#52 Tokyo Atlassian Community Online MeetUp におけるキャディの発表資料です。
#52 Tokyo Atlassian Community Online MeetUpJiraを活用したビジネス部門へのスクラム導入の現在地点2022/03/24キャディ株式会社
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BizDev / Scrum masterGenichiro Kioka2012年、日産自動車に新卒入社、シャシー開発部署にて性能/部品設計に従事、Renault/Mitsubishiとのアライアンス業務にも携わる。2019年よりArthur D. Littleにて大手製造業企業の経営/技術戦略策定支援に従事、2020年より海外拠点に赴任し日系企業のローカルR&D組織をハンズオンにて支援。2021年7月にキャディ入社、カスタマーサクセス部署にて、顧客軸での受発注、品質/生産管理を経て、スクラムマスターとしてビジネス組織へのスクラム導入・浸透を担当。2BizDev / Scrum masterMasaaki Sano任天堂にて5年間海外調達を担当。アジア地域をメインにゲーム機本体の量産立ち上げや、ゲーム機本体のコストダウン推進リーダーに従事する。その後、卓球スクールを運営するタクティブのMGRとしてコーポレートやFC事業どを管轄。2021年よりCADDiにジョインし、BizDevディレクター・スクラムマスターとして組織をリード。
Copyright 2022 CADDi, Inc. / キャディ株式会社本日の内容 1.会社紹介 2. 製造業DX: 4x2マトリクス 3.キャディ/CADDi: 事業概要 4. Biz部門へのスクラム導入 Copyright 2022 CADDi, Inc. / キャディ株式会社
Copyright 2022 CADDi, Inc. / キャディ株式会社1.会社紹介 Copyright 2022 CADDi, Inc. / キャディ株式会社
Copyright 2022 CADDi, Inc. / キャディ株式会社会社概要代表取締役加藤 勇志郎 最高技術責任者 小橋 昭文 東京大学卒業後、2014年に新卒でマッキンゼー・アンド・カンパニーへ入社。同社シニアマネージャーとして、グローバルな領域で装置・機械、重工業、輸送機器等、多品種少量業界の大手メーカーに対して、購買・調達改革を支援。2017年11月にキャディ株式会社を創業 スタンフォード大学・大学院にて電子工学を専攻。ロッキード・マーティン米国本社で勤務し、衛星の大量画像データ処理システムを構築。その後、Apple米国本社にて、iPhone・Airpods等の製品開発や中国工場監査までをリード。2017年にキャディ株式会社を共同創業 創業メンバー紹介 社名 代表取締役 資本金 従業員数 東京本社 キャディ株式会社 加藤 勇志郎 1億円(資本準備金含み、99.3億円) 318名(2021年11月時点) 東京都台東区蔵前1-4-1 関西品質管理 センター 大阪府大阪市港区福崎3-1-148 許認可 ISO9001 : 2015 取得 関東品質管理 センター 千葉県船橋市浜町2-5-7 MFLP船橋I 創業年月 2017年11月
Copyright 2022 CADDi, Inc. / キャディ株式会社MISSION モノづくりに携わるすべての人が、本来持っている力を最大限に発揮できる社会を実現する。そのために私たちは、産業の常識を変える「新たな仕組み」をつくります。現在モノづくり産業では、非常に多くの力が埋もれたままになっています。見積業務や管理業務に忙殺される、営業力が足りない、情報やネットワークが乏しい。あらゆる理由によってがんじがらめにされ、本来の開発力や技術力を発揮しきれていません。こうした縛りをほどくことで、各企業のポテンシャルを解放。産業全体に大きな力を生み出し、豊かにすることが私たちの使命です。小さな町工場も、歴史ある大規模メーカーも、創立まもないベンチャーも。すべてのモノづくり企業が強みを活かして輝き、新たな価値がたくさん生まれる。そんな未来を切り拓くために、私たちは挑み続けます。モノづくり産業のポテンシャルを解放するUnleash the potential of manufacturing
Copyright 2022 CADDi, Inc. / キャディ株式会社従業員数の推移 製造メーカーの設計・調達・製造経験者が多数在籍従業員の主な出身企業・元上場企業経営者(取締役・執行役員)が3名参画・将来中小工場の後継ぎ予定の社員が5名以上
Copyright 2022 CADDi, Inc. / キャディ株式会社2. 製造業DX: 4x2マトリクスCopyright 2022 CADDi, Inc. / キャディ株式会社
