Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

「戦略的クラウドコスト管理」はじめの一歩

Avatar for bee3 bee3
November 14, 2023

 「戦略的クラウドコスト管理」はじめの一歩

Avatar for bee3

bee3

November 14, 2023
Tweet

More Decks by bee3

Other Decks in Technology

Transcript

  1. クラウドは利用状況に応じて、コストが(を)変動する(出来る)
 
 
 
 
 
 
 
 
 引用:AWS

    の クラウドが選ばれる 10 の理由 必要な時に必要な分だけ利用、利用分だけを支払う 初期費用ゼロ/低価格  サイジングからの解放  • 初期費用無料 • 従量課金 • 透明性の高い価格 • 柔軟に変更可能な IT リソース • ピークに応じた動的 IT リソースの 変更を自動化
  2. 
 
 
 
 
 オンプレミス時代に比べて最適化の取り組みが有効 ・サーバの電源を停止 ・不要な機器を廃棄 ・効率や利用率を高める ・インスタンスを停止

    ・不要なリソースを削除 ・必要なスペックへの変更 オンプレミス:物理マシンを所有 クラウド:サービスを利用 効果は低く、有益な活動ではない コスト管理の取り組みは最低限 利用がコストに直結するため 最適化は価値ある活動 コスト管理は優先度が高い
  3. 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


    
 
 事例紹介(星野リゾート様) 【コスト最適化ポイント】 • 適切なクラウドサービス利用 • 機能が重複するサービスの廃止 • コストパフォーマンスの悪いサーバの破棄 • コストパフォーマンスの良いサービスへの 置き換え 【最適化の取り組み】 • 請求代行プラン見直し • インスタンスタイプ・サイズの最適化 • インスタンスの稼働時間の見直し • リザーブドインスタンス購入
  4. 15 今まで IT コスト・財務管理方法から変化が必要 従来の IT コスト管理 クラウドに適した IT コスト管理

    会計 固定費(CapEX) 変動費(OpEX) 計画・予実管理 四半期〜1年単位 〜月単位 主体 決済・承認者 利用者 目的 安定・削減 最適化・価値創出
  5. クラウドコストに可視性をもたらし、当事者意識を醸成、データによる予測・判 断・対応を実現することで、組織のクラウド利用価値を最大化する クラウドコスト管理フレームワーク 引用元:FinOps Foundation 引用元:Amazon Web Services ブログ FinOps(フィンオプス)

    • FinOps Foundation が提唱 • ベンダーや製品に限定されない広いナレッジ • 英語による情報がメイン CFM(シーエフエム) • (主に)AWS が提唱 • CFM を利用したプログラムが提供 • 日本語による情報も発信
  6. 
 
 
 
 
 
 • 請求合計額だけではなくサー ビス割合など内訳を確認 •

    ダッシュボード等で、コスト 傾向を把握 コスト構造を把握、平常時からの異変を検知 
 
 
 
 
 実績・傾向から 平常時を把握 • 予測や予算を定義 • 異常を示す閾値を定義 • 監視機能を設定(AWS Budgets や 料金アラーム) 予測と異常を定義 検知機能を設定
  7. • コスト構造・利用実態の把握と可視化 ◦ リソースへのタグ付与 ◦ 用途単位での AWS アカウント利用 • 組織へのコスト意識付け

    ◦ ダッシュボード共有、データへのアクセス手段の提供 • 管理の効率化・高度化 ◦ 管理サービス・製品導入 • ビジネス指標との連携 ◦ KPI 設定・ユニットエコノミクス Inform(情報整備・可視化)がコスト管理の土台
  8. クイックウィン最適化 〜「クイック」に実現可能であり、かつその効果も「クイック」に得られる ※1 〜 カテゴリ 対応例 ① 不要リソース停止 Elastic IP

    アドレス解放、不要なスナップショットや EBS ボリューム削除 ② リソース調整 開発や検証環境用など利用しない EC2 や RDS 停止、需要に応じたスケール設定 ③ 購入オプション選定 Savings Plans や Reserved Instance 購入、請求代行サービスによる割引 ④ インスタンス選定 最新世代やコストパフォーマンスの良いインスタンスタイプ利用、適切なサイジング ⑤ ストレージ選定 最新世代のタイプ利用、適切なストレージサービス利用 ⑥ ライセンス最適化 OSS への変更、ライセンス要件に適したサイジング 引用(※1): AWSコスト最適化ガイドブック 
 参考: クラウド財務管理はコスト削減以上のメリットをもたらす 
 参考: AWS コストの最適化を検討する時、最初にチェックしたい定番の項目をまとめてみた(2023年夏版) 

