剰余の奇妙な平面 〜乗算だけは譲れない〜
第19回の日曜数学会で発表した「剰余の奇妙な平面」では、虚数単位iに特定の整数を割り当てることによって、iに対応する法の下で加減乗除の法則がすべて成立する群を作ることができました。
今回は、加算は無視して、「少なくともi倍については閉じている」、言い換えれば「任意の元をi^4倍すれば元に戻る」という性質をもった群を定義して、その奇妙な挙動を発表します。