Copyright 2022 CADDi, Inc. / キャディ株式会社製造業DXの4x2(four by two)マトリクス WorkValuechainCultureBusinessmodel Demandside DXSupplyside DX4 layers 2 sidesManufacturingDXManufacturingDX
Copyright 2022 CADDi, Inc. / キャディ株式会社1製造業DXの”4 layers” WorkValue chainCultureBusiness model会社の文化そのものを変えるDX例)アジャイルな製品開発、仕組化・共有を是としフローでなくストックする文化売り物や儲けの仕組そのものを変えるDX3 例)装置販売からサービス供給に(モノからコトへ)変換し、サービスカンパニー化4バリューチェーン全体の創出価値を高めるDX2例)品質不良内容のデータ化と図面の相関を元に設計の質を向上する作業効率を向上させるDX例)RPAによる打ち込み作業の自動化、OCRでの帳票自動読み取り
Copyright 2022 CADDi, Inc. / キャディ株式会社➍Culture: 風土・文化のDXの事例 ● 部門横断チームでアジャイルな事業推進を行うことで変化対応速度向上● ビジネス企画の際に、データ取得から最適化までを常に検討することでビジネス価値を恒常的に向上組織の文化や働き方・事業推進方法を、アジャイル・データドリブン・ストック型に変え、より迅速かつ柔軟な経営体制を創ること例WorkValuechainCultureBusinessmodel
Copyright 2022 CADDi, Inc. / キャディ株式会社製造業DXの”2 sides” 需要サイドのDX 供給サイドのDXDemandside DXSupplyside DXマーケット/顧客に関するDX。営業・マーケティングのデジタル化・自動化・最適化などサプライチェーン・エンジニアリングチェーンに関するDX。設計・調達・製造に関するデジタル化・自動化・最適化など
Copyright 2022 CADDi, Inc. / キャディ株式会社3.事業概要 Copyright 2022 CADDi, Inc. / キャディ株式会社
Copyright 2022 CADDi, Inc. / キャディ株式会社Demand side DX Supply side DX・ほぼデジタルで完結 ・バリューチェーンがシンプル ・業界横断での共通性が高くROIが高い マーケ自動最適化(MA)、 営業データマーケ連携/営業最適化(CRM)など、経営インパクト・示唆を与える ”Intelligentなシステム” が多数存在 ・モノxデジタルで難易度が高い ・バリューチェーンが複雑・個別性高い ・業界個別での独自性が高い 各種管理ツール、CADCAM、ロボット類など、”作業補助・効率化”ツールはあるが、経営インパクト・示唆を与える ”Intelligentなシステム” は非常に少ない Why? Why?SalesforceMarketoGoogleForcas…Supply side DXは効率化を超えた仕組みが非常に少ない ???
Copyright 2022 CADDi, Inc. / キャディ株式会社キャディ: Supply side DX を推進する企業 Demandside DXSupplyside DXキャディ/CADDiとは
Copyright 2022 CADDi, Inc. / キャディ株式会社モノ提供金属加工部品の調達・調達生産機能の外部集約化・QCD担保・納品責任を負う・生産キャパシティの確保・調達担当者様の負荷軽減キャディはモノ/ソフトの両提供により相乗効果を実現 ソフト提供システムの導入・最重要データの「図面」 から資産化支援・利用データに基づく価値の 継続向上technologyknowledge
Copyright 2022 CADDi, Inc. / キャディ株式会社3-1.モノ提供 = 加工部品の調達 Copyright 2022 CADDi, Inc. / キャディ株式会社
Copyright 2022 CADDi, Inc. / キャディ株式会社モノ提供金属加工部品の調達・調達生産機能の外部集約化・QCD担保・納品責任を負う・生産キャパシティの確保・調達担当者様の負荷軽減モノ提供による外部集約化支援 ソフト提供システムの導入・最重要データの「図面」 から資産化支援・利用データに基づく価値の 継続向上technologyknowledge
Copyright 2022 CADDi, Inc. / キャディ株式会社バーチャルファクトリーで金属加工部品を調達 図面解析 図面翻訳 原価計算最適発注 受発注管理 検査管理在庫/物流管理サプライチェーン管理工程設計 /原価管理生産 / 品質標準化工場のデジタル化+生産力強化材料集中購買プロセスのデジタル化+最適化得意領域集中発注生産管理ヒトモノカネ支援キャディ バーチャルファクトリーメーカーIntelligence
