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職能横断型スクラム体制になってからのチーム改善活動 ~improvement-activity-for-multi-functional-team~

daitasu
December 12, 2020

職能横断型スクラム体制になってからのチーム改善活動 ~improvement-activity-for-multi-functional-team~

Developers Boost2020 Session14でお話しした内容です。
https://event.shoeisha.jp/devboost/20201212/session/2987/

STORESでは、今年の春よりエンジニア内の大きな組織体制変更がありました。今までフロントエンド/バックエンドと分かれていたチーム体制から、デザイナーやプロダクトマネージャーも含めた職能横断型のチーム体制へと変更になりました。本セッションでは、チームの形成期から混乱期をどのように乗り越えてきたか、今までのチームで行っていた開発の進め方や文化とのギャップ、手法をマージしていく上での課題、またそれらをどのように解決していったのかについてをお話しします。

daitasu

December 12, 2020
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Transcript

  1. 2020.12.12 | Developers Boost 2020 © hey, Inc.
    2020.12.12 | Developers Boost 2020 © hey, Inc.
    職能横断型スクラム体制になってからのチーム改善活動
    STORES UI改善チーム
    藤井 大祐(@daitasu)
    [Session14]
    #devboost

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  2. 2020.12.12 | Developers Boost 2020 © hey, Inc.
    自己紹介

    名前:
    藤井 大祐 (@daitasu)
    お仕事:
    hey テクノロジー部門 EC本部
    フロントエンドエンジニア
    休日は一般社団法人Code for JapanでNPOのIT支援のお手伝い
    @daitasu

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  3. 2020.12.12 | Developers Boost 2020 © hey, Inc.
    heyが目指すもの
    自分の活動を本業にしたい
    スモールチームに
    テクノロジーを通じて
    こだわりの範囲を広げていく

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  4. 2020.12.12 | Developers Boost 2020 © hey, Inc.
    heyが提供するサービス
    自分でつくれる、
    本格的なネットショップ
    お店のキャッシュレスを
    かんたんに
    予約の「めんどう」を
    解決する

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  5. 2020.12.12 | Developers Boost 2020 © hey, Inc.
    私が所属する開発チームのプロダクト
    自分でつくれる、
    本格的なネットショップ
    むずかしい知識や技術いらずで
    自分だけのネットショップをかんたんに。

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  6. 2020.12.12 | Developers Boost 2020 © hey, Inc.
    本日のお話
    職能横断型スクラム体制になってからのチーム改善活動

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  7. 2020.12.12 | Developers Boost 2020 © hey, Inc.
    今日お話しすること
    ● 職能横断型チームになって起きた課題
    ● どのようにチーム改善を推し進めたかの施策
    ● 課題と施策を対応付けて進めてくこと

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  8. 2020.12.12 | Developers Boost 2020 © hey, Inc.
    今までの組織体制
    PJTごとにメンバーは切り出されるが、活動の主体は職能で別れた職能別組織

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  9. 2020.12.12 | Developers Boost 2020 © hey, Inc.
    今までの悩み
    ● 職能間のコミュニケーションコストが高い
    ● 自己完結で意思決定できない
    ● 会社全体のナレッジが溜まりにくい
    爆速開発
    したいな

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  10. 2020.12.12 | Developers Boost 2020 © hey, Inc.
    春以降の組織体制
    各職能を1~3人ずつ配置した職能横断型組織

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  11. 2020.12.12 | Developers Boost 2020 © hey, Inc.
    理想のチームって?
    ● 自己組織化できること
    → チーム内で意思決定でき、他チームの判断に依存しない
    ● チーム課題を表面化でき、改善サイクルを回せること
    → 課題を自ら発見し、施策をナレッジとして蓄えられる

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  12. 2020.12.12 | Developers Boost 2020 © hey, Inc.
    タックマンモデル
    この辺りのお話

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  13. 2020.12.12 | Developers Boost 2020 © hey, Inc.
    チーム変更直後の課題

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  14. 2020.12.12 | Developers Boost 2020 © hey, Inc.
    課題① チームの役割、目的、認識がバラバラ
    daitasuさん...
    あの恐竜の人?
    ● コロナによるフルリモート体制での組織変更
    ● 新社員はアイコンでしか顔を知らない
    ● 徐々に職能横断型になり、チームの目的など分
    からないうちに始まった

