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モノタロウ x クリエーションラインで実現する チームトポロジーにおける プラットフォームチ...

モノタロウ x クリエーションラインで実現する チームトポロジーにおける プラットフォームチーム・ ストリームアラインドチームの 効果的なコラボレーション

◆講演概要
モノタロウのデベロッパーインターフェースグループでは、成長を支えるためにプラットフォームエンジニアリングを推進し、プラットフォームと開発者の境界を整備してきました。技術的な検証を通じて全体構想は見えてきた一方で、「どうすれば開発者にとって本当に使われるプラットフォームになるのか」という利用・浸透のハードルが立ちはだかりました。

チームごとに異なる技術スタック・開発スタイル
「便利そうだけど、最初の一歩が重い」ツール・仕組み
デベロッパーインターフェースグループ自体のリソースは限られているのに、社内からのニーズはどんどん増えていく
本セッションでは、お客様の「なぜ」に寄り添いながら共創を推進するクリエーションラインと共に

フィードバックサイクルと“営業活動”による、使ってもらうための基盤づくり
定期的な関連部署とのコミュニケーションと Shape Up 的な進め方によるゴールデンパス拡充
SDLC を分解した AI レビューや MCP 提供による、モダンな開発スタイルへのアップデート
といった三つの実践を紹介します。

モノタロウのリアルな事例を通じて、プラットフォームチームとストリームアラインドチームが「摩擦」から「共創」へと変わっていったプロセスを共有し、参加者のみなさんが自社でのプラットフォームエンジニアリングと組織横断コラボレーションを前進させる具体的なヒントを持ち帰れることを目指します。併せて、モノタロウにおけるプラットフォームエンジニアの役割と魅力もお伝えします。

◆スピーカー
伊藤 泰(株式会社MonotaRO プラットフォームエンジニアリング部門)
柴田 凌輔(クリエーションライン株式会社)

2026.1.7 RSGT2026講演資料

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Creationline

January 07, 2026
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  1. Copyright © 2025 CREATIONLINE, INC. All Rights Reserved. Copyright ©

    2025 CREATIONLINE, INC. All Rights Reserved. 1 モノタロウ x クリエーションラインで 実現する チームトポロジーにおける プラットフォームチーム・ ストリームアラインドチームの 効果的なコラボレーション RSGT2026 2026.1.7
  2. Copyright © 2025 CREATIONLINE, INC. All Rights Reserved. Copyright ©

    2025 CREATIONLINE, INC. All Rights Reserved. 柴田 凌輔 2 • 所属:クリエーションライン株式会社 • 役割:ソフトウエアエンジニア ◦ モノタロウで約1年ほど活動(開発/提案) 趣 味 コーヒー焙煎 月一神社で出店 朝の運動   田中渓さんの話を聞きマイルドに実践中        天気がいい日は立山連峰がきれい
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    2025 CREATIONLINE, INC. All Rights Reserved. 伊藤 泰 3 • 所属:株式会社MonotaRO プラットフォー ムエンジニアリング部門 • 役割:デベロッパーインターフェースチー ムリーダー、ソフトウェアエンジニア • 経歴:富士ゼロックス → メルカリ → MonotaRO 趣 味 猫 プログラミング(と言いつつ、最近はプロンプトがほとんどかもです) https://github.com/connectrpc/connect-python、https://github.com/i2y
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    2025 CREATIONLINE, INC. All Rights Reserved. モノタロウにおける プラットフォームエンジニアリングの目的と背景 4 目的:急激なサービス成長を支えるための開発基盤整備 背景:長年の技術負債により開発環境や運用のレガシーが深刻化 開発者がビジネスロジックに集中できる環境を整え 組織のアジリティ向上を支援
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    2025 CREATIONLINE, INC. All Rights Reserved. 基盤と標準インタフェース提供で開発者体験向上を目指す プラットフォームエンジニアリング(PE) の全体像 5 アーキテクチャの境界を超えて より プラット フォーム チーム ストリーム アラインド チーム 開発整備 +1名
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    2025 CREATIONLINE, INC. All Rights Reserved. アプリ初期化~リリースまで爆速開発できる(ゴールデンパス) 標準でCI/CDやO11y、helmを含むスキーマファーストAPIアプリ マイクロサービス開発のためのDevKit CLI 6 本発表の中心 ゴールデンパス 迅速なプロジェクト開発に役立つ巧みに統合 されたコードと機能のテンプレート構成
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    2025 CREATIONLINE, INC. All Rights Reserved. プラットフォームエンジニアリングでは、優れた技術に加え 漸進的な改善のためのコミュニケーションも重要 • a. 想定したユースケースで使われないこともある ◦ 入口を整える(ハンズオン等の営業・普及) ◦ みんなで育て改善する(インナーソース) • b. 想定と異なるユースケースもあった ◦ ゴールデンパスを育てるためのプロセスを明確化/共有 ◦ 開発者のためにゴールデンパスを提供 この発表で伝えたいこと 7
  8. Copyright © 2025 CREATIONLINE, INC. All Rights Reserved. Copyright ©

