自立した持続可能なサービスを提供するG空間プラットフォームについて by 三浦 泰夫

CIVIC TECH FORUM 2018
http://2018.civictechforum.jp/data/ctf2018/org/speakers.php?mode=movie&id=21

Transcript

1. 三浦 泰夫（ＴＩＳ株式会社） ～ 道路占用に関する 協議・申請システムを中心としたシステム群 ～ 自立した持続可能なサービスを提供する G空間プラットフォームについて GIS官民協議会 支援グループ
2. 自己紹介（仮の姿） 業務経歴： 大規模空港建設工事管理システムの開発･保守・運用 旧運輸省港湾局の情報化（港湾ＣＡＬＳ） 社会基盤システム開発業務のマネジメント 地方拠点長経て、現在に至る
3. 自己紹介（本日の立場） 得 意 ：ＩＣＴと土木に関わるコーディネート 趣 味 ：シニアラグビー
4. GIS官民協議会とは 任意団体 住民の暮らしを支える、社会インフラ・ライフライン にかかわる行政・事業者により設立 (大阪府内の道路管理者、公益企業による団体) GIS：地理情報システム 設立 2002年11月～ ( GIS大縮尺空間データ官民共有化推進協議会 )
5. ＧＩＳ官民協議会の構成と活動内容 会 長 ( 都市整備部事業管理室技術管理課長) 大阪府 都市整備部事業管理室 （事務局） 市町村 府内 42市町村＋（ｵﾌﾞｻﾞｰﾊﾞｰ大阪市） 公益企業 大阪ガス、関電、NTT西日本、他 関連企業 関係団体 大阪府測量設計業協会、土地家屋調査士会 学識経験者 地理情報システム学会関西支部、日本写真測量学会関西支部 WG1 WG2 WG3 WG4 副会長(公益企業：大阪ガス) 運営主体 （一社）大阪府測量設計業協会 （道路占用協議・申請システム等の運営管理) 空間基盤データの 整備と更新 ・基盤地図情報のスパイラ ルアップへの取り組み ・地方自治体版『地理空間 情報基本計画』の提案 ・位置参照点システム コンテンツの整備と 流通 •道路調整会議（道路法３４ 条協議）の電子化 ・道路占用申請の 電子化検討 運営母体検討 ・運営主体のあり方を検討 2011(H23)年度総会～ 大阪府測量設計業協会 を運営主体とした。 技術支援・啓発活動 ・技術支援 ・出前講座 アドバイザー 国土政策局国土情報課、 国土地理院近畿地方測量部 副会長( 市町村：豊中市) 構成 活動 住民の暮らしを支える、社会インフラ・ライフラインにかかわる行政・事業者により設立
6. ・ 大縮尺地図を広域で共有する ・ ライフラインデータを電子化して、 道路関連業務や都市防災に活用する ・ 各種情報の共有と発信による 住民サービスの向上を図る GIS官民協議会の(おもての)課題
7. ・ 加速するインフラ老朽化 ・ 脆弱国土 （切迫する巨大地震、激甚化する気象災害） ・ 人口減少に伴う地方の疲弊 （必要なサービスを提供するためのコストが増大） ・ 激化する国際競争 （社会資本の陳腐化は経済成長の足かせとなる) GIS官民協議会で議論されていない課題
8. ・ 行政間の温度差 取組みの内容は合意してもらえるが、 一斉に取組むことができない。 GIS官民協議会の課題
9. ・ 行政と公益企業間の温度差 公益企業は業務の効率化のために事務所の 統合をするが、行政はそう簡単にできない。 GIS官民協議会の課題
10. GIS官民協議会の課題 ・ 運営予算なし 会議室、総会の場所はなんとかなるが、 システムを利用した実証実験もできない。
11. ・ 事業費の確保ができない 行政間の温度差により、事業費の負担額が、 決めれない。判断できない。 ・・・ 本格的なシステムの開発ができない。 GIS官民協議会の課題
12. なんとかしないと !
