第18回 日曜数学会「東洋占いの数理モデル 〜五行も八卦も剰余で解決!〜」
東洋占いの五行における「相生」「相剋」が複素平面上の平行移動で解明できることがわかりました。 また、2次元の五行に対して1次元では三すくみが対応しており、五行を一般化してn次元に拡張することに成功しました。
東洋占いの数理モデル〜五行も八卦も剰余で解決!〜第18回 日曜数学会 2020-06-28岩淵夕希(物智)
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自己紹介と振り返り趣味で神秘世界を研究占いにハマってピタゴラス数秘術の研究結果を発表(第16回 日曜数学会)キーワードは剰余。
自己紹介と振り返り現在湘南・鎌倉に在住。数日前に江ノ島(パワースポット!)で3の神秘に触れ、神秘世界の研究と言語の研究が一体化
五行、八卦とは五行(ごぎょう)木火土金水の5つの元からなる思想天体として木星、火星、土星、金星、水星が対応八卦(はっけ、はっか)乾兌離震巽坎艮坤(天沢火雷風水山地)の 8つの元からなる思想天体として海王星、金星、火星、木星、冥王星、水星、天王星、土星が対応八卦のベースは五行思想で、どちらも自然現象や人間関係などを説明する中国発祥の理論(それが占いに応用されている)
相生と相剋相生の例木を燃やしたら火が生じる相剋の例水は火を消す応用憂い(土)が肺(金)に影響し、息が詰まる
相生と相剋の離散グラフ比和: ±0 ⇒ 正五角形の頂点相生: ±1 (+1: 生気、-1: 退気) ⇒ 正五角形の辺相剋: ±2 (+2: 死気、+1: 殺気) ⇒ 正五角形の対角線5つの要素が回転対称のように見える
剰余環剰余環 R[X]/(X2+1) のイデアル ⇒ 複素数 (i2+1=0)Xに2を無理矢理代入22+1 ≡ 0 (mod 5)⇒ 剰余類環Z/5Z
複素数の整数化i = 2→ +1← +4 (≡ -1) i2 = 4↑ +2 i = 2↓ +3 (≡ -2) i3 = 8 ≡ 3(mod 5)第15回 日曜数学会「輪廻数 〜記数法のさらに彼方に〜 」
五行の数値割り当て0 = 土1 = 金2 = 水3 = 木4 = 火
→ 生気← 退気↑ 死気↓ 殺気
三すくみ2次元で原点+4方向 → 五行1次元で原点+2方向 → 三行五行のルーツはじゃんけんだった!?勝つ負ける
五行の一般化divisor(2n+1)行n=1 → 三行 (mod 3) n=2 → 五行 (mod 5)n=3 → 九行 (mod 9) n=4 → 十七行 (mod 17)n=5 → 十一行 (mod 11) n=6 → 十三行 (mod 13)オリジナルの占いが作れちゃう!
オリジナル占星術「九行」?九曜から「日」「月」および「計都」「羅睺」を拝借木火土金水(0,±1,±2)に日月の新軸(±4)を加え、空きに計都と羅睺(±3)を配置xyz = -3 z = -2 z = -1 z = 0 z = 1 z = 2 z = 3
まとめ● 五行は五角形と思いきや剰余類環ガウス平面● 相生、相剋を上下左右の平行移動で説明できる● 五行を一般化してオリジナル占星術の定義が可能
ご清聴ありがとうございました