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次世代の電子カルテ完全ガイドブック

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May 11, 2023
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 次世代の電子カルテ完全ガイドブック

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CLINICS

May 11, 2023
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  1. 目次 はじめに                     p.3 1. 先生、まだ紙カルテをお使いですか?      p.4 1-1. こんなに怖い、紙カルテのリスクとは? 1-2. 電子カルテだとこんなに便利になります

    p.5 2. 新しいタイプの電子カルテをご存知ですか? p.6 2-1. 旧来の『オンプレミス型電子カルテ』とは? 2-2. 新しいタイプの『クラウド型電子カルテ』とは? 3. 『クラウド型電子カルテ』はどのくらいセキュリティが高い? p.7 4. そろそろ新しいタイプの電子カルテを使ってみませんか? p.8 4-1. なぜ『オンプレミス型電子カルテ』は高いの? 4-2. 実際のカルテ移行の具体的なイメージは? p.9 4-3. スムーズにデータを移行するコツとは?      p.10 5. クラウド電子カルテならではの活用事例はどんなものがあるの? p.11 5-1.クラウド型カルテだからこそ出来る診療とは? 5-2.オンライン診療との相性は?       p.12 まとめ                            p.13                      2
  2. はじめに  この度は、「次世代の電子カルテ完全ガイドブック」をご請求いただき誠にありがとうございま す。  昨今では高齢化社会を迎えたことにより今までにも増して地域医療のニーズが増加しておりま すが、医師不足や災害対応を含めて旧来のシステムではなかなか対応が難しくなってきている 側面があります。またクラウドサービスの普及に伴い、場所やサーバー容量など物理的な制限に とらわれることなく多くの情報を適切に管理・共有できる新しいシステムが日進月歩の勢いで進 化しつつあり、また医療のなかではこういった新しいシステムがなかなか浸透しづらいこともあり 他の産業分野と比較してIT化によるメリットが医療者側、患者側ともに享受できていないというこ とが課題としてあげられるようになりました。

     弊社は「ITの力で医療ヘルスケア分野の課題を解決する」という大きなビジョンを掲げ、これま で医療に特化した求人サイトの『JobMedley』をはじめ、医師達がつくる医療事典『MEDLEY』、オ ンライン診療システム『CLINICS』などさまざまなプロダクトをリリースして多くの医療機関・患者様 にご活用いただいております。特に『CLINICSオンライン診療システム』はリリースから2年で850 の医療機関に導入され(平成30年4月末時点)、患者様に対する新しい利便性の提供が各医療 機関でスタートしております。  こういった状況のなかで、さらに医療機関が簡便にクラウドサービスを活用して利便性高く医療 情報および顧客である患者様のデータ管理を行っていただくことが出来るよう、 『CLINICSカルテ』をリリースしております。 『CLINICSカルテ』では、『CLINICSオンライン診療システム』での知見を活かし、『患者様とつな がる』まったく新しい電子カルテとして完成したと自負しております。  本マスターブックでは、特に ・紙カルテから電子カルテの導入を検討したい ・今までの電子カルテからより次世代の電子カルテに乗り換えたい といった先生方が知っておきたい情報を整理しており、医療者も患者さんも場所やデバイスなど の制約に囚われず、安全に医療情報を守り継続した医療提供を実現するクラウド型電子カルテ が実現する世界を皆様にご理解いただける内容となっております。 お読み頂いた皆様と、現在日本の医療を取り巻く課題を1つ1つ解決することができることを切に 願っております。 ※本資料は2018年10月10日時点の公表データを元に作成された資料となっております。 3
  3. 1. 先生、まだ紙カルテをお使いですか? 電子カルテの普及率は全国平均で約30-35%となっており、まだまだ紙カルテで診察をされてい る先生も多いのではないでしょうか?昨今では政府も様々なアプローチで電子カルテの導入を推 進しておりますが、大きな要因には『紙カルテのリスク』『電子カルテだからこそ出来ること』の2点 がありますので、こちらに関してご説明させていただきます。 1-1. こんなに怖い、紙カルテのリスクとは? 紙カルテを使っていることで以下のリスクがあります。 概要

