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これが心理的安全性だったのか〜IRIAMのあったかい組織文化〜【DeNA TechCon 2023】

DeNA_Tech
March 02, 2023

これが心理的安全性だったのか〜IRIAMのあったかい組織文化〜【DeNA TechCon 2023】

youtube:https://youtu.be/SbFhJFk-ggQ

概要:
近年、心理的安全性が注目を集めていますが、それが満たされた環境を体験された方はどれくらい居るでしょうか?

IRIAM は2022年を通して組織規模が急拡大しましたが、チーム文化が崩壊せず、良好な組織文化が維持されています。チームメンバー間の仲がよく、成功はお互いに賞賛しあって、失敗/課題は積極的に議論して改善し、あと常に雑談してる——。

そんな心理的安全性の高い組織を作るために行われている「思想/組織文化/取り組み」に関して、網羅的にお伝えできればと思います。

アプリの文化がチームにも現れ、またチームの文化によってアプリが作られていき、ユーザーにまで届く。そんな組織の秘密についても包み隠さず紹介します。

登壇内でのリンク集:
p2, https://speakerdeck.com/dena_tech/yun-yong-shi-li-dena-techcon-2022

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March 02, 2023
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Transcript

  1. 自己紹介 今江 健悟 (Kengo Imae) IRIAM IRIAM事業部 エンジニアリング部 エンジニアリング第一グループ •

    2017年4月 株式会社ディー・エヌ・エー 入社 (17新卒) • 2017年6月 運用中ゲームタイトルにjoin ◦ 運営~新機能開発、新機能チーム リードエンジニア を経験 • 2019年10月 新規開発中ゲームタイトルにjoin ◦ Go言語、Google Cloud Platform(GCP)、Kubernetes、etc. ◦ E.G.G. Japan(Expert of GCP for Gaming Japan)プログラム 修了 • 2022年3月 ゲーム事業部 → IRIAM事業部に異動 経歴 登壇 2 Go+GCP+Kubernetesを活用したクラウドネイティブなゲームサーバ開発/運用事例, 2022/03/17, DeNA TechCon 2022 https://speakerdeck.com/dena_tech/yun-yong-shi-li-dena-techcon-2022
  2. IRIAMのミッション・バリュー(MVV)について • IRIAMでは「コミュニティの熱量が全ての出発点」である • 常にコミュニティに向かい続け、コミュニティの熱量を正しく育て上げる • 個がチームの期待を超え続けることでコミュニティの熱量を上げる • 「他者の期待を超える」ことでチームを奮い立たせることを大切にしている 自分の頑張りがコミュニティに影響し、熱量が増して、自分やそれ以外のメンバーが更に刺激されて活躍できるようになる

    • コミュニティは変化を嫌がり現状維持を求めるが、本質に向き合って未来を描く • 未来の設計図: IRIAMが MIRAIのアナグラム&ブランドカラーが青 というのも実はあったり コミュニティファースト - コミュニティを出発点にする - プルス・ウルトラ - チームの期待を超え続ける - ブループリント - コミュニティの青写真から考える - 14
  3. 2. 誰かの背中を押す 誰かの活躍が次の活躍の後押しをする • みんなが誰かの良い活躍(win)に対して称賛する文化がある • メンバーがお互いに助け合うことで背中を押し合える環境になっている。 (後ろの人が背中押してるが、その人の後ろにも人がいて循環してるみたいな) • 「他者の期待を超える」ことでチームを奮い立たせる

    自分の頑張りがコミュニティに影響し、熱量がまして、自分やそれ以外のメンバーが更に刺激されて活躍できるようになる プルス・ウルトラ - チームの期待を超え続ける - “他者の期待” を超えるという部分が重要。 漫画の主人公が、他のメンバーを奮い立たせている「あれ」が起きてる。
  4. 3. 他者への関心が高い 20 全員が他者視点を大切にしている • 困っている人を助ける、雑談を大事にする(他人への興味)、他者に対する心遣い/関心が高い組織になっている • そのおかげで 全員が思ってることを発言しやすく、それに対して反応(チャット・スタンプ)が得られる実感がある •

    例えば、議論の場でもマサカリ(厳しい直言)をそのまま投げずに、相手が受け入れやすい伝え方を意識している (他者視点が欠けてるとマサカリが飛ぶ、痛い、血が出る) コミュニケーションの魔法がかかってる 困っている人を助ける・他者を招きいれる 雑談を大事にする・他者に対する心遣いを欠かさない みんなが思っていることを発言しやすい・timesが活発 (PR のコメントの心遣い、コードにコメント書いて理解度上げる)
  5. コミュニティの力を活かしたオンボーディング 25 コミュニティでMVVの理解もアプリの理解も乗り越えて行く • MVVを自分の言葉で語れるようになる、また文化を理解してそれを体現するためのサポート • 補助線を作る、一人で進めるより経験値が増える、迎え入れるより一緒に乗り越える Weekly IRIAM IRIAM分から

