Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

AI駆動開発フローの実態と課題

Sponsored · Ship Features Fearlessly Turn features on and off without deploys. Used by thousands of Ruby developers. →

 AI駆動開発フローの実態と課題

Avatar for chihiro sakai

chihiro sakai

October 16, 2025

More Decks by chihiro sakai

Other Decks in Technology

Transcript

  1. © ASSIGN Inc. All Rights Reserved. 坂井 禎拓(さかい ちひろ) 自己紹介

    新卒:株式会社ワークスアプリケーションズ (2020年4月〜2022年8月) SEとして会計ERPの開発 現在:株式会社アサイン( 2022年9月〜) フルスタックエンジニア 2024年8月〜『ASSIGN TECH』の事業責任者 株式会社アサイン エンジニア・新規事業責任者 2 x:@chihiroski
  2. © ASSIGN Inc. All Rights Reserved. 1. AI駆動開発の目的 2. 目指すべきAI駆動開発の状態

    3. AI駆動開発フロー ◦ 開発フロー全体像 ◦ 各フロー(要件定義・設計・実装・PR)説明 4. 課題と今後の改善策 ◦ 課題1:作業スコープの肥大化 ◦ 課題2:実装者のセルフレビュー負荷 アジェンダ 3
  3. © ASSIGN Inc. All Rights Reserved. 「自律的」がポイント Claude Code・Codexを使えば一定のAI駆動開発は可能 しかし人間の作業が一定以上残り続ける

    意識して人間の作業をAIに委譲し、非同期的にプロダクトを向上させる → AIが「自律的」にプロダクトを向上し続ける AI駆動開発を実施 7
  4. © ASSIGN Inc. All Rights Reserved. 一口にAI駆動開発と言っても取り組むイメージがバラバラ • 成果物の品質や粒度が統一されず、チームの開発フローに組み込みづらい •

    ベストプラクティスの移り変わりが激しく、手法を統一しづらい • 目先のツールや手法に振り回され、フローに定着させられない 認識のブレ 10
  5. © ASSIGN Inc. All Rights Reserved. AI駆動開発レベル • レベル1 支援:GitHub Copilotのインラインサジェスト

    • レベル2 部分自動化:一昔前の単一ファイルのみ修正するCursor • レベル3 条件付自動化:プレーンなClaudeCode、常時手離し実装不可 • レベル4 高度自動化:ドメイン・ルールを把握したエージェント • レベル5 完全自動化:人はほとんど介入不要 14
  6. © ASSIGN Inc. All Rights Reserved. AI駆動開発レベル • レベル1 支援:GitHub Copilotのインラインサジェスト

    • レベル2 部分自動化:一昔前の単一ファイルのみ修正するCursor • レベル3 条件付自動化:プレーンなClaudeCode、常時手離し実装不可 • レベル4 高度自動化:ドメイン・ルールを把握したエージェント • レベル5 完全自動化:人はほとんど介入不要 15 → 目指す → AIが完全にレビューを担わない限り難しい
  7. © ASSIGN Inc. All Rights Reserved. レベル4の効果 • 開発スループットの向上 ◦

    レベル3と異なり命令と修正の往復が減少する ◦ ボトルネックが承認に集約されることでフロー全体が瞬時に流れる • コード品質の改善 ◦ レベル3では同じ指摘や禁止事項が繰り返される ◦ 各ルール、お作法、修正すべきAIの癖を渡すことで品質が安定する チーム全員でアウトプットの認識が揃う • 「この部分がレベル3のままなので改善しよう」 • 「レベル4のためにこれを試してみよう」 16
  8. © ASSIGN Inc. All Rights Reserved. • ツール ◦ Claude

    Code、Codex、Cursor ◦ Jira MCP、Notion MCP、Figma MCP 等 • 取り組み ◦ 仕様駆動開発(SDD) ◦ 要件定義、設計、開発、PRの4フロー AI駆動開発フロー 18
  9. © ASSIGN Inc. All Rights Reserved. • 仕様駆動開発の課題 ◦ ドキュメントが多く重要度の優劣をつけられない

    ◦ 参照元・参照先が不明確 ◦ ディレクトリ構成だけでは全体像がわかりずらい • 取り組み ◦ miroで全体フローを書き出し依存関係を可視化 AI駆動開発フロー 19
  10. © ASSIGN Inc. All Rights Reserved. • 要件定義 • 設計