Copyright 2022 CADDi, Inc. / キャディ株式会社取り扱い製品カテゴリーの例 対応加工:板金、切削(フライス・旋盤)、製缶品・架台、等材質:鉄・ステンレス・アルミ・銅・樹脂類、他サイズ:数mmから10m強の大物まで装置カバーケース・ボックスフレームブラケットブロックホルダー・クランプフランジローラー・シャフト製缶架台ダクト・ホッパー架台板金 切削( フライス・旋盤 ) 製缶・架台
Copyright 2022 CADDi, Inc. / キャディ株式会社取引額の急拡大 構 成 比 % 倍超6加工種類A加工種類B加工種類C加工種類D加工種類E加工種類F拡 大 2021202020192018取引額の継続的急増 加工種類の着実な拡大
Copyright 2022 CADDi, Inc. / キャディ株式会社3-2.ソフト提供 = システムの導入 Copyright 2022 CADDi, Inc. / キャディ株式会社
Copyright 2022 CADDi, Inc. / キャディ株式会社モノ提供金属加工部品の調達・調達生産機能の外部集約化・QCD担保・納品責任を負う・生産キャパシティの確保・調達担当者様の負荷軽減ソフト提供による内部資産化支援 ソフト提供システムの導入・最重要データの「図面」 から資産化支援・利用データに基づく価値の 継続向上technologyknowledge
Copyright 2022 CADDi, Inc. / キャディ株式会社図面領域でのソフトウェア提供で内部資産化を支援 モノの提供 で獲得したアセットを活用し…図面の自動解析・最適管理・運用を支援する ソフトの提供図面データ、取引データ加工工程・原価分解Data顧客・加工会社基盤ブランド図面自動解析類似性判断原価計算Network &TransactionTechnology&Operation
Copyright 2022 CADDi, Inc. / キャディ株式会社図面をIntelligentに管理して全方面に価値を生む 図面のIntelligence顧客図面コミュニケーションサプライヤ変更履歴・差分自動確認図面コミュニケーション調達最適発注購買半自動化・脱属人化設計 / 原価企画類似性解析VAVE/標準化製造 / 品質管理過去品質不具合確認販売 / 保守保守部品検索価格確認・発注
Copyright 2022 CADDi, Inc. / キャディ株式会社Biz部門へのスクラム導入Copyright 2022 CADDi, Inc. / キャディ株式会社
27Biz部門へのスクラム導入経緯 ’21/10~ ● 事業・組織拡大に伴いプロマネ型化が急務 ○ プロジェクトのQCD担保 ○ アーリーフェーズのスピード・強度維持 ○ スケーラビリティ担保 スクラム導入JIRA採用● Techサイドで既に導入 ● わかりやすい フレームワーク ● 使いやすい機能 まずは一部のチームに導入開始 (スクラム数 3) Biz(全部門) + CP Biz(一部) Tech
28スクラム導入直後のカオス ● 実態としてスクラムがうまく機能しなかった バーンアップかな?^^ヒマかな?^^1週間何をしていたのかな?^^● 各メンバーからスクラム、JIRAへの不満続出 Biz(全部門) + CP Biz(一部) Tech
29試行錯誤しながら超高速でPDCAを回す スクラムマスター配置● スクラムイベントオーナー ● JIRA入力フォロー ● 重要エピック遵守率 ● スプリント達成率 KPI設定・モニタリングBiz(全部門) + CP Biz(一部) Tech
30JIRAレポーティング機能フル活用色々コツが見えてきた ● バーンアップ チャート ● バーンダウン チャート ● ベロシティ グラフ ● 説明欄フォーマット化 ○ DoD、期日 ● 担当者自動割当 など JIRAオートメーション機能実装Biz(全部門) + CP Biz(一部) Tech
31バーンアップかな?^^ヒマかな?^^1週間何をしていたのかな?^^ストーリーを洗い出してスタート!順調に消化!チームで追い込みをかけてやりきり!BeforeAfterスクラムが軌道に乗り始めた Biz(全部門) + CP Biz(一部) Tech
32ネガティブだったメンバーもポジティブに Biz(全部門) + CP Biz(一部) Tech
33Bizの一部にスクラム導入した成果・メリット ● 過去一番の達成度∧ムーンショット実現 (案件規模は拡大) ● 事業課題も予め分かったうえで スムーズなリプランニング ● 目標達成マネジメント指標の向上(結果として、モチベーションUP、成長面でも好影響) 成果 メリット● 各種フレームワークが共通言語化、議論の土台が揃い改善サイクルも早まった ● リーダーが考え、メンバーはオペレーション的状況から、全員でプランニング、課題解決の状況を作れた ● 逆算の前提が揃うことで、「ムーンショット」の感覚が目線揃えやすくなった Biz(全部門) + CP Biz(一部) Tech