    2025 CREATIONLINE, INC. All Rights Reserved. 具体的な問題 8 学習や導⼊の負荷 📚 提供ツールの学習負荷 ドキュメント書かれていない 前提の認知負荷 ゴールデンパスの不⾜ 🚧 ストリームアラインドの ユースケースに合った ゴールデンパスを整備できて なかった PEで把握できてないIssue 🤯 PEの開発リソースが限られて おり、すべてのIssueの 発⾒‧把握が難しい a : 想定したユースケースで使われないこともある b : 想定と異なるユースケースも あった
  9. Copyright © 2025 CREATIONLINE, INC. All Rights Reserved. Copyright ©

    2025 CREATIONLINE, INC. All Rights Reserved. 具体的な問題 9 1. 使い始められる状態を作ること 学習や導⼊の負荷 📚 提供ツールの学習負荷 ドキュメント書かれていない 前提の認知負荷 ゴールデンパスの不⾜ 🚧 ストリームアラインドの ユースケースに合った ゴールデンパスを整備できて なかった PEで把握できてないIssue 🤯 PEの開発リソースが限られて おり、すべてのIssueの 発⾒‧把握が難しい a : 想定したユースケースで使われないこともある b : 想定と異なるユースケースも あった 入口を整える 営業・普及 インナーソース
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    2025 CREATIONLINE, INC. All Rights Reserved. 具体的な問題 10 1. 使い始められる状態を作ること 学習や導⼊の負荷 📚 提供ツールの学習負荷 ドキュメント書かれていない 前提の認知負荷 ゴールデンパスの不⾜ 🚧 ストリームアラインドの ユースケースに合った ゴールデンパスを整備できて なかった PEで把握できてないIssue 🤯 PEの開発リソースが限られて おり、すべてのIssueの 発⾒‧把握が難しい a : 想定したユースケースで使われないこともある b : 想定と異なるユースケースも あった 入口を整える 営業・普及 インナーソース プロセス明確化 ゴールデンパス拡張 2. ストリームアラインドチームに 合わせて整備すること
  11. Copyright © 2025 CREATIONLINE, INC. All Rights Reserved. 1. 使い始められる状態を作ること

    インナーソースと営業・普及活動で 使ってもらえる入口を整える 11
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    2025 CREATIONLINE, INC. All Rights Reserved. 使い始められるための改善サイクル 12 1. 営業‧普及 モブプロ‧ハンズオン (⽴体的な理解の提供) 2. 観察‧キャッチ モブプロ‧ハンズオンで摩擦 を発⾒ (Slackの発⾔や、ツールのメ トリクスでも発⾒) 3. 改善 提供ツールの処理を改善 スタートガイドの説明更新 インナーソースの⼟台 誰でも改善に参加できる環境‧⽂化
  13. Copyright © 2025 CREATIONLINE, INC. All Rights Reserved. Copyright ©