    ◦ バックエンド ◦ フロントエンド • 実装 ◦ バックエンド ◦ フロントエンド • PR AI駆動開発フローを解説 23
  11. © ASSIGN Inc. All Rights Reserved. 要件定義 24 • 成果物

    ◦ PRD、DesginDoc ◦ モック • 特徴 ◦ V0等でモック作成 ▪ ペルソナに当て早期に検証 ▪ モック→PRDを修正 ◦ 設計でも利用 ▪ PRD/DesignDocは後続の設計フェーズでも参 考ファイルとして利用 凡例 ・実線:同一コンテキスト ・点線:別コンテキスト
  12. © ASSIGN Inc. All Rights Reserved. 設計 - バックエンド 25

    • 成果物 ◦ API設計書、DB設計書、API詳細設計書、全体設 計書 • 特徴 ◦ 作成順序 ▪ API→DB→データフロー ◦ API設計書 ▪ 全工程で5回参照される重要な資料 ◦ 全体設計書 ▪ 後述する実装時のドキュメントに活用 凡例 ・実線:同一コンテキスト ・点線:別コンテキスト
  13. © ASSIGN Inc. All Rights Reserved. 設計 - フロントエンド 26

    • 成果物 ◦ 画面仕様書、全体設計書、分割方針書、スコープ 別仕様設計書 • 特徴 ◦ 画面仕様書 ▪ コンポーネントの位置・動き等を記述 ◦ スコープ別仕様設計書 ▪ 実装時に活用する重要な資料 凡例 ・実線:同一コンテキスト ・点線:別コンテキスト
  14. © ASSIGN Inc. All Rights Reserved. 実装 - バックエンド 27

    • 成果物 ◦ コード、テスト • 特徴 ◦ 仕様駆動開発 ▪ 全体設計書・API・DB設計書等を参照して自 律的に開発 ◦ テスト駆動開発 ▪ 不確実性をコントロール 凡例 ・実線:同一コンテキスト ・点線:別コンテキスト
  15. © ASSIGN Inc. All Rights Reserved. 実装 - フロントエンド 28

    • 成果物 ◦ コード、テスト • 特徴 ◦ スコープ別設計方針書をもとに実装 ▪ スコープを絞ることでコンテキストウィンドウを 節約し精度向上 ◦ 参照ファイルが多い ▪ 設計、コーディングルール、プロジェクトルー ルなど ▪ バックエンドよりもコンテキスト多い 凡例 ・実線:同一コンテキスト ・点線:別コンテキスト
  16. © ASSIGN Inc. All Rights Reserved. PR 29 • 成果物

    ◦ PR • 特徴 ◦ Jira MCPで課題背景取得 ▪ なぜこのPRが必要か追記 ◦ インラインコメント ▪ コードをピンポイントで説明 ◦ Claude Code Github Actions ▪ 一次レビュー 凡例 ・実線:同一コンテキスト ・点線:別コンテキスト
  17. © ASSIGN Inc. All Rights Reserved. • 事象 ◦ 1スコープ=1PR想定でも変更ファイルが膨張(特にフロント)

    ▪ コンテキスト圧迫でauto-compactが発生し精度低下 ▪ レビュアーが辛い • 原因 ◦ 分割用のプロンプト・ルールが甘い、精査できていない • 対応方針 ◦ 全体設計書→スコープ別設計書の分割ルールを改善 ◦ 暗黙知で分割していたものを言語化 課題1: 作業スコープの肥大化 31
  18. © ASSIGN Inc. All Rights Reserved. • 事象 ◦ 実装後の実装者のチェックが大変

    ▪ 確認するコード量が膨大 ▪ 受入品質・基準を満たしていな記述が数十箇所以上 • 原因 ◦ コーディング規則が抽象的 ◦ 方針のみではなく、何をすべきでないのか明確な禁止事項を明記 • 対応の方向性 ◦ 都度ドキュメントにFBして改善していく 課題2: 実装者のセルフレビュー負荷 32
  19. © ASSIGN Inc. All Rights Reserved. • 暗黙知の言語化・コンテキスト追加 ◦ ルール・ノウハウを文章化

    • ドキュメント改善 ◦ 品質改善箇所・参照頻度高いドキュメント • コンテキストウィンドウ管理 ◦ サブエージェントでコンテキスト退避 • AI駆動開発の継続的改善 ◦ フローの定期的な更新と改善の仕組み化 改善策の方向性 33