13. 支援グループとは 技術支援・啓発活動ワーキングの下部組織 目 的 ： 協議会構成メンバー外からの支援 技術支援、普及促進活動 道路占用に関する協議・申請システム などの開発保守・運用支援 設 置 ： 2008年
14. ＧＩＳ官民協議会の構成と活動内容 会 長 ( 都市整備部事業管理室技術管理課長) 大阪府 都市整備部事業管理室 （事務局） 市町村 府内 42市町村＋（ｵﾌﾞｻﾞｰﾊﾞｰ大阪市） 公益企業 大阪ガス、関電、NTT西日本、他 関連企業 関係団体 大阪府測量設計業協会、土地家屋調査士会 学識経験者 地理情報システム学会関西支部、日本写真測量学会関西支部 WG1 WG2 WG3 WG4 支援グループ 副会長(公益企業：大阪ガス) 運営主体 （一社）大阪府測量設計業協会 （道路占用協議・申請システム等の運営管理) 空間基盤データの 整備と更新 ・基盤地図情報のスパイラ ルアップへの取り組み ・地方自治体版『地理空間 情報基本計画』の提案 ・位置参照点システム コンテンツの整備と 流通 •道路調整会議（道路法３４ 条協議）の電子化 ・道路占用申請の 電子化検討 運営母体検討 ・運営主体のあり方を検討 2011(H23)年度総会～ 大阪府測量設計業協会 を運営主体とした。 技術支援・啓発活動 ・技術支援 ・出前講座 アドバイザー 国土政策局国土情報課、 国土地理院近畿地方測量部 副会長( 市町村：豊中市) 構成 活動 住民の暮らしを支える、社会インフラ・ライフラインにかかわる行政・事業者により設立
15. ・ アクティブなシニア軍団 ＋ α 支援グループとは 定年前後のメンバーが中心（若い人が少ない） 何かやり残したことがある(もやもや感) 平均年齢は、かなり高いです。
16. ・ 産官学の連携 自治体職員・OB、民間企業、大学関係者 ・ ICTに強い人材 ・ 民間、行政との調整役 ・ 大学、学会とのパイプ役 支援グループとは
17. ・ 業界団体との連携 CIVIL3（大規模災害時業務連携協定） 大阪府測量設計業協会 建設コンサルタンツ協会 近畿支部 関西地質調査業協会 滋賀県測量設計技術協会 支援グループとは
18. 大規模災害時の業務連携協定 大阪府測量設計業協会 人、組織とのつながり パスコ ： 大学 ： 自治体OB ： 自治体 ： 民間企業 建設コンサルタンツ協会 近畿支部 関西地質調査業協会 滋賀県測量設計技術協会 大阪府 岸和田土木 事務所 GIS官民協議会 事務局 GIS官民協議会 事務局OB 民間企業 TIS JR西日本関連 GIS勉強会 国土地理院 近畿地方測量部 (奈良大) (阪南市) (大津市) (宇治市) (豊中市) (門真市) (関西大) 21
19. やれないことはない、やってみせる。 （シビックテックの実践） 支援グループの方針
20. やれないことはない、やってみせる ＯＳＳの積極的な利用 Open Source Software ( 知恵はあるけど、お金がない ! 最近は、体力がない！ )
21. 海外製品の日本語化 ( 良い製品だったら、労力かけても・・・ ) やれないことはない、やってみせる http://heron-mc.org/examples.html Heron Mapping Client
22. アジャイル的な開発推進 やれないことはない、やってみせる 予算がない、本業がある ⇒ ウォータフォール型ではできない アジャイルでしっかり成果を出す
23. 行政が保有しているデータの活用 やれないことはない、やってみせる 必要なものは出してもらいました。 最初は、「議会の承認がない」のに出せない と言われたことも
24. シビックテックの成果は
