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What is DRE? - Road to SRE NEXT@広島

What is DRE? - Road to SRE NEXT@広島

Road to SRE NEXT@広島 での登壇資料です。
https://sre-lounge.connpass.com/event/320488/

chanyou0311

July 20, 2024
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  1. Yu Nakamura - chanyou • スタートアップでデータエンジニアとして交通データ分析基盤 の構築‧運⽤を経験 • その後2024年3⽉に株式会社タイミーの DRE

    チームにジョイン • モデリング済みのデータを各種ツールに送出する Reverse ETL の実装などを担当 • 広島在住。趣味はおうち Kubernetes クラスタ • YAPC::Hiroshima 2024 のスタッフなども
  2. タイミーの実績 スキマ バイト No.1 ※1 ※2 [調査⽅法]インターネット調査 [調査期間]2024 年 2

    ⽉ 9 ⽇~11 ⽇ [調査概要]スキマバイトアプリサービスの実態調査 [調査委託先]株式会社マクロミル 利⽤率 ‧リピート率 ※1 ※2 導⼊事業者数 98,000企業 ワーカー数 700万⼈
  3. DRE が連携する社内関係者 • マーケティング部⾨ ◦ toC toB の両⽅にアプローチ ▪ ユーザーマーケティング

    ▪ クライアントマーケティング • 営業部⾨ ◦ 600名を超える営業組織 ◦ セールスシステム • コーポレート部⾨ ◦ 法務 ◦ セキュリティ
  4. 社内の全⽅位と向き合う必要がある • 部署で使うデータはどこから供給されるのか? ◦ 外部SaaSなのか、当社プロダクトなのか ◦ いつ、どのように供給されるのか • 供給されたデータは、いつどのように使われるのか? ◦

    毎⽇参照されるのか、⽉次で参照されるのか ◦ システム連携したいのか、意思決定を伴うのか データの理解も重要だが、組織と業務プロセスの理解がより重要
  5. 信頼性が低下すると • Webアプリケーションにおいて信頼性が低下すると ◦ 「アクセスできないよ…」 → リクエストの可⽤性 ◦ 「サイト重くない?」 →

    リクエストのレイテンシ • ⼀⽅、データ基盤において信頼性が低下すると ◦ 「昨⽇まで⾒れてたダッシュボードが今朝から表⽰できなくなったよ…」 ◦ 「前⽇分のデータがまだダッシュボードに反映されてないよ…」 ◦ 「なんかデータ、ダブってない?」
  6. dbt によるメタデータ整備とテスト • モデルは Jinja で拡張された SQL で定義される • モデルごとにメタデータを

    YAML で定義できる ◦ カラムの型や説明 ◦ ⾃動テスト https://docs.getdbt.com/docs/build/documentation
  7. dbt によるメタデータ整備とテスト • データテスト ◦ 実データに対して汎⽤的な テストを実施できる ▪ unique ▪

    not_null ▪ … • ユニットテスト ◦ ⽤意したテストデータに 対して期待する出⼒となるか https://docs.getdbt.com/docs/build/data-tests
  8. データコントラクトとは • データがどのような形式で供給されるかを定義した⽂書 • いくつかの標準がある ◦ Open Data Contract Standard

    (ODCS) ◦ Data Contract CLI • データの所有者、形式などの記載ができる • データ品質、サービスレベルの記載も⾏える • YAML でマシンリーダブルに表現される ◦ CLI で実データを参照して、 データ品質の検証ができる https://datacontract.com/
  9. まとめ • DRE とは SRE のプラクティスをデータに適⽤する試みのこと • 社内の多様なチームと連携しながら、データの供給から活⽤までを⽀えている • 扱うデータの理解は重要だが、組織とその業務プロセスへの理解も不可⽋である

    • DRE のプラクティスとして、ワークフローやデータそのもののモニタリングを通し て、信頼性の低下にいち早く対処している • データ基盤と組織に新しい概念を持ち込むことで、信頼性の向上を⽬指している