    リスクの詳細 災害時の医療情報保全 • 災害時に紙カルテの保護が出来なかった事例が多数存在 • 以前のデータが消失することにより患者様の診察に影響 伝達ミスが起こりやすい • 医師の文字を正確に読み取れず処方薬などの内容が異なる 記載内容が乏しくなりやすい • インフォームド・コンセントなど患者様への説明内容が適切に 記載されておらず、問題発生時に不利になるケースも 災害時の医療情報の保護が安全に行えない 記憶に新しい東日本大震災では、岩手県・宮城県・福島県を中心に北海道から高知県まで被害 を及ぼし、特に東北沿岸部を中心に多くの病院、クリニックが被害を受けました。 宮城県医師会の行った被災状況アンケート調査 (回答率93%) によれば、津波以外の被害は全 壊・大規模半壊・半壊が75ヶ所、津波による被害は建物流失・床上浸水が111ヶ所に上っていま す。 このような状況で紙カルテでは診療情報自体が逸失あるいは損傷を受け、患者情報自体が失わ れてしまうという状況が発生しています。 日本は災害大国ですので地震に限らず様々な災害が発生する中で、普段から紙媒体に頼らず 大事な患者様のデータを保存しておくことの重要性を認識する必要があると考えています。 伝達ミスなどのヒューマンエラーが防止しにくい 紙カルテでは丁寧に記載する時間も限られることから筆跡が荒くなりやすく、受付や看護師が医 師の指示を誤認するなどのヒューマンエラーの温床となってしまいます。 電子カルテではデータ化されているためこういったヒューマンエラーは発生せず、医療スタッフが 的確に医師の指示を把握することが出来るようになります。 投薬ミスや日数の調整ミスなどの医療事故を未然に防ぐことは非常に重要で、今後の医療では 特に厳しい目でチェックされるポイントとなります。 記載内容が乏しくなることで更に様々なリスクが起こりうる 紙カルテの場合、なかなか多くのことを書く時間がないため記載内容が乏しくなりがちです。特に 患者様の主訴や身体所見などはもちろん、治療方針やインフォームドコンセントなどで患者に説 明を行ったり、同意を求めた痕跡が残りにくいのが問題となります。 昨今では医療訴訟も増えてきており、治療方針に関しては確実に患者に伝達した証拠をカルテ に残しておくことが身を守る上で大変重要になってきております。電子カルテではこういった内容 もテンプレートなどで1クリックで入力することが出来るようになり、タイピングが苦手な先生でも簡 単に入力が可能な仕組みが作られています。 4
  4. 1-2. 電子カルテだとこんなに便利になります 患者さんの顔を見て診察ができるように 紙カルテは電子カルテに比べて、記載方法の自由度が高く長年お使いの先生方からは紙カルテ を使い続けたいとお話いただくことも多いです。 しかし、紙カルテはどうしても記載する際に顔を紙に向ける必要があり、しっかり患者さんのお顔 を見て診察することが難しいというデメリットがあります。 電子カルテであれば、テンプレート機能等入力の手間を省く機能を搭載しておりますのでより患 者さんとの会話に集中した診療を実現いただくことが可能です。 事務スタッフの業務負担を大幅に削減することが可能に

    受付、診察、会計の流れの中で事務スタッフが紙カルテの探し出し / 確認 / レセコン転記 / 紙カ ルテの片付けを行っていることと思います。 また、カルテの記載をレセコンに転記する際に可読性の問題から確認作業が発生することも多 いため、業務負担が高くなりやすいという問題が発生しています。 電子カルテを導入している医療機関ではこういった紙カルテ特有の問題は発生しないため、より 少ない人員でも効率よく業務を行うことが出来ているのが現状です。 また事務スタッフの方がご退職された際にも、簡単に操作できる電子カルテを導入することで引 き継ぎや、学習に必要な時間を最小化し、診療体制の均一化にも貢献可能です。 検査データを経時的に見ることが出来ない 紙カルテをご利用の場合、紙ベースで検査結果を受け取っている先生方が多いかと思います。 どんな診療科であっても検査結果データを継時的に認識した上で診断をされていることはあると 思いますが、紙のデータをめくりながらデータの推移をみるのでは効率が下がってしまいます。 電子カルテであれば、同じ画面内で項目ごとに時系列で検査結果を表示できるため効率的に データの把握ができ、より的確に治療が行えるようになると考えられます。 拡大する保管スペースへの対応が必要 医師法で診療録の5年間の保存が定められているため、紙カルテがどんどん増えると、院内のス ペースをどんどん侵食するため頭を悩ませている先生も多いです。 電子カルテであれば、クラウドサーバー上に保存されるためスペースの問題を一切考えることな くご利用可能です。 5
  5. 2. 新しいタイプの電子カルテをご存知ですか? 紙カルテのリスクをご理解頂いたところで、電子カルテについて詳しく解説いたします。まずは、 電子カルテには2タイプあり、それぞれの特徴についてご説明いたします。 2-1. 旧来の『オンプレミス型電子カルテ』とは? いわゆる『従来の電子カルテ』はほぼ大半がこのタイプで、院内にカルテのサーバーを設置して いるものは全てこちらのタイプの電子カルテとなります。院内にサーバーやPC、プリンターなどと いった一連のハードウェアの連携を構築するので、初期投資額が比較的高額になるのが特徴で す。

