Upgrade to PRO for Only $50/Year—Limited-Time Offer! 🔥
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
5分でわかるDuckDB
Search
chanyou0311
December 14, 2024
Technology
11
4.4k
5分でわかるDuckDB
「合同勉強会 in 大都会岡山 -2024 Winter-」の発表資料です。
https://gbdaitokai.connpass.com/event/330065/
chanyou0311
December 14, 2024
Tweet
Share
More Decks by chanyou0311
See All by chanyou0311
データエンジニアリング領域におけるDuckDBのユースケース
chanyou0311
10
3.9k
データプロダクトの定義からはじめる、データコントラクト駆動なデータ基盤
chanyou0311
3
1.8k
データの信頼性を支える仕組みと技術
chanyou0311
6
2.3k
Pulumi に入門してみた
chanyou0311
1
350
What is DRE? - Road to SRE NEXT@広島
chanyou0311
3
1.2k
release-please で実現する手軽で不変な Docker イメージタグ付け方法
chanyou0311
0
500
データ基盤を支える技術
chanyou0311
9
4.5k
おうちk8s入門 - すごい広島 IT初心者の会 [84]
chanyou0311
1
440
オンラインコミュニケーションの課題と、その乗り越え方
chanyou0311
0
600
Other Decks in Technology
See All in Technology
AWS運用を効率化する!AWS Organizationsを軸にした一元管理の実践/nikkei-tech-talk-202512
nikkei_engineer_recruiting
0
170
Strands Agents × インタリーブ思考 で変わるAIエージェント設計 / Strands Agents x Interleaved Thinking AI Agents
takanorig
5
2.1k
Oracle Database@Google Cloud:サービス概要のご紹介
oracle4engineer
PRO
1
770
AWSに革命を起こすかもしれない新サービス・アップデートについてのお話
yama3133
0
510
New Relic 1 年生の振り返りと Cloud Cost Intelligence について #NRUG
play_inc
0
240
Strands AgentsとNova 2 SonicでS2Sを実践してみた
yama3133
1
1.9k
【開発を止めるな】機能追加と並行して進めるアーキテクチャ改善/Keep Shipping: Architecture Improvements Without Pausing Dev
bitkey
PRO
1
130
2025年のデザインシステムとAI 活用を振り返る
leveragestech
0
270
半年で、AIゼロ知識から AI中心開発組織の変革担当に至るまで
rfdnxbro
0
140
2025-12-18_AI駆動開発推進プロジェクト運営について / AIDD-Promotion project management
yayoi_dd
0
160
日本の AI 開発と世界の潮流 / GenAI Development in Japan
hariby
1
480
20251222_サンフランシスコサバイバル術
ponponmikankan
2
140
Featured
See All Featured
The Mindset for Success: Future Career Progression
greggifford
PRO
0
200
Agile Leadership in an Agile Organization
kimpetersen
PRO
0
58
"I'm Feeling Lucky" - Building Great Search Experiences for Today's Users (#IAC19)
danielanewman
231
22k
Max Prin - Stacking Signals: How International SEO Comes Together (And Falls Apart)
techseoconnect
PRO
0
49
Building Better People: How to give real-time feedback that sticks.
wjessup
370
20k
sira's awesome portfolio website redesign presentation
elsirapls
0
89
Building the Perfect Custom Keyboard
takai
1
660
Utilizing Notion as your number one productivity tool
mfonobong
2
190
The World Runs on Bad Software
bkeepers
PRO
72
12k
GitHub's CSS Performance
jonrohan
1032
470k
Product Roadmaps are Hard
iamctodd
PRO
55
12k
YesSQL, Process and Tooling at Scale
rocio
174
15k
Transcript
5分でわかるDuckDB 合同勉強会 in ⼤都会岡⼭ -2024 Winter- chanyou
Yu Nakamura - chanyou ‧ 広島在住でリモートワークしてます ‧📊 普段は事業会社でデータ基盤を作っています ‧🐍 Python
とか Google Cloud とかよく使っています ‧🍓 おうち Kubernetes クラスタ ‧📢 mutable.stream という Podcast を2年くらい?
DuckDB 使ったことあるよ 🙋
DuckDB 知らない! 聞いたことあるけどよくわからない 🙋
DuckDB とは?
