第04回 C++講座 ～繰り返し文～

北海道科学大学 電子計算機研究部のソフトチームで行っているC++講座の資料です。
電算部Webページ URL:http://densan.info/index.php
旧Webページ URL:http://www1.hus.ac.jp/~densan/index.htm
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ここから資料内のURLやプログラム等
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P06--01for.cpp--
#include < iostream >
using namespace std;

int main() {
for (int i = 0; i < 5; i++) {
cout << "ループの回数" << i << endl;
}
}
P09--自分で頑張って書きましょう
P11--02while.cpp--
#include < iostream >
using namespace std;

int main(void) {
int data;

cout << "データを入力してください。\n";
cin >> data;

int i = 0;
while (i
using namespace std;

int main(void) {
int data;

cout << "データを入力してください。\n";
cin >> data;

do{
cout << data << endl;
data--;
} while (data > 0);
}
P19--自分で頑張って書きましょう。

Transcript

1. Ｃ＋＋入門講座 第04回 繰り返し文
2. 前回の復習 ❏ if：条件式の真偽によって処理を分岐する cin >> data; if (data == 30 || data > 100) { cout << "正しい！\n"; } else { cout << "正しくない！\n"; } 条件式です。 さまざまな条件を指定します。 条件式の真偽(正しいOR間違い) で処理が分岐します。 条件が正しかった(真である)場合 に、ここの処理が実行されます。 条件が正しくなかった場合 (偽で ある)場合に、ここの処理が実行 されます。 else文は省略することができま す。 2
3. 前回の復習 ❏ switch文：式の値によって処理を分岐する。 cin >> data; switch (data) { case 1: cout << "入力した値は1\n"; break; case 2: cout << "入力した値は2\n"; break; default: cout << "該当する処理がありません。\n"; break; } 式です。 この値によって処理が分岐します 値です。 この値と式が同じ値のとき 処理が実行されます。 どの値とも式が一致しない 場合に実行されます。 値ごとの処理です。 case 〇:からbreak;までの 間のことです。 3
4. 目次 ▶ for文 ▶ while文 ▶ do-while文 4
5. for文 ~for文とは？~ 指定された条件が満たされている限り、 繰り返し処理を行う文です。 初期化式は、繰り返し開始時に実行される何らか の処理(主に数式)をを記述することができます。 ループ式は、繰り返しが一周し終わるたびに実行 される処理(主に数式)を書くことができます。 for(初期化式;条件式;ループ式){ 処理内容 } 開始 初期化 条件式 処理内容 ループ式 真 偽 5
6. for文 ~実際に書いてみる~ 実際にプログラムを記述して確認し てみましょう。 ５回繰り返し値を表示するプログラ ムです。 01for.cpp #include <iostream> using namespace std; int main() { for (int i = 0; i < 5; i++) { cout << "ループの回数 " << i << endl; } } 6
7. for文 ~実際の処理の流れの解説~ 実際の処理の流れ 1. 初期化式(int i=0)によって、 整数型の変数 iが0で初期化さ れる。 2. 条件式(i<5)を使用して繰り返す かチェックする。 3. 処理(cout…)によって文字が出 力される。 4. ループ式(i++)が実行され、iの 値が1増える。 5. 2に戻る 01for.cpp #include <iostream> using namespace std; int main() { for (int i = 0; i < 5; i++) { cout << "ループの回数 " << i << endl; } } ++とは？ i++(インクリメント)とは、i=i+1;のことです。 i=i+1と書くより簡単に書くことができるので覚えてお きましょう。 また、i--(デクリメント)と書くことで、i=i-1;と同じ 意味になります。 こちらも覚えておきましょう。 7
8. for文 ~実際に自分で書いてみる~ 入力された値の回数「こんにちは」と表示されるプログラムを書いてみましょ う。 次のページに回答がありますができるだけ見ないようにしましょう。 8
9. for文 ~実際に自分で書いてみる(回答)~ EX01for.cpp #include < iostream > using namespace std; int main(void) { int data; cout << "データを入力してください。 \n"; cin >> data; for(int i=0;i<data;i++){ cout << "こんにちは\n"; } } 9
10. while文 ~while文とは？~ 先ほど教えたfor文の機能限定版です。 指定された条件が満たされている限り、繰り返し 処理を行います。 while(条件式){ 処理内容 } 開始 条件式 処理内容 真 偽 10
