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Instanauts_jp:ゼロから始めたコミュニティの歩みと学び

 Instanauts_jp:ゼロから始めたコミュニティの歩みと学び

2024年9月14日開催のDevRel/Japan Conferenceでのセッションになります。

イベントのセッション紹介:
https://devrel.tokyo/japan-2024/sessions/436eaa6b-6f7f-43c8-8711-e76bc6685ca3/

このセッションでは、以下のポイントに焦点を当てて説明します:

コミュニティ立ち上げの背景と目的:
Instanaユーザーとの連携強化を目指した立ち上げの背景。
新たな製品コミュニティをゼロから構築する意義と挑戦。
社内調整と外部連携のプロセス:
社内でのコミュニティ活動の重要性の理解と協力を得るためのステップ。
外部の積極的なユーザーの発掘と巻き込む方法。
コミュニティ活動の具体的な取り組み。
定期的なミーティングやイベントの開催:
オンラインとオフラインでの活動を通じたユーザー間の知見共有と交流促進。
成果と学び:
1年間での歩みと成果の振り返り。
新ユーザーコミュニティをゼロから立ち上げる際の課題とその解決方法。
他のコミュニティ活動に応用できる学びと工夫。
私はDevRel Meetupに参加することで多くを学び、実際に自身のユーザーコミュニティを立ち上げる機会を得ました。このセッションがDevRelや開発者コミュニティの運営に関心がある皆様にとって、私の経験が、具体的なヒントとなることを願っています。

Daisuke Hiraoka

September 14, 2024
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Transcript

  1. © 2024 IBM Corporation 2 昨年のDevRel Japan Conferenceで、皆さんと同じ⽴場で学んでいまし た。 その学びを活かし、今回のコミュニティを作り上げました。

    私の話を聞いて「できるかも」と思った⽅、ぜひ挑戦を。 2025年には、皆さんが登壇されることを願っています。 はじめに ※この発表は個⼈の⾒解であり、所属する組織の公式⾒解ではありません
  2. © 2024 IBM Corporation 3 •セッションタイトル: Instanauts_jp︓ゼロから始めたコミュニティの歩みと学び •⽬的: • Instanaのユーザーコミュニティ⽴ち上げの背景と1年間の成果を共有

    • 他のコミュニティ活動に応⽤できる学びを提供 •トピック: • コミュニティ⽴ち上げの背景と⽬的 • 社内外での連携プロセス • 定期イベント開催とコミュニティ運営の⼯夫 • 1年間の成果と学び セッション概要 今回お話しするのは、ピザやコーラと いった会議費レベルの予算で、 マーケティング予算があるわけではなく、 技術者が中⼼となり、社内外のメンバー を巻き込んでファンコミュニティを作り 上げるプロセスについてです。 ※この発表は個⼈の⾒解であり、所属する組織の公式⾒解ではありません
  3. © 2024 IBM Corporation 4 名前: 平岡 ⼤祐 肩書き: Advisory

    Automation Technical Specialist @ IBM 主な経歴: •2002年からエンジニアとして、業務系・基幹系システムの設計、開発、運⽤に従事 •2019年・2020年にIBM Championを受賞 • DevRelを学び、IBM社外のAdvocateとして活動 •2020年IBM⼊社後、技術営業を兼務しつつ、社外コミュニティの⽴ち上げと再構築 に⼒をいれている メッセージ: コミュニティ活動を通して⼈と⼈の絆を深めることに⼤きなやりがいを感じています。 自己紹介 @HiraokaDaisuke ※この発表は個⼈の⾒解であり、所属する組織の公式⾒解ではありません
  4. © 2024 IBM Corporation 7 • 当初は、コミュニティ運営のサポートが⼗分ではなく、⼈を集めることに挑戦を感じた • 会社のサポート •

    2023年にはじまったIBM TechXchangeというコミュニティブランドを後ろ盾に、コミュニ ティ立ち上げを任され、ゼロからの構築を開始 コミュニティ⽴ち上げの背景
  5. © 2024 IBM Corporation 8 • Instanaのコミュニティに決めた理由 • 担当であるAIOpsに関する製品が多数あり、参加者対象の絞り込みが課題 •