  9. 東京リージョンで EC2(Linux)を3つオンデマンドで24時間起動しています。 利用費 / 月 USD 539.28 = (17.856 +

    0.12) * 30 days ・EC2 → USD 17.856 = USD 0.248 x (24 hour x 3 instance) ・Elastic IP address → USD 0.12 = USD 0.005 x (24 hour x 1) 
 サンプル:EC2 インスタンスのコスト最適化 m5.xlarge + EIP atached 本番用 検証用 開発用 m5.xlarge + EIP not atached m5.xlarge + EIP not atached
  10. クイックウィン最適化の項目から3つをチェックして最適化を実施します。 ① 不要リソース停止・・・未使用な Elastic IP アドレス を解放 ② リソース調整・・・必要な時間のみ起動(それ以外は停止)← opswitchを利用

    ③ 購入オプション選定・・・請求代行サービスによる割引 ← クラスメソッドメンバーズを利用 
 サンプル:EC2 インスタンスのコスト最適化 m5.xlarge + EIP atached 本番用 検証用 開発用 m5.xlarge + EIP not atached m5.xlarge + EIP not atached ③ 購入オプション選定 ① 不要リソース停止 ② リソース調整
  11. https://opswitch.io/ AWS運用かんたん自動化ツール「opswitch」 opswitch /AWS運用簡単自動化ツール こんな悩みを解決します 複数のAWSアカウントでたくさんの EC2インスタンスを運用している が、個別にバックアップの設定をし ていて運用が大変。 インスタンスの止め忘れが無いか心

    配。自動的にチェックして無駄なコ ストを削減したい。 バックアップの世代管理や、正常終 了の判定、リトライ処理などをやり たいが、開発スキルが必要で手がつ けられない。 opswitch(オプスウィッチ)の特徴 ・主にEC2/RDSインスタンスを対象としたタスク  を豊富に用意 ・複数AWSアカウントを対象にタスクを自動実行 ・タグを使って対象リソースを管理 ・実行結果を指定の宛先に通知 定期的なジョブの自動実行 利用可能なタスク(一部抜粋) EC2 ・EC2バックアップの作成 ・EBSスナップショットの作成 ・EC2インスタンスの起動・停止 RDS ・ DBスナップショットの作成及び復元 ・ DBインスタンスの削除 ・ DBインスタンスの起動・停止
  12. 請求代行サービス「クラスメソッドメンバーズ」 or 全リージョン割引(最大62%), GETリクエスト料金無料 * EC2インスタンスタイプとリージョンには制限があります 主要EC2オンデマンド*:11%OFF CloudFrontのアウトバウンド通信費 5%OFF *

    中国リージョン、GovCloudは除きます。 一部のサービスは対象外となります。 AWS全サービス全リージョン AWSサポート 初期費用・月額手数料 各種申請代行 AWS損害保険 管理ポータル利用 円建て請求代行 AWSアカウント管理 ジョブ自動実行 プラン共通サービス(無料) 一律5%割引プラン EC2・CDN割引プラン 3つのプランからお客様に最適な割引プランをお選びいただけます or 3%OFF * 一部制限はありますがAWS Organizationsがご利用可能です。 * 中国リージョン、GovCloudは除きます。一部のサービスは対象外 となります。 AWS全サービス全リージョン 組織管理プラン
  13. 3つの最適化施策を実践することで USD 221.46 の削減が可能 [Before] 利用費 / 月 USD 539.28

    = (17.856 + 0.12) * 30 days ・EC2 → USD 17.856 = USD 0.248 x (24 hour x 3 instance) ・Elastic IP address → USD 0.12 = USD 0.005 x (24 hour x 1) [After] 利用費 / 日 USD 317.82 = (USD 11.904 x 0.89 )* 30 days ・EC2:USD 17.856 = USD 0.248 x {(24 hour x 1 instance )+(12 hour x 2 instance )} ・Elastic IP address:USD 0.12 = USD 0.005 x (24 hour x 1) サンプル:EC2 インスタンスのコスト最適化
  14. 
 