    院内にサーバーがありインターネットには原則接続されていない状況でも活用が可能なためセ キュリティのリスクは低いと一般的には考えられており、院内のみに閉じたシステムであるゆえ個 別のカスタマイズにも応じやすいということが特徴として挙げられます。 一方、インターネットに接続されていないことから、電子カルテ自体のシステムアップデートは 往々にして一定期間ごとに手動で行う必要が多く、サーバーなどのシステムに不具合があった場 合には外部からのアクセスで原因がわからないため担当者が来院するまでシステムが止まって しまい復旧できないといったこともデメリットとしては挙げられます。 2-2. 新しいタイプの『クラウド型電子カルテ』とは? ここ数年で徐々にシェアを拡大してきたのが『クラウド型電子カルテ』です。これは院内にサー バーを置かず、クラウド上に全てのデータが保存されておりwebを介してこのデータにアクセスす るタイプのものです。 クラウド型電子カルテはまだそれほど歴史が長くないため、導入件数としては数千件前後(注:弊 社調べ)となっておりますが、コスト面やメンテナンス面などの手軽さがクリニックでは非常に好評 で、今後は徐々にクラウド型電子カルテが主流になると予想されます。  『クラウド型電子カルテ』の特徴の中でも特に重要なのが、コスト面の優位性です。サーバーの 設置が必要なく、PCやプリンターなど全てのハードウェアを先生ご自身でお選び頂き使って頂く ことが可能で、数年おきに機器一式を全て買い直すなどといったこともないため導入費用・更新 費用でオンプレミス型の電子カルテと比べて大きなメリットがあると言われています。さらにイン ターネットに接続していることから、患者様が使う予約システムとの連携、次世代の診察スタイル となるオンライン診療との連携、会計のシステムなどとの連携が格段にスムーズに行えるというメ リットもあります。  セキュリティ面で心配される先生方が多いのですが、実際にはインターネットに接続する方式に は厳しい基準があり、ハードウェアにもセキュリティソフトを導入することで十分なセキュリティを 担保可能といわれています。また、インターネットに接続しないオンプレミス型電子カルテにも、シ ステムに影響があるためOSのアップデートが行えず逆にセキュリティに脆弱性があるまま使用し なければならないケースもあり、一概にセキュリティが万全とも言えないケースもあるようです。 6
  6. 3. 『クラウド型電子カルテ』はどのくらいセキュリティが高い? 従来の電子カルテに比べ、メリットも多いクライド型電子カルテですが、セキュリティ面でご心配に 感じられる方も多いかと思います。 3省3ガイドラインとは? クラウド型の電子カルテの場合、インターネット回線を利用して外部のサーバーにデータを送るこ とになりますので、安全なご利用のため国から業者に対し以下の3省3ガイドラインと呼ばれる規 制が設けられています。 3省3ガイドラインの3省とは、「厚生労働省、経済産業省、総務省」を指しています。 それら3つの省から、医療情報をクラウド上などに保存する際に遵守しなければならない事項が