34● 組織のOSとしてインストール、 共通言語化(スクラム、JIRA) ○ トップダウンで落とし込み ○ 全社MTGで勉強会実施 全部門へ導入 難しさ● 大人数、かつ部門も多岐に渡ることから、Biz部門全体でコンテクストを揃え、スクラムを浸透・改善させることに苦労 Biz+CPの全部門に拡大してスクラム導入 ’22/1~ Biz(全部門) + CP Biz(一部) Tech
35CADDi Bizのスクラム導入目的を改めて言語化 Shift Leftな組織づくり 1. チームの計画性を高める ○ 不確実性やリスクを早期検知、事前に潰しこめる、計画性のある組織 2. 事業スピードを速める ○ 顧客への価値提供スピードが、組織の持つポテンシャルの最大アウトプットになっている組織 3. 強度(コミットメント)の担保、自律化促進 ○ 組織人員/案件規模拡大に伴うマネジメントコストを最小にできる組織 Biz(全部門) + CP Biz(一部) Tech
36スクラム浸透に向けた取り組み ● マスター of スクラムマスター配置 ○ 2名が認定スクラムマスター(CSM)取得 ● スクラムマスター育成 ● 新人オンボーディング ○ スクラム/JIRA研修 ● スクラム/JIRA運用のベスプラ抽出、型化推進 ● 業務特性に応じたカンバンとの併用 ○ 適宜発生するタスクの優先順位判断しながら柔軟に対応 Biz(全部門) + CP Biz(一部) Tech
37CADDi スクラムマスターへの期待値を言語化 チームのスピードUP スプリント達成にコミット ● チームの進捗を妨げる障害物を排除する ○ 組織間の連携課題解決など、やれることはなんでもやる ● スプリントのPDCAを回し、改善する ○ 未達Storyの振り返り、改善策の提示 ● チームの心理的安全性を高める ○ ポジティブな雰囲気を醸成し、メンバーに発言を促す Biz(全部門) + CP Biz(一部) Tech
38スクラムボード● エピックの命名規則構造化 ● ストーリーのルール ● エピックオーナー制 ● JIRA - Slack連携 ○ SlackスタンプをトリガーにJIRAで チケット自動生成 ○ JIRA進捗をSlackにレポート カンバンボードスクラム/JIRA運用型化事例 例) Biz(全部門) + CP Biz(一部) Tech
39スクラム運用重要Point①:Nice to haveは積まない いま、やるべきことにフォーカス ● Mustでやるべきことは何か ○ やったほうが良いことはいくらでもある ● やるべきタイミングはいつか ○ 優先順位をしっかりつける Biz(全部門) + CP Biz(一部) Tech
40スクラム運用重要Point②:不確実性を先につぶす ● 不確実性の高いものから着手しているか ● DoDは明確か、すりあってるか ● 担当者は明確か、ボールはきちんと 受け渡せているか ● 自身のアウトプットが他に影響を与えないか ● 外部ステークホルダーと認識は合ってるか などなど Biz(全部門) + CP Biz(一部) Tech
41スクラム運用重要Point③:とにかく達成マインドを醸成 ● 未達振り返りの強度をあげる ● スプリント達成の重要性をしつこいくらいに伝える アンチパターン ● コンサバなスプリント計画になってしまう ● OKR達成から逆算したスプリント計画になっていない アンチパターンに陥らないようPO/SMが連携 Biz(全部門) + CP Biz(一部) Tech
42課題● 不確実性対応とスピード感をもった推進の両立 ● 強度(コミットメント)担保 ● KPI及びその運用見直し 改善に向けた取り組み見えてきた課題と改善に向けた取り組み ● スクラムマスター横串連携強化、 ベスプラ共有 ● スクラムマスター育成 ● 毎月入ってくる新人の垂直立ち上げ ● スクラム/JIRA運用のさらなる型化、言語化推進 Biz(全部門) + CP Biz(一部) Tech
さいごに Copyright 2022 CADDi, Inc. / キャディ株式会社
共に、新しいモノづくり産業を創りましょう。 実際には「囚人のジレンマ」の構造のため、1社だけが 「至誠」と「テクノロジー」を保持してもほとんど意味がありません。 ゆえにキャディのよう中立かつ多数の企業を巻き込む プラットフォームが価値発揮するのです。 全てのモノづくりに従事する会社・人のポテンシャルを信じ、 テクノロジーの力を活用しながら「信頼構造」を変革し、 お互いに至誠と信頼感をもって向き合えた先にある、 「バッファのない世界」はどれだけ美しいでしょうか? 共に、そんな世界を創りましょう。 Copyright 2022 CADDi, Inc. / キャディ株式会社
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