" (河野氏) > 服作りの各工程におけるITプラットフォームの機能と 有効性を記述したパネルと製作した製品を展示 > 消費者やメディア、バイヤー等に本事業の目的と ITプラットフォーム活用メリットについて説明を行い 周知を行った
  38. 47 調査報告書_詳細版.pptx 5. ファッション関係者へITプラットフォームの活用の有効性を周知 > イベント開催後も多数のメディアに本事業の取り組み意義や問題定義について報道され、注目を集めて いる "junhashimoto 2017a/w installation"

    ADD magazine (2017年3月22日掲載) "日本のアパレル産業における課題解決 と本プロジェクトに関する話題に続いて、 ファッションのデジタル化、グローバル化 について語られた。恵まれた国内マー ケット下にあるが故に国外へのアピール が少ない日本のデザイナーたちに警鐘を 鳴らす橋本氏の話は、非常に共感させら れるものだった。" その他掲載先: 朝日新聞など ↓"アットトウキョウが始動 ジュンハシモト シタテルと組み工場開拓"繊研新聞 (2017年3月23日掲載)
  39. 49 調査報告書_詳細版.pptx 6. 本事業検証における結果のまとめ > 1章から5章までの検証を踏まえ、服作りにおけるITプラットフォームの有効性と活用推進にむけた課題・ 改善点をまとめると下記のとおり 有効性 活用に向けた課題・改善点 >

    ITリテラシーが低いユーザーでも簡単に 始められる使いやすさの向上(UI/UX) > 更なる提携工場の拡充 > 全提携工場の稼働把握、把握精度の 向上 > デザイナーへのチャット活用理解の促進 > リアルタイムでの生産ステータスの把握 とデザイナーへの通知 > 工場のデジタル化(IoT化、デジタルコミュ ニケーションツールの活用) > ITサービスプロバイダー担当者の服作り におけるデジタル活用の標準化 > 更なる納期・費用の短縮・削減 事 業 者 サ イ ド 事 業 者 サ イ ド デ ザ イ ナ ー > 小ロット生産に対応した工場との出会いにより、 以前は実現できなかったクリエイティビティ・こだわ りを追求 > ITプラットフォームが工場の選定、生産管理までを 行うことで、工場とのコミュニケーションを効率化 > 生産コストの最適化・納期短縮を実現 工 場 > 稼働状況に応じたデザイナーズブランドからの 小ロット生産受注により、稼働を平準化 > ITプラットフォームは仕様書の作成・修正をデジタ ルフォーマットで行うため、デザイナーと 工場の言語を共通化し、認識のズレを最小化 > 仲介を最小限にする事で利益を改善 消 費 者 サ イ ド > 最適な生地、縫製工場とのマッチングによる品質 の向上 > デザイナーのクリエイティビティが強化されることに よる製品デザインの魅力の向上 > 生産背景・ストーリーの見える化による製品の魅力 の向上
  40. 51 調査報告書_詳細版.pptx Appendix > 消費者ヒアリング結果(詳細版) 属性 評価コメント 1 > リブパンツ:

    デザインが可愛い > 0番ジャケット: 縫い目がアクセントになっているのが気に入った > ラップコート: 女性にも人気がありそう 女性/新規顧客 > ラップコート: テディベアの生地を使うというのは斬新。着心地は良いが、自分には少し 主張が強すぎかも > 日本の職人技術で出来たというのは興味がある 男性/新規顧客 2 > 0番ジャケット: 縫い目が強調されていて、可愛い。女性用があれば欲しい 女性/新規顧客 3 > コート(カーキ): テディベアの生地を使うというのは斬新。すごく可愛いので欲しい 女性/新規顧客 4 > リブパンツ: 縫い目がシームレスでデザインがとても気に入った > ラップコート: シルエットがすごく良い。特に襟の部分。検討するならカーキ。 黒はゴージャス過ぎて自分には合わない。値段がボトルネック > 0番ジャケット: 縫い目が日本のものづくりのよさを表しており、柄がなくてもとても存在感が ある > パンツでもっとデザイナーズブランド入門のようなシンプルなものがあると良い 男性/新規顧客 5 > 0番ジャケット: ジャケットをよく着るので、0番ジャケットが良いと思った。特に縫い目の デザインが好きなので欲しい > コート(黒): 着心地が良い 男性/リピート顧客 6
  41. 52 調査報告書_詳細版.pptx > 消費者ヒアリング結果(詳細版) 7 > All Japan Made/日本の職人技術のコンセプトが良い >