    2025 CREATIONLINE, INC. All Rights Reserved. 使い始められるための改善サイクル 13 1. 営業‧普及 モブプロ‧ハンズオン (⽴体的な理解の提供) 2. 観察‧キャッチ モブプロ‧ハンズオンで摩擦 を発⾒ (Slackの発⾔や、ツールのメ トリクスでも発⾒) 3. 改善 提供ツールの処理を改善 スタートガイドの説明更新 インナーソースの⼟台 誰でも改善に参加できる環境‧⽂化
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    2025 CREATIONLINE, INC. All Rights Reserved. インナーソース導入の狙い 14 インナーソースとは “組織という限られた環境において、ソフトウェア開発における オープンソースの原則とプラクティスを活用すること” インナーソース パターンブックより 現場の知見を取り入れる • PEのリソースが足りない中、実際に使ってみた開発者の視点を 直接プロダクトに取り入れられること 改善のレバレッジ • 特定のチームで見つかった課題や改善案が共通基盤に還元され 開発組織全体が恩恵を受けられること
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    2025 CREATIONLINE, INC. All Rights Reserved. オンボーディングための スタートガイドやREADMEを整備 15 • ツールを初めて使う人向けに使い方を丁寧に説明 • コントリビューションしやすいコミュニケーションパス インナーソースの土台 誰でも改善に参加できる環境・文化
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    2025 CREATIONLINE, INC. All Rights Reserved. 使い始められるための改善サイクル 16 1. 営業‧普及 モブプロ‧ハンズオン (⽴体的な理解の提供) 2. 観察‧キャッチ モブプロ‧ハンズオンで摩擦 を発⾒ (Slackの発⾔や、DevKitCLI のメトリクスでも発⾒) 3. 改善 DevKitの処理を改善 スタートガイドの説明更新 インナーソースの⼟台 誰でも改善に参加できる環境‧⽂化
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    2025 CREATIONLINE, INC. All Rights Reserved. 営業・普及:ツールのモブプロ・ハンズオン 17 「スタートガイド」だけでは埋められない溝を埋める • ツールが触れる人を増やす • 開発者の開発環境や知識のずれを対面で観察 • ギャップやフィードバックを一つずつ改善した ◦ 開発者からはコントリビューションも
  18. Copyright © 2025 CREATIONLINE, INC. All Rights Reserved. Copyright ©

    2025 CREATIONLINE, INC. All Rights Reserved. 改善サイクルにより プラットフォームの入口を整えた 18 FBをもとに改善することで、使われる状態に 1. 営業‧普及 モブプロ‧ハンズオン (⽴体的な理解の提供) 2. 観察‧キャッチ モブプロ‧ハンズオンで摩擦 を発⾒ (Slackの発⾔や、DevKitCLI のメトリクスでも発⾒) 3. 改善 DevKitの処理を改善 スタートガイドの説明更新 インナーソースの⼟台 誰でも改善に参加できる環境‧⽂化
  19. Copyright © 2025 CREATIONLINE, INC. All Rights Reserved. Copyright ©

    2025 CREATIONLINE, INC. All Rights Reserved. ディスカッション:使い始められる状態を作ること 19 • インナーソースを導入してみての感触 • ハンズオン・モブプロに積極的参加してくれる開発者が多かった こと ◦ モノタロウの文化が関係している?
  20. Copyright © 2025 CREATIONLINE, INC. All Rights Reserved. 2. ストリームアラインドチームに