25. 道路占用に関する協議・申請システムを 開発・運用しています。 道路工事調整会議 埋設物調査 (道路法34条協議) 道路占用許可申請 道路使用許可申請 道路を常時良好な状態に保持し、安全かつ円滑な 交通の流れを確保するために、無秩序な道路の掘 り返し防止を目的にした会議 電気、電話、上･下水道及びガス等の公益事業施 設の設置占用 (ビル建築の足場や仮囲いの設置等の占用は対象外) 道路法第34条第1項(工事の調整のための条件) 道路管理者は、あらかじめ当該申請に係る道路の 占用に関する工事を行おうとする者又は他の道路 占用者の意見を聞かなければならない。 ⇒申請者が他の占用者に埋設物の確認を実施し ている。
26. ＊ 災害時の復旧工事調整での活用も想定 ＧＩＳ官民協議会 運営（大阪府測量設計業協会） Heron Mapping Client GeoServer ＯＳＳによるＧ空間プラットホーム 道路の管理 下水道工事 水道工事 ガス工事 電気通信 調整会議 開催通知 道路の掘り返し防止、工事の安全な実施に不可欠 調整会議システム（無償システム） 行政区域・官民の枠を超えた相互利用
27. 30 大阪府岸和田土木事務所 阪南市 門真市 30 配布資料はエクセル帳票のみで処理 調整会議システムでの工事計画調整実施状況 （府・市・ライフライン事業者による） 阪南市 岸和田土木 泉佐野市 門真市 富田林土木 八尾土木 池田土木 枚方土木 茨木土木 豊中市 東大阪市 年度 地理院地図に 移行 堺市 枚方市
28. ※ 滋賀県測量設計技術協会が窓口になり 2018/2（説明会）、2018/3（調整会議）が実施される 滋賀県大津土木事務所において システムを利用した道路調整会議の試行 他府県への展開
29. 堺市道路占用者連絡会・調整部会 調査依頼 道路管理者 提出 埋設物調査システム 「紙」調書の持ち回り協議を電子化、双方向のコミュニケーション （2017年4月運用開始） ☆移動時間の大幅短縮 ☆確実な埋設物調査の実施 回答 調査依頼 回答 調査依頼 回答 調査依頼 回答 ☆緊急時の工事調整・通報にも使用可能⇔災害時の活用も展望 道路の掘り返し防止、工事の安全な実施に不可欠 埋設物調査システム（有料システム） 行政区域・官民の枠を超えた相互利用
30. 「情報共有」 から 「コミュニケーション」へ 【道路占用に関する協議・申請】 地域防災MAP 作成支援システム 道路規制情報 登録・閲覧システム 災害情報共有システム 道路工事調整システム 埋設物調査システム DXF出力 【防災訓練】 【防災教育】 CADユーザ 位置図として利用 【小地域(小学校区単位)】 【地域(行政単位)】 【特定領域(特定団体)】
31. 地域防災マップ作成支援システム 平成28年度 防災アプリ賞 子どもたちと防災教育もしています
32. 災害情報共有システムによる防災訓練 官民連携による登録状況 防災訓練に協力しています。 大阪府地震津波災害対策訓練(都市整備部) 2015･09･04 大阪府・市町村合同地震・津波災害対策訓練 2016･01･19
33. 自衛隊災害派遣要請（山田池公園：枚方市） 災害対策本部（都市整備部）
34. シビックテックの取組み状況
35. なんとか収入が入ってきた。 人 物 金 クラウド環境の使用料程度の費用を 賄うまでたどり着けた。 プラットフォームの構築ができた。 思いを引き継ぐ若い世代がいない。 ????? OSSの活用と知恵で乗り越えられる。
36. これまでの到達・成果 もっと生かしたい！ ◆ 膨大なインフラ設備の維持管理費低減 ◆ 技術者の不足・伝承危機へ 社会的プロセスの効率化へ迫る新提案・・・・・ サスティナブルな社会へ （ 持ちこたえられる ） （ 持続可能な ）
37. みなさんへ 我々とジョインしませんか。 我々の成果を活用してください。 1から立ち上げると時間とコストがかかります。 質問は?