    まとめられた下記4つのガイドラインが出されています。 厚生労働省:「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」 経済産業省:「医療情報を受託管理する情報処理事業者における安全管理ガイドライン」 総務省  :「クラウドサービス事業者が医療情報を取り扱う際の安全管理に関するガイドライン」 対象となる組織は? 上記ガイドラインの対象となるのは、主に病院や診療所、薬局、介護事業者です。 そのほか医療情報を取り扱うクラウドサービス事業者なども対象となります。 具体的な内容は? それぞれのガイドラインで書かれている内容は異なりますが、全体を通して下記のようなことが 言及されています。 ・医療施設の物理的な安全管理 ・システムやネットワークの技術的な安全管理 ・情報を取扱う人の人的安全管理 ・医療情報を外部に委託する際の安全管理 ・ASP・SaaS事業者が実施すべき情報セキュリティ対策 また、それぞれのガイドラインでは、主には以下のようなことが定められ、「管理策の考え方」「最 低限実施すべき対策」「推奨される対策」といったことが提示されています。 ・電子化された医療情報を取扱う責任のあり方 ・医療情報を扱うシステムについての安全管理策 ・診療関係の記録等の情報を外部に保存する際の管理や運用の基準 CLINICSカルテでは3省3ガイドラインを踏まえ、暗号化によるすべての通信の保護、秘匿性の高 いオンライン診療の仕組み、情報漏洩リスクの最小化、不正ログインを防ぐアカウント ロックの仕 組みなど、セキュリティ強化に取り組んでいます。 7
  7. 4. そろそろ新しいタイプの電子カルテを使ってみませんか? 以上のセクションで、 ・紙カルテには多くのリスクもあるので、電子カルテ導入の機運がさらに高まりつつある ・電子カルテでは新しいタイプの『クラウド型電子カルテ』が広がりつつある ことがご理解いただけたかと思います。 紙カルテの場合には『クラウド型電子カルテ』であれば導入も比較的容易にできますが、既にオ ンプレ型電子カルテをお使いの先生の中には『以前よりも安く手軽に運用できるクラウド型が出 現した』『更新で多額の費用を請求された』などのことを契機に電子カルテ移行を検討するもの の、移行にかかる工数のイメージ感がつかず二の足を踏んでいる先生も多いのではないでしょう

    か? ここでは、現状の電子カルテからスムーズに移行するために知っておくべきことを整理してご紹 介いたします。 4-1. そもそもなぜ『オンプレミス型電子カルテ』は高いの? オンプレミス型電子カルテからクラウド型電子カルテ導入を検討される最も多い理由は 『更新費用が非常に高額』というものです。5-6年ごとに更新費用として数百万かかるので、この タイミングでクラウド型に切り替えという話は確かによく聞くようになりました。そもそもなぜ『オン プレミス型電子カルテ』は高いのでしょうか? 電子カルテの料金はクラウド型の登場で3本柱から2本柱へ オンプレミス型電子カルテの料金は、主に『初期費用』『保守費用』『更新費用』から成り立ってい ますが、クラウド型電子カルテでは物理的に『更新費用』がかかりませんので、『初期費用』『保守 費用』のみでお使いいただくことが出来ます。 オンプレミス型電子カルテ クラウド型電子カルテ 初期費用 • 導入費用は往訪でのサポー トが必須なので高額 • ハードウェアがセットになって いるため高額 • 往訪は最小限で済むことが多 く、比較的低額 • ハードウェアはご自身で好きな ものを選定可能 保守費用 • 原則往訪サポートとなるため 各地に拠点が必要なため、 費用がかかる • 全てのデータをクラウドで管理 するため、各地の拠点は不要 で費用がかさまない 更新費用 • ハードウェアやサーバーの更 新名義で比較的高額に設定 されることが多い なし 特に『更新費用』は、なかなか他の電子カルテへの乗り換えは手間がかかるので使い続けるしか ないと考えられやすいこともあり、比較的割高に設定されることもしばしばあるようです。 4-2. 実際のカルテ移行の具体的なイメージは? 8
  8. 目安としてはお申込みを頂いてから最短で1ヶ月程度、余裕を持って準備を進めるなら3ヶ月程度 の時間を頂いていることもあります。 環境構築 PCやプリンター等の購入 電子カルテを操作するためのパソコンの設定を行います。電子カルテの業者や保守会社から ハードウェア(例 パソコン・モニター等)を指定されている場合もありますが、弊社の電子カルテで はウェブブラウザのgoogle chromeの最新版がインストールできるパソコンと、診療情報提供書 などの紙媒体をスキャンできるスキャナが内蔵されたプリンターをご用意いただければお使いい