    合わせて整備すること 関連部署との対話から ゴールデンパスを育てる 20
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    2025 CREATIONLINE, INC. All Rights Reserved. 継続的なゴールデンパス提供にあたっての課題 21 プラットフォーム構築当初には、 他のチームのニーズを把握して適切なソリューションを 提供するまでのプロセスが明確にはなかった • プラットフォームの改善は雑談ベースで都度調整 • 自チームのOKRや理想形をもとに開発 • 関連部署とのコミュニケーションが手探りだった 組織横断で改善するプロセスの明確化/共有を計画
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    2025 CREATIONLINE, INC. All Rights Reserved. プロセスの明確化/共有にあたっての要件 22 1. 柔軟かつ迅速な対応 🏃💨 社内ツールは他チームからの 要求に迅速に対応する必要が ある 社内状況やニーズの変化に 適⽤できる柔軟性をもたらす こと 2. 短期的な改善サイクルと リソース最適化 🔄⚖ 社内ツールの改善は限られた リソースの中で⾏う必要が ある 最も価値がありそうな改善に フォーカスすること また、外部チームによる貢献 も受け⼊れやすいプロセスで あること 3. 他チームとの連携と調整 👥🤝 利⽤されるプロダクト作りに は他チームがロードマップや OKRとの整合性を保ち 協調できる必要がある 要件1, 2に関係する
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    2025 CREATIONLINE, INC. All Rights Reserved. 他チームのニーズを把握し適切な解決策を提供するためのプロセス (Shape Upを参考に改変) PEプロダクトの開発プロセスを策定 23 23 1. Shaping アイディア創出 部署問わず公募 3. Building 実装 2. Betting PEプロダクト会議 議論/選定 4. Cooldown バグ修正 ドキュメンテーション
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    2025 CREATIONLINE, INC. All Rights Reserved. 開発プロセスに沿って ストリームアラインドチームとアイディア創出 24 ストリームアラインドチームと対話をする • 利用にあたってのギャップを理解 • 具体的な課題を拾い上げ必要性が高い ゴールデンパスを明確化
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    2025 CREATIONLINE, INC. All Rights Reserved. 対話で得た課題をPEプロダクト会議で取り入れる 25 • ストリームアラインドチームをはじめ コンテナ基盤やDevSecOpsなどの運用チームなどと議論/選定 • PEプロダクト会議を合意形成の起点としてゴールデンパスを拡張
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    2025 CREATIONLINE, INC. All Rights Reserved. 拡張されたゴールデンパス 26 ジョブアプリケーション作成 コンテナ基盤でのGKE利用 標準的な共通CI/CD
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    2025 CREATIONLINE, INC. All Rights Reserved. ディスカッション:ストリームアラインドチーム に合わせて整備すること 27 • Shape Upを参考にした理由 • 開発プロセス(Shape Up改変版)で ◦ うまくいっている点 ◦ まだまだな点
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    2025 CREATIONLINE, INC. All Rights Reserved. この取り組み成果 28 プラットフォームが活用され、開発者体験を向上 󰞵 定形作業の開発⼯数削減 70% 改善 👥 利⽤チーム数 16+ 増加 🤝 コントリビューター 約170名 累計
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    2025 CREATIONLINE, INC. All Rights Reserved. 最後に プラットフォーム利用者が AIエージェントであっても同じ 29 1. 営業‧普及 モブプロ‧ハンズオン (⽴体的な理解の提供) 2. 観察‧キャッチ モブプロ‧ハンズオンで摩擦 を発⾒ (Slackの発⾔や、DevKitCLI のメトリクスでも発⾒) 3. 改善 DevKitの処理を改善 スタートガイドの説明更新 インナーソースの⼟台 誰でも改善に参加できる環境‧⽂化 🤖AIエージェント AIエージェント 🤖 AIエージェント 🤖
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    2025 CREATIONLINE, INC. All Rights Reserved. まとめ 30 プラットフォームエンジニアリングでは、優れた技術に加え 漸進的な改善のためのコミュニケーションも重要 • a. 想定したユースケースで使われないこともある ◦ 入口を整える(ハンズオン等の営業・普及) ◦ みんなで育て改善する(インナーソース) • b. 想定と異なるユースケースもあった ◦ ゴールデンパスを育てるためのプロセスを明確化/共有 ◦ 開発者のためにゴールデンパスをを提供
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