    ない... 思想的にも アプリ的にも ・配信を見た感想を、join者同士で共有し合う場 ・同時期の新規ジョイン者で集まり、その週に見た配信に  ついてワイワイ話す ・自分が見た配信だけではなく、他の人がみている配信も  追体験することで、コミュニティの多様性を知る オンボーディングヒーローインタビュー(OHI) ・MVVの体現者になる道筋を提供する場(経営陣がサポート) ・トピック: MVVの感想、MVVに近いご自身の体験、  MVVを読んでわからなかったこと、今後取りたいアクション ・OHIは join初月とjoin3ヶ月後(オンボーディング終了時)に実施 例えば... あ。それって こういうことだよ 他人の経験を取り 込む なんだ、そういう ことだったのか 自分なりの解釈が 生まれる 問われると深ぼる 補助線を作る 一人で悩む...
  6. お互いに賞賛する文化(Win-Session) 26 Win-Session とは? (IRIAMのスタンプ文化&賞賛し合う文化の具体例) • :win-engineer: スタンプを押す→集計用チャンネルに書き込みが載る→win-session で取り上げる •

    他人のwinを聞いていると「あー。この人は〇〇をやってるエンジニアさんなんだなー」みたい なことを理解できる副次的な効果もある IRIAMチームがめっちゃスタンプを押す文化なので、組織に合ってる仕組み 26 スタンプで集計 当日みんなで 眺める 日々のslackのやり取りで いいなと思ったものに win を付ける bot が集計してくれる 集計チャンネルを 確認しながら わいわいする
  7. MVVを身近なものにする(MVVスタンプ&OKR→BPA) MVVを普段から意識しやすくするための取り組み例 • OKR→BPAに変更 • MVVスタンプ MVVに相当する行動 にリアクションする OKR:Objective &

    KeyResult ( 目 標 と 主 要 な 成 果 ) BPA:Blueprint & Achievement ( 青 写 真 と 達 成 状 態 ) • MVVをワードとして覚えることはできても、 • そのワードの背景や真意はだんだんと頭から抜け落 ちていってしまう…(普段から意識するのが大事) • OKRの定義がIRIAMにあった形に変わってきて乖離 が生まれてきた • MVVで使われる用語を普段の仕事に取り入れる ← これ
  8. アプリの文化がチームにも現れている話 IRIAMのアプリの文化がチームにも現れている • みんなIRIAMのことが大好き、アプリが大好きな人が集まってる • 初見さん挨拶、他者への興味が高い、ワイワイするの好き、歴史をちゃんと伝える とか 初見さん挨拶 チーム内で初見さんを 歓迎する雰囲気が醸成

    されやすい気がする。 初見さんを大事にする アプリ内 チーム内 自枠へ初めて来た人 への挨拶文化 IRIAM初心者だと チュートリアルの説明 とかする 他者への興味が高い ワイワイするの好き 歴史をちゃんと伝える IRIAMのユーザーは いろんなライバーの ところに行ったり 枠周りする文化がある ライバーとリスナー の距離が近いので みんなで雑談、相談、 企画考えたりする 身内ネタや特定のノリ になったときに 「説明しよう!」みた いな光景がよくある みんなが、 他の人のことを 常に気をかけてる timesとか活発 Slackの雑談が活発 気軽に質問したり、 設計相談してる 雑談/議論しやすい 設計思想やIRIAMの 歴史のドキュメント化 コードに経緯を残す とか 歴史を伝承する
  9. まとめ 33 「お互いへのリスペクトが心理的安全性の土台になる」 • 文化は浸透していなければ効果が現れない、そのコミュニティを観察して打ち手を考える • MVVスタンプ=IRIAMチームがめっちゃスタンプを押す文化なので、組織に合ってる仕組み • アプリの文化がチームにも現れている、またチームの文化によってアプリが作られていく •

    コミュニティが大切にしている思いが、チームやアプリに染み出して好循環を産む • コミュニティや他者を重要視する文化が、お互いにリスペクトし合う環境にしている • IRIAMの良さはMVVに凝縮されていて、それを軸に組織が回っている 「文化を浸透させるためには、コミュニティを観察することが大切」 「アプリ⇄チームの相互作用が生まれている」 チームメンバー間の仲がよく、成功はお互いに賞賛しあって、 失敗/課題は積極的に議論して改善し、あと常に雑談してるーー。