    ただくことができます。 クラウドORCA / クラウドカルテの構築及び初期設定 レセコンやカルテのセットアップはメーカー側が行いますが、初期設定は医療機関情報に基づい て設定をしていきます。初期設定などは2週間程度で完了する場合が多いです。 データ移行 ベンダーにデータ出力依頼 / 受領 主にレセコン頭書き情報は電子カルテメーカー(またはレセコンベンダー)にデータ出力を依頼し ます。ORCAなどの広く使われるレセコン以外の独自レセコンの場合、出力されたデータを移行 先にデータ変換する必要があり、この場合には1ヶ月程度のお時間をいただく場合もあります。 データ変換(ORCA以外のレセコンをお使いの場合) 新規導入予定の電子カルテに取り込みができる様、データの変換を行います。データ変換専門 業者に委託するケースもあり、その場合には別途費用が発生します。 弊社の電子カルテで採用している、日本医師会が推奨しているORCAをご利用の場合にはデー タ変換は不要となります。 本番環境へデータ流し込み データの変換が終了すると、新しいカルテにデータを流し込みます。実際のデータが新しいカル テでどの様に表示されるのか確認し、微調整を行います。 教育 スタッフ様へのレクチャー 9
  9. 電子カルテを導入することで、院内のオペレーションが大きく変わるため、スタッフ様へのレク チャーを行います。クラウド型では操作が簡単なので比較的短時間のレクチャーで十分なケース も多くなってきています。内容は『基本操作』『受付→診察→会計の一連の流れ』『レセプト対応』 『困ったときのQ/A』といった形となります。 運用開始 データの移行やセットアップが完了し、スタッフ様への教育が完了後、いよいよ本番稼働を開始し ます。 4-3. スムーズにデータを移行するコツとは? よく聞く声のなかに、『更新時に切り替えようとしたらデータを抜き出せないと言われた』などと非

    協力的な対応をされたというケースはまだまだ残念ながらベンダーによっては存在するようです。 ここではスムーズにデータ移行を進めるコツをご紹介します。 原則として理解していただきたいのは ・医療情報は先生のもの ・ベンダーは先生のものである医療情報を出力することが可能 ということです。 医療情報は先生のもの 電子カルテのデータは診療所の所有する重要な情報です。 今までお使いのベンダーにはデータは診療所が所有している情報である点を強調して交渉を行 うことが重要となります。 ベンダーからのデータ出力は随時協力可能 電子カルテベンダーとの交渉が難航する場合には、私共でも一定のお手伝いが可能です。ベン ダーとの連絡交渉や、直接データを抽出できる可能性もありますので、随時ご相談ください。 保守期限が切れそうなときにはどうすればいいの? 新しい電子カルテへの変更を進める中で、予期しないトラブルで現在の電子カルテの保守期限 内での切り替えが難しい状況も発生します。こういったケースでは、保守期限の延長交渉で解消 可能な場合があります。 具体的には、保守期間は1-3年単位でご契約されていることが多いと思いますが、月単位(例) 1 ヶ月毎の更新)での更新に契約形態を変更できるケースが多いので、状況次第で保守期間を延 長可能です。 10
  10. 5. クラウド電子カルテならではの活用事例はどんなものがあるの? 弊社の電子カルテ『CLINICSカルテ』は、クラウドの魅力を最大限活かし、カルテ画面から直接患 者さんのアプリと接続可能な初の電子カルテです。CLINICSカルテにおける新しい診察スタイル をご紹介させていただきます。 5-1.クラウド型カルテだからこそ出来る診療とは? 様々なwebサービスとのスムーズな連携 webで接続しているメリットを活かして、電子カルテが様々なwebサービスと接続しているケース が多く存在します。代表的なものでは予約システムとの連携が出来ている場合、webやアプリで 予約が取れてそのまま電子カルテ上で確認ができ、受付も直接可能といった連携が既に行われ

