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なぜSRE・セキュリティは評価されないのか?守りの組織を事業成長エンジンに変えた実践

 なぜSRE・セキュリティは評価されないのか?守りの組織を事業成長エンジンに変えた実践

Product Engineering Conference 2026の登壇資料。
https://product-engineering.jp/2026/

プロポーザル。
https://fortee.jp/pdeconf-2026/proposal/dfcd864d-0512-4de8-a800-b8489dfe2f02

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Transcript

  1. ⾃⼰紹介 川崎 雄太 Yuta Kawasaki @yuta_k0911 株式会社サイバーセキュリティクラウド セキュリティインテリジェンス本部 本部長 VP

    of Engineering Operations EM of EMs、DevHR、DevRelを管掌。 VPoEロールとして、人事制度・評価制度の刷 新なども携わっている。 SRE NEXT 2023 / 2025 / 2026登壇 AWS Community Builder(Security) 2
  2. 株式会社サイバーセキュリティクラウドについて 社 名 株式会社サイバーセキュリティクラウド 設 ⽴ 2010年8⽉11⽇ 代表者 代表取締役社⻑ 兼

    CEO ⼩池 敏弘 代表取締役CTO 渡辺 洋司 所在地 東京都品川区上⼤崎3-1-1 JR東急⽬黒ビル13階 事業内容 サイバーセキュリティサービスの開発‧提供 グループ 会社 Cyber Security Cloud Inc. (USA) Cyber Security Cloud Pte. Ltd. (Singapore) 株式会社ジェネレーティブテクノロジー 株式会社DataSign Mission 世界中の⼈々が安⼼安全に使える サイバー空間を創造する 2023 2020 売上高 脆弱性診断 サービス (百万円) 2017 2025 フルマネージド セキュリティサービス 提供開始 2024 DataSign⼦会社化 ‧ジェネレーティブ テクノロジー設⽴ ‧シンガポール⼦会社設⽴ WAF⾃動運⽤サービス提供開始 脆弱性情報管理‧収集 2019 2013 2018 CSC Managed Rules for AWS WAF ‧新規上場 ‧ソフテック⼦会社化 US⼦会社設⽴ クラウド型WAF提供開始 2013 ‧‧‧ ©Cyber Security Cloud, Inc. 3
  3. 株式会社サイバーセキュリティクラウドについて プロダクトラインナップ 運用 運用 フルマネージドセキュリティ WAF自動運用サービス パブリッククラウドのWAF⾃動運⽤サービス 3⼤クラウドプラットフォームのフルマネージド セキュリティサービス CSC

    Managed Rules for AWS WAF AWS WAF専⽤のルールセット 防御 管理 脆弱性管理・診断 クラウド型 WAF OSやアプリケーションの脆弱性情報 を収集し提供するサービス Webサイト‧サーバへのサイバー 攻撃を検知‧遮断するサービス 脆弱性診断サービス 構築 クラウド構築・開発 セキュアなシステム開発環境の構築サービス 管理 Webアプリケーション等に関する 脆弱性診断サービス 個人情報同意管理ツール 世界各国の規制に対応した 個⼈情報同意管理ツール ©Cyber Security Cloud, Inc. 4
  4. 01. 問題提起 ── なぜ守りは評価されないのか 02. 突破⼝ ── 守りの「再定義」と翻訳の型 03. 実例

    ── 守りの成果を経営指標に変換する 04. 組織設計 ── SRE‧セキュリティ‧情シスを束ねる 05. まとめ ── 守りを事業成⻑のエンジンに Contents 7
  5. 01. 問題提起 守りが陥る「悪循環」 評価 されない 投資 されない 守りが 弱る 放置すると回り続ける

    信頼が 下がる 事故が 起きる どこかで断ち切らないと、守りは弱り続ける (事故直後に付く予算は一過性で、循環は変わらない) 14
  6. 01. 問題提起 今日のゴール 守りは“コスト”ではなく、 “事業継続と成長の担い手 ” そのために必要なのは、次の3つ ① 守りの指標と成果を、経営の言葉に翻訳する ②

    3領域の守りの投資に、優先順位を設計する ③ 守りの役割を渡し、組織全体で守る → 守りは、事業成長のエンジンになる 15
  7. 02. 突破口 守りの「再定義」 ◦ After × Before コストセンター 使うだけ・成果が見えない 経営層「コストでしょ?」