    ラップコート: 主張が強すぎるので自分には合わない > MA-1: 生地の光沢感が派手すぎず、品が良い。年齢が高めでもきれる > 0番ジャケット: 縫い目が細かく丁寧でjunhashimotoらしい 男性/リピート顧客 > 普段はずっとインポートものばかり着ているので、All Japan Madeというのは新鮮 > ラップコート: 縫い目がシームレスのため、テディベアの生地を縁ぎりぎりまで使っている のが良い 男性/新規顧客 8 > MA-1: 生地の色は今までのjunhashimotoでなかったので、良いと思う。ただ、 シルエットはもう少し絞ったほうが良いと思うし、生地は毛玉になりそう 男性/リピート顧客 9 > MA-1: 全体的な縫い目は丁寧だと思うが、ロゴ部分の糸留めが甘いのが気になる > ラップコート: 生地がボリューミーなのにすっきり見える 男性/新規顧客 10 > 0番ジャケット: 縫い目が個性的で可愛い。新鮮 > リブパンツ: 光沢のある生地が面白い。しっかりしている > ラップコート: 生地が可愛いし、内側全体に使われているので着心地がよい 男性/リピート顧客 11 > ラップコート: テディベアのコートというコンセプトが良い > リブパンツ: 縫い目が見えないところが良い。スエットパンツのシルエットなのに生地に 光沢感があっておしゃれ 男性/新規顧客 12 Appendix 属性 評価コメント
  42. 53 調査報告書_詳細版.pptx > 消費者ヒアリング結果(詳細版) 13 > ラップコート: 今までのラップコートは着ても少し寒そうという理由でほかのアウターを 選んでいたが、今回のコートはすごく暖かくて欲しくなった。色も明るくて 今までになかったのでカジュアルに着れるカーキが良い

    > 0番ジャケット: 縫製の技術が全面に出ていて個性的で良い > MA-1: シャンパンゴールドの色が良い 男性/リピート顧客 男性/リピート顧客 14 > ラップコート: 生地はあたたかくて良いと思うけど、自分には主張が強すぎて着れない > ラップコート: 生地にボリューム感があるのにすっきり見えるところがjunhashimotoらしく、 さすがだと思う > 0番ジャケット: 縫製技術はそれなりに服が好きなので知っている。だからこそ、 0番ジャケットはすごく貴重だと思うし、ブランドのこだわりがよくわかる 男性/リピート顧客 15 > ラップコート: すごく可愛い。静電気がすごいのでそこが少し気になる。女性にも人気あり そう 女性/新規顧客 16 > リブパンツ: 違う生地を使っていてゴージャス感があり綺麗 女性/新規顧客 17 > ラップコート: あったかいし軽い。カーキはカジュアルで他の服と合わせやすいし、今まで なかった色なので欲しい > 0番ジャケット: 縫い目がデザインの一部になっているところが可愛い 男性/リピート顧客 18 > ラップコート: テディベアの生地を使っているのは初めて聞いた。女性ものかと思った。 すごく可愛い 女性/新規顧客 19 Appendix 属性 評価コメント
  43. 54 調査報告書_詳細版.pptx > 消費者ヒアリング結果(詳細版) 20 > MA-1: 違った生地を使っているのは良いと思うけど、普段のjunhashimotoのMA-1より ウエストまわりの絞りが少し足りない 男性/リピート顧客

    > All Japan Made/日本の職人技術のコンセプトが良い > MA-1: 光沢が綺麗でよく、リブもしっかりしているので高級感があって好きだが、 裏地がないので寒そう 男性/リピート顧客 21 > All Japan Made/日本の職人技術のコンセプトが良い > MA-1 & リブパンツ: 生地の光沢が好き 男性/新規顧客 22 > ラップコート: カーキ色がすごくかっこいい。あったかいのにスタイル良く見える。 少し重いかも 男性/新規顧客 23 > ラップコート: モコモコした服は好きではない > MA-1: ゴールドの色は着ない > 日本のものづくりには興味ない。デザインや質がよければ海外でも気にしない 男性/新規顧客 24 > 0番ジャケット: デザインは良いが3つボタンではなく、2つボタンが良かった > ラップコートは新しい色で内生地もふかふかで気ごこちが良いので購入する 男性/リピート顧客 25 > All Japan Made/日本の職人技術のコンセプトが良い 女性/新規顧客 26 27 > All Japan Made/日本の職人技術のコンセプトが良い > 日本の産業を盛り上げていくというストーリー性が良い 男性/新規顧客 Appendix 属性 評価コメント
  44. 55 調査報告書_詳細版.pptx > 消費者ヒアリング結果(詳細版) 28 > All Japan Made/日本の職人技術のコンセプトが良い >