11. while文 ~実際に書いてみる~ 実際にプログラムを記述して確認し てみましょう。 入力された値まで3の倍数を表示 するプログラムです。 02while.cpp #include < iostream > using namespace std; int main(void) { int data; cout << "データを入力してください。 \n"; cin >> data; int i = 0; while (i<data) { cout <<"iの値は" << i <<endl; i += 3; } } 11
12. +=とは？ i+=3とは、i=i+3;のことです。 i=i+3と書くより簡単に書くことができるので覚えてお きましょう。 +=の他にも-=、/=、*=、%=(それぞれ+=と同様の処理)が あるので覚えておきましょう。 while文 ~実際の処理の流れの解説~ 実際の処理の流れ 1. 整数型の変数 data が宣言される。 2. cinによってdataに値が代入され る。 3. 整数型の変数iが0で初期化され る。 4. 条件式(i<data)を使用して繰り返す かチェックする。 5. 処理(cout)で文字を出力する。 6. 処理(i+=3)でiに3加算する。 7. 4に戻る。 02while.cpp #include < iostream > using namespace std; int main(void) { int data; cout << "データを入力してください。\n"; cin >> data; int i = 0; while (i<data) { cout <<"iの値は" << i <<endl; i += 3; } } 12
13. while文 ~実際に自分で書いてみる~ 入力された値の桁数を求めるプログラムをwhileを使用して書きましょう。 次のページに回答がありますができるだけ見ないようにしましょう。 13
14. while文 ~実際に自分で書いてみる(回答)~ EX02while.cpp #include < iostream > using namespace std; int main(void) { int data; cout << "データを入力してください。 \n"; cin >> data; int keta = 0; while(data>=1) { keta++; data /= 10; } cout << "入力された値の桁数は " << keta << "桁です。" << endl; } 14
15. do-while文 ~do-while文とは？~ 先ほど教えたwhile文の条件判別部分が最後に来たも のです。 初回及び指定された条件が満たされている限り、 繰り返し処理を行います。 ※つまり必ず一回は実行されます！ do{ 処理内容 }while(条件式); 開始 条件式 真 偽 処理内容 15
16. do-while文 ~実際に書いてみる~ 実際にプログラムを記述して確認し てみましょう。 入力された正の値~1までの値を表 示するプログラムです。 負の値を入力した場合でも値のみ 表示されます。 03do-while.cpp #include < iostream > using namespace std; int main(void) { int data; cout << "データを入力してください。 \n"; cin >> data; do{ cout << data << endl; data--; } while (data > 0); } 16
17. do-while文 ~実際の処理の流れの解説~ 実際の処理の流れ 1. 整数型の変数 data が宣言される。 2. cinによってdataに値が代入され る。 3. 処理(cout)で文字を出力する。 4. 処理(data--)でdataから1減算す る。 5. 条件式(0<data)を使用して繰り返 すかチェックする。 6. 3に戻る。 02while.cpp #include < iostream > using namespace std; int main(void) { int data; cout << "データを入力してください。 \n"; cin >> data; do{ cout << data << endl; data--; } while (data > 0); } 17
18. do-while文 ~実際に自分で書いてみる~ zが入力されるまで半永久的に入力された文字(一文字)をおうむ返しし続け るプログラムdo-whileを使用して書きましょう。 次のページに回答がありますができるだけ見ないようにしましょう。 ヒント：'z'以外のとき繰り返させればよいので… 18
19. do-while文 ~実際に自分で書いてみる(回答)~ EX03do-while.cpp #include < iostream > using namespace std; int main(void) { char data; do { cout << "文字を入力してください： "; cin >> data; cout << "入力された文字は " << data << "です。" << endl; } while (data != 'z'); } 19
20. break文 ~break文とは~ for文やwhile文を使用しているときに繰り返しを途中で抜 けたい場合があります、そのような場合に使用するもので す。 break;と書くことで直近の繰り返し文から強制的に抜ける ことができます。 20
21. まとめ ❏ for文：指定回数の繰り返し文 ❏ while文：条件があってる限り繰り返す文 ❏ do-while文：必ず一回は実行される繰り返し文 ❏ break文：直近の繰り返し文から強制的に抜ける 21