    ています。 災害時にも適切な患者対応が可能 従来のオンプレミス型電子カルテでは、院内にサーバーがあるために紙カルテ同様、地震などに よる災害時に停電が発生した際にはカルテを読み込めないなどのことも多く発生したようです。 クラウド型電子カルテは、院内にサーバーを設置不要でありバックアップも自動で実施されてい るため災害時に診察データが逸失するリスクはかなり低くなりました。ネットワーク環境も災害な どの一時的な場合にはスマートフォンなどのテザリングで十分対応ができるということもあり、い ざというときに大きな力を発揮します。 院外からでも患者データを確認して適切な対応が可能 往診時、学会出張中など様々な場合でも患者様からの問い合わせを受けて治療データや処方 データを院外で確認したくなったという先生は意外と多いのではないでしょうか。 クラウド型電子カルテでは、インターネット環境とパソコンさえあればどこでもカルテ閲覧可能で す。患者様からの問い合わせであっても迅速に医師がカルテを確認することが可能です。 5-2. 患者とつながるシステムでさらに高度な診察スタイルが実現 オンライン診療機能で来院に難がある患者様の診察が可能に 2018年4月の診療報酬改定でオンライン診療が保険収載されましたが、これに伴いオンライン診 療の活用例は増加傾向にあります。 弊社が提供している、オンライン診療アプリCLINICSと合わせてご利用いただくことで来院前に 事前に患者さんに問診内容を記載いただき、待ち時間の削減や受付でも対応工数の削減が可 能です。また、決済システムとしてオンライン診療アプリをご活用いただくことで、診察後お会計を 待たずに患者さんにお帰りいただけます。もちろん、決済だけでなくカルテ画面からワンステップ でオンライン診療を開始できますので、生活習慣病の患者さんの検査結果説明などご活用いた だくことで患者さんのライフスタイルに合った診療を実現いただくことも可能です。 ファイル共有機能やメッセージ機能で患者様の治療継続率向上も期待 オンライン診療アプリをご利用の患者様に対しては、カルテ上から資料を直接共有する機能や、 医師からメッセージが送れる機能があります。おくすり情報や疾患情報、検体検査の結果などを 11
  11. まとめ 地域医療連携という大きな動き 政府は2000年頃から取り組んでいる2025年に地域包括ケアシステムの構築を目指し、地域で のICT活用について積極的な推進を行っています。 2016年度診療報酬改定では、地域連携ネットワーク等を介して画像情報や検査結果をやりとり することを推進するため、「検査・画像情報提供加算」と「電子的診療情報評価科」の2つの点数 が新設され、今後地域医療が大きく変わろうとしていると感じられた先生もいらっしゃるのではな いでしょうか。 2009 年に

    i-Japan 戦略 2015 で地域医療連携の実現が掲げられ、また同年から地域の医師確 保、救急医療の強化など、地域における医療課題の解決を図るため、都道府県に地域医療再生 基金を設置し、都道府県が策定する「地域医療再生計画」に基づく取組みを支援することを目指 した「地域医療再生基金」の交付が始まりました。この「地域医療再生計画」に基づき、各地域で 地域医療連携ネットワークの構築が積極的になり、2011 年を境に急増しました。 これからの電子カルテに必要となること このような情勢のなかで、医療機関から他機関への情報提供が今以上に求められることが予想 されます。 既存のネットワークでは、以下のように医療機関だけでなく多様な職種との連携が目的として掲 げられています。 1. 病院と診療所の医療機関間の情報共有を目的とした医療連携 2. 医療機関と介護施設の情報共有を目指した医療・介護連携 3. 在宅医療従事者の他職種間の情報共有を目指した在宅医療連携 4. 医療機関と薬局あるいは薬局間の連携を目指した医薬連携、薬薬連携 今後は政府の後押しのもとで、新設の地域医療連携ネットワークの増加のみならず、既存の地 域医療連携ネットワークをベースにした参加施設の増加、ネットワーク同士の連携、多職種連携 ネットワークの増加など、今ない地域にも情報連携の輪が拡大していくことが予想されます。 このようなネットワークに参加するにあたり、クラウド型を代表とした次世代の電子カルテの活用 によって、全ての医療機関が外部に情報を提示できる環境に取り組むことが求められています。 外部ネットワークに容易にアクセスできるクラウド型電子カルテの普及が、今後更に見込まれる ことでしょう。 13