    シタテルのビジネスモデルが面白い 男性/新規顧客 > ストーリーを聞くと益々商品に愛着が湧く > 縫製技術や生地は説明されて初めてすごいことをしたんだとわかる > 実際の工場の顔をストーリーを聞くと見たくなる 女性/新規顧客 29 > アイテム毎に工場が変えるというブランドのこだわりがよく伝わった > その上で工場の説明を聞くととても楽しい 男性/新規顧客 30 > All Japan Made/日本の職人技術のコンセプトが良い > 日本製と聞くと安心する 女性/新規顧客 31 > 日本の良い工場がどんどん国内、海外に発信していってほしい > コート(カーキ): ボリューム感があってかっこいいけど、自分の歳では若作りをしているよう に見えてしまって着れない 男性/新規顧客 32 > 服づくりに興味があって、シタテルに興味があって展示会に来た > 細かい技術を実現するのにシタテルのサービスはとても有効だと思う > 業界構造が知れておもしろかった 男性/新規顧客 33 34 > リブパンツ: 光沢感がすごくかっこいい。縫い目もシームレスなのでおしゃれ > リブシャツ: 生地が良い、袖のリブが便利 男性/新規顧客 Appendix 属性 評価コメント
  45. 56 調査報告書_詳細版.pptx > 消費者ヒアリング結果(詳細版) 35 > MA-1: 光沢感がすごくかっこいい 男性/新規顧客 >

    ラップコート: テディベアが可愛い。すごく暖かい 女性/新規顧客 36 > セリブ: 赤の生地の色がとても良い 男性/新規顧客 38 > Sitateruの小ロットからの生産というのが魅力的 > アパレル業界の知見はあまりないが、Sitateruは自分も服を作りたいと思わせるすばらしい サービス 男性/新規顧客 39 > All Japan Made/日本の職人技術のコンセプトが良い > Detailにこだわって1つ1つ違う工場で丁寧に作っているという点が魅力的 > 自分の息子に着て欲しい服 女性/新規顧客 40 Appendix 属性 評価コメント > All Japan Made/日本の職人技術のコンセプトが良い 男性/新規顧客 37
  46. 57 調査報告書_詳細版.pptx > ショップ関係者ヒアリング結果(詳細版) 1 > シンプルなデザインが多い分、質にこだわるお客さんが多いため、品質・デザインともに よりよい服づくりを目指していけたら良い > 匠の技術と細部にまでこだわるjunhashimotoの"粋"のコンセプトは親和性が高く、本事業と

    すごく合っていた > 店員も服づくりについて深く理解する必要がある。ITプラットフォームを活用すれば、1つ1つ の製品がどんな職人にどのように作られたなどのストーリーを理解できるため、お客様への 販売力強化も期待したい > Japan madeに魅力を感じるお客さんは多い 店員 > All Japan Madeというコンセプトが良い。前職のセレクトショップでも、海外のお客様はもちろん、 日本のお客様からもAll Japan Madeのニーズは高かったので、All Japan Madeを伝えて新規 顧客の取り込みを図っていきたい 店員 2 > 縫製技術もとても高く、丁寧に作られているため解れなどの直し依頼の低減など品質の 向上も期待する > 定番のラップコートをテディベアの裏生地を使ったり、MA-1に光沢感のあるシャンパン ゴールドの生地を使用し、今までと雰囲気の変わった製品が出来た > 0番スティッチの起用で今までになかった製品も生まれた 店員 3 > お客様にITプラットフォームを活用してどのようなメリットが彼らにあるのかを伝えたい。 例えば、今まで作れなかった製品が作れる点や納期短縮により投入時期が早くなった点等 > コート: 軽い、今までになかった色(カーキ)で使い勝手がよさそう > ジャケット: 縫い目のデザインが可愛い 店員 4 Appendix 属性 評価コメント
  47. 58 調査報告書_詳細版.pptx > ショップ関係者ヒアリング結果(詳細版) 5 店員 > 以前からjunhashimotoはJapan madeを中心に展開していたが、前面的な消費者への訴求は していなかった

