Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

エンジニアの教養2023 #1 メタ学習

Seigo Watanabe
July 07, 2023
3.2k

エンジニアの教養2023 #1 メタ学習

Seigo Watanabe

July 07, 2023
Tweet

More Decks by Seigo Watanabe

Transcript

  1. 登壇者なりの答え • 検索 ➡ 出⼒ ➡ 実⾏の速度感 ◦ ⾝についてない知識はレイテンシが問題 ◦

    脳が直接API叩けるようになるまではアドバンテージがある • 「調べれば分かる」ことしか⾔えないなら、 他と取って換えられてしまう ◦ 逆に⾔えば「調べないと分からない」というコスパの問題 ▪ 調べ⽅が正しかったのか? という疑念を誰かに拭って欲しい ◦ 「このひとが⾔った」という、経験に裏打ちされた信頼感 ◦ 「完全なGGではない」という特別感
  2. 発展 : OUTPUT アウトプットすることで/されたものを改めて⾒ることで、 • ⾃分⾃⾝の知識を再確認(知識の反芻) • 3ヶ⽉未来の⾃分は別⼈ ◦ 将来の⾃分のために、いまアウトプットしておく

    ◦ 新しく作る登壇資料に、昔書いたブログを引⽤するとかよくやります 頭の中に⼊ったものは、他のひとから⾒えません • ex) DevIOブログ ◦ お客さんやパートナー企業のひとが結構みてくれてます • アウトプットされたものだけが価値を持つ、と⾔える ◦ 知識のタンス貯⾦化はもったいない、もっと市場に流通させよう ◦ 流通された知識は、次の知識を呼び込んでくれる
  3. メタ学習 • メタ (meta) = 「ひとつ上の次元から」などという意味の接頭語 ◦ メタ視 ≒ 客観視

    • 学習⽅法を学習すること(learning to learn) • 機械学習(Machine Learning)の⽤語 「学習できる」ということ⾃体が1つのスキル‧能⼒ • 学習対象や⽬的、⾃分にあった学習⽅法を⾒つけ選択し習得しましょう https://recruit.gmo.jp/engineer/jisedai/blog/meta-learning/ https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/mag/rob/18/00007/00009/ 13
  4. OODAループが注⽬されている背景 • VUCA : あらゆる物事が⽬まぐるしく変化する予測が難しい時代 ◦ Volatility(変動性) ◦ Uncertainty(不確実性) ◦

    Complexity(複雑性) ◦ Ambiguity(曖昧性) • その時々の状況に応じて素早く判断をし、 意思決定していくことが求められる 18
  5. OODAループのメリットとデメリット メリット • 結果が出るまでのスピードが速い • 臨機応変に⾏動できる • 個⼈の裁量が⼤きい デメリット •

    組織内で統制がとれなくなる場合がある • 業務改善には向かない(⽬前の問題解決に偏りがち) 21 https://achievement-hrs.co.jp/ritori/ooda-loop/
  6. 仮説構築(Orient) • あらゆるデータ(raw data)をもとに分析、仮説を構築 ◦ 観察した内容 ◦ ⾃⾝が持つ経験 ◦ ⽂化の特徴

    ◦ ⾝体的特徴 ◦ 歴史 • DataをIntelligenceへ ループの中で最も重要なステップ • ボイド⽈く「ビッグ O」 27
  7. [Take.2] 実⾏(Act) • 意思決定(Decide)ステップにおいて決定された内容を実⾏する • 以下のことは含まれない ◦ 各ステップをクリアするための⾏動 ▪ 観察、意思決定のためのリストアップなど

    • 実⾏したことの結果を観察する --> OODAループ2週⽬へ ◦ 想定通りの結果を得ることができたか? ◦ 得られていないのであれば、どこで判断を間違えたのか? 31
  8. 教材 • Schoo(スクー)for Business https://schoo.jp/biz/column/1133 • J.Score Style https://www.jscore.co.jp/column/lifestyle/2018/double-loop/ •

    THE OWNER https://the-owner.jp/archives/5906 • QuestionCircle https://www.question-circle.jp/2020/10/1138 35
  9. 「⾒つめ直す」=「観測(Observe)」では? • 概念的にはその通り • ただし、OODAループの意義は「迅速な⾏動」 • 観測範囲を毎回広く取っていては、迅速な⾏動はできない ◦ 仮説構築(Orient)に時間がかかりすぎる •

    (ボイド⽒にあやかって) 空戦で例えたら... ◦ ⽬の前の敵機を撃ち落とす(⽬的) ◦ 敵機の背後をとるために操縦する(戦術 / OODAループ) ▪ ⽬の前の敵機の挙動を確認 = 観測 ◦ どうしても撃墜出来ない。。。(シングルループの⾏き詰まり) ◦ 戦略を変えよう(--> ダブルループ) ▪ 雲の上に出たら? 地上すれすれなら? ▪ 雲の中は? ▪ ⼀旦離れて遠くから? 別の武装を試す? https://youtu.be/5y-Sqv3-rjw https://ace7.acecombat.jp/ 37
  10. 「型」(Ref.) • シングルループで「型」を習得し、 ダブルループでその「型」を破る = 新たな「型」を獲得する ◦ ⿁滅で⾔えば「呼吸」でも可 • OODAループ⾃体は(性質として)その両⽅を内包

    ◦ 観測範囲をコントロールし「迅速さ」と「打開⼒」を獲得 ◦ なれていないうち ➡ シングルループ(観測範囲‧狭) ⾏き詰まったら ➡ ダブルループ(観測範囲‧広) ◦ 「型」のないうちに視野だけ広げても「形無し(ぐだぐだ)」になるだけ 40
  11. 余談:リーダーシップと⼼理的安全性 • クラスメソッドではどの部署でも、 各⾃がリーダーシップを発揮することが 求められる ◦ 必ず組織のリーダーになる、 という意味ではない ◦ ⾃分のことだけ考えれば良い、

    という意味でもない ◦ 各⾃には、⾃⼰研鑽と共に「所属組織をより良くする働き」が期待されている • そのような組織において、「⼼理的安全性」はもっとも⼤切 https://classmethod.jp/company/culture/ https://rework.withgoogle.com/jp/guides/understanding-team-effectiveness/steps/foster-psychological-safety/ 42