Upgrade to PRO for Only $50/Year—Limited-Time Offer! 🔥
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
LLMを組み合わせたRAGの実装
Search
Yuto Kimura
January 18, 2024
Technology
11
2.1k
LLMを組み合わせたRAGの実装
2024/01/18 に開催された【StudyCo with Momento】LLMに独自知識で回答させる「RAG」の理解を深めようのLT資料です。
Yuto Kimura
January 18, 2024
Tweet
Share
More Decks by Yuto Kimura
See All by Yuto Kimura
kubernetesクラスターと同期するマイクロサービスのためのローカル開発環境
biosugar0
0
240
Other Decks in Technology
See All in Technology
通勤手当申請チェックエージェント開発のリアル
whisaiyo
3
450
2025-12-18_AI駆動開発推進プロジェクト運営について / AIDD-Promotion project management
yayoi_dd
0
160
AI駆動開発ライフサイクル(AI-DLC)の始め方
ryansbcho79
0
160
Bedrock AgentCore Evaluationsで学ぶLLM as a judge入門
shichijoyuhi
2
240
半年で、AIゼロ知識から AI中心開発組織の変革担当に至るまで
rfdnxbro
0
140
Next.js 16の新機能 Cache Components について
sutetotanuki
0
180
[Neurogica] 採用ポジション/ Recruitment Position
neurogica
1
120
意外と知らない状態遷移テストの世界
nihonbuson
PRO
1
240
Kiro を用いたペアプロのススメ
taikis
4
1.8k
フルカイテン株式会社 エンジニア向け採用資料
fullkaiten
0
9.9k
アプリにAIを正しく組み込むための アーキテクチャ── 国産LLMの現実と実践
kohju
0
220
MySQLとPostgreSQLのコレーション / Collation of MySQL and PostgreSQL
tmtms
1
1.2k
Featured
See All Featured
How to Build an AI Search Optimization Roadmap - Criteria and Steps to Take #SEOIRL
aleyda
1
1.8k
Understanding Cognitive Biases in Performance Measurement
bluesmoon
32
2.8k
HDC tutorial
michielstock
0
270
Building a Scalable Design System with Sketch
lauravandoore
463
34k
Public Speaking Without Barfing On Your Shoes - THAT 2023
reverentgeek
1
280
Learning to Love Humans: Emotional Interface Design
aarron
274
41k
YesSQL, Process and Tooling at Scale
rocio
174
15k
Deep Space Network (abreviated)
tonyrice
0
21
Easily Structure & Communicate Ideas using Wireframe
afnizarnur
194
17k
Kristin Tynski - Automating Marketing Tasks With AI
techseoconnect
PRO
0
110
AI in Enterprises - Java and Open Source to the Rescue
ivargrimstad
0
1.1k
Being A Developer After 40
akosma
91
590k
Transcript
LLMを組み合わせた RAGの実装 株式会社スマートショッピング 木村 優斗 2024.01.18
自己紹介 木村 優斗 (X: @biosugar0) 株式会社スマートショッピング SRE 信頼性= 高頻度な価値提供 +
システムの安定性 というポリシーでサービスの信頼性の維持、向上のために何でもやっ ています。 会社全体の生産性向上がサービスの信頼性を向上させるという理屈 で最近はLLM部を立ち上げて社内活用を模索しています。
スマートマットクラウド マットの上にモノを置くだけで、数をカウント。 IoT×クラウドで、在庫を24時間監視します。
スマートマットクラウド 4 マットで計測し、在庫数を常に把握。 在庫がしきい値を超えたら、自動で発注します。
今日話すこと 弊社の社内Slack Botに実装した ヘルプページを参照するRAGの事例紹介 ブログ版: Slack Botによるヘルプページの情報参照:LLMを組み合わせたRAGの実装
RAG(Retrieval-Augmented Generation)について 外部のデータベースや文書と連携して LLMに精度の高い回答を生成させるためのテクニック RAGを使うと何が嬉しいか? • LLMが知らない知識に対応できる → 弊社のヘルプページの知識に対応させた
技術スタックと利用イメージ インフラ • AWS Lambda ドキュメントのデータストア • Momento Vector Index
ドキュメントの保存コード • Python LLM API • OpenAIのGPT-4 • AnthropicのClaude2.1(Amazon Bedrock経 由) RAG実装 • TypeScript • 参照したドキュメントへのリンク付きで回答してくれる • ハルシネーション(幻覚)対策。人間が確認できるように
事前準備 • LlamaIndex,LangChainを使ってヘルプサイトの内 容を取得し、Momento Vector Indexへの保存を 行う • 様々なローダーがLlamaHubに用意されている •
弊社はヘルプページにZendeskを使っているので ZendeskReaderが使えた これだけで弊社のヘルプページが全て保存される
今回作ったRAGの構成 検索クエリをLLMに生成させる構成
今回作ったRAGの構成 GPT-4 Claude2.1 • 検索実行の判断と検索クエリ生成用 • 定義したJSON構造を返してくれるFunction Callingが優秀 • 質のいいクエリを生成してくれる
• インプットの制限: 8K token • gpt-4 turboは128Kだが安定しない(1/14現在) • ドキュメントに沿った回答の生成用 • インプットの制限: 200K token • 大体のドキュメントが入ったプロンプトを使 える
今回作ったRAGの構成 Momento Vector Index • サーバーレスなベクトルストア • ベクトル化したヘルプサイト全体を事前に保存し、 外部知識をLLMに与えるために利用 •
検索時にはベクトル化したクエリを用いてベクトル 間の距離メトリクスを計算して関連文書を取得 • 検索にはコサイン類似度を利用。ベクトルの方向 を重視。文書の長さによる影響を比較的受けにく い
今回作ったRAGの構成 1. ユーザーの質問からGPT-4が検索するかどうかを 判断 2. 検索する場合検索クエリを生成 3. 生成された検索クエリでMomento Vector Index
に保存されたドキュメントを検索 4. 取得したドキュメントをプロンプトに埋め込み Claude2.1で回答を生成
精度向上のために: クエリ拡張 ユーザーの質問が必ずしも検索クエリとして適切とは限らない スマートマットの最小計測単位は下記のとおりです。 1個あたり重量が最小計測単位より小さいと誤差の原因とな ります。 ・A3サイズ:100g ・A4サイズ:10g ・A5・A6サイズ:1g 検索対象の文書
A4 最小計測単位 スマートマットのA4サ イズの最小計測単位 はどのくらいか教え てください 0.877 0.924 コサイン類似度 (1が完全な類似性) クエリ1 クエリ2
精度向上のために: GPT-4 Function Callingプロンプト description:関数自体の説明。弊社のサービス以外の質問に検索が走らないように • 弊社のサービスの概要とそのドキュメントの資料を取得するためのものであることを明 記 • (ヘルプページが日本語なので)日本語の質問に最適化されていることを記載
parameters.query: 適切な検索クエリを生成するための定義 • 200文字以下のSmartMat Cloudに関連する質問 • 質問例を記載(A3マットで計測できる商品の最大重量は何gですか?) • ユーザーが知りたいことを推察しながら明確で具体的なクエリに書き換えることを指示 • 日本語を使うように再度強調
今後の展望 • MVIのデータの定期更新 • 検索対象のヘルプページ以外への拡大 ◦ インターネット検索結果の参照 ◦ Salesforce ◦
ミーティング録画 ◦ 社内ドキュメント • RAG機能を分離して社内ChatGPTで使う