    > 本事業を通じてリピート顧客も含め、多数のお客様がAll Japan Madeに対して好意的だった ため、ブランドの訴求力強化になると感じた 店員 6 > All Japan Madeというコンセプトが良い > 高い縫製技術があるというのが製品を見てわかる(MA-1の太いバイピングテープの仕様、 リブパンツの厚さの違う生地を縫い合わせる技術、コートのテディベア生地の切り替えし 部分のスティッチなど) > コート: 着心地がよく、シルエットもすっきりしているため、是非買いたい Appendix 属性 評価コメント
  48. 59 調査報告書_詳細版.pptx > 国内バイヤーヒアリング結果(詳細版) 1 > MA-1: シャンパンゴールドの配色がjunhashimotoでは 珍しく、高級感があって とても良い

    国内バイヤー > 0番ジャケット: デザインがとても良い > 今までは黒がメインだったため、カーキの配色は新しく、既にラップコートを持っている 消費者にも訴求できると思う 国内バイヤー 2 > All Japan Madeのストーリー性も消費者にわかりやすいコンセプトだが、それだけでは購入 しない 国内バイヤー 3 > MA-1: 生地の光沢感が上品で、切替し部分では異なる生地を合わせることに より上品さとカジュアルさの両方を表現していてとても良い 国内バイヤー 4 > ラップコート: 従来の定番ラップコートよりあたたかく、テディベアの生地でデザインも 男女問わず人気になりそう > MA-1: シャンパンゴールドの色が良い 国内バイヤー 5 > 0番スティッチ: 説明されると商品の良さがわかる > ラップコート&MA-1: 人目でデザインの情報がわかるため売りやすい > 商品の良さが説明なしでも伝わる商品を優先的に選ぶ 国内バイヤー 6 Appendix 属性 評価コメント
  49. 60 調査報告書_詳細版.pptx > 国内メディアヒアリング結果(詳細版) 1 国内メディア > カラーシャツ: 生地の質感、ストレッチが効いていて良い >

    0番ジャケット: 0番スティッチのジャケットはスティッチの技術を存分に活かし、シンプル ながらもアクセントのある製品に仕上がっていて良い > 紹介のみであれば以前から商社も行ってきたが、デザイナーへのパターン縫製仕様提案な どから工場の選定、生産管理まで一環したサービスは今まで少なかった > ハイファッションブランドがデジタルを使うということが珍しい。制服などの量産型でデジタル を使うのと異なるため > All Japan made"を訴求価値とするプロジェクトは多数存在するため、それ以外で本事業がど のように他と異なるのかを明確に打ち出していくべき 国内メディア 2 > 説明を受けるまで国内工場の活性化を推進するJ∞QUALITYと同じだと思っていた > 0番スティッチ: 説明を聞いて、製品の技術を自分の目でも確認できたので良い 国内メディア 3 > アパレル業界でチャットシステムを使うというのは珍しいので、Sitateruのビジネスは面白いと 思う 国内メディア 5 > ブランドのこだわりと日本の高い技術がマッチして出来た商品はストーリー性があって良い 国内メディア 6 > J∞QUALITYと同じかと思った > どの工場も彼らの持つ技術をデザイナーやその先の消費者へ発信していきたいと感じて いるが、独自で広めることは難しいと頭を悩ましている。シタテルのシステムを通じて工場の よい技術が日本世界に広まっていくことを望む 国内メディア 4 Appendix 属性 評価コメント
  50. 61 調査報告書_詳細版.pptx > 国内メディアヒアリング結果(詳細版) > デザイナーでパターンや仕様書の書き方を知らない人が多いと感じる > そのためSitateruがいてくれてサポートしてくれるのが良い 7 国内メディア

    > 0番ジャケット: 機械が少ないということを知っていたので、AMFと一緒に実現することの 大変さがわかる。すばらしいと思う > デザイナー側を取材すると必ず技術力のある工場とのネットワーク開拓が課題として挙がる。 シタテルは素晴らしいシステムを作ってくれた > シタテルのサービスはCSRの一環としてではない、ビジネスとして長期的に役立つシステム 国内メディア 8 Appendix 属性 評価コメント
  51. 62 調査報告書_詳細版.pptx > 国内ファッション事業関係者ヒアリング結果(詳細版) 1 国内デザイナー > リブシャツ: リブの生地の質感が高級感があって良い >