    Instanaには、Free Trialがあり、ユーザーが利⽤しやすい製品 • ちょうどInstanaが会社のフォーカス製品でもあった。 • Instanaの可愛いロゴも、コミュニティのメンバーに愛される存在として魅⼒的でした。 次の製品への展開 • Instanaの成功後、他製品に展開する計画 当時、IBMのコミュニティプラットフォームはSEO的にアクセス数が稼げない課題あり、 Connpassをコミュニティプラットフォームとして試験的に活⽤ ίϛϡχςΟ্ཱͪ͛ͷ໨త
  6. © 2024 IBM Corporation 9 • 基調講演から学んだマーケティングアプローチ • DevRel Japan

    Conference 2023の⼩島さんの「DevRelで理解・共感・⾏動の連鎖を 起こすには︖」を聞き、マーケティングアプローチに対する新しい視点を得た。 • 基調講演の動画︓https://www.youtube.com/watch?v=dsGoDpVqqFs •コミュニティを通じた製品の普及 • ユーザー同⼠の繋がりで製品を広める • コミュニティ内でのNo Sell、No Jobを掲げ、営業的なアプローチNGの⽅針に決定 • 営業チームの⼾惑い • 営業活動をしない⽅針に⼾惑いがあったが、⾃然な信頼関係での製品普及を⽬指す ࣮ݱ͍ͨ͠Ϟσϧ - Sell Through the Community Sell Through the Community コミュニティ IBM
  7. © 2024 IBM Corporation 10 1.社内調整の概要 • 1 on 1ミーティングで各部⾨との協⼒体制を築く

    • 各部⾨の役割や評価基準を理解した上で、協⼒をお願いするアプローチが効果的 • 継続的な発信を通じて、今はNGでも、将来的に協⼒を得られることも • 飲みニケーションで信頼関係を築くことも⼤事。 2.コミュニティとカスタマーサクセスの相性 • カスタマーサクセス部⾨との連携は特に相性が良いと実感。 • 顧客から「ファン」を獲得する役割を持つため、コミュニティ活動とのシナジーが⽣まれ る。 3.外部連携の概要 • 積極的なユーザーやパートナーを発掘し、1 on 1ミーティングを通して協⼒を得る。 • 友⼈関係を築くことが、成功の鍵となりました。 社内調整と外部連携のプロセス(概要)
  8. © 2024 IBM Corporation 11 •協⼒を得る具体的な⽅法: • コミュニティを⼀緒に運営する提案は、⼀度で受け⼊れられることは少ない • まずは丁寧に説明し、少しずつ信頼を築く

    • 友⼈関係からのスタートが成功の鍵 •⼈材育成: • ワークショップなどを開催し、コミュニティ活動に興味を持つ⼈材を育てる • 「候補者がいなければ、育てる」という姿勢で対応 •成績評価との関連:コミュニティ活動が相⼿の成績評価に影響するかを確認し、協⼒を得や すい環境を作る •協⼒を得る⼯夫:直接依頼が難しい場合、その⽅の上司や営業の⽅に協⼒いただくことも •仲間と協⼒して接点を増やし、少しずつ協⼒を拡⼤していく 外部連携の詳細なプロセス
  9. © 2024 IBM Corporation 12 1.ワークショップや活動を通じた⼈材育成 • 2022年に⾏った活動として、ワークショップやイベントを積極的に開催し、コミュニ ティ活動に興味を持つ⼈材を育ててきました 。

    2.「候補者がいなければ、育てる」姿勢 • ユーザー同⼠で成⻑するが理想だが、⼀番最初は、「候補者がいなければ育てる」という 姿勢で、コミュニティの成⻑を促進するのも⼀案かと。 候補者がいなければ、育てる - コミュニティの⼈材育成
  10. 私の2022年のコミュニティ活動まとめ 1Q 2Q 3Q 4Q Global AIOps Community (上位コミュニティとの 連携)

