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Veeam V12の新機能 徹底解説 Part2

Climb
November 02, 2024

Veeam V12の新機能 徹底解説 Part2

Veeam V12の新機能について 徹底解説 します。 Part2

Climb

November 02, 2024
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  1. 1.PostgreSQL構成DB • V12からは…PostgreSQLも使用可能 構成データベース Veeam Backup • PostgreSQL 14.x、15、15.1 ※クラウドサービスの

    PostgreSQL(RDSなど)は 非サポート • Microsoft SQL Server 2022、2019、2017、 2016、2014、2012
  2. 構成DBの選択 新規 インストール インストーラ 同梱DBを使用 既存SQL Server を使用 任意DBを使用可能 PostgreSQL

    15.1 を使用 NO(アップグレード) YES YES NO(既存インスタンスを利用)
  3. 移行するには 1. V12にアップグレード 2. 設定情報バックアップを作成 3. PostgreSQL DBを構成DBに • 新規Veeamサーバを構成

    または •PostgreSQL DBを別途構成、接続先DBを変更 4. 設定情報バックアップからリストア
  4. ジョブ単位のバックアップファイルだと • メリット:重複排除率の向上があるが… • ストレージ連携でカバー可能に • ReFSやXFS連携 • 重複排除ストレージ •

    オブジェクトストレージ • デメリット:VM数が多くなると… • バックアップサイズの肥大化 • バックアップパフォーマンス低下 • 一時ファイルの巨大化 • 1ジョブあたり~30VM程度 Backup Meta
  5. マシンごとのメタデータ •V11までは • VBM:メタデータ – ジョブ単位 • Per Machineが有効なら •

    VBK:フルバックアップ – マシン単位 • VIB:増分バックアップ – マシン単位 • Per Machineが無効なら • VBK:フルバックアップ – ジョブ単位 • VIB:増分バックアップ – ジョブ単位
  6. マシンごとのメタデータ •V12からは • Per Machineが有効なら • VBM:メタデータ – マシン単位 •

    VBK:フルバックアップ – マシン単位 • VIB:増分バックアップ – マシン単位 • Per Machineが無効なら • VBM:メタデータ – ジョブ単位 • VBK:フルバックアップ – ジョブ単位 • VIB:増分バックアップ – ジョブ単位 Backup Backup Backup Backup Meta Meta Meta Meta
  7. マシンごとのメタデータ •V12からは • Per Machineが有効なら • VBM:メタデータ – マシン単位 •

    VBK:フルバックアップ – マシン単位 • VIB:増分バックアップ – マシン単位 • Per Machineが無効なら • VBM:メタデータ – ジョブ単位 • VBK:フルバックアップ – ジョブ単位 • VIB:増分バックアップ – ジョブ単位
  8. アップグレードの注意点 •Per Machineが有効なバックアップのみ • Per Machineが無効なバックアップでは 1. ジョブから既存バックアップを割り当て解除 2. 初回バックアップからやり直し

    • バックアップコピージョブのバックアップ • 最初にソースバックアップをアップグレード • 即時モードの場合、アップグレードに割り当て解除、 再マッピングが必要
  9. 3.合成フルスケジュールの改良 • v11までは…週次スケジュールのみ 月 火 水 木 金 土 日

    合成 フル 増分 増分 増分 もし、構成するなら… 1. 設定を変更し合成フルを有効化 2. 合成フルスケジュールに実行 3. 設定を変更し合成フルを無効化
  10. 4.ヘルスチェックスケジュールの独立 • V11の場合 • ジョブセッションの一部として実行 ジョブ開始 VM ヘルスチェック VM VM

    ジョブ開始 VM VM VM ジョブ開始 VM VM VM ジョブ開始 VM VM VM ジョブ開始 VM VM VM ジョブ開始 VM ヘルスチェック VM VM ジョブ開始 VM ヘルスチェック VM VM ジョブ開始 VM ヘルスチェック VM VM 0時 1時 2時 3時
  11. 注意点 • マシン単位での操作やオブジェクトストレージへの移動 →Per Machine設定が必要 • Move操作でバックアップ形式は変更されない • 暗号化有効ジョブから暗号化無効ジョブへのMoveは✖ •

    不変性が有効なリポジトリからのMove →不変期間終了後に削除 • SOBRの場合、パフォーマンス層からのみMove • キャパシティ層、アーカイブ層のバックアップ →移動元のジョブの保持設定で削除
  12. 対象外 • 交換ドライブのバックアップリポジトリ • SOBRのキャパシティ層、アーカイブ層 • インポートされたバックアップ • NASバックアップ、レプリカVM、VeeamZIPバックアップ •