‧OLAP(オンライン分析処理)特化のDB Engine ‧要はめっちゃ早い ‧SQLite のようなインプロセス型のデータベース ‧⾼いポータビリティが特徴 ‧MIT ライセンスで C++ 実装
DuckDB の特徴 ‧シングルバイナリでセットアップが容易 ‧充実したクライアントAPI ‧豊富な外部データソースの対応と拡張機能
シングルバイナリでセットアップが容易 https://duckdb.org/docs/installation/?version=stable&environment=cli&platform=linux&download_method=direct&architecture=arm64
シングルバイナリでセットアップが容易
充実したクライアントAPI 公式 CLI ODBC API C C++ Java Julia 公式
Python R Rust Swift WebAssembly (Wasm) Node.js コミュニティからも C# Dart Elixir Go Ruby
Pythonだと ‧Pandas, Polars などの DataFrame と相互変換が可能 ‧PySpark にも対応 https://duckdb.org/docs/installation/?version=stable&environment=cli&platform=linux&download_method=direct&architecture=arm64
豊富な外部データソースの読み書きに対応 ‧ SQLite, PostgreSQL, MySQL などの RDBMS ‧ CSV, JSON,
Parquet といったファイル これらに直接クエリできる。 https://duckdb.org/docs/data/parquet/overview.html
豊富な拡張機能‧コミュニティ拡張機能 ‧S3, Azure Blob Storage, GCS などのオブジェクトスト レージ上のファイルの読み書き https://duckdb.org/docs/extensions/httpfs/s3api.html
豊富な拡張機能‧コミュニティ拡張機能 ‧BigQuery, Google Spreadsheet の読み書き ‧地理空間関数、H3関数
DuckDB を取り巻くツール‧サービス ‧dbt-duckdb ‧dbt の DuckDB アダプタ ‧MotherDuck ‧フルマネージド DuckDB
‧BemiDB ‧ PostgreSQL のデータを同期して S3 に書き出す ‧ 内部で DuckDB のクエリエンジンで⾼速にクエリできる
DuckDB のユースケース
オブジェクトストレージへのクエリエンジン ‧主要なオブジェクトストレージ‧ファイル形式に対応して いて、たいていのデータが読み込める
オブジェクトストレージへのクエリエンジン ‧今までも Pandas などで読み込めたが、シングルバイナリ でより⼿軽にデータアクセスできる ‧Athena や BigQuery Omni のようにロックインされない
分散したデータを横断した前処理‧分析 ‧S3, GCSを横断したマルチクラウドな分析も可能 ‧マルチプロダクト環境でスタックが異なっても、 ストレージへの認証さえ通せばほとんど同じクエリで動く ‧組織間のデータ連携でもオブジェクトストレージが使われがち ‧そういった場⾯でも恩恵を受ける
スクリプト内での利⽤(データ品質保証の事例)
スクリプト内での利⽤(データ品質保証の事例) ‧複雑なデータテストを⾏いたい場合やデータそのものを販売し ているケースにおいて、継続的なテストが軽量に実施できる ‧インメモリモードで揮発しても問題ない
セルフホスト型の BI ツールへの統合 ‧アプリケーションに SQLite を組み込むアーキテクチャ ‧同じように BI ツールに DuckDB
を組み込むことで、⾼速化でき そう https://superset.apache.org/
DuckDB の苦⼿なシーン
きめ細かな権限管理への対応が難しい ‧データをオブジェクトストレージに配置して、DuckDB に設定す るシークレットで権限管理する? ‧それでも⾏レベル、列レベルのセキュリティは現時点では実施 できない
SSoT がやりにくい ‧複数のデバイスで DuckDB ファイルを同期できない ‧ちゃんと運⽤ルールを敷かないと、どの DuckDB ファイルが最 新なのか分からなくなる ‧オブジェクトストレージを
SSoT として保持して、DuckDB はク エリエンジンとして割り切って使うのがよさそう
頻繁に更新されるデータの同期には⼯夫が必要 ‧RDB に直接接続するのはあまりやりたくない ‧RDB に SELECT * FROM users クエリ打った結果を
DuckDB テー ブルとして保存してから重い処理をさせる、とかはできる ‧定期的に RDB から fetch するのも体験が悪い ‧デイリーで S3 書き出されるファイルや国勢調査の⼩地域ごとの 結果など、更新頻度の低いデータとの相性がよさそう
ところで なんでアヒル?
Why 🦆DB? DuckDB の FAQ によると… ‧⾶べて、歩けて、泳げる、どこへでも⾏ける! ‧そして雑⾷性で何でも⾷べて、環境変化への耐性が⾼い! そんなアヒルは多⽤途で⾼耐久性を求められる DBMS
のマスコッ トとして完璧 💯
まとめ ‧DuckDB を使うとデータの置き場所や形式を問わず、あらゆる データをサクッとクエリできる ‧⼤規模組織でデータ分析⽤途で使おうとするとガバナンス周り が⼤変だけど、前処理に限定するなどして活⽤できそう ‧すぐ使い始められるので、ぜひ試して⼀緒に知⾒交換しましょう!
おわり 🦆