    ユーザー研究会 IBM Champion (日本のIBM Championメン バーの活動支援) (月1回)IT運用管理分科会( Instana、OpenShift、Watson AIOpsの研究活動) TechZone活用 ワークショップ (オンサイト) コ ミ # ニ テ & (共催)日本・韓国・豪 州向けTurbonomic 外部向けイベント Globalとの共同企画 400名登録、ピーク65名参加 イベントが好評で EMEA、USでも同じイベント開催へ OpenShift ブートキャンプ (オンサイト) ユーザー研究会による IBM Cloud Festa OnlineでのAIOpsコミュ ニティの紹介 イベント企画・スピーカー調整 2022年度受賞 19名 IBM Championによる、 IBM Cloud Festaでの Instana、Watson AIOps、 その他発表 ※ITMとInstanaの⽐較、TechZoneを活⽤したWatson AIOps調査 (スポンサーとして 活動支援) (通年)Global コミュニティリーダー との連携 IBM Cloud Festa Online (社外向け技術イベント) ※実行委員として参加 IBM Champion 9名 登壇依頼・登壇実現 社外の方によるAIOps系の社外に向けての情報発信実現 イベント開催 TechZoneのワークショップ機能活用 IBM講師によるワークショップ 予算0円 社内有志で準備・運営 260名登録、ピーク145名参加 25名の登壇者による19セッション ※日本に支援窓口が無いため IBM Championメンバーと ともに、他のメンバーも一緒に支援 IBM Championの方からの OI相談、適切なBrandへ取次
  11. © 2024 IBM Corporation 14 1.コミュニティのスタート • Instanauts_jpは、私と2⼈のInstanaユーザーでスタート。 • ⼈数よりも⼤切なのは、メンバー間の相互作⽤と共有された⽬標。

    • Instanaを共通項に、技術愛好家たちの情熱と協⼒が成⻑の原動⼒となった。 2.コミュニティメンバーへの誘い • 最初に⼀緒に「コミュニティをやろうよ」と誘うのは、恋⼈に告⽩するよう な感じで、タイミングや振られる不安でヤキモキしていました。(笑) 3.仲間の声で感じた成⻑ • 「もっとInstanaを深める仲間が欲しかったし、業界の関⼼を⾼めたかっ た」という⾔葉をもらい、2022年に候補者を育てた甲斐があったと感じた。 3⼈集まれば、それはコミュニティ
  12. © 2024 IBM Corporation 16 定期イベント開催とコミュニティ運営の⼯夫 現在、10回イベントを開催 • Instanauts_jp :

    (オフライン)初⼼者から上級者までみんな • InstaNight Club : (オンライン) Instanaの最新リリース情報を飲みがながらワイワイやる会(利⽤者向け) オフラインファーストでイベント開催を考えています。 参加企業の会議室を順番に巡って、いろんな会社への訪問す る楽しみ イベントの名前︓親しみやすさと専⾨性のバランスを考えて る Instanauts_jp#6 みんなのInstana × DevOps 〜新たな 可能性を探る〜 InstanaとDevOpsのシナジーを探る︓リージョン移⾏と最新 活⽤法
  13. © 2024 IBM Corporation 20 次の登壇ネタ・登壇者発掘 •Qiita Advent Calendar 2023:

    参加者と共に完⾛し、次の登壇者を発掘するための企画を実施。 定期イベント開催とコミュニティ運営の⼯夫
  14. © 2024 IBM Corporation 22 ユーザー同⼠の交流促進 •Instanaユーザーの共感と推薦の場: • 購⼊を検討している⼈たちに向けて、Instanaユーザー同⼠が⾃由に話し合える場を提供し、共感 と信頼を築く。

    •1 on 1 の機会: • 新しい参加者に対して、既存の参加者と1 on 1で交流できる機会を設け、個別のフィードバック やサポートを提供。 ఆظΠϕϯτ։࠵ͱίϛϡχςΟӡӦͷ޻෉
  15. © 2024 IBM Corporation 23 •海外ののInstanaユーザーとの交流とコミュニティ運営の⼯夫 • 1周年記念イベントでの共同セッション開催 • 他国の使⽤事例に注⽬:

    ⽇本国内だけでなく、他の国ではInstanaがどのように活⽤され ているのかを知りたかった。 • 世界中のInstanaのIBM Championに連絡を取り、登壇してくれる⼈を探した。 ఆظΠϕϯτ։࠵ͱίϛϡχςΟӡӦͷ޻෉
  16. #instana #instanauts_jp #Observability How to Use Instana : イタリア政府・国民6000万人を 支えるInstanaの力