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  15. 2020.12.12 | Developers Boost 2020 © hey, Inc.
    課題① チームの役割、目的、認識がバラバラ
    daitasuさん...
    あの恐竜の人?
    ● コロナによるフルリモート体制での組織変更
    ● 新社員はアイコンでしか顔を知らない
    ● 徐々に職能横断型になり、チームの目的など分
    からないうちに始まった
    施策① :
    チームの指針、共通認識を形成する

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  16. 2020.12.12 | Developers Boost 2020 © hey, Inc.
    課題② MTGの肥大化、目的が曖昧
    ● 各職能MTGも残したまま、合同MTGで肥大化
    ● 全員出席するが、会話内容がバラバラ
    → 認識齟齬、コミュニケーションコストの増加
    ● 目的が不明確なMTGによるピリピリ感

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  17. 2020.12.12 | Developers Boost 2020 © hey, Inc.
    課題② MTGの肥大化、ゴール設定が曖昧
    ● 各職能MTGも残したまま、合同MTGで肥大化
    ● 全員出席するが、会話内容がバラバラ
    → 認識齟齬、コミュニケーションコストの増加
    ● 目的が不明確なMTGによるピリピリ感
    施策② :
    MTGガイドラインを作成する

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  18. 2020.12.12 | Developers Boost 2020 © hey, Inc.
    課題③ 既存文化の違いがそのまま
    週報はこう書いてる

    ベロシティの
    計算手法は...
    こんな時は
    モブプロで...
    QAは事前に
    QAシートを作り
    振り返りは
    KPTを立てて... リリースの
    手順としては...
    プランニングの
    組み方は...

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  19. 2020.12.12 | Developers Boost 2020 © hey, Inc.
    課題③ 既存文化の違いがそのまま
    週報はこう書いてる

    ベロシティの
    計算手法は...
    こんな時は
    モブプロで...
    QAは事前に
    QAシートを作り
    振り返りは
    KPTを立てて... リリースの
    手順としては...
    プランニングの
    組み方は...
    施策③ :
    良い文化を一緒に行う

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  20. 2020.12.12 | Developers Boost 2020 © hey, Inc.
    文化のマージって難しい 

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  21. 2020.12.12 | Developers Boost 2020 © hey, Inc.
    施策① :
    チームの指針、共通認識を形成する

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  22. 2020.12.12 | Developers Boost 2020 © hey, Inc.
    やったこと: チームキックオフ
    1. メンバーの顔合わせ
    2. チームの目的再確認
    3. これからのPJTについて
    4. チームの意思決定の仕方
    5. 各職能への期待値合わせ

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  23. 2020.12.12 | Developers Boost 2020 © hey, Inc.
    やったこと: クオーターの目標設定
    3ヶ月後の組織目標 (heyとして)
    3ヶ月後のチーム目標 (チームBとして)
    3ヶ月後の個人目標 (各自目指したいもの)
    PJT目標 スキル目標
    チームとしての3ヶ月後の姿に共通認識を持つ
    PJT依存しない目標
    組織全体から
    掘り下げる
    直近タスク
    の確認
    自身の強み/
    課題
    挑戦したい
    こと

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  24. 2020.12.12 | Developers Boost 2020 © hey, Inc.
    施策② :
    MTGガイドラインを作成する

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  25. 2020.12.12 | Developers Boost 2020 © hey, Inc.
    やったこと: 昼会改善
    ● Slackリマインダーのスレに書く
    ● 共有/相談事項、雑談を入れる
    ● スタンプアクションを押す

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  26. 2020.12.12 | Developers Boost 2020 © hey, Inc.
    やったこと: スクラムガイドライン作成
    ● 各イベントの意義、必要な時間
    ● 誰が必要か、なぜ必要か
    ● 何を成すのか、事前準備はあるか

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  27. 2020.12.12 | Developers Boost 2020 © hey, Inc.
    施策③ :
    良い文化を一緒に行う

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  28. 2020.12.12 | Developers Boost 2020 © hey, Inc.
    やったこと: ベロシティ計測の統一
    同じフォーマットに揃え、同じ目線で良し悪しを語れるようにする

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  29. 2020.12.12 | Developers Boost 2020 © hey, Inc.
    やったこと: 振り返り方法の統一
    Tryが職能別に偏らないよう、合同/職能別それぞれ時間を取る
    ● 職能別振り返り(30m)
    ● 合同振り返り(30m)
    ● 議論したいものをスタンプで絞り込む