    エクスポート/コピーされたバックアップ • K10ポリシーでエクスポートされたバックアップ • Veeam Plug-in(RMAN連携など)のバックアップ
  13. 7.新しい圧縮アルゴリズム • HighとExtremeの改善(推奨のOptimalは据え置き) • 従来と比較して • データ削減率を最大20%向上 • CPU使用率を最大1/3に低下 •

    リストア性能を最大2倍向上 • Optimalとの比較 High Extreme CPU使用率の増加率 2倍 10倍 リストア速度の増加率 2倍 2倍 OSディスクのデータ削減 20% 25% DATAディスクのデータ削減 60% 80%
  14. 簡単に試した結果 High - Per machine backup VM name Original Size(GB)

    v11(GB) v12(GB) 1-V12 / V11 DB_Others 49.10 13.00 10.90 16 % DB2 10.5 Cent OS 28.00 7.58 6.73 11 % DB_MSSQL2012 97.50 36.20 32.70 10 % DB_Oracle12c 108.00 28.70 22.60 21 % Extreme - Per machine backup VM name Original Size(GB) v11(GB) v12(GB) 1-V12 / V11 DB_Others 49.10 11.90 10.60 11 % DB2 10.5 Cent OS 28.00 7.11 6.52 8 % DB_MSSQL2012 97.50 34.10 31.60 7 % DB_Oracle12c 108.00 25.60 21.60 16 %
  15. 11.Hyper-V強化 • インフラキャッシング:WMIクエリの回数と頻度を削減 • 互換性チェック機能の強化 Hyper-V環境のインフラ構成情報 • VMのリスト • ボリュームの構成

    • ネットワークの構成 • 等々 • V11までは • Hyper-Vホストバージョン依存 • V12からは • 構成バージョン依存 Windows 2022 構成バージョン8.0 Windows 2016
  16. 12.プラットフォーム対応強化 • Microsoft Azure(Azureへのリストアなど • Azure AD アプリケーションのサポート Azure VMリストアなどでのMicrosoft

    Azure リソースにアクセス • タグの統合 Azure IaaS VMへのタグを割り当て • Microsoft アプリケーション • Microsoft SQL Server 2022 • Microsoft SharePoint Server Subscription Edition • System Center Virtual Machine Manager 2022 • vSphere 8.0 • 仮想ハードウェア バージョン 20 • vSphere DataSets
  17. 12.プラットフォーム対応強化 • Microsoft Windows • Windows 10 22H2およびWindows 11 22H2

    • Linux • Ubuntu 22.04 • Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 8.6、8.7、9.0、9.1 • SUSE Linux Enterprise Server (SLES) 15 SP4 • Oracle Linux (RHCK) 9.0および9.1 • エージェントベースのバックアップ対象としてば • Oracle Lunux(UEK) 9 • Fedora 36および37 • openSUSE Leap 15.4
  18. ドロップしたプラットフォーム • 仮想環境 • vSphere 5.5 • VMware vCloud Director

    9.5-10.0 • Hyper-V 2008 R2 SP1 • エージェント • Microsoft サポート終了済みWindows 10 LTSC(1507, 1607, 1809) • Debian 9.0-10.12, Ubuntu 14.04, RHEL 6.0-6.3, SLES 11, Fedora 33, 34, 35
  19. 1. PostgreSQL構成データベースのサポート 2. バックアップエンジンの改善 3. 合成フルスケジュール改良 4. ヘルスチェックの独立スケジュール実行 5. バックアップを楽々移動「VeeaMover」

    6. 保持ポリシーのバックグラウンド適用 7. 新しい圧縮アルゴリズム 8. ネットワーク帯域制限の改良 9. メール通知改善(OAuth 2.0 サポート) 10.vSphere改善 11.Hyper-V改善 12.プラットフォーム対応追加
  20. その他色々 • アプリケーション対応強化 https://www.climb.co.jp/veeam_portal/ veeam/others-19466 • リポジトリ強化 (次回5月セミナー予定) • オブジェクトストレージ強化

    • イミュータビリティ(不変性)対応強化 • セキュリティ強化 (サイバーレジリエンス) • ハイブリッドクラウド対応強化 • バックアップコピー改善 • SureBackup改善 • Windowsファイルリカバリの強化 • リカバリトークン:Agentバック アップからベアメタルリカバリ • NASバックアップの インスタントリカバリ強化 • Veeamコンソール改善 • ストレージスナップショット連携強化 • API強化 等々