    再定義 リスク管理・事業継続と 成長の担い手 回避した損失を可視化する → 経営層が「投資」する 「回避した損失」を可視化すると、守りは投資対象になる 17
  8. 02. 突破口 同じ指標を、相手の言語に翻訳する CS 今、ユーザーに何が 起きているか 翻訳 守りの指標 PdM SLO・脆弱性・

    インシデント リリース判断に使える数値 経営層 売上影響・ROI・リスク 翻訳なき指標は、ただの数字 19
  9. 02. 突破口 翻訳の対訳表:同じ事実を、経営の言葉で 守りの指標 そのままの報告 経営の言葉に翻訳 SLO・ エラーバジェット 「可用性は99.9%です」 「あと◯回、

    攻めるリリースができます」 脆弱性対応 「◯件パッチを適用しました」 「漏えい時の損失◯円を 回避しました」 監査・統制 「指摘に対応しました」 「大型案件の受注要件を 維持しています」 インシデント対応 「障害を復旧しました」 「機会損失を◯分×◯円に 抑えました」 20
  10. 03. 実例 エラーバジェット= “あとどれだけ攻めていいか ” 残り 70% → 攻めていい(新機能を出す) 残り

    30% → 慎重に(重い変更は止める) 残り 10% → 止める(信頼性の回復に振る) ※ 割合は説明のための例。しきい値はチームで決める 同じ数字が、リリース判断の共通ルールになる 24
  11. 03. 実例 3つの実例に共通する「型」 課題 翻訳 接続 見えない価値 (コスト扱い) 経営の言葉へ 変換する

    意思決定・投資・ 信頼へ この型は、どの守り領域でも再現できる 29
  12. 03. 実例 実例A・B・C の総まとめ 実例 A|SLO B|監査 C|人材 課題(Before) 翻訳

    効果(After) エンジニア内に閉じる 「あとどれだけ攻めてい リリース判断が速くなる いか」 後追い・その場しのぎ 経営リスク・コンプラコス 指摘が減り、売れる理 ト 由に 評価されず、育たない 回避した損失・事業へ の寄与 育ち、残る組織になる 30
  13. 03. 実例 この型が、すぐに使えなかった事例 やったこと 相手の反応 学び 守りの指標の改善 状況をそのまま数 値で報告した 守りの指標が良く

    なると何が嬉しい のかがわからない 事業数値と守りの 指標を結びつけて 言語化し直した 翻訳は、一度では決まらない 31
  14. 04. 組織設計 束ねてわかった:全部は守れない SRE セキュリティ 情シス 専門性はまったく違う。しかし予算と人は共通で有限 “何を守らないか ”を決める、優先順位の設計が要る →

    実際に後回しにしたのは「認証スコープの拡大」と「検知ルールの追加」 (前者は対象外システムを次期へ、後者は誤検知の削減に振り切った) 34
  15. 04. 組織設計 3領域それぞれの「経営への翻訳」例 領域 代表的な指標 経営の言葉に翻訳すると SRE SLO・エラーバジェット 売上機会の維持・攻めの余地 セキュリティ

    脆弱性件数・対応リードタイム 回避した損失・受注の信頼要件 情シス 資産・アカウント統制の網羅率 監査コスト削減・全社の生産性 37
  16. 04. 組織設計 実際に、何を後回しにしたか 最優先 次点 監査指摘の型化 誤検知の削減 事業インパクト ↑ 後回し

    認証スコープの拡大 検知ルールの追加 次点 リスクの大きさ → “検知ルールを増やす ”をやめ、 “誤検知を減らす ”を選んだ 39
  17. 05. まとめ 守りを事業成長に変える 3原則 ▪ 原則1:翻訳する 守りの指標と成果を、経営・ビジネスの言語に変換する ▪ 原則2:優先順位を設計する 「事業インパクト

    × リスク × 緊急度」で守りの投資を 並べ、経営と同じテーブルで合意する ▪ 原則3:役割を渡す 守りチームがボトルネックにならないよう、 オーナーシップを各職種へ分散する 43
  18. 05. まとめ 最初の90日ロードマップ 期間 やること ゴール 明日〜 4つのアクションを試す 翻訳の「一言」を1つ作る 〜30日

    経営・PdMに翻訳を届け、反応を見 る 通じる言葉のパターンを掴む 〜90日 優先順位を経営と同じテーブルで合 意する 守りの投資が「判断できる」状態に 45