    リブの質感や0番スティッチなど自分の今のネットワークでは実現できない > Sitateruを通じて付き合いのない生地屋を探してくれるのはすごく嬉しい。表現の幅が 増える > 工場とのネットワークはすごく貴重なため、Sitateruをぜひ活用したい > 0番ジャケット: すごく珍しい。デザインもおしゃれ 国内デザイナー 2 > いつも変則的なスケジュールで動くため、対面ではなくスマホからチャットでコミュニケーショ ンをとれるのが魅力的 > グループチャットが出来るため、メンバー間での認識の相違が生まれづらい点もメリット 国内デザイナー 3 > ブランドと工場のマッチングはすごく良い 国内デザイナー 支援事業社 5 > ぜひデザイナーにSitateruを紹介したい > 量産まで繋げてもらうのが良い 国内デザイナー 支援事業社 6 > 工場を紹介してくれるところがあるとすごく便利 > 仕様書の書き方など工場とのコミュニケーションの段取りがあまりわからず不安。その際に サポートしてもらえるととても有難い 国内デザイナー 4 > 是非シタテルを活用して沢山のデザイナーへ自分たちの技術を発信していきたい > 普段は既存の取引を優先して行い、稼働が低いときだけ、小ロット受注をシタテルを活用 して請け負うなど使い分けできる点がとても良い 縫製工場 7 > 工場にとってのメリットも明確なので、ぜひ付き合いのある縫製工場に紹介したい 工場支援事業社 8 Appendix 属性 評価コメント
  52. 63 調査報告書_詳細版.pptx > 海外メディアバイヤーヒアリング結果(詳細版) 1 海外メディア > チャットシステムを活用し、対面での打ち合わせがなくても生地などの相談から生産管理 まで可能なため、海外ブランドがシタテルを通じて日本の工場とと繋がれることを期待する >

    日本のメンズブランドは今回のカーキ色のラップコートや赤やカーキなどのリブシャツ、 カットソーなどでも見受けられるようにカラフルものが多いので、白黒ばかりの海外ブランド とは異なり、海外の消費者は新鮮に 感じると思う > 日本はファッション感度が高い人が多い一方、海外は1人のファッショニスタに対し多数の フォロアーが存在し、ファッション感度が高い人の割合は日本に比べて少ない > そのため、海外展開を成功させるには有名なバイヤーとコネクションを持ち、彼らを通じて 海外のファッショニスタに着てもらうことで、ブランドの認知度を一気に高められる > Sitateruを活用する海外ブランドも増えていったらよいと思う 海外メディア 2 > 日本のブランドが海外展開する上で難しいのはサイズ感。腕の長さや丈の長さなど、直しが 必要となるので、そこをどのように解決できるかが鍵 > ロンドンで日本ブランドのみを集めたセレクトショップを展開しており、日本ブランドのニーズ は一定数存在する。そうした中で、All Japan Madeの消費者への訴求力の強さは期待できる 海外バイヤー 3 > リブシャツカラーシャツ:生地の質感やレッドの発色、縫製技術が細かくとても良い 海外バイヤー 4 Appendix 属性 評価コメント
  53. (様式2) 頁 図表番号 P8 P9 P10 P13 P17 P18-P23 P28

    P34 P36 P38 P44 P45 P46-P47 P1 P3,7,11,27,41,43,48,50 写真:展示会、トークショーの様子 写真:Amazon Fashion Week TOKYOウェブサイト 写真:記事掲載写真 表紙写真 ディバイダー写真 写真:製作作品 写真:製作作品 写真:店舗での展示、展示会の様子 写真:製作作品 二次利用未承諾リスト 委託事業名:平成28年度我が国における データ駆動型社会に係る基盤整備 (ファッションデザイナーと繊維産地 との連携促進に資するITプラット フォームの有効性に係る実証事業) 報告書の題名:ファッションデザイナー と繊維産地との連携促進に資するITプ ラットフォームの有効性に係る実証事 業(詳細版) 調査報告書 受注事業者名:株式会社ローランド・ ベルガー 図表内の企業ロゴ タイトル 図表内の本事業ロゴ、企業ロゴ 図表内の企業ロゴ、写真:モデル着用写真 図表内の企業ロゴ、写真:サービス概要 図表内の企業ロゴ 写真:展示会の様子