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  30. 2020.12.12 | Developers Boost 2020 © hey, Inc.
    やったこと: Swagger定義をフロント/バック合同モブで
    ● APIはSwaggerで作成
    → 信頼できるDocとして
    ● モブで一緒に定義PRを作成
    → 考慮漏れの削減
    → 職能別の懸念の払拭

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  31. 2020.12.12 | Developers Boost 2020 © hey, Inc.
    課題と施策の対応付け

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  32. 2020.12.12 | Developers Boost 2020 © hey, Inc.
    課題と施策
    課題 施策
    ①チームの役割、目的が不明確
    ②MTGの肥大化、目的が曖昧
    ③既存文化がそのまま
    ①チームの指針、共通認識の形成
    ②MTGガイドラインの作成
    ③良い文化を一緒に行う

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  33. 2020.12.12 | Developers Boost 2020 © hey, Inc.
    課題と施策
    課題 施策
    ①チームの役割、目的が不明確
    ②MTGの肥大化、目的が曖昧
    ③既存文化がそのまま
    ①チームの指針、共通認識の形成
    ②MTGガイドラインの作成
    ③良い文化を一緒に行う

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  34. 2020.12.12 | Developers Boost 2020 © hey, Inc.
    こんなにシンプルではなかったです 

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  35. 2020.12.12 | Developers Boost 2020 © hey, Inc.
    実際はこんな感じで進みます
    MTG多い気がする
    モブ良さそう
    会った事ないね
    見易い週報って?
    この時間いる?
    雑談したい
    相談しづらい/恐

    期待値を揃え
    よう
    プランニング
    の指針決めたい
    スクラム
    活かせてる?

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  36. 2020.12.12 | Developers Boost 2020 © hey, Inc.
    とにかく課題を出し続けよう
    大事なこと①
    出し合う場を作る

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  37. 2020.12.12 | Developers Boost 2020 © hey, Inc.
    理想の認識を揃えよう
    大事なこと②
    同じゴールに向かうこと

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  38. 2020.12.12 | Developers Boost 2020 © hey, Inc.
    少しずつ解が整ってくる
    MTG多い気がする
    モブ良さそう
    会った事ないね
    手戻り多い
    雑談したい
    相談しづらい/恐

    期待値を揃え
    よう
    プランニング
    の指針決めたい
    スクラム
    活かせてる?
    キックオフしよう
    目的を定義しよう
    目標を組織か
    ら落とし込む

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  39. 2020.12.12 | Developers Boost 2020 © hey, Inc.
    今日お話しすること
    ● 職能横断型組織チームになって起きた課題
    ● どのようにチーム改善を推し進めたかの施策
    ● 課題と施策を対応付けて進めてくこと

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  40. 2020.12.12 | Developers Boost 2020 © hey, Inc.
    本当に言いたいこと
    ● 課題と施策の紐づけは泥臭くてもいい
    ● 課題を出しあえる場を作ろう
    ● 理想イメージを揃えよう

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  41. 2020.12.12 | Developers Boost 2020 © hey, Inc.
    本当に言いたいこと
    ● 課題と施策の紐づけは泥臭くてもいい
    ● 課題を出しあえる場を作ろう
    ● 理想イメージを揃えよう
    進みながら考える!!!

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  42. 2020.12.12 | Developers Boost 2020 © hey, Inc.
    うまく進んだ1つの事例として...
    施策
    ①チームの指針、共通認識の形成
    ②MTGガイドラインの作成
    ③良い文化を一緒に行う
    … チームキックオフ、目標設定
    … スクラムMTG定義、会話の改善
    … 振り返り方法の統一、合同モブ

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  43. 2020.12.12 | Developers Boost 2020 © hey, Inc.
    チーム形成時は諦めず地道に進もう











    良い事例
    お待ちしてます

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  44. 2020.12.12 | Developers Boost 2020 © hey, Inc.
    ご清聴ありがとうございました
    施策
    ①チームの指針、共通認識の形成
    ②MTGガイドラインの作成
    ③良い文化を一緒に行う
    … チームキックオフ、目標設定
    … スクラムMTG定義、会話の改善
    … 振り返り方法の統一、合同モブ

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