    イタリア政府・国民6000万人が利用するサービスを支えるた め、Sogei SPAのCarlaさんが、クラウド、オンプレミス、IBM Z といった異なるプラットフォームに対応するInstanaの監視を推 進しています。 このセッションを通じて、Instanaがどのようにしてイタリアの デジタルトランスフォーメーションを支援し、効率的な技術運 用を実現しているかを学ぶことができます。 6.26(水) 19:00-20:40 箱崎事業所16階 Carla Raffi / Sogei SPA/ IBM Champion ※イタリア経済財務省100%出資 公共系IT会社 Instanaユーザー会発足 1周年記念 特別セッション :海外のInstanaユーザーから学ぶ
  17. © 2024 IBM Corporation 26 積極的に活動してくださる方へのRecognize(認定) •IBM Championへの推薦: • コミュニティ内で積極的に活動してくれるメンバーをIBM

    Championに推薦。 • コミュニティ貢献が評価され、さらに大きな舞台での活躍のチャンスが広がる。 IBM Champion認定による特典 • 予算のないユーザー会では得られない特典がIBM Championで手に入る! • 美味しいご飯や合宿 • グッズの提供 • カスタマーアドバイザリボードへの参加 • 開発構想から開発中の新機能についての製品開発ビジョンを製品開発部門との共有 • 意見提供の場の提供 ίϛϡχςΟӡӦͷ޻෉
  18. © 2024 IBM Corporation 27 メンバー数と参加率の推移 • 開始時3名 → 1年3ヶ⽉後160名(Connpass会員数)

    • 参加率の課題: コアメンバーや運営メンバーが急に増えるわけではなく、地道な声かけが必要。 ⽬指すビジョン • 利⽤者の多様性: インフラ、アプリ、ユーザーなど、⽴場によってツールの使い⽅や⽂化が異なる。 • 共通ビジョンの必要性: 様々な⽴場のユーザーが集まる中で、共通の⽬標を持ち活動を進めることが重要。 イベント開催実績 • オンライン6回、オフライン4回を実施。 • 知⾒共有の具体例: Instana導⼊事例やトラブルシューティングTipsを共有し、ユーザー間の情報交換が活発 に。 • 録画公開: イベント内容を録画し、インターネット上で公開。事例紹介は営業活動にも活⽤可能。 ユーザー間の交流促進 • 「ファーストペンギン」効果: アーリーアダプターの参加が他のユーザーの参加を促し、コミュニティ全体 の成⻑を加速。 1೥ؒͷาΈͱ੒Ռ
  19. © 2024 IBM Corporation 28 できていないこと • コミュニケーションツールの整備不足: チャットツールや掲示板の導入が遅れて いる。

    • 運営面の課題: 懇親会に関するクレームや、他部署への説明不足。 1೥ؒͷาΈͱ੒Ռ
  20. © 2024 IBM Corporation 29 コミュニティ運営で得た学び • 少⼈数でも成⻑できる: 強い⽬的意識を持った3⼈からスタートし、地道に進めれば成⻑が 可能。

    コミュニティを通じて得られた機会 •国内外の⼈々との出会い: Instanaの創業者や、国内外の多くの技術者とのつながりを得た。 •社内での認知度向上: コミュニティ活動を通じて社内でも認知度が向上し、活動しやすくなっ た。 今後へのメッセージ • ⼩さく始めて⼤きく育てる: コミュニティ運営は少⼈数でもスタートでき、地道な努⼒が成 果に繋がる。 • 失敗を恐れない: ゴールを⾒失わずに、試⾏錯誤しながら成⻑させていくことが成功の鍵。 まとめ
  21. © 2024 IBM Corporation 30 【イベント告知】 Instanaユーザーコミュニティイベント開催のお知らせ ⽇時: 10⽉10⽇(⽊) 19:00〜

    場所: 渋⾕ GMOあおぞらネット銀⾏オフィス イベント名: Instanauts_jp #6 みんなのInstana×DevOps 〜システム移⾏と新 たな可能性〜 【ご協⼒のお願い】 1.イベントスペースをお貸しいただける⽅ 2.イベントの共創や登壇にご協⼒いただける⽅ 上記のご協⼒をいただける⽅は、ぜひお気軽にご相談ください。共に素晴らしいイベ ントを作り上げましょう︕ 宣伝とお願い https://instanautsjp.connpass.com/ コミュニティサイトへのアクセス