Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

AIとの協働にフェーズゲートを組み込む - Planモード + Skillsで実現するアジャイ...

AIとの協働にフェーズゲートを組み込む - Planモード + Skillsで実現するアジャイル型の仕様駆動開発 -

Avatar for Daisuke Kameda

Daisuke Kameda

April 15, 2026

Other Decks in Programming

Transcript

  1. • 亀田大輔 ◦ ENECHANGE株式会社 ▪ 電力・ガスの比較サービスを軸とした主要プロダクトの開発責任者 • 会社のAI活用の状況 ◦ Claude

    Codeを全社導入している ◦ 一方で、将来的なツールの変更を見据え、 Agent Skillsベースで仕組み構築を推奨 • 本日お話しすること ◦ プロダクト開発における試行錯誤をもとに ▪ AIコーディングの本質的な課題をどう捉えているか ▪ それに対して、どういう運用上の仕組みをどう設計したか ▪ うまくいかない点をどうルールに反映し、改善につなげたか 自己紹介
  2. Planモード + Skillsでフェーズゲートの仕組みを作る フェーズ 1 フェーズ 2 フェーズ 3 AI

    自律的に作業 → Gate ✋ → 自律的に作業 → Gate ✋ → 自律的に作業 人間 レビュー・承認 レビュー・承認 フェーズ分割 + フェーズ境界での人間レビュー・承認の必須化 このサイクルを再現可能な仕組みにするため、Agent Skillsで定義している • Claude Codeを全社導入しているが、設計の中心はツール固有機能ではない • 行動ルールをSkillsとして定義し、将来的なツール変更にも耐えやすくする
  3. レビューをボトルネックにしないため、レビューの仕方を変える AIがレビューするだけでなく、人間のレビューは濃淡をつけ焦点を絞る 🟢 低リスク 🟡 中リスク 🔴 高リスク 流し読みで OK

    重点ポイントを確認 慎重にレビュー 代表的な観点: • 変更の種類(公開インターフェースに対する変更か) • 新規性(新しい基盤となるクラスか種類の追加か) • 影響範囲(呼び出し元が広いか) • ビジネスインパクト(事業の基盤になる料金計算・決済などか) • テストによる担保(十分に守られているか) AIでリスク評価をし、参考指標につかう
  4. 複雑・大規模な開発に対応するため、粒度を 3段階に広げる 何回か利用する中で、いくつか問題があった。 • チーム内での設計議論・レビューが浅く、あとで修正が膨らんだ • テストを行う内容の指針が足りず、テスト内容の見直しが必要だった そこで、粒度を ステージ >

    フェーズ > ステップ の3段階に広げた ※ ステージ: 詳細設計や実装など、工程の大段階、フェーズ : 人間が承認するフェーズゲート単位、   ステップ: 意図の最小単位(コミット単位)として定義 設計を分けるだけでなく、テスト設計も扱えるようにした 詳細な検討・議論・レビューが必要な設計を分けられるようにした
  5. うまくいかないところは、 Skillsを更新して改善 • 停止ルールが守られない ◦ 「ここで必ず停止する」を明示 • 設計を勝手に変えて迷走する ◦ 「設計と異なる判断は事前承認」ルールを追加

    • テストの内容修正の指摘が多い ◦ 「モックに逃げたくなったら相談」を追加 ◦ 詳細設計ステージにテスト設計を含めて前倒し
  6. 改善を積み重ねることで、 AIの振る舞いは安定した skill-creator の eval 機能で実測(同一タスクを各5回実行) スキル with without 差分

    詳細設計 90% 29% +61pt 実装 94% 6% +88pt ※ Skill 定義の各ルールへの準拠率 スキルなしの場合: • 一気に実装する • セルフレビューをスキップする • 停止せず次に進む • レビューの濃淡がつけられない