 
 
 
 
 
 自社の利用状況と費用(労力)対効果から選択 高 低

    低 高 実 現 の た め の 費 用 コスト最適化による効果・成果 インスタンスタイプ 変更 RI / SP 購入 EIP 解放 ストレージタイプ 変更 夜間停止 アーキテクチャレベル 変更 ネットワーク変更 請求代行サービス契約 スポットインスタンス 利用 スナップショット削除 AutoScaling 設定 適切なサイジング マネージド・サーバーレ スサービス利用
  15. AWS Trusted Advisor 〜 AWS 運用ベストプラクティスからリソース利用状況を評価 〜 ▪ 概要 ・6つのカテゴリ(コスト最適化、パフォーマンス、セキュリティ、耐障害性、サービスの制限、

    運用上の優秀性)で、AWS アカウント内の状況を評価 ・コスト最適化の観点から未使用なリソースIDや利用頻度が低いリソースIDを表示 ▪ チェック項目(※ 2023/11/14 時点では全27項目) ・関連付けられていない Elastic IP Address ・使用率の低い Amazon EC2 インスタンス ・利用頻度の低い Amazon EBS ボリューム ・etc 参考情報:サービスページ / ドキュメント / AWS Black Belt Online Seminar / DevelopersIO
  16. AWS Compute Optimizer 〜 AWS リソースの サイジングに関する推奨事項 を提供 〜 ▪

    概要 ・リソースのメトリックを機械学習で分析し、最適なサイズをレコメンド ・対象は EC2 インスタンス、Auto Scaling グループ、EBS ボリューム、Lambda 関数、 Fargate での ECS サービス、商用ライセンス ・変更時における移行労力やパフォーマンスリスクを表示 ▪ 注意事項 ・事前に有効化が必要 ・メモリ情報取得には CloudWatch Agent またはサードパーティ製品のインストールが必要 参考情報:サービスページ / ドキュメント / DevelopersIO
  17. • クラウドコストは従量課金モデルで、従来とは異なる管理が必要 • 適切な管理の実践で多くの成果が得られるが、複雑さから管理面で の課題が存在 • 近年 FinOps や CFM

    等のクラウドに適した財務管理フレームワー クが登場 • クラウドコスト管理を始める際に、まず実践したい3つのポイント ① コストの変動に備える ② クイックウィン最適化を定期的に実行する ③ 支援サービスを活用する まとめ
  18. ©Classmethod, Inc. 【期間限定】割引キャンペーンのご案内 47 いまなら AWS利用費10%OFF&初期構築 無料 初めて クラスメソッドメンバーズ をお申し込みのお客様を対象にAWS利用費と初期構築費用を割引

    ※ 各サービスの仕様詳細はそれぞれのサービス資料をご確認くださ い。 ※ 2023年12月15日までにクラスメソッドメンバーズの対象プランへの お申し込みが必要です。 シンプル構築パッケージ 初期導入費用 無料、さらに AWS WAF または Trend Cloud OneTM Workload Security 初期導入 無料 * AWS WAFはAWSマネージドルールの適用に限ります * Trend Cloud One Workload Securityはクラスメソッド経由でのライセンス購入時に限ります ▶ サービスについて詳しく見る または AWS環境構築 100万円相当 無料 * 下記対象サービスを最大 10リソース(通常100万円相当) の構築費用を無料で対応します   対象サービス:Amazon VPC/Amazon EC2/Amazon RDS/Amazon S3/Elastic Load Balancing/AWS Certificate Manager/AWS WAF * クラスメソッドメンバーズプレミアムプランの加入が必要です ▶ サービスについて詳しく見る AWS 活用応援 キャンペーン! AWS利用費一律 5%割引プラン * 通常5%割引対象のサービスを期間中 10%割引します * Reserved Instances(RI)やSavings Plans(SP)など、一部割引率アップ の対象外になるサービスがあります * 2024年3月利用までのAWS利用費(4月請求)が対象です * 対象プランで新規に発行いただいた AWSアカウントが対象です 2024年3月利用分まで 割引率UP % OFF 10 2023年 12月まで
  19. ©Classmethod, Inc. このキャンペーンをお勧めしたいお客さま 48 構築を 「まるっと依頼したい」 お客様 構築を 「自分たちでやっていきたい」 お客様

    必要な環境を 無償で短期間に構築できる 無償環境を「プロトタイプ」として 構築のお手本に シンプル構築パッケージ or AWS環境構築 現在、無料キャンペーン中 はじめての AWS利用に最適 初期構築の 費用を抑えられる 運用やセキュリティも 考慮した初